【連載第230回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


「スーパーストIV」いよいよ発売!参戦体制を整えよう!
各種スティックコントローラー&6ボタンパッドを紹介


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 いよいよ4月28日に、PS3とXbox 360で「スーパーストリートファイターIV」が発売された。格闘ゲームを楽しむならやっぱり欲しいのがスティックコントローラーというわけだが、スティックコントローラーはニーズに合わせて様々な種類が発売されている。その中で自分に合ったものはどれなのか? そもそも今手に入る種類にはどんなものがあるのか? そんなチョイスの一助となるよう、まとめてみたのが今回の研究所だ。

 また、スティックコントローラーはちょっと値が張る、遊んでいるときのガチャガチャとした音が気になってしまうという方には、6ボタンのパッドコントローラーもある。それらも取り上げてみた。

【今週のおしながき】
PS3&Xbox 360のスティックコントローラーをピックアップ!3タイプがラインナップ
手軽で操作音も静かなパッド型6ボタン搭載の格闘ゲーム向けコントローラー!

 

● PS3&Xbox 360のスティックコントローラーをピックアップ!3タイプがラインナップ

 まず、今販売されているスティックコントローラーにはニーズに合わせて3タイプの製品がある。それぞれ本格度合いが違うし、それに応じて価格も大きく異なるものだ。

 シンプルに言えば、高くて本格派の製品の方が質としてはいいのだが、それは当たり前の話だし、それを選ぶのが誰にとっても正解かというのも違うだろう。製品の価格と自分の予算を相談して、適切な物を選ぶほうがいい。

 仮に、控えめの製品を選んで使い込んでから、結局は上位の製品が欲しくなったとしても、上位の製品には価格分の価値があることを実感できるようになってからステップアップしていった方が、遠回りでも良い選択と思える。また、最初に買った製品で十分に楽しめる可能性は非常に高い(おそらくほとんどそのケースになる)。なので、最初から無理に高価な物を買うのが一番いいわけじゃあない。

 というわけで、まずは「自分の気持ちと予算に合ったスティックコントローラー」を選んでいこう。以下に4つの選択があるので、自分はこれがいいなと感じる選択のリンクを押し、その先にある製品についてお読み頂きたい。

★ 高価でも本格派のスティックコントローラーを使いたい!
(必要予算:「PS3」 12,800円〜、「Xbox360」 14,800円〜)

<PS3/Xbox360 本格派スティックコントローラー>

★ セッティング楽々!スティックコントローラーも時代はワイヤレスでしょ?
(必要予算:「PS3」 7,800円〜、「Xbox360」 9,800円〜)

<PS3/Xbox360 ワイヤレススティックコントローラー>

★ お金はできるだけ掛けずにスティックコントローラーで楽しみたい!
(必要予算:「PS3」 5,500円〜、「Xbox360」 7,380円〜)

<PS3/Xbox360 スタンダードスティックコントローラー>

★ お金とか扱いやすさとかは問題じゃあない。
とにかく最高のスティックコントローラーを手に入れて最強を目指す!

(必要予算:「PS3」 30,000円〜、「Xbox360」 30,000円〜)

HORI STORE.comで
PS3「リアルアーケードPro.3 Premium VLX」 / Xbox 360「リアルアーケードPro.EX Premium VLX」
の追加生産分を購入!

【PS3/Xbox360「リアルアーケードPro.3/Pro.EX Premium VLX」】
「リアルアーケードPro.3/Pro.EX Premium VLX」はHORI STORE.com限定の受注生産品。執筆時点では追加生産品の販売を行なっているが、いつでも購入できる製品というわけではないのでお気をつけ頂きたい。圧倒的に高価なスティックコントローラーだが、その価値は十分にある、究極の本格派に向けた製品だ。製品の詳細に関してはこちらの「ゲームグッズ研究所 第228回」をご覧頂きたい




<PS3/Xbox 360 本格派向けスティックコントローラー>

 今回は、アーケード筐体のコントロールパネルと同じスティック、そしてボタンパーツを使っているものを「本格派向け」とした。今回取り上げるのは以下の4製品。

「リアルアーケードPro.V3 SA」

    メーカー:HORI
    価格:12,800円
    SCEオフィシャルライセンス商品

「リアルアーケードPro.VX SA」

    メーカー:HORI
    価格:14,800円
    Xbox 360オフィシャルライセンス商品

写真はどちらもXbox360用

「ARCADE FIGHTSTICK TE S スーパーストリートファイターIV version for PlayStation3」

    メーカー:Madcatz(販売:MSY)
    価格:16,800円
    カラーバリエーション:ホワイト、ブラック
    SCEオフィシャルライセンス/カプコンオフィシャルライセンス商品

「ARCADE FIGHTSTICK TE S スーパーストリートファイターIV version for Xbox 360」

    メーカー:Madcatz(販売:MSY)
    価格:18,900円
    カラーバリエーション:ホワイト、ブラック
    Xbox 360オフィシャルライセンス商品/カプコンオフィシャルライセンス商品

 現在販売されている本格派向けスティックコントローラーは、HORIは「リアルアーケードPro.V3/EX SA(以下、『RAP Pro.V3/VX SA』)」、Madcatzは「ARCADE FIGHTSTICK TE S スーパーストリートファイターIV version for PlayStation3/for Xbox 360(以下、『TE S』)」となる。それぞれPS3用とXbox 360用がある。両製品の仕様は以下の通り。

「リアルアーケードPro.V3/EX SA」の主な仕様
全長 約430mm
奥行き 約240mm
高さ 約125mm(スティックレバー含む)
質量 約2.2kg
ケーブル長 約3m
連射機能 2段階切替
使用パーツ 方向キー(スティック):JLF-TP-8YT-SK(三和電子製)
PS3:○、×、□、△、L1、L2、R1、R2:OBSF-30(三和電子製)
Xbox 360:A、B、X、Y、LT、RT、LB、RB:OBSF-30(三和電子製)
STARTボタン:OBSF-24(三和電子製)

「ARCADE FIGHTSTICK TE S for PS3/Xbox 360」の主な仕様
全長 約365mm
奥行き 約250mm
高さ 約120mm(スティックレバー含む)
質量 約2.8kg
ケーブル長 約3.8m
連射機能 2段階切替
使用パーツ 方向キー(スティック):JLF-TP-8YT-SK(三和電子製)
PS3:○、×、□、△、L1、L2、R1、R2:OBSF-30(三和電子製)
Xbox 360:A、B、X、Y、LT、RT、LB、RB:OBSF-30(三和電子製)
STARTボタン:OBSF-24(三和電子製)

 この2社のメーカーによるスティックコントローラーは外見の印象こそ違うものの、仕様を比較すると実は共通点が多い製品だ。写真の印象からするとMadcatzの「TE S」がかなりコンパクトなように思えるかもしれないが、実際は大きめで、横幅以外は「RAP Pro.V3/VX SA」とほとんど同じだ。

 レバーやボタンの使用感に関してもほぼ同等、共通と言っていい。というのも、使用しているパーツはスティックレバー、ボタンともに三和電子製のまったく同じパーツを使っているからだ。筐体の違いによるフィーリングの違いというのはあるのだが、どちらが優れているということはない。

 選びどころになるのは重量と横幅で、写真を見てもわかるとおり、そこに両製品の大きな違いがある。違いのある点を表にまとめてみた。

「ARCADE FIGHTSTICK TE S for PS3/Xbox 360」の主な仕様
  HORI「RAP Pro.V3/VX SA」 Madcatz「TE S」
全長 約430mm 約365mm
質量 約2.2kg 約2.8kg

サイズもかなり近い両製品だが、「リアルアーケードPro.V3/EX SA」は横幅が長く、それが特徴になっている

 「RAP Pro.V3/VX SA」のほうが横幅が約80mmほど長く、それだけに全体のサイズも大きい。「RAP Pro.V3/VX SA」の横長な筐体は、左右に余裕が設けられているぶんコントローラーの安定感を良くしている。その反面、設置場所にも当然ながら横に長いスペースが必要になるし、2台並べて使いたいという場合にはさらに広いスペースが必要になる。

 「TE S」はスタンダードな形状。前モデルのTEと比べると筐体の左右にあったでっぱりが取り去られ、横に2台並べたり、縦に収納したりといったことがしやすくなった。省スペースに2台並べての対戦がしやすい。

 全体のサイズは「RAP Pro.V3/VX SA」のほうが大きいものの、重量は逆に0.6kg軽い。これは逆に言えば、「TE S」のほうが重さがコンパクトな筐体に凝縮されているということだ。「RAP Pro.V3/VX SA」は重量が控えめで、さらに筐体の左右が取ってになっているところもあって持ち運びが楽だが、「TE S」はストレートにズシリとくる重さ。見た目やサイズとは裏腹に、セッティングがしやすいのは「RAP Pro.V3/VX SA」だ。

 重量に差があるものの、使用中の安定感には大きな差はない。「RAP Pro.V3/VX SA」は設置面積の広さと横長の形状によって安定感をプラスしているのが理由だ。重量による安定感に関してはほぼ同等と言っていい。

「リアルアーケードPro.V3/EX SA」は横長の筐体を活かしてスタートボタンを右横に配置している。誤操作の心配はない

 その他に大きく異なる点というとスタートボタンの配置位置がある。「RAP Pro.V3/VX SA」は右横に、「TE S」は背面側にある。これに関してもどちらが優れているということもないというのが正直な印象だ。しいて言えば、「RAP Pro.V3/VX SA」の右サイドにスタートボタンがあるというのはアーケードライクな感覚で扱えて嬉しいところがあるが、そのぶん筐体が横長になっているという面もあるので、人によっては一概に魅力と言い切れないかもしれない。

 なお、右横に配置されている「RAP Pro.V3/VX SA」は誤操作でスタートボタンを押してしまいそうという意見があるかもしれないが、8ボタン中の左側6ボタンをメインに使っていて、そのさらに右にあるスタートボタンにうっかりと手が伸びることなんて起こらない。ボタンの上に置いている手首ごと右に動かさない限り届かない場所だ。

 このクラスの製品を求める層には、ボタンやレバーのメンテナンスを自分で行ないたい、好みのパーツに変更したいという方もいるだろう。メンテナンス性に関しては、Madcatzの製品はコネクタが1カ所に集中している(HORIの場合も『Premium VLX』では同等の構造になっている)ことから、若干軍配があがるが、ファストン端子で接続されている部分や配線は基板にプリントされているというわかりやすさに関しては、両者甲乙付けがたい。

 両製品の比較としては、ほぼ互角と言っていい。違いこそはあるが、決定的な差と言えるような要素は見あたらない。外見的な形状の好み、天板イラストの差、そして価格差と考えていくと、ほとんど好みでチョイスする感じになっていくのではないだろうか。ひとつ言えるのは、どちらを選んでも十分な満足感が得られるということ。それは間違いないだろう。




<PS3/Xbox 360 ワイヤレススティックコントローラー>

 純正コントローラーがワイヤレス接続になったのに、スティックコントローラーが有線なのはちょっと困る、という方に向けて、ワイヤレスの製品も登場している。今回取り上げるのは以下の2製品。

PS3用の「ワイヤレス ファイティングスティック3」
Xbox 360用の「ワイヤレス ファイティングスティックEX」

「ワイヤレス ファイティングスティック3」

    メーカー:HORI
    価格:7,800円
    SCEオフィシャルライセンス商品

「ワイヤレス ファイティングスティックEX」

    メーカー:HORI
    価格:9,800円
    Xbox 360オフィシャルライセンス商品
「ワイヤレス ファイティングスティック3/EX」の主な仕様
全長 約310mm
奥行き 約230mm
高さ 約95mm(スティックレバー含む)
質量 約1.1kg(単3形乾電池2本含まず)
電池動作時間 単3型乾電池2本使用で最大約400時間
通信距離 最大約10m
連射機能 なし
使用パーツ HORIオリジナルパーツ

 この「ワイヤレス ファイティングスティック」はPS3/Xbox 360の「『鉄拳6』コレクターズBOX」に同梱されていたものと同等の製品(ボタン配置も同様)で、今回ついに単体発売された。動作には単三型乾電池2本を使用し、動作時間は約400/40時間(PS3/Xbox 360)となる。未操作時間での自動スリープや、ボタンを押しての復帰と省電力な作りがされているので、電池を使うことの心配は実際のところあまり気にならないだろう。Xbox 360版は本体と直接通信し、PS3版ではUSBのレシーバーを使用する。

 「ファイティングスティック」のワイヤレス版ということで、本格派な「リアルアーケードPro」シリーズとはコンセプトが異なる。ボタンを交換したりといったメンテナンス性は低めで、レバーとボタンもアーケードパーツではなくHORI製のオリジナルパーツを使っている。手軽な価格でスティックコントローラーが欲しいという方に向けた製品だ。

 ワイヤレスだと気になるのが「操作に遅延が起こらないのか?」という点なのだが、「『鉄拳6』コレクターズBOXセット」のワイヤレススティックを使った印象としては、遅延はまったく気にならなかった。

 公式サイトによれば「信号遅延、フレーム落ち対策の通信方式(特許出願中)によりワイヤードと変わらない操作が可能になりました。」とあり、やはりそこにはこだわられている。本当に厳密なところを言ったら有線と無線の違いが存在するのかもしれないが、使っている限りそれをはっきりと感じる場面はなかった。

 特筆すべきはやはりセッティングの手軽さで、ヒョイとスティックコントローラーを持ち、ボタンを押してコントローラーを認識させればすぐに遊べる。ケーブルを引き延ばして本体に挿してという動作がないだけで、ずいぶんと気軽に使えるようになる。また、遊び終えて片付けるときも同じく手軽だ。




<PS3/Xbox 360 スタンダードスティックコントローラー>

 スティックコントローラーを使いたいが、リーズナブルなもの、そして置き場所に困らないものを探しているという方に向いた製品がこちら。今回取り上げるのは以下の2製品。

PS3用の「ファイティングスティックV3」

「ファイティングスティックV3」

    メーカー:HORI
    価格:5,500円
    SCEオフィシャルライセンス商品

「ファイティングスティックEX2」

    メーカー:HORI
    価格:7,380円
    Xbox 360オフィシャルライセンス商品
「ファイティングスティックV3」の主な仕様
全長 約335mm
奥行き 約230mm
高さ 約108mm(スティックレバー含む)
質量 約1.2kg
ケーブル長 約3m
連射機能 2段階切替
使用パーツ HORIオリジナルパーツ

「ファイティングスティックEX2」の主な仕様
全長 約290mm
奥行き 約200mm
高さ 約90mm(スティックレバー含む)
質量 約1.2kg
ケーブル長 約3m
連射機能 なし
使用パーツ HORIオリジナルパーツ

Xbox 360用の「ファイティングスティックEX2」。PS3用のV3と同じ最新モデルの「ファイティングスティックVX」もアナウンスはされているが、発売日未定のままとなっている。ワイヤレスにシフトしていきたいという考えがあるのかもしれない

 有線接続のスタンダードなスティックコントローラーは、このHORIの「ファイティングスティック」になる。価格が最も抑えられていて、高価な本格派を買うほどではないが、スティックコントローラーが使いたいという方に向いている。

 「ファイティングスティックV3」は筐体が四角いボックス型になった6ボタンのスティックコントローラー。レバーとボタンはHORI製のオリジナルパーツが使われており、作りは「ワイヤレスファイティングスティック」とほぼ同等となる。大きな違いは接続が有線ケーブルであること。また、こちらには連射機能があるところもポイントとなる。

 「ファイティングスティック」シリーズは価格を抑えて提供しているシリーズのため、操作のフィーリングにこだわる方や、ボタン等を交換したり自分でメンテナンスしたい方の需要には見合わないが、手軽に扱えて価格も控えめなところが大きな魅力。「ワイヤレス」とどちらを選ぶかがポイントだ。

 なお、こちらの製品は今回紹介している中で唯一、PS3とXbox 360用が同じ世代の製品ではない。PS3用には昨年11月に発売された最新モデル「ファイティングスティックV3」が登場しているが、Xbox 360用の「ファイティングスティックVX」は未だ発売されていないのが現状だ。

 これが今後にどうなるかはまだ微妙な時期と思うが、もしかするとスタンダードスティックコントローラーの「ファイティングスティック」はワイヤレスにシフトしていく可能性もあるのかもしれない。現にワイヤレス版はXbox 360用も発売されている。今後は、本格派には「リアルアーケードPro」シリーズ、手軽派へは「ワイヤレスファイティングスティック」という2種類になっていくのかもしれない。




● 手軽で操作音も静かなパッド型6ボタン搭載の格闘ゲーム向けコントローラー!

 スティックコントローラーの弱点として挙げられるのは、その動作音。スティックの「カチッ」という音、そしてボタンの「バジッ」という音は、単発なら気にならないが、コマンドを入力しているとついつい大きくなりがち。家族と同居している方や、壁の薄い部屋でプレイされている方には気になる問題だろう。そういった方におすすめしたいのが、格闘ゲームに向いていると思われる6ボタンパッドコントローラーだ。

「ファイティングコマンダー3」

    メーカー:HORI
    価格:3,280円
    カラーバリエーション:ブラック、ブルー


前面に6ボタンをレイアウトし、大型の十字型の方向キーと大型のボタンを備えている

 6個のボタンが前面に配置された、格闘ゲーム向きのPS3用パッドコントローラーだ。カラーバリエーションはブルーとブラックがあるが、今回はブルーを試してみた。

 このコントローラーはアナログスティックは無く、十字型の方向キーと前面に配置された6ボタンが特徴。パッドで格闘ゲームを遊ぶことに特化した作りになっている。機能面はシンプルなコントローラーで、重量は約130gと軽量。ケーブル長は約3m。

 前面には、R1とR2ボタンが右端に配置されている。だが、元の右上の位置にもR1/R2ボタンはあるので、前面の4ボタンとL1/L2ボタンやR1/R2ボタンを使うような、いわゆる通常のボタン配置でプレイするタイトルにも使えるようになっている。

 コントローラーの表面はザラつきのついたサラサラとした手触りで、全体に薄く大きいコントローラーだが手にスッポリと納まるのでホールド感もいい。十字型の方向キーと前面のボタンが大きめで、DUALSHOCK3ではトリガー式になっているL2/R2ボタンも通常の押しボタンになっている。

 機能面では連射機能を搭載している。連射速度を秒間5/12/20回の3段階に切り替え可能で、ボタンを押している間に連射する設定のほか、押していなくても連射を続ける連射ホールドもある。連射設定はセレクトボタン以外の全ボタンに設定できる。ただ連射機能以外はシンプルで、モーションコントロールや振動機能は搭載していない。また、PSボタンはPS3本体の電源をオンにする機能には対応していない。


前面にR1/R2ボタンを配置しているが、通常の位置にもR1/R2ボタンとL1/L2ボタンがある

 実際にゲームプレイに試してみると、なかなか難しい製品だと思えた。まず感触としては操作感は良く、大きめの十字型方向キーやボタンは押しやすい。ボタンに対してスティックコントローラー風に右手の指を立てて操作するのもそれなりにやりやすいように工夫された大きめのボタンだ。十字型の方向キーは形がしっかりとしていてクリック感もあり、非常に操作しやすい。この十字型方向キーが「ファイティングコマンダー3」の魅力と言っていい。

 ボタンを押下する感触は軽めだが、クリック感もしっかりある。ただ、前面に追加されたR1/R2ボタンだけはちょっと感触が他のボタンと違う感じがあって、押下する感触がほんの少し反発がスカスカしているように思えた。他のボタンと違ってボタンの表面にR1/R2の字のくぼみがあることもほんの少し感触に違いがあるように思えた理由かもしれない。

前面のR1/R2ボタンと右上のR1/R2ボタンは共通のボタン。そのため同時押し等を割り当てられない

 使ってみて大きな問題というか難しい問題と感じたのは、ボタンのレイアウトに関すること。前面にはR1/R2ボタンが追加されているが、もちろん右上にもR1/R2ボタンがある。つまり、右手で操作するボタンがダブっているわけだ。

 格闘ゲームを遊ぶときには、L1/L2ボタンR1/R2ボタンは3ボタン同時押しなどの前面のボタンではしづらい役割を割り当てて使いたいところ。だが、右手で操作するR1/R2ボタンは前面と同じでは意味をなさない。また、十字型方向キーを操作する側のL1/L2ボタンは左手でコマンド入力をしつつ押すことになるので扱いづらい。これが前面に配置されたボタンがL1/L2ボタンだったら、右手で8個のボタンを快適に使えたのだが……。

 ただこれには致し方ない理由もある。それはメインの6ボタンは□、○、△、×ボタンにR1/R2ボタンを加えた6個というのがデフォルトの配置だからだ。コンフィグでキーアサインを変えることなくプレイ開始できる配置であり、各種スティックコントローラーも共通した配置をしている。それに準じてパッドコントローラーにするとこういう配置になるというわけだ。

 ただ、この格闘ゲームコントローラーというのは特殊な製品だし、多少の手間をさいてでも操作性を重視したいところがある。デフォルトの配置を崩しても、操作性を重視した配置にして欲しかったように思う。


Xbox 360用の「ファイトパッド for Xbox 360」

「ファイトパッド for プレイステーション3」

    メーカー:Madcatz
    販売:MSY
    価格:3,980円

「ファイトパッド for Xbox 360」

    メーカー:Madcatz
    販売:MSY
    価格:4,515円
ボタンレイアウトがHORIの「ファイティングコマンダー3」とは異なる。写真はXbox 360用だが、PS3用はLBがL1、RBがR1になる
上部にはL2、R2ボタンが配置されている。これなら前面のボタンとは別の機能を割り当てられる

 海外メーカーのMadcatzも、手軽に扱える6ボタンの格闘ゲーム向きパッドコントローラー「ファイトパッド」を以前から発売しているが、今回PS3用も発売された。製品としてはXbox 360用とほぼ同等のものでそちらは以前に試しているので、詳しくは上の参考リンクをご覧頂きたい。

 HORIの「ファイティングコマンダー3」と比較すると、まずボタン配置に違いがある。前面の6ボタンは□、△、○、×ボタンに加え、L1とR1ボタンが並んでいる。上部にはL2、R2ボタンのみというレイアウトだ。右手だけで7個のボタンを使い分けられる理にかなった作りだ。ただし、デフォルトのキーアサイン及び同社のスティックコントローラーの配置とも異なる。キーアサインの変更は必須になる。

 方向キーと方向パッドも大きな違い。HORIの「ファイティングコマンダー3」が十字型の方向キーなのに対し、Madcatzの「ファイトパッド」は丸いフロート式の方向パッド。グニグニとした感触で斜め方向に安定感がなく、少々厳しい印象を受ける。Madcatzの「ファイトパッド」はもともとXbox 360をベースにしているところがあって、Xbox 360の純正コントローラーの方向パッドに揃えているところがある。ただ、Xbox 360の純正コントローラーの方向パッドは扱いやすいとは言い難いというのが正直なところ。

 比較してみると、一長一短なところがあってどちらが優れているというのは難しい。ボタンレイアウトに関してはMadcatzの「ファイトパッド」のほうが操作性を重視していて、方向入力に関してはHORIの「ファイティングコマンダー3」のほうが操作しやすい。

 どちらを選ぶか判断の難しいところだが、強いて言えば、ボタンレイアウトはまだ6ボタンをメインに考えると我慢できなくもない(アサイン変更の手間なく使い分けられるところもメリットと言えばメリット)のだが、方向入力のしやすさはかなり重要なポイント。このあたりからHORIのほうが馴染む方がいるように思えた。





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(2010年 4月30日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]