レビュー
「スプラ」の進化を体感! 「スプラトゥーン3 前夜祭」プレイレポート
新ブキや「トリカラバトル」などの新要素や、前夜祭ならではの課題点も
2022年8月29日 13:03
- 【スプラトゥーン3】
- 9月9日 発売予定
- 価格 パッケージ版:6,578円
- ダウンロード版:6,500円
8月28日に開催された12時間限りの体験会「スプラトゥーン3 前夜祭」。9月9日に発売が迫った「スプラトゥーン3」をいち早くプレイでき、「Nintendo Switch Online」に加入していれば誰でも参加可能だったこともあり、開催中はSNSのトレンドを賑わせていた。
そこで今回は、「スプラトゥーン3 前夜祭」のプレイレポートをお届け。お祭り騒ぎの「バンカラ地方」にて開催されたフェスマッチを、「スプラトゥーン3」の新要素に触れながら紹介していきたい。
スクショ映えする「バンカラ地方」! 進化したロビーや新ブキ・アクションをチェック
「スプラトゥーン3 前夜祭」の専用ソフトを起動すると、そこには夜になった「バンカラ地方」が待ち受ける。街中のネオンが光り輝き、特設ステージには音楽グループ「すりみ連合」によるライブパフォーマンスが開催され、いかにも“お祭り”と云った雰囲気だ。
正面のタワーが、バトルに参戦するための「ロビー」を兼ねた建物だ。「スプラトゥーン3」では、ロビーの機能が大進化しており、バトルへの参戦のみならず、試射場としての機能やフレンドへの合流場所も兼ねている。ロビーに入ると、すでにブキを持つことが可能で、試射場をインクに染め上げることが出来る。
なおロビーに入ると、注意書きが出現。前夜祭では、ケイケン値やおカネが手に入らず、プレイした内容は製品版に引き継がれないことが、プレーヤーに周知された。
試射場といえばやはり、新ブキ「ストリンガー」や「ワイパー」の試し撃ちだろう。筆者はまず、ストリンガーから試し撃ちを行なった。
ストリンガー系の新ブキ「トライストリンガー」は、弓をモチーフにしている。ZRボタンを押すと、インクをチャージすることができ、チャージする時間によって、攻撃力が異なる。インクは一度に3発放ち、相手に対しフルチャージで3発全て当てると、倒すことができる。連射することでギリギリ近距離戦闘も行なえるが、相手とは一定の間合いをとる、中距離系のブキとなっている。
もう一つの新ブキ「ワイパー」はその名の通り、車のワイパーのような見た目となっている。単発撃ちでは、縦方向にインクが射出されるほか、連打することで横方向にインクを発射する。さらに。相手に対し至近距離で攻撃すると、エフェクトと共に大ダメージが入り、確実に倒すことができる。相手に忍び寄りながら倒していく、近距離~中距離系のブキとなっていた。
筆者の感想として、どちらの新ブキも中距離寄りのブキとなっていたが、バランスよく調整されていると感じた。強いて言えば、ストリンガーのインク塗り効率が少し悪いので、足場を作るのに少し苦戦するかもしれない。
また、試射場では新アクション「イカノボリ」や「イカロール」も試した。「イカノボリ」は壁を登っている状態で、Bボタンを長押しするとチャージ状態に入り、Bボタンを離すことで一気に壁を登ることができる。高台を取っている相手への奇襲や、すばやく壁を登りたいときに活躍するだろう。
さらに「イカロール」は、イカ状態でインクを泳いでいる際に、反対方向へ素早くスティックを向けながらジャンプすることで発動する。「イカロール」中は相手のインクを弾くため、緊急回避するときに使用できる。なお「イカロール」は、少しコツを掴む必要があるので、実戦で使うには練習を積み重ねていこう。
新ブキ、新アクションの練習をしたところで、いよいよフェスマッチに入っていく。リニューアルされた「ナワバリバトル」や、3つのチームによる「トリカラバトル」はどのように仕上がっているのだろうか?
「ナワバリバトル」が進化! 初登場「トリカラバトル」も体験できたフェスマッチのバトルモード
いよいよ前夜祭でのバトル「フェスマッチ」をプレイしていく。前夜祭の前半6時間は、ステージを塗り広げていき、相手勢力とナワバリの広さを競う「ナワバリバトル」が中心、後半6時間は3つのチームが入り乱れる「トリカラバトル」中心となっていた。
「スプラトゥーン3」では、“これぞスプラトゥーン”の「ナワバリバトル」がリニューアル。「スプラトゥーン2」まではスポーン地点が設置され、試合開始時は味方全員が同じ場所からスポーンしていた。だが「スプラトゥーン3」からは、空中にてスタートし、味方それぞれが、ステージ端の好きな場所からスポーンできる。それぞれが別の場所から塗り始めるため、効率よく塗り広げていくことができるようになった。
また、勝利・敗北画面もリニューアル。「スプラトゥーン2」までは勝利時も敗北時も、自身のチームが表示されていたが、今作からは勝利したチームのみが表示されるようになった。これまでのように、試合に敗北し“残念がる”インクリングを見ることはできなくなったが、今作からの勝利エモートが可愛らしい。
試合後には、試合中のプレーヤーの“頑張り具合”を確認できる「表彰」が表示される。初戦では「味方のジャンプ先 No.1」や「アシスト数 No.1」などで表彰されていた。見えない自分の活躍を確認することが出来るので、非常にいい。
ここからは、8月28日15時より解禁となった「トリカラバトル」に移っていく……。ところが、8月28日に「スプラトゥーン」公式Twitterにてアナウンスされたが、3勢力の人数の比率により、「トリカラバトル」を選択した場合でも「ナワバリバトル」になってしまう場面が多々見受けられた。
筆者の場合、「グー」に投票していたこともあってか、後半6時間で「トリカラバトル」に参加できたのは4回ほど。ほとんどがナワバリバトルとなってしまった。この点については、発売後も改良を続けていくとしているので期待していこう。
「トリカラバトル」では、フェスの勢力「グー・パー・チョキ」の3勢力一度にバトルを展開。当時勢力1位だったチョキが、ステージ中央にある「スーパーシグナル」を守る防衛側、2位・3位だったグーとパーが「スーパーシグナル」を奪いに行く攻撃側となっていた。
バトル中、グーとパーは一時的に味方状態。互いを攻撃することはできるものの、戦績が共有されるためパーが勝利すると、グーも勝利となる。また、中間結果にて勢力1位となったチョキは、中央にスポーンするため、両側から攻められる構図となり、SNS上では「チョキが勝てないのは?」という意見も見られた。今後トリカラバトルがどのように調整されるか注目したい。
フェスマッチの終了後は、結果が発表。「いちばん強いのはどれ? グー vs パー vs チョキ」の勝利チームはグーとなった。やはりトリカラバトルの貢献度が大きかったこともあるのか、中間結果では1位だった「チョキ」が陥落してしまった。
良くも悪くも、まだ調整中とみられる部分が見受けられたが、そこはやはり「前夜祭」。スプラトゥーン公式Twitterは「マッチメイクやトリカラバトルの仕組みなど、発売後も改良を続けてまいります」とコメントしている。
[おしらせ]
— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP)August 28, 2022
『スプラトゥーン3 前夜祭』へ大変多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。
マッチメイクやトリカラバトルの仕組みなど、発売後も改良を続けてまいります。
今後ともスプラトゥーンシリーズをよろしくお願いいたします。
今回はあくまで“前夜祭”。お祭り本番となる「スプラトゥーン3」は9月9日発売!
ここまで「スプラトゥーン3 前夜祭」のプレイレポートをお届けしてきた。遂にプレイ可能となった新ブキや、フェスマッチ限定の「トリカラバトル」など、新しくなった「スプラトゥーン」を体験でき、筆者はとても満足だった。だが一方で、“まだ調整中なのかな?”と思うようなところがあったのは確かだ。
だが今回はあくまでも“前夜祭”。「スプラトゥーン3」には、ガチマッチのリニューアル版となる「バンカラマッチ」やシャケを狩る“バイト”「サーモンラン NEXT WAVE」などもあり、今回の前夜祭で体験した内容は、ごく一部に過ぎない。前夜祭を遊び尽くしたプレーヤーは、適度に休憩を取りつつ、9月9日より始まる“お祭り本番”に向けて、準備を始めていきたい。
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