先行レビュー

怖すぎる新クリーチャーに遭遇! 「バイオハザード レクイエム」先行プレイレポート

緊縛から始まる恐怖の洋館。一人称/三人称視点の切り替えも体験

【バイオハザード レクイエム】
2026年2月27日 発売予定
価格:未定
CEROレーティング:審査予定

 カプコンのサバイバルホラー「バイオハザード」の9作目にあたる「バイオハザード レクイエム」がプレイステーション 5/Xbox Series X|S/PCで2026年2月27日に発売を予定している。

 6月に1stトレーラーの映像が公開され、まだまだ謎に包まれた部分の多い本作の先行プレイをすることができた。今回試遊できた範囲の内容と、体験した恐怖感などをお届けしよう。

【『BIOHAZARD requiem』 1st Trailer】

新主人公・グレースが謎の洋館からの脱出を目指す

 体験は、1stトレーラー映像でも映し出されていた、グレースの四肢が拘束されて身動きがとれない状態になっているシーンからスタート。ここがどこで、どういった状況に置かれているのか全くの不明な状態で、何故か血液を抜かれているというのは恐怖でしかない。

 悪夢にうなされていたのか、目を覚ましたグレースの顔には汗が滲んでおり、このときの肌のテカリ方がなんともリアルに描写されていた。

何者かによって拘束されているグレース
身体から血液が抜かれている。一体何の目的があるのだろうか……
汗の滴った肌の質感はもはや実写レベル

 グレースは推理や分析などを専門とするFBI分析官ということもあり、クリスやレオンのような屈強な精神は持ち合わせていないかと思いきや、瓶の採血管を割り、割れたガラスで手を切りながらも腕に巻かれた拘束具を外していくという意外に強メンタルな一面を見せる。

割れた瓶でなんとか脱出に成功するグレース

 荒業で身動きがとれるようになり、ここからはプレーヤーが操作できる場面に入る。囚われていた場所は医療機器に囲まれていたので病院なのかと思ったが、どうやらどこかの洋館の様だ。

 スタート地点の部屋から出ると、通路は真っ暗でまともに周りが見えないほどだ。どこに何が潜んでいるか分からないので、通路を進んでいくだけでもビクビクだ。

通路はとにかく暗く、先に進む足取りがかなり重くなる
通路の電気をつけると、何かが立っていてかなり驚かされた
恐る恐る近づいてみると、なんてことのないただ馬の石像であった

 探索中にライターを手に入れ、心もとない明りではあるが暗い場所もなんとか探索が可能になった。そして暗がりにある扉を開けた途端、ドサッと死体が登場! いきなりこちらに“死体が倒れ込んでくる”という「バイオ」シリーズお決まりの恐怖演出が今回も襲ってきた。何回この手を使うんだと思いつつも、毎度同じ手で驚かされるので最恐の鉄板演出である。

ライターのおかげで少し視界が良くなったと安心していたら驚かせが待っていた。まんまとビビらされてしまった

 ビビりながら探索を進めると、グレースよりも一回り以上大きい恐ろしいクリーチャーが出現。登場ムービーでは死体の頭を丸かじりで食らっており、それだけでヤバイやつということがダイレクトに伝わってくる。

 今回の試遊で攻撃に使えるアイテムは空き瓶程度で、そんなものを投げつけてももちろんノーダメージ。対抗できるようなまともな武器はなく逃げることしかできない。

試遊で出てきた唯一のクリーチャー。ビジュアルから怖すぎる

 クリーチャーから逃げ回っているときはグレースはパニック状態に陥っており、荒く乱れた呼吸がプレーヤーの恐怖心を増幅させる。一旦撒いて安心していると、クリーチャーは“壁をぶち破って目の前に現われる”など、パニック映画さながら立ち回りで恐怖が押し寄せてくる。

 閉ざされているシャッターを開けるためのアイテムを入手し、追手からの追跡を振り切ったところで試遊版は終了となった。かなり迷いながらプレイしていても20分ほどで終わる内容であったが、その短い時間の中でも新作「バイオ」の恐怖を十二分に体験することができた。

一人称視点と三人称視点で大きく変わる恐怖体験

 今作からの新要素として「バイオハザード7」や「バイオハザード ヴィレッジ」を踏襲した一人称視点と、リメイク版の「バイオハザード RE」のような三人称視点のどちらかを選択して遊ぶことができる。

 今回は両方の視点でプレイしたが、視点が変わるだけでゲームの体験を大きく変えてくれた。たかが視点とあなどれないポイントである。

視点はゲーム開始時だけではなく、オプションからいつでも切り替えが可能

 まずデフォルト設定である一人称視点だが、プレーヤーの視点と同じになることでゲームへの没入感が半端じゃない。

 プレーヤー自身が恐怖の館を探索しているかのようなシンクロ感。クリーチャーが目の前まで迫ってくる迫力。側面すらも死角になっている視野の狭さによる恐怖感の増幅……など、ホラーゲームが好きなら間違いなくオススメの設定である。

恐怖で震え上がりたいホラー好きは一人称視点でのプレイ推奨

 そしてもう1つの三人称視点は、背中越しのカメラで広い視野を見渡すことができる。

 1番の特徴はカメラが引いていることで、プレーヤー自身も一歩引いた目線でゲームをプレイすることができる。これにより没入度が少々低くなることで“恐怖感がかなり緩和”されるのだ。

 緩和されるとは言ったものの、もちろん三人称視点でも十分に恐怖体験を味わうことができる。「バイオハザード7」は怖くてプレイできないという人も少なくなかったが、そういった人は三人称視点でプレイするのが良いだろう。

「バイオハザード ヴィレッジ」のイーサンと違い、しっかりと表情も確認できる
三人称視点ならホラーが苦手な人にもちょうどいい恐怖感

 今回は短い時間のプレイであったが、館の中の探索とクリーチャーが襲い掛かる恐怖感、道中で拾ったアイテムを使って仕掛けを解いて、脱出の道を切り拓いていくという「バイオ」シリーズお馴染みのゲーム性を体験することができた。

 一方、戦闘部分は今回の範囲ではプレイできなかった。どういったアクションや武器、クリーチャーなどが登場するのか今から楽しみである。