「ことばのパズル もじぴったんアンコール」レビュー
ことばのパズル もじぴったんアンコール
2021年4月1日 18:00
マスを取り合う対戦モードは、1人プレイとはまったく違う面白さを味わえる
ゲームモードは1人プレイ用の「ひとりでパズル」の他に、「対戦」モードも用意されている。対戦は最大2人プレイ用で、共通する盤面に対して制限時間の間にもじブロックを置いてことばを作っていき、規定数のマスを先に取ったほうが勝ちとなる。ことばを作るルールは同じだが、ボードゲームの「リバーシ」のような感覚で、相手が置いたもじブロックを活用することで、それを自分のものにできるという戦略が大きなポイントとなっている。大差がついている場合でも、連鎖を狙ってもじを置いたり、長いことばを作ることを意識すれば一発逆転も可能で、反対にそれを防ぐための駆け引きも必要となるだろう。
対戦はコントローラー1つでもOK(スマホ版は交替プレイ)で、さらにオンライン対戦(PS4版とSteam版とNintendo Switch版のみ)や5段階の強さを持つコンピューター相手の対戦もあるので、対戦相手には不自由しないはず。1人プレイモードとはまた違った楽しさがあるので、ぜひ挑戦してみてほしい。
聴いていて心地いいサウンドも「もじぴったん」のセールスポイント
もう一つ、「もじぴったん」シリーズで個人的に気入っているのが、サウンドだ。サウンドクリエイターの神前暁氏を中心に製作された楽曲はどれもポップで聴いていて心地がよく、実は筆者も初代のサントラを持っていたりする。「ふたりのもじぴったん」、「わーずわーずの魔法」、「Piacevole!」といった本作を象徴する名曲は、過去シリーズで披露されたリミックスバージョンも含めて収録されている。
また「ナムコスペシャル」ステージの曲は「ナムコミュージック」として各タイトルのメインBGMを聴ける仕様で、さらに「塊魂」の楽曲は「塊魂TRIBUTE」のリミックス曲を収録している。ゲーム中のSEなども含め、ゲーム全体の雰囲気にもマッチしているので、プレイするときはしっかり音量を上げておくことをオススメする。
シリーズ20年で培った「もじぴったん」の面白さを凝縮した1本
先行発売されたSwitch以外の各機種のユーザーにとっては待望の発売であり、新語の追加など発売日からアップデートされた状態でのプレイを堪能してみてほしい。初代アーケード版のリリースから20年が経過して、ゲームシステムは既に完成されたもので、収録されたどのステージもよく考えられて作られている。
コレクションアイテムの収集や、高難易度ステージのアンロックなど、やり込み要素も充実していて、シリーズをずっと遊んできた人から、本作で「もじぴったん」を初めて遊ぶという人、あるいはしばらく遊んでいなかった人まで幅広く遊べる1本だと感じられた。価格も手に取りやすいので、ぜひこの機会に楽しんでみてほしい。
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。