【連載第263回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


安価/2機種対応の新たなスティックコントローラーが登場
3DSのタッチペングッズも試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 各種シューティングゲームや格闘ゲームのリリースが多くなってきた。とくに、カプコンの「スーパーストリートファイターIV アーケードエディション」のDL版配信やパッケージ版発売(6月30日発売)などもあり、こうしたアーケード移植の格闘タイトルが登場すると盛り上がってくるのが、スティックコントローラーだ。

 そこで今回は、バッファローコクヨサプライから新たに発売された「USBアーケードスティックPC/PS3対応 13ボタンタイプ BSGPAC02BK」や、デイテルジャパンから発売されているPS3/Xbox 360/PCの3機種に使えるという変わり種スティックコントローラー「アーケードMAX」を試してみた。なお、発売済みのスティックコントローラーについては本連載のバックナンバーから、「230回」「228回」「220回」「218回」「214回」、などで紹介しているので、気になる製品があればそちらでチェックしてもらいたい。

 このほか3DS用のゲームグッズから、タッチペングッズを試してみた。リーシュコードが付いたタッチペンで、コードをストラップホールに付けて紛失や落下を防止してくれる。アンサーの製品とゲームテックの製品から出ている2製品を試してみた。

【今週のおしながき】
PS3 バッファローコクヨサプライ 「USBアーケードスティックPC/PS3対応 13ボタンタイプ BSGPAC02BK」
PS3/Xbox 360 デイテルジャパン 「アーケードMAX」
3DS アンサー 「アジャストタッチペン 3D」
3DS ゲームテック 「伸びる! オトモタッチペン 3D」

 




● 低価格ながらファストン端子を装備。ボタンとレバーが交換しやすそうなスティックコントローラー

「USBアーケードスティックPC/PS3対応 13ボタンタイプ BSGPAC02BK」

    メーカー:バッファローコクヨサプライ
    価格:5,700円


PS3/Windows PC兼用のスティックコントローラー
ボタン名のプリントはPCライクに数字になっているが、左の4個が○/△/□/×、右の4個はL1/L2、R1/R2が配置されている。なお、多くのスティックコントローラーには操作部分に天板があるが、こちらはそれがない

 バッファローコクヨサプライはもともとはWindows PC用のコントローラー製品を展開していたが、USBでコントローラーを接続するプレイステーション 3でも兼用できるところからPS3/Windows PC兼用として、定期的に新製品を打ち出している。バッファローコクヨサプライのスティックコントローラーはこれまで本連載でも何度か試してきたが、比較的安価な価格設定ながら、新しい製品になるたびに改良され、だんだんと本格的な作りになってきている印象がある。

 「BSGPAC02BK」は、横長の筐体で1レバーにメインの8ボタン、さらにPSボタンやモードボタン等の7ボタンを配置した13ボタンのスティックコントローラー。筐体のサイズは約30.5×22.5×11.9cm(横×縦×高さ)と横幅が広め(高さはレバー含む。レバーを除いた高さは約5.5cm)。重量は約1.71kgで、使用中に本体が動いてしまわないよう底面にメタルシート(約1kg)を使った低重心の設計になっている。

 筐体の表面はサラサラとした手触りのする加工がされている。筺体上面の操作部の周りはいわゆる天板がなく、一体成型になっているので、手を置くあたりもそのまま筐体の手触りになっており、継ぎ目や段差が全くないのが特徴的だ。筐体の端には傾斜が付けられていて、特に手前側はパームレスト的に手の平を置けるよう広めになっている。

 レバーは、スティック先端のボールにアーケード筐体でも一般的な直径35mmのレバーボールを使用。スイッチには4つのメカニカルスイッチを使っている。メインの8ボタンは、アーケード筐体で汎用的に使われているファストン端子で接続されていて、パーツ交換をしやすくしている。ボタン直径も約25mmと、アーケード汎用パーツと同様だ。

 もともとWindows PC向けがベースな製品のためメイン8ボタンのボタン名は数字になっているが、PS3でのボタンレイアウトは以下のようになっている。

「□、△、R1、L1」
「×、○、R2、L2」

・レバー中心から最も近いボタンの左端までの横の距離……約4.8cm
・レバー中心と最寄りのボタン(5ボタン)の位置関係……ボタンがやや上に位置
・レバー中心から1番下に位置するボタンの中心までの縦の距離……約3cm
・ボタン同士の間隔……約3mm~6.5mm(左4ボタンの間隔が広く、右4ボタンは狭い)

 ボタンはこのほかに、筐体の右上にセレクトボタンやスタートボタンに使う9番と10番のサブボタンがあり、左上にはMODEボタン、TURBOボタン、PSボタン、L3ボタン、R3ボタンが並んでいる。MODEボタンはレバー操作の割り当てを、方向キー、左アナログスティック、右アナログスティックに切り替える機能のボタンで、下のランプの色で割り当ての状態がわかるようになっている。

 TURBOボタンは連射機能用のボタンで、連射にしたいボタンを押しながらTURBOボタンを押して設定する方式。連射中はMODEボタン下のランプの点滅で動作がわかるようになっている。連射はボタンを押していると連射されるタイプで、ホールドや連射速度の切り替えはなく、連射オン/オフの機能のみになっている。連射設定できるボタンは、メインの8ボタンのほか、セレクト/スタートボタンになる9/10ボタン、L3/R3ボタンにも設定できる。


安定感と手を置くスペースに適度な余裕がある横長の筐体。上面の端には傾斜が付けられていて、手を置きやすくなっている

 底面のフタを外して内部をチェックしてみた。底面の10個のネジをプラスドライバーで外すだけ。内部にはスペースに余裕があって扱いやすそうな構造だ。メインの8ボタンはファストン端子を使っていて、ボタンの取り外しも固定しているツメを外すだけと簡単。アーケードパーツとの交換が非常に楽にできるだろう。

 レバーユニットはレバーボールを外し、左右のネジ止めを外せばスイッチユニット全体を取り外せる。スイッチ枠の周りには左右だけでなく上下にも固定用のネジ穴(1辺あたり3個横並びのネジ穴)があり、レバーユニットの取り替えも想定されているかのような作りだ。アーケード筐体用パーツのネジ穴が合うようになっているので、非常に便利に使える。

 レバーユニットを交換するとなると筐体内部にスペース、深さが必要になってくるが、筐体は高さが約5.5cmあり、内部だとだいたい約4~4.5cmぐらいの余裕があるだろうか。元の配線は4隅にハンダ付けされているので、交換するならハンダを扱う作業が必要になる。また、元に使われているコードにはあまり余裕がない。


底面のフタを外して内部をチェック。ボタンはファストン端子で接続されており、交換は楽。レバーは筐体から簡単に取り外せるし、固定用のネジ穴も上下左右にしっかり揃っている。配線のハンダ作業が必要になるのは手間ではあるが、換装はしやすいだろう

ボタンの位置やレバーとの距離など、レイアウトも一般的でクセのない作り。レバーの左側にスペースがあり、横に余裕のある広い筐体だ
ボタンはアーケードパーツのものと比べると、ボタンが高く出ている。クリック感もあまり切れの良い感じではないので、ボテボテとした重い感触になってしまっていた

 「スーパーストリートファイターIV」のプレイに実際に使ってみた。まずはセッティング。サイズや重量はHORIの「リアルアーケードPro.V3」を一回り小さくしたようなもので、適度で扱いやすい。USBケーブルは長さが約1.8mあり必要十分だ。底面には重量のあるメタルシートを使い、滑り止めのゴム脚も6個ある。使用中の安定感にも配慮した作りになっている。設置には苦労しない。

 だが、これは設置する場所次第でもあるが、これでも安定感は少し足らず激しい操作で動いてしまうことがあった。今回は研究所員が普段からスティックコントローラーの高さ調節用に使っている金属素材の小さな台に乗せていたのだが、ゴム脚がその上を滑ってしまっていた。ゴム脚がもう少し抵抗力の強い素材だったらより良かったかもしれない。

 使用中の手触りは、適度なザラツキのある表面加工と天板がない作りは少し独特だが、ザラツキは手が引っかかるほどのものではないので、あまり気にならない。大きな不満点はなく、継ぎ目や段差がないのも嬉しい。

 レバーとボタンだが、これはどちらもけっこう厳しい印象を受けた。レバーはメカニカルスイッチの音がガチガチと大きく感触も堅いので、レバーの手応えが重い。また、レバースイッチ周りの剛性感が足りないのか、レバーを入れこむと「ギュウッ」としなる音がする。レバー入力でまずガチッというスイッチ音が鳴り、そのあとにさらに押し込まれるような感触があってギュウッというしなる音が鳴るという具合だ。

 ボタンは、位置やレイアウトは標準的で不満がないが、ボタンの高さはアーケードパーツと比べると2~3mmほど高い。そのため、ボタンの山がかなり盛り上がっており、押したときのストロークも深い。感触もボテボテッとしてかなりの重く、押した時の音も大きい。

 レバーとボタンの感触はどちらも手応えの重さが1番気になる。使い込んでそれに慣れてしまえば気にならなくもなるが、直後に別のアーケードパーツ使用のスティックに変えてみると、その感触の軽さに大きな違和感を感じてしまうほどになる。操作のフィーリングはかなり違う。

 Windows PCにも使用できる。対応OSはWindows 7(32bit/64bit)、Vista(32bit/64bit)、XP。Windows 7 64bitのPCに接続してみると、汎用ドライバーが自動でインストールされ、すぐに使用可能になった。デバイス名は「BSGPAC02 Series」となる。1レバーに、PSボタンも含めて全13ボタンのスティックコントローラーで、レバー割り当てを切り替えるMODEボタンは、X軸/Y軸、POV、Z軸/Z回転の3つに切り替えが可能だ。プレイの使用感については前述した通りだが、連射機能付きの扱いやすいスティックコントローラーと言えるだろう。

 全体的な扱いやすさや質感はほとんど不満がないが、レバーとボタンの感触の重さがつらい。もちろん、スティックとボタンによる基本的なアーケード体験は問題なく楽しめるが、もう少しスムーズな感触が欲しかったところだ。この製品の魅力は、安価で手を出しやすい点と、ボタンとレバーを自分で交換することもしやすいところにあるだろう。パーツ交換は保証が効かなくなるので、全面にパーツ交換を押し出しているわけではないのだが、安価ながらパーツ交換を配慮した作りが面白い方向性のコントローラーだ。




● 1台でPS3、Xbox 360、Windowsで使える! 大胆な魅力を持つ変わり種スティックコントローラー

「アーケードMAX」

    メーカー:デイテルジャパン
    価格:6,800円


一見普通のスティックコントローラーだが、PS3とXbox 360、さらにWindows PCと1台で3機種に使える変わり種の製品だ
ボタン名のプリントも写真のようにPS3のボタン名とXbox 360のボタン名が横並びになっている。赤い字がPS3、緑の字がXbox 360だ

 こちらはかなり変わり種のスティックコントローラーで、これひとつでPS3/Windows PC、さらにXbox 360でも使えるという、3機種に対応したスティックコントローラーだ。複数ハードでアーケード移植タイトルを楽しんでいるヘビーユーザーなら誰もが1度は考える、「スティックコントローラーを1個で済ませたい!」という気持ちを叶えている製品だ。

 コントローラーの筐体はオーソドックスなボックス型で、角に少し傾斜が付けられているが、全体に四角い筐体だ。サイズは約28.6×21.5×5.5cm(横×縦×厚み)、重量は約1.34kgとなっている。1レバー、メイン8ボタンのスティックコントローラーだ。

 操作部には樹脂製の天板が貼られているが、特徴的なのはそこにあるボタン名のプリント。PS3のボタン名とXbox 360のボタン名と両方が並んでいる。まさしく両機種対応ならでは。ボタンの配列は、

【PS3】
L1、□、△、R1
L2、×、○、R2

【Xbox 360】
LB、X、Y、RB
LT、A、B、RT

・レバー中心から最も近いボタンの左端までの横の距離……約6.3cm
・レバー中心と最寄りのボタン(L1/LBボタン)の位置関係……ほぼ直線上に位置
・レバー中心から1番下に位置するボタンの中心までの縦の距離……約5cm
・ボタン同士の間隔……約2mm

 となっている。L/Rでメインの4ボタンをはさむレイアウトだ。

 このほかに、4つのサブボタンが上部に並んでいて、PS3では左から、TURBOボタン、セレクトボタン、HOME(PS)ボタン、スタートボタンがある。Xbox 360では、TURBOボタン、BACKボタン、HOMEボタン(Xbox ガイドボタン)、スタートボタンとなる。どちらも独自のボタンが既存のボタンをはさんでいるちょっとクセのある配列だ。

 TURBOボタンは連射機能用のボタンで、連射設定したいボタンを押しながらTURBOボタンを押して設定する。連射設定できるボタンはメインの8ボタンで、連射速度は低速、中速、高速の3段階に切り替え可能。ボタンを押している間連射される方式で、連射ホールドはない。

 接続ケーブルはUSBケーブル1本のみで、コネクタの外観はXbox 360用のものに似ている。PS3とXbox 360で使うときは、それぞれに対応したモードの切り替えが必要。切り替え方法は、“TURBOボタンを押しながらUSBケーブルをそれぞれの接続端子に挿す”というかなり独特のもので、これの操作をするたびに「アーケードMAX」がPS3用、Xbox 360用に切り替わる。なお、本体と動作モードが合っていないときには「不明なデバイス」となり、ゲーム機側がコントローラーを認識できない。


オーソドックスなボックス型の筐体。底面にメタルシートを使っていて、適度な重量のある低重心な作りになっている

 底面のフタを外して、内部をチェックしてみた。底面のメタルシートには4個のゴム脚と2カ所のネジ止めがあり、ゴム脚の裏にも4カ所のネジが隠されているが、すべてプラスドライバーだけで開けられる。中を開けてみると、レバーは薄い四角形の4スイッチユニット、ボタンは全て基板をゴムで押すタイプの、いわゆるパッドコントローラーのボタンと同じ方式だった。残念ながら、パーツ交換には向かない製品だ。


内部をチェック。レバー、ボタンともにオリジナルパーツを使っていて、ボタンは基板に直づけされている。パーツの交換は難しい

PS3とXbox 360を切り替えるには、写真のようにTURBOボタンを押しながらUSBケーブルを接続する。これで、対応機種が切り替わるのだが、特殊な方法なのでちょっとわかりづらい

 実際にPS3版とXbox 360版の「スーパーストリートファイターIV」でのプレイに使ってみた。まずはPS3版に使ってみたが、「アーケードMAX」は出荷状態ではXbox 360用のモードになっていたようで、USBケーブルをPS3にただ挿しただけでは「不明なデバイス」となってしまった。

 そこで、TURBOボタンを押しながらUSBケーブルを差し直してみると、PS3用のコントローラーとして認識された。ちょっと特殊な切り替え方法であり、見た目にもどちらの状態になっているかがわからないのは少し荒削りな印象だ。久しぶりに使うときなどに切り替え方法を忘れていたら困るだろう。

 続いて、Xbox 360に繋いでみた。こちらも先ほどの接続でPS3用になっているはずなので、TURBOボタンを押しながらUSBケーブルを繋ぐ。こちらも問題なくXbox 360用のコントローラーとして認識してくれた。両方の機種に1個のスティックコントローラーが使えてしまうのは、なかなか不思議な気分だ。ちなみに、PS3ではHOMEボタン(PSボタン)を押しても、スリープ中のPS3本体を起動させることはできないが、Xbox 360ではHOMEボタン(Xbox ガイドボタン)で本体の起動も行なえる。

 なお、それぞれ試した本体は、PS3は最新のシステムソフトウェア3.65、Xbox 360は6月13日時点での最新アップデートを適用してある。現時点ではどちらでも使用できたが、特殊な製品なので今後のファームウェアアップデート等で使用できなくなる可能性がないとは言えない。ここは多少覚悟して使うほかない。

 動作も確認できたところで、それぞれでプレイを重ねてみる。特におかしな挙動は見られず、PS3、Xbox 360どちらでもきちんとプレイできた。本体の対応モードは最後に設定した側が保持されるので、どちらかのハードで重点的に使うのにも便利だ。

ボタンの感触はクリック感が薄く、反発もかなり弱めなのが気になった。ここは人を選ぶところかと思う。1台でPS3、Xbox 360に使えるメリットの代わりにフィーリングには目をつぶるかは、悩ましい

 ただし、スティックコントローラーとしての基本的な使用感はなかなか厳しいところがある。レバーはガチガチとメカニカルスイッチの音が大きく、感触も多少重め。反応もあまり良くはなく、傾き角が大きめで、特に斜め入力が抜けてしまうようなところがあった。例えば他のスティックコントローラーならミスのない波動拳コマンドも「スパIV」側のキー入力表示でも失敗が目立ち、斜めが抜けてしまっていた。斜めを意識して入力すると安定するのだが、ちょっとクセが強い。

 レバーよりも気になったのはボタンで、クリック感がなく反発も弱い。妙に押下感の薄い手触りだ。例えばアーケードパーツの押しボタンが「パシパシッ」という感じだとすれば、こちらは「ポスポスッ」という、ボテボテした感じなのに手応えがなく抜けているような独特な感覚だ。

 最後にWindows PCでの動作を試してみた。Windows PCで使う場合はパッケージによれば「PS3用のモードで使用してください」とある。対応OSの記述がないため詳細がわからないが、試してみたところ汎用ドライバーで動作するようだ。Windows 7の64bit版に接続してみたところ、「Arcade Stick」というデバイス名で自動的に使用できるようになった。レバーはPOVとして動作し、ボタンは1~10番が使え、11と12に割り当てられるボタンがなく、HOMEボタンのみ13番になる。連射機能も問題なく利用できた。

 試しにXbox 360用のモードでWindows PCに繋いでみると、こちらは「Xbox 360 Controller for Windows」というデバイス名で認識された。このモードではL2/LTボタンとR2/RTボタンがZ軸に反応し、HOMEボタンがどこにも割り当てられないという違いがある。これは、Xbox 360の有線標準コントローラーをPCで使った際の割り当てと同じとなっている。

 非常に珍しいPS3、Xbox 360の両方に使えるスティックコントローラーだが、特に大きな問題点はなく、どちらでも順調にプレイが楽しめた。ただ、レバーとボタンの感触は厳しく、特にボタンの感触の薄さは操作の手応えにも影響するところがあって残念なところだ。ただ、これも慣れてしまえばなんとかなってくるもので、十分にアーケード仕様のプレイは楽しめる。

 両機種に使え、保管場所やセッティングの手間を考えれば、両機種で1個のスティックコントローラーで済むのは最大のセールスポイント。それでいて価格もそれほどまでには高くない。スティックコントローラーにどこまで求めるか、ニーズに合わせて選びたい製品といえそうだ。

【6月18日追記】記事初出時、PC接続時のXbox 360用モードについて誤った記述がありましたので、訂正させていただきました。




● リーシュコードで紛失防止! 3DS本体のホルダーに収納できる伸縮タッチペン

「アジャストタッチペン 3D」

    メーカー:アンサー
    価格:500円 カラーバリエーション:ブルー、ブラック


3DS本体にリーシュコードでくくりつけるタッチペン

 リーシュコードで3DS本体のストラップホールに付け、紛失や落下を防いでくれるタッチペンだ。3DS本体付属のタッチペン同様に伸縮する作りだが、付属のものより約1cm長くなっている。それでいて、3DSのタッチペンホルダーにも収納可能になっている。

 ペン先には純正タッチペンと同じ素材を使っているということで、タッチペンを滑らせてみた感触はほぼ同じ。違和感のない書き心地だ。リーシュコードがあるおかげで、タッチペン使用後に一時的にペンを置きたいときも3DS本体にぶら下げておけるのが楽でいい。

 純正タッチペンとの違いとして、ペン先の形状が異なる。純正タッチペンよりもペン軸の部分が長く、ペン先に向かって細くなっていく部分が短い。このためごくわずかではあるが画面のペン先が当たっている部分が見えにくくなるところがあった。そのかわり、純正よりもペン先に近い部分まで持てるので、より細かな操作をしたいときには扱いやすいところがある。このあたりは一長一短というところだ。


2段階に伸縮する作りやタッチペンホルダーに収納できるところなど、基本的な作りは純正のタッチペンに近い。ペン先の形状が純正とは異なっているが、ここは一長一短なところがあった




● 3DSと常に一緒! リーシュコードが紛失、落下を防止してくれるオトモタッチペン

「伸びる! オトモタッチペン 3D」

    メーカー:ゲームテック
    価格:525円 カラーバリエーション:ブルー、ブラック


リーシュコードをストラップホールにつけて、紛失や落下を防止するタッチペン

 リーシュコード付きでストラップホールにくくりつけられるタッチペン。3DS本体付属の純正同様に、2段階に伸縮する作りで、縮めているときには3DSのタッチペンホルダーに収納できる。タッチペンの長さは最大で101mmと、純正とほぼ同じ長さになっている。

 ペン軸の長さも純正同様で、ペン先の作りが若干異なるのが唯一の違いと言える。純正のタッチペンだとペン先はペン軸から細くなっていって継ぎ目や段差なく先端になっているが、こちらの「オトモタッチペン 3D」ではDSのタッチペン同様にペンの先端がまっすぐ伸びる作りになっている。とはいえここはわずかな違いで、ほとんど使用感にも影響はない。

 ペンをタッチパネルに滑らせてみたが、書き心地も純正のタッチペンとほとんど違いを感じない。素材が同じものかは記述がないので断定はできないのだが、おそらくは同じものを使っているのだろう。上で紹介しているアンサーの「アジャストタッチペン 3D」でも書いたが、一時的にペンから手を離したい時にぶら下げておけるのはやはり便利。ペンを紛失してしまわないようにという点でも効果的だ。


アンサーのものよりもより純正のタッチペンに近い作りをしたタッチペン。ペン先の形状は3DS純正のものではなくDSに付属していたタイプの形になっている





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(2011年 6月15日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]