レビュー

「Gears of War: Reloaded」レビュー

2度目のリマスターはほぼリメイク。骨太な銃撃戦は現代にも通用する出来栄え

【Gears of War: Reloaded】
8月27日 発売予定
価格:5,390円
Xbox Game Pass対応

 Microsoftは、8月27日にXbox Series X|S/PC用シューティングゲーム「Gears of War: Reloaded」を発売する。同社のサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」(Xbox Series X|S、PC)に対応している。

 本作は、2006年に発売されたXbox 360用ソフト「Gears of War」のリマスター版最新作だ。2015年に「Gears of War: Ultimate Edition」として一度リマスター化されているが、今作ではさらなる4K対応のグラフィックス刷新やフレームレートの向上、すべてのコンテンツを収録したマルチプレイなどが特徴となっている。世界中で大ヒットを記録した本作が最新のグラフィックスでリマスター化され、現行ハードで遊べるようになった。シリーズファンの心を鷲掴みにすること間違いなしのニュースと言えるだろう。

 今回は、発売前の「Gears of War: Reloaded」を一足早くプレイすることができた。諸事情でマルチプレイを試遊できなかったため、本稿ではキャンペーンモードを中心にプレイレビューをお届けしていく。

【Gears of War: Reloaded - Gameplay Trailer - 4K | Xbox Games Showcase 2025】

思い出の初代「Gears of War」が美しくなって復活

 「Gears of War: Reloaded」をレビューする前に、少しだけ昔話をしよう。筆者と初代「Gears of War」の出会いは2008年。ちょうど大学に入学したばかりの頃だった。

 その当時、筆者はアルバイトで稼いだお金でXbox 360本体と「Gears of War」のパッケージソフトを購入。大学の友人と一緒に、本作のキャンペーンモードを画面分割で遊んだものだった。

 あれから17年ぐらい経ったが、トライ&エラーを経てエンディング画面を迎えたときの達成感はいまも忘れられない。瞼を閉じるだけで、チェンソーで敵を真っ二つにする場面が鮮やかに蘇るほどだ。徹夜で本作を遊んでから学校へ通うといったバカなことをしていたが、大学生活の良い思い出だったと考えている。

 初代「Gears of War」が筆者の思い出の作品であることを先に伝えたところで、さっそく「Gears of War: Reloaded」を語っていきたい。

初代「Gears of War」。2006年のゲームだが、当時はハイクオリティのグラフィックが高い評価を得ていた
「Gears of War」といえば、遮蔽物に隠れながら戦う「カバーシステム」。これも懐かしい
シリーズ恒例のチェンソーキル。ギリギリを攻めたゴア表現も特徴的だ

 先述したように、本作は初代「Gears of War」をリマスター化したものである。正式に言えば、2015年に発売されたXbox One向けソフト「Gears of War: Ultimate Edition」(国内未発売)が最初のリマスター版で、「Gears of War: Reloaded」は2度目のリマスター版となる。

 「Gears of War: Reloaded」(Xbox Series X版)の主な進化は、最大解像度はフルHDから4Kに、キャンペーンモード(ストーリーモード)のフレームレートは30fpsから60fpsに、マルチプレイモードのフレームレートは60fpsから120fpsにアップグレードしていることだ(「Gears of War: Ultimate Edition」との比較)。ちなみに、本作のPC版は最大240fpsまでのフレームレートや解像度のアップスケーリング機能、ウルトラワイドなどの設定が可能となっている。高解像度および高リフレッシュレートの実現が大きなポイントだ。

PC版のディスプレイ設定画面。PC版の場合、フレームレートは最大240fpsまで対応している
こちらはPC版のグラフィック設定画面。テクスチャーやシャドー、解像度アップスケーリングなど、グラフィック関連の細かい設定が可能だ

 本作を試遊して驚いたのは、ステージやキャラクター、銃器のアセットやライティング(照明)のクオリティも大きく向上していることだった。現世代のグラフィックエンジン「Unreal Engine 5」の描写力に舌を巻いてしまった。

 素材はオリジナル版と同じだが、目につきやすいところから細かいところまで美しく刷新されていて、現世代のAAAタイトルと肩を並べられるほどだ。本作はリマスター版を銘打っているが、実際に試遊した印象はリメイク版に近いと感じた。

 ステージの雰囲気も照明の表現も美麗に変化していたが、個人的に驚いたのは、「Gears of War」のヒロイン的存在である「アーニャ」の変化だ。「あれ、この人だれだっけ?」と一瞬だけ戸惑ったくらいである。本作の経験者の多くは、劇的ビフォーアフター的な変化に驚くに違いない。

上がオリジナル版のステージで、下がリマスター版のステージ。照明の表現がリアルになったほか、そびえたつ柱が荘厳な銅像に変更している
上がオリジナル版のアーニャで、下がリマスター版のアーニャ。言わずもがな、外見が著しく変化していることがわかる

 また、オリジナル版の素材はそのままに、エフェクトや音響がパワーアップされ、臨場感たっぷりの戦闘を体験できるように。立体音響を採用したことで、作中の銃声や足音、爆発音などが四方八方から聴こえるようになったし、音の重厚感も向上。実際に「Gears of War」の世界にいるような臨場感がプラスされ、オリジナル版よりも深い没入感を得られるようになった。

上がオリジナル版で、下がリマスター版。レーザー兵器「ドーンハンマー」のエフェクトが派手に、音響も重厚感が増したため、迫力満点の戦闘が楽しめるように

 グラフィックのビジュアルや音響などは劇的に進化しているが、肝となるゲームプレイについては筆者が2008年に体験したときのままだった。つまり、オリジナル版と同じ面白さが味わえるということである。

 この、オリジナル版の魅力を一切削がず、ビジュアルの刷新やゲームプレイの快適度に重きを置いたところに好感を抱いた。筆者のように初代「Gears of War」をプレイしていた人は、新しさに驚くと同時に、強烈な懐かしさに襲われるはずだ。

シリーズの中では少々難しめのキャンペーンモード

 「Gears of War: Reloaded」のキャンペーンモードは1人でのソロプレイ、もしくは2人の協力プレイが可能だ。協力プレイに関しては、ローカルの分割画面モードかオンラインモードに対応している。

 本作のキャンペーンモードは、ローカストを倒しながら進んでいく一本道スタイルを採用。遮蔽物に隠れて銃弾を避けつつ、隙を見つけて射撃する戦い方が基本となる。遮蔽物に隠れて敵の攻撃を防ぐ、遮蔽物から身を乗り出して応戦するといった具合だ。なお、カバーアクションを初めて導入したゲームは「Gears of War」である。つまり、カバーアクションのパイオニア的存在というわけだ。

「Gears of War」は壁や遮蔽物に隠れながら戦うことが基本
壁の角や遮蔽物から身を乗り出して射撃
カバーしたまま射撃も可能

 銃器での攻撃をはじめ、投擲武器の「フラググレネード」、「ランサーアサルトライフル」のチェンソーと、プレイヤー側の攻撃手段は多岐にわたる。ほかにもショットガンやスナイパーライフル、グレネードランチャー風の重火器の武器も存在する。

 加えて、固定銃座の「トロイカ」を使う場面もある。敵が使うと厄介だが、プレイヤーが使えば有利を得られる強力な武器だ。トロイカなどのオブジェクトを利用することも攻略の秘訣と言える。

シリーズを象徴する銃器「ランサーアサルトライフル」は、銃身にチェンソーが装備されている。チェンソーを起動させた状態で敵に接近すると、胴体を切り裂く攻撃モーションが発生する
鎖つきのフラググレネード。鎖をぶんぶん振り回しながら投擲するイメージだ
「トロイカ」という固定銃座も存在する。火力は高めだが、狙いをつけにくいのが難点だ

 装備している武器の変更は、基本的に落ちている武器と交換する仕様になっている。装備できるのは「メインウェポン」「セカンダリーウェポン」「ハンドガン」「フラググレネード」の4種類だけで、それ以上の装備は不可能だ。

現在装備している武器と落ちている武器を交換。状況に応じて武器を変更することも大事だ

 気になるキャンペーンモードの難易度については、ノーマルでも少々難しいと感じた(個人差あり)。積極的に攻めてくる敵はもちろん、即死回避イベントやボス戦など、手強いと感じる要素が過去作よりも多めだからだ。遮蔽物に隠れながら戦うという基本を意識しておくと攻略しやすくなるだろう。

銃弾がハチのように飛び交う過酷な戦場。自身の生存率を上げるためには、遮蔽物に隠れることが不可欠だ
一部ステージに登場するボスは即死攻撃を繰り出すため、回避をミスしたらそこで終わりだ
過去作とくらべると手強い要素が多いため、ゲームオーバーの発生率は高めに感じる

 さらに、「ローカスト」と呼ばれる敵の種類が豊富であることも、手強いと感じる理由のひとつだ。銃器を装備する敵もいれば、重火器を装備する硬めの敵や、動きが素早い近接タイプの敵なども存在する。敵の攻撃手段が豊富なので、射撃スキルだけでなく、いかなる敵でも臨機応変に対処できるスキルも求められる。

本作の敵であるローカスト。人類側の銃器を装備して戦う
小型のローカストは耐久度が低いものの、スピーディーに距離を詰めて攻撃してくる
火力の高い重火器を装備する大型のローカストも登場する。耐久度が高いので倒すのが大変

 個人的に厄介に感じたのは、「ベルセルク」と呼ばれる大型ローカスト。音に敏感な盲目の敵で、即死の突進攻撃を仕掛けてくるのが特徴。「Gears of War」屈指の強敵であるベルセルクに、とてつもない恐怖を覚えたファンは少なくないだろう。

「Gears of War」屈指の強敵、ベルセルク。銃弾が効かないうえに即死必至の突進攻撃を繰り出す

 本作にはベルセルクから逃げるミッションがあるのだが、ベルセルクに開錠不可の扉を破壊させて建物から脱出するパートに苦労を強いられた。ベルセルクの突進を食らうと即死なので、行動パターンを見極めて回避しなければならない。初めて本作をプレイする人は、もしかするとノーマルモードでも、ベルセルクのミッションでゲームオーバー地獄を味わうことになるだろう。

ベルセルクを外へとおびきだし、ドーンハンマーで倒すミッション。ベルセルクの突進を食らうと即死だ

 思えば、「Gears of War」シリーズの中でも初代のキャンペーンモードが一番難しかった覚えがある。難しいと言っても、高難易度というほどではない。トライ&エラーを繰り返して敵の配置や行動パターンを把握すれば、最後まで攻略できるようになっているからだ。それでも難しいと感じたら、難易度を下げても構わないだろう。

多少難しいけれども手に汗握る攻防が味わえる、それが「Gears of War」の魅力だ

 「Gears of War」といえば血みどろな銃撃戦だ。リマスター版といえども、オリジナル版の過酷かつスリリングな戦場は一切変わっていなかった。現在となってはオーソドックスになりつつあるが、カバーアクションのオリジナルの妙味を堪能できるのは本作だけだ。

 難易度問わず、シリーズ恒例の銃撃戦を思う存分味わってほしい。キャンペーンモードで腕を磨いてからマルチプレイモードに挑んでみると良いかもしれない。

ローカストと人類の戦争を描くストーリーに引き込まれる

 「Gears of War」シリーズは、地球に似た「惑星セラ」が舞台。地底から現れた敵勢力「ローカスト」と人類側の「COG(統一連合政府)」の戦争を描いたアクション大作で、三部作構成でストーリーが進行していく。

 初代の「Gears of War」は、戦争犯罪者だったマーカス・フェニックス軍曹がCOGの「デルタ部隊」と合流し、ローカストの殲滅作戦を遂行するといったストーリーだ。戦争映画が好きな人やゴリゴリマッチョな男たちの汗臭いドラマが好きな人は、本作にハマるかもしれない(たぶん)。

左の人物がマーカス・フェニックス軍曹。戦争犯罪者として刑務所に収監されていたが、COGのローカストせん滅作戦に参加することになる
マーカス・フェニックス軍曹は、COGのならず者たちが所属する「デルタ部隊」を指揮することに
仲間に指示を出しながら数々の困難を乗り越えていく。味方が倒れたら蘇生してあげよう

 「Gears of War: Reloaded」のストーリーはオリジナル版の初代と同様だが、PC版「Gears of War」に追加されていた新規エピソードも収録されている。そのため、過去にXbox 360版をプレイしていた人は新鮮に感じられるだろう。完全版として楽しめるところも留意すべきところだ。

 さて、映画好きの筆者からすると、他作品のキャンペーンモードはマルチプレイの練習用という印象がある。肝心のストーリーは控えめというか、カタルシスが弱いと感じてしまうのだ。

 しかしながら、本作のキャンペーンモードは別格だ。重厚かつ骨太な戦争映画のようなクオリティなので、結末を見届けたいという気持ちが沸々と湧いてくるからだ。また、兵士たちの男臭いドラマや二転三転する展開など、結末までぐいぐいと引き込まれる要素も本シリーズの醍醐味となっている。マルチプレイの練習ついでに、戦争映画並みの重厚なストーリーも楽しんでもらいたい。

COGの上官と衝突することもしばしば。戦争映画でよく見かける光景だ
仲間の背後に忍び寄るローカストのリーダー、ラーム将軍。デルタ部隊を脅かす強敵だ

 ここで惜しい点を挙げると、音声の不統一だ。カットシーンはXbox 360版と同じ日本語音声なのだが、ゲームプレイ中は英語音声に切り替わってしまう。B級映画の吹き替え版みたいなノリが個人的に好きだったので、今回の仕様は少々もったいないと感じている。ゲームプレイの日本語音声をアップデートで追加してほしいのだが……。

入力しやすくて覚えやすい操作性も健在

 今回はXbox ワイヤレス コントローラーで「Gears of War: Reloaded」を試遊してみたが、操作方法は過去作と同じだ。「Gears of War」シリーズ特有の操作性も懐かしいと感じた部分である。

 もともとXbox専用タイトルだからか、ゲームパッドのほうが操作しやすいと感じている。例えばダッシュや殴り、遮蔽物のカバー、インタラクトの操作はA・B・X・Yのボタン、射撃やエイム、リロード、状況確認の操作はLB・RB・LT・RT、武器の変更は十字キーに分類されていて、入力しやすいうえに覚えやすい配置になっているからだ。なお、PC版はゲーミングキーボード&マウスに対応しているため、ゲームパッドが苦手な人も安心して遊べるようになっている。

しゃがみながらのダッシュ、懐かしい……
ゲームパッドに加え、キーボード・マウスの操作も可能(PC版)

 手になじみやすい操作性もそうだが、「Gears of War」シリーズのリロードシステム「アクティブ・リロード」も懐かしいと感じるポイントのひとつだ。

 リロードボタンを押すと画面の右上にバーが表示され、左から右へスライドする白い縦棒と白い範囲内が重なった瞬間にリロードボタンを押すと、銃弾を早く装填できるほか、攻撃力アップのバフも付与される。マーカスが「ナイス」と言ったら成功の証しだ。

 逆に赤い範囲でリロードするとジャム(弾詰まり)が発生して、一時的に攻撃が不可能になる。敵が迫ってきている最中にジャムが起きたらほぼ終わりを意味するだろう。ミニゲームの側面が強いリロードシステムは唯一無二の面白さと言える。

リロードすると、右上にある武器アイコンの下にバーが表示される
白い縦棒が左から右へスライドする際、縦棒が白の範囲内と重なったタイミングよくリロードを押すと、アクティブ・リロードが可能

ほぼ無規制のゴア表現に感謝感激

 「Gears of War」シリーズの魅力は、容赦なきゴア表現だ。敵に銃弾を浴びせると血しぶきが舞うほか、「ランサーアサルトライフル」のチェンソーで攻撃すると敵は真っ二つになり、フラググレネードで吹っ飛ばすと敵は粉々の肉塊と化す。「Gears of War: Reloaded」で繰り広げられる数々のゴア表現を見て、筆者は「そうそう、これこれ!」と歓喜したものである。

 スプラッターな表現は好き嫌いが分かれやすいのは確かだ。しかし、そういった表現には、現実ではなかなか味わえない危険なスリルが詰まっている。非現実的なスリルを味わいたいからこそ、本作のようなスプラッターマシマシのゲームに惹かれてしまうのかもしれない。

 しかもスプラッターな方法で敵を倒すと、不思議と爽快感が芽生える。チェンソーで敵を真っ二つにすると爽快感は頂点に達し、心にたまったストレスが解消されるのだ。現実世界だと逮捕されること間違いなしなのだが、ゲームの世界であればバイオレンスアクション映画の主役になりきれる。バイオレンスものに抵抗がなく、ストレスを発散させたい人にも「Gears of War: Reloaded」はおすすめだ。

「Gears of War」を語るうえで、限界レベルのゴア表現は絶対に外せないポイントだ
チェンソーキルの場面は強烈そのものだ

 「Gears of War」特有のゴア表現に懐かしさを見出した一方で、リマスター版は表現規制が緩和されているのではないかとふと思った次第だ。たとえば、粉々になった敵の体の切断面。オリジナル版(国内)は規制により切断面が黒塗りになっているが、本作の場合、切断面は丸見えの状態だった。

上は国内向けのオリジナル版で、下はリマスター版。オリジナル版の切断面は黒く塗りつぶされているのに対し、リマスター版の切断面は無規制の状態だった

 Xbox 360でプレイしていた当時の筆者は、細かい表現規制に若干の不満を抱いていた。ゲーム自体は面白いけれども細かいところが気になるというか、スラッシャー感が乏しいというか……。しかし、リマスター版の「Gears of War: Reloaded」はほぼ無規制。100%のバイオレンスを味わえるようになったのは、個人的にうれしく感じた部分であった。念願の夢がかなったような心地である。

懐かしさと新しさを兼ね備えたリマスター版の良作

 「Gears of War: Reloaded」は、懐かしさと新しさを兼ね備えたリマスター版といった印象だ。初代「Gears of War」のリマスターは本作が2度目となるが、刷新された内容は高水準の粋に達していると感じた。2025年発売の新作ゲームと見間違えるほどの変化に驚いた筆者である。

 懐かしさを強調しているから、本作は経験者しか楽しめないゲームなのか。そう思う人もいるかもしれないが、答えはノーだ。確かにオリジナル版をプレイしてきた人に刺さる部分もあるが、「Gears of War」を遊んだことのない人も楽しめる内容に仕上がっている。

 キャンペーンモードは戦争映画に匹敵する出来であるほか、骨太な銃撃戦はいまプレイしても十分面白いと感じられる。対戦ができるマルチプレイを含めると本作のプレイボリュームは非常に高く、長くじっくりと遊べるはずだ。あわよくば「Gears of War 2」「Gears of War 3」に追加されていたアクションを実装してほしかったが、原点回帰にそぐわないという点では納得できる。

 大学生活の思い出として、いまも記憶に残っている初代「Gears of War」。そんな本作を最新のグラフィックで再構築してくれたことに感謝を述べたい。「Gears of War: Reloaded」を試遊時、大学生活の思い出が蘇ったと同時に、懐かしさのあまり泣きそうになってしまった。名作ゲームのリマスターは賛否が分かれやすいが、「Gears of War」のリマスター化は称賛に価する。この調子で「Gears of War 2」「Gears of War 3」のリマスター版もぜひ……!