使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第347回
大人も子供も! Wii U一式をまとめられるスタンド
「妖怪ウォッチ」カバー、レトロゲーム機デザイングッズも試してみた
(2014/9/8 12:50)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
今回は、Wii Uと3DS LLのグッズを3製品試してみた。まずWii U用の製品からは、コントローラー類がどうしても多くなって散らかってしまいがちなWii U関連機器をまとめて収納できる「Wii U用まるごと収納スタンド」を、3DS LL用では子供を中心に大人気の「妖怪ウォッチ」カバーは、実用性の面ではどんなものなのかを試してみた。さらに、大人のゲームファンにたまらない、レトロゲーム機のデザインに3DS LLをデコレーションできる「レトロフェイスデコシール(3DS LL用)FCゴールド」も、実際に使ってみた。
【今週のおしながき】
Wii U本体をはじめ、コントローラー類をまとめて収納できるスタンド
Wii Uを楽しんでいる皆様は、本体周りをどのように整理整頓しているだろうか? Wii Uは、Wii U GamePad、Wiiリモコン、ヌンチャクなどなど、万全の体制で遊ぼうとすると機器が色々と増えて散らかってしまいがち。そんな時に、この「まるごと収納スタンド」の出番というわけだ。
カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色。Wii U GamePadとWii U本体、さらにWiiリモコンとヌンチャクは各2個ずつを収納可能だ。サイズは23.8cm×21cm(横×奥行き)で横幅が少々大きめ。
形状はアーチ型になっていて、手前から取り出しやすくなっている。また、各収納部分の内側フチにはラバーが貼られていて、傷がつかないよう配慮されている。
実際にWii U一式をセットしてみた。いずれも立てて設置するようになっており、Wiiリモコンやヌンチャクの部分はカップホルダーのように形に合わせた凹みが設けられている。Wiiリモコンの設置スペースは丸型の凹みでスペースに余裕があるので、ジャケットを付けた状態でも問題なく入れられる。
Wii U GamePadのスペースには余裕があって、カバー類やケース類を付けたままでも収納できるのが嬉しい。Wii U本体と隣り合わせになってくるので、多少取り出し時に指は当たるが、スッと取り出し、ポンと置ける。使い勝手は良好だ。
一方で、気になったのはWiiリモコンやヌンチャクの収納スペースの大きさ。2セット分ということもあって、Wii U本体とWii U GamePadのスペースよりも場所を取っており、そこまでは必要ないという人にとっては気になるだろう。また、カップホルダー型に枠がつけてあるので、Wiiリモコン急速充電セットの充電台を置いたり、Wii U Proコントローラーを置いたりといった使い方の自由度がない。いっそ、枠のないフリースペースだった方が様々な使い方ができて良かったのでは? と感じた。
Wii U一式を整理して置ける収納力、キズをつけないようにラバーを貼ってあるなどの配慮が嬉しいスタンドだ。ただ、Wiiリモコン&ヌンチャク2セットの収納スペースが大きく、2セット分は必要ないかなと感じる人や、そのぶん他の物を置かせて欲しかったという人からすると、ちょっと引っかかるところはある。そうしたところはあるものの、Wii Uをすっきり設置したいという人は、こうした製品に目を向けてみてはいかがだろうか。
大人気! 3DS LL用「妖怪ウォッチ」カバーの実力は?
大人気の「妖怪ウォッチ」。いまや子供達の一種のステータスとも言える、「妖怪ウォッチ」関連グッズの中から「カスタムハードカバー」を、実用性はどれぐらいのものかも含めて、チェックしてみた。なお、今回は3DS LL専用を試しているが、3DS専用も同様の絵柄で販売されている。
カバーは上下ともに大きく「妖怪ウォッチ」の絵柄が入っていて、好きな人にはたまらないデザインだろう。一方、作りとしては、カバーの厚みが約3.1mmと分厚く、重量も上下カバーをあわせて約80gあり、がっしりずっしりとしている。カバーとしては重量級だが、荒っぽく扱うことも多い可能性があるということで、これぐらいがっしりとしている方がいいだろう。
タッチペンホルダーやボリュームスライダーなど、各部は全て開口されていて、カバーを着けたままで触れるようになっている。
実際にカバーを着けてゲームプレイを試してみると、さすがにカバーで増した重量や厚みが伝わってくる。各部の開口もカバーに厚みがあるぶん、ちょっと触りづらくなるところもある。そのあたりは、保護力の高さとトレードオフだ。
手触りへの影響をみると、カバーのフチは少々バリがあるものの、手に痛みが出るほどのものではなかった。ただ、個体差によっては多少とげとげしくなっているものもありそうなので、お子さんが使うなら、フチをヤスリなどで丸くしてあげると、より良いかもしれない。
L/Rボタンも、その隣にカバーのフックがあるので手が大きく、人差し指が長い人だと、そのフックにまで指先が届いてしまってL/Rボタンが押しづらくなる。このあたりも、人によっては気になるかもしれない。
全体を通してみても、保護力を重視したがっしり系のカバーとなっている。ボリュームスライダーやタッチペンホルダーなどの各部開口は全て触れられ、使い勝手にも配慮が感じられる。反面、お子さんが使うということを考えると、丈夫さの反面、重量は少し気になるところだろう。モチーフとデザインから対象となるユーザーに喜んでもらえるようなものになっているだろうし、同時にゲーム機をしっかり守ってもくれる。「妖怪ウォッチ」に夢中なお子さんに物を大切に扱う気持ちを学んでもらうためにも、このカバーをプレゼントしてみてはいかがだろうか。
大人のゲームファンが恋い焦がれる、レトロゲーム機風な3DS LL用のデコレーションシール
今やデイテルジャパンの代名詞と言ってもいいレトロゲーム機デザイングッズ。こちらは、3DS LLの内側に貼り付けるデコレーションシールと液晶保護フィルターのセットだ。パッケージにはデコレーションシール1枚、上画面用フィルター1枚、下画面用フィルター1枚、簡易のクリーニングクロスが封入されている。
デコレーションシールは、上画面の内側に貼る物が1枚、下画面の左右に貼る物が各1枚ずつという構成。ヘアライン加工の入った金にフチがエンジ色の、某レトロゲーム機のデザインだ。いわゆるメタルシールで、紙製のシールよりも質感が良く、厚みも薄いところが嬉しい。
液晶保護フィルターは、密着面のフィルムを剥がしながら画面に貼り付けていくという方式のもので、この製品だけの特徴というのは見受けられない。抗菌層があって雑菌の繁殖を防ぐという説明があるので、同社の「液晶画面フィルム極」と同じものと考えていいのではないだろうか。価格差を考慮すると、この「レトロフェイスデコシール(3DS LL用)FCゴールド」の方がお得感のある製品と思える。
実際に3DS LLに貼り付けてみた。デコレーションシールは十字ボタンやA/B/X/Yボタンなど、各部の開口にフチを合わせて貼らなければならないので、位置決めはなかなか難しい。そうなってくると、開口の位置と本体各部がどれだけ正確か? も重要になってくるが、このデコレーションシールはギリギリ開口位置に収められるというところ。写真をご覧頂くのが早いが、スライドパッドと十字ボタン、A/B/X/Yボタンと電源ボタンの距離や角度が、ちょっと外れている。両者のバランスを見つつ貼れば、なんとか収められる。もう一歩、精度が欲しかったところ。
上画面に貼るシールは、細い部分が多いだけに下画面よりも貼り付けに手間取るかもしれない。こういう長いシールは、シール同士が貼り付いてしまわないよう、両端を持つようにするのが良い。こちらの開口はスピーカー穴、内側カメラ、接触防止のゴム足があるが、開口の位置はそれほどずれてはいない。貼り付け時はゴム足で合わせ、そこからゆっくり内から外へと密着させていくと、綺麗に貼れる。
貼り付け後の外観をみると、質感の良さが光るシールだ。ただの金色ではなく、本物に近いヘアライン加工がしっかりと入っているし、色や光沢にもメタルシールが下地になった金属感が上手く出ている。フチにのみ配色したエンジ色や、レトロゲーム機にもあった黒いラインも、控えめなアクセントになっていて、いいバランスと感じた。
3DS LLの内側をレトロゲーム機風にデコレーションできるシールのセットだが、開口位置の精度がギリギリであったり、貼り付けがだいぶ難しいなど、思うところはあるものの、質感やデザインは秀逸。液晶保護フィルターとセットにしつつもトータルでは控えめに思える価格設定も嬉しいところだ。同社の「レトロフェイスケース」と組み合わせれば、内も外もレトロ風に仕上げられるだろう。