先行レビュー
元カプコンのクリエイターたちが対戦ゲームを再定義する「アウトランカーズ」試遊レポート。3人×3チームが入り乱れる“奪い合い“の新感覚バトル!
2025年10月16日 00:00
- 【OUTRANKERS(アウトランカーズ)】
- 2025年内 配信予定
- 価格:基本プレイ無料(アプリ内課金あり)
でらゲーは、Android/iOS用奪い合いアクションバトル「OUTRANKERS(アウトランカーズ)」を2025年内に配信する。現在はApp Store/Google Playにて事前登録を受付中だ。
「OUTRANKERS」は、3人×3チームで「エルピス」と呼ばれる資源を競い合う三つ巴の対戦型アクションゲーム。元カプコン・岡本吉起氏のYouTube企画「格闘ゲーつくろう!」から制作が始まった本作は、「ストリートファイターII」で知られる、同じく元カプコンの西谷亮氏と、カプコンで数々の名作シリーズに関わってきた船水紀孝氏らが、改めて対戦ゲームを定義し直す思想のもとに開発している。今年7月15日には制作発表会も行われ、“老若男女問わず誰もが楽しめる奪い合いバトル”をテーマに開発を進めていることが明かされていた。
今回でらゲーには、メディアキャラバンという形で「OUTRANKERS」の魅力を伝えるため、開発中のビルドを弊社インプレスまで持ち込んでいただいた。また、応援アンバサダーを務めるアンジェラ芽衣さんと清水れいさんも同伴され、開発陣と共にゲームの魅力についてプレゼンしていただいた。それでは、配信を控えている「OUTRANKERS」についてお届けしていこう。
カギは心理的な負担。対戦ゲームの“勝ち負け”を考え直す
本作の開発にあたっては、もともと「対戦格闘ゲーム」の制作を行うというプロジェクトからスタートしている。しかし、西谷氏は実際にゲームを開発する上で「対戦格闘ゲームを普通に開発してもいいのか?」と、疑問を感じたのだという。そこで、対戦ゲームにおける良い面と悪い面の双方を細部まで分解し、根底から見つめ直すことにした。この姿勢の背景には、ゲーム企画の師である岡本氏から「不満を限りなく失くせ」と教え込まれていたことが大きかったのだと西谷氏は話す。
そこで「OUTRANKERS」では、対戦ゲームジャンルにおける“勝ち負け”のユーザー心理について着目。西谷氏は「対戦ゲームって勝つと100嬉しい。でも負けた方は100悲しいのではなく、なぜか150とか200悲しいんです(笑)」と語る。
西谷氏は開発チームと熟考の末、プラスとマイナスの帳尻が合わないことによる違和感を心理的な負担として捉え、こうしたストレスを減らす方向でアプローチしていった。その結果として、「対戦の参加人数を増やし責任感を薄める」、「勝敗をノックアウト式ではなくアイテム収集量に置き換える」ことで、プレーヤーの負荷が生まれにくいゲームデザインに構築していったという。
「OUTRANKERS」は、こうした従来型の対戦ゲームがいまだに内包し続けている勝ち負けの構造的難題を見つめ直し、対戦ゲームでありながらも、カジュアルを志向しているタイトルだ。冒頭でも軽く触れたが、作中の世界観に絡むエルピスを制限時間以内により多く集めることが勝利条件となる。
その過程では、ステージ内で発生するリアルタイムのランダムイベントや、三つ巴の対戦だからこそ起こり得る乱戦が、常に戦況を変化させていく。そういった要素が織りなす“展開の読めなさ”も、対戦ゲームの競技性という敷居を下げる意図があるのだろう。この辺りの詳細なゲーム部分については後述する。
今回のメディアキャラバンでは、制作発表会で明かされなかったゲームの世界観についても、開発ディレクターを務める美根俊一氏から直接話を伺っている。
「OUTRANKERS」の舞台となるのは、隕石によって地表が汚染されてしまった200年後の地球だ。プレーヤーがゲーム中に集めるエルピスとは、地下に避難した人類にとって希少なエネルギー資源であり、地下都市の維持には欠かすことができない代物となっている。
しかし、エルピスは汚染されている地上に存在する資源であるため、これの回収には一般市民にとってリスクの少ない罪人が選ばれることになった。罪を犯した者たちはエルピスを回収する奉仕業務「アビスシフト」への参加を余儀なくされている。さらにその様子は地下都市におけるエンターテインメントとしてもリアルタイムで中継され、人々からは熱狂的な支持を集めている……といった具合である。
ゲーム内ではこのディストピア的でアングラな空気が漂う世界を舞台にしたメインストーリーが楽しめるようだ。また、各プレイアブルキャラクターたちに迫ったエピソード「ランカーストーリー」のほか、キャラクターと交流する「面会」といった機能も収録され、登場人物の内面部分やバックグラウンドなどを多面的に深ぼる。美根氏も「メインストーリーやキャラのエピソードを通して、その魅力を深く知ってほしいですね」と話す。
本作は、1シーズン(原則7週間のスパン)ごとに新キャラクターが1体ずつ実装される。既存の対戦ゲームと比較すると、キャラクターの追加ペースとしては早いとは言えないだろう。しかしながら、既存キャラクターのバランス調整だけではなく、“技の追加”なども随時行われるとのこと。
また、作中ではキャラクター毎にさまざまなコスチュームも用意される。シーズンパスで入手できるものから、ゲーム内イベント、あるいはランキング報酬だったり、ガチャから排出される衣装も存在するそうだ。
今回アンバサダーとしてメディアキャラバンに参加していたアンジェラ芽衣さんは、今年9月に実施されたクローズドβテスト(CBT)で、ランキング上位圏に到達するまでゲームを遊び込んでいたそうだ。作中キャラクターの「ミザリィ」がSNSで流れてきたことをきっかけにCBTに参加し、その魅力に傾倒していったのだという。「この子の声を聞きたいっていうだけでずっとバトルをしていたらランキングに入りました(笑)。ただただ推しです」と明かしてくれた。
ミザリィ目当てでβテストに手を出した
— アンジェラ芽衣 (@angela_mei01)September 1, 2025
かわいい早く寝るね#アウトランカーズpic.twitter.com/qmmSpDaBxC
一方、清水れいさんは「リン」の公式コスプレイヤーとして発表会にも参加していた。清水さんはリンとの共通点が多くて運命的なものを感じたようだが、推しキャラは「ラスター」としているようだった。そんなアンバサダーの2人を虜にする作中のキャラクターデザインは、「Xenoblade」「XenobladeX」で知られる、イラストレーター・風間雷太氏によって監修され、また一部のキャラクターデザインも氏が手がけている。
集めて、運んで、奪われる。短時間で展開が次々と変わる怒涛のバトル
ゲームについて一通りプレゼンしていただいた後、実際に「OUTRANKERS」に触れてみた。なお、開発中のビルドになるため、本稿で掲載するスクリーンショットはでらゲー側から提供されたものであることを、何卒ご了承いただきたい。
今回はルームマッチ機能を用いて、同席していたGAME Watch編集部メンバーとの対戦プレイを体験した。本作は3人×3チームという対戦形式ではあるが、プレーヤー1名と仲間のNPC2体のチーム構成になる。つまり、実質プレーヤー3人での対戦が基本形だ。正式サービス開始の段階ではこの対戦モードがメイン。後の追加としてプレーヤー数合計9⼈での対戦モードもリリース予定となっている。
試合前にはプレーヤーキャラクターと、バトルに同行させる仲間2体のキャラクターを選択し、試合の序盤・中盤・終盤の3フェーズにおける、NPCの作戦行動を簡易的に決定していく。ゲーム内では初心者やアクションが苦手なプレーヤーへのアシスト機能としてオートモードも搭載。作戦行動の選択には、操作キャラをオートモードにした際の行動傾向も含まれる。
ゲームの流れそのものは至ってシンプル。プレーヤーたちは陣地の最寄りに出現するエネミーを倒してエルピスを集めていく。一定量のエルピスが貯まったところで、自分の陣地に戻りエルピスを納品(ゲーム内では「ストライク」)するのだ。そうして各々のメンバーが陣地に納品したエルピスの総量がスコアとして可視化され、制限時間を迎えるまでにもっとも多くのエルピスを獲得したチームが勝者となる。
エルピスを貯めこむほどキャラクターの移動速度は低下する上、倒されたときのリスクも高まる。かといって、雑魚敵を倒すたびに陣地まで戻るのも効率が悪い。エルピス集めの匙加減をどのようにコントロールしていくかが、ゲームのキモとなるわけだ。無論、勝つためにエルピスを貯め込んだライバルを襲撃するというのもアリ。
試遊ではゲーム序盤がお互い探り合いの様子見といった傾向だったが、もちろんそれがセオリーというわけではない。NPCに設定した作戦次第では、序盤から相手チームに嫌がらせをするようなプレイも可能だし、NPCとともに攻撃しに行くのも面白いだろう。とにかくエルピスをたくさん集めるために、ライバルを蹴落とすつもりでガンガン戦闘を繰り広げていくゲームとなっている。
制限時間3分33秒の中でエルピスを回収するために、エネミーを狙ったりライバルを攻撃したり、あるいはもう片方のライバルと擬似的な共闘関係を築いて1位のチームに集中攻撃をけしかけたり。三つ巴だからこその乱戦と共闘と裏切りが、短時間の中でかわるがわる繰り返されていく。特に試合終盤になるほど競争は苛烈なものとなるので、順位の入れ替わりが激しい印象を受けた。
ゲームの展開も早く、最初のうちは戦況の変化に中々思考が追い付かない。だが、オートモードを活用することで、AIがあらかじめ設定した作戦行動をベースに動いてくれるのは非常に便利だ。本作は対戦ゲームだが、終始フルオートでのプレイも可能だろう。
オートモードは折りを見てOFFにしても良いのだが、ONにしたままでもプレーヤーの手動操作を優先して受け付ける。ある種セミオートのような感覚でも操作でき、その時にAIの行動とプレーヤーの意思決定が噛み合ってさえいれば、かなり快適に戦える。逆にオートモードの動きが気に入らなければ自分で操作すればいい。こうしたアシスト機能のおかげで、戦況の変化についていけない、あるいは何をすべきか迷いがちな初心者プレーヤーでも、オートモードを主軸にそれなりの戦いができそうだ。
対戦ゲームのジャンルだけあって、プレイアブルキャラクターの性能・役割などもプレイスタイルに影響してくる。たとえば、アンバサダーの清水さんが推しているラスターは遠距離から相手を状態異常に陥れるが防御力が低い。攻撃的なスキルを備えるが、複数のエネミーを1人で相手取ると、体力が持たないほどだ。そのため、サポート系のNPCと連携してこそ、力を発揮できる性能だと思えた。
ただ、今回の試遊では時間の関係もあって触れるまでには至らなかったが、キャラクターの育成要素とカスタマイズ次第で、前述したラスターの耐久力を大きく伸ばすこともできるという。長所をさらに伸ばすか、短所をなくすか。自分好みのカスタマイズで独自の個性を持たせられる点も、本作ならではの魅力となっている。能力パラメータに関わるアビリティの抽選要素なども存在するため、キャラクター育成も相当にこだわれそうだ。
「OUTRANKERS」は、スマートフォンで遊べる対戦ゲームだが、どうやらガチャ要素のマネタイズは副次的なものでしかなく、シーズンパスの課金などが中心となるようだ。というのは、プレイアブルキャラクターがシーズンパスで入手できること、そして無料プレイの範疇でも解放できることが今回の取材を通して明らかになった。
また、対戦ゲームである以上ゲームバランスの方向性については、現状インフレーションを避けつつ、キャラクターの可能性が広がる横方向への調整を目指すとしている。サービス開始後は、プレーヤーとの交流を積極的に図りつつ、ひとつのIPとしてコンテンツを成長させていくようだ。元カプコンのクリエイターたちが再定義する、対戦ゲームの行く末にぜひ期待したい。
(C) Deluxe Games Inc.






















































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