コメディアンBJ Foxの脱サラゲームブログ

連載第30弾

“SEKIRO JEDI”ゲーム! 「STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー」で僕のスター・ウォーズ愛が再覚醒したよ

 あっという間に新しいスター・ウォーズの映画がもうじきに到着する。しかも「最後」のやつだ。

【「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」最後の予告篇】

 もちろん、「最後」という言葉の使い方は、緩い意味で使っている。「スカイウォーカーの夜明け」は最初の9作のシリーズの「最後」だ。タトゥイーン・シティ・ストーリーズなど外伝シリーズはすでに発表されているし、「スター・ウォーズ」は“ディズニー帝国”の知的財産となっているので、ビジネスチャンスがまだある限り、容赦なく戦いは続いていくだろう。

 でも、新しいスター・ウォーズがもうじきに届くわりには……なんだか静かだね。静かすぎるだろう。あえて言えば、オビワンが「嫌な予感がする」と言ってきそうなサイレンスさだ。

 実は、スター・ウォーズの大ファンの僕は、「最後のジェダイ」を観て、かなりがっかりした。まあ、厳密に言うと、1回観てがっかりして、じゃ、なんか誤解したのではなかったかなぁ、もう1回観た方がいいと決めて観たら、子供のころから育ってきたスター・ウォーズ愛がほとんど削られてしまった。

「スター・ウォーズ:最後のジェダイ」を2回も見た僕の気持ちを表現する画像

 僕は「最後のジェダイ」の上映の前に、オリジナル3作や「フォースの覚醒」を復習したが、「最後のジェダイ」でスター・ウォーズ愛がなくなってしまったので何も復習しないつもりでいたらEAさんから新たなスター・ウォーズゲームが発売された。「STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー」だ

 ただ、僕は「最後のジェダイ」で学んでいたから「STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー」には一切期待しないでゲームを開始した。期待感ほど危ないものはない。期待しすぎてがっかりするに違いない。僕のスタンダアップコメディでも、「世界三大がっかりモノ」のネタに、ベルギーの小便小僧やシンガポールのマーライオンの次に、「スター・ウォーズ:エピソード1」だろうというネタをやったことまである。

【外国人のスタンダップコメディ:BJ Fox (英)@おコメディ焼き!LIVE1周年記念パーティー】

 それで出来るだけ期待しないように頑張っていた「STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー」だけど、遊んでみてガッカリどころかビックリ! 僕は今本当にこのゲームを満喫している!

 「最後のジェダイ」を見た後の口直しとして最高な体験だし、やっと「スカイウォーカーの夜明け」のエンジョイする下準備となるモノが見つかった。

 好きな理由は、主に3つだ。

 まずは、「最後のジェダイ」を見てスター・ウォーズ愛がなくなったとガンガン公言している僕だけど、やっぱりスター・ウォーズが好きだね。音楽、サウンドエフェクト、世界観はバッチリだ。ライトセーバーでレーザーを跳ね返してストームトルーパーを倒すほど「満足度」が高いことはないだろう。

 その2は、ストーリーとスター・ウォーズのレガシー感、これが満載なのだ。たとえば「スター・ウォーズ:バトルフロント」は、マルチシューターだったからレガシー感などまったくなかったが、ここには十分ある。「最後のジェダイ」が犯した一番重大な過ちは、わざとらしく、ファンたちを「驚かせる」ために、レガシーを捨てようとしたことだ。ゲームと関係ないから言うのを我慢していたけど、やっぱり我慢できない!

・主人公のレイの親たちは一体だれなのかと言う謎、を3年間考えてきた結果、別に特別な人たちじゃなかった! がっかりだろう!!
・最高指導者は一体どういう存在なのかと思ったら、無意味にすぐに死んだ。がっかりだろう!!
・ルークは一体どうな……彼も死んだ! がっかりだろう!!

【STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー】
ストームトルーパーやライトセーバーなどのスター・ウォーズの「基本」ももちろんあるけど、より広い意味のレガシーも入っていることが嬉しい。ダソミアのナイトシスターたちはそのひとつだ。「ロケットラウンチャー・トルーパー」はどちらかというと、新しいかつ「ゲームくさい」コンテンツだけど

 「最後のジェダイ」については、そう簡単に捨てられるなら、なぜここまでケアしてきたのか、騙された。裏切られた、と思ってしまう。その点「ジェダイ:フォールン・オーダー」はレガシーさを十分リスペクトしている。「ローグ・ワン」のキャラクターの登場から、ダース・モールのご出身の惑星にダソミアのステージまで、スター・ウォーズレガシーへの愛情が溢れて僕にも伝わってきた。

【BD-1】
相棒BD-1は可愛すぎる!しかも役に立つ。いずれSwitch用のポケモンのタイアップ「レッツゴー! BD-1」欲しい。可愛さでBD-1はイーブイに負けないよ!

 そして最後のその3は、ゲームプレイが非常に良い! 海外のレビューを読むと、多くのAAAタイトルと比較されている。ここまで他作と比較されてきたスター・ウォーズゲームはないだろう。僕もそう思う。エリア探索から見ると「トゥームレイダー」のスター・ウォーズ版だし、半QTEアクションからいうと、「アンチャーテッド」のジェダイ版などの言い方もできるだろう。確かにいいところをたくさん借りてうまくミックスできていると思う。

 僕にとっては、一番恐ろしかった比較がコンバットについての「スター・ウォーズ」のダークソウル版と言うやつだった……。“SEKIRO JEDI”というヤツだった。そうだと思うこともあるし、全然違うこともある。たとえば確かにスタイルは似ているけど、難易度は全然違う。言い換えれば、「ダークソウル」シリーズの入門として、あのスタイルのゲームの入門として「フォールン・オーダー」も役立つかもとは思うよね。

【他のタイトルの良いところを取り入れたゲームデザイン】
「フォールン・オーダー」は良い意味で、他のゲームのプレイスタイルを上手く組み合わせた感じはする。「トゥームレイダー」的な要素、「アンチャーテッド」的な要素、あるいは「モンスターハンター」のジェダイ版という意見もありだが、「ダークソウル」の攻撃やボスファイトのDNAも通っている、という意味でこのスクショを入れたわけだ!

 色んな意味で、この作品はありがたかった。ようやく「スカイウォーカーの夜明け」の直前に僕のスター・ウォーズ愛が再覚醒させてもらった! EAさんありがとう!

【コレクタブルアイテム】
最近、アクションアドベンチャーゲームの中の「コレクタブルアイテム」のゲームプレイの様子が、無意味さ・無楽しさへ暴走しているゲームはある気がする。まあ、スパイダーマンはそのひとつだ。ただ、「フォールン・オーダー」のライトセーバーをアンロックするのはたのしい。流石にダースモールの惑星には、ダブルブレードライトセーバーをアンロックするのは楽しかった。いずれ赤に切り替えるチョイスが出てくるかなぁ?