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「Kingdom Under Fire 2」、PS4のパッドへUIをカスタマイズ完了

今後アジアで増えていく「ゲームマニア」の要求に応える高いクオリティを目指す

9月18日~21日 開催(一般公開日 20日~21日)

会場:幕張メッセ1~9ホール

入場料:
前売り 1,000円
当日 1,200円
小学生以下無料

 日本でもPS4で2015年夏のサービスが決定しているMMOストラテジー「Kingdom Under Fire 2」。E3でインタビューを行なった本作だが、開発元の韓国Bluesideが来日し、さらにブラッシュアップされた姿を見ることができた。

 「Kingdom Under Fire 2」は数千のキャラクターがぶつかる迫力たっぷりの戦場を体験できるMMOストラテジー。基本的にはクエストドリヴン型のMMORPGだが、レベルが上がると部隊が雇えるようになり、ダンジョンやPVPでは彼らを活用し、大部隊の敵と戦っていく。今回は、プロデューサーを務めるBlueside CEOのSang Youn Lee氏、ビジネス方面のディレクターであるKima氏に話を聞いた。

ブラッシュアップしていく「Kingdom Under Fire 2」。年末には中国やタイでサービススタート

プロデューサーを務めるBlueside CEOのSang Youn Lee氏
ビジネス方面のディレクターであるKima氏
PS4のパッドを使ったデモンストレーションが行なわれた
ボタン1つで部隊への指示画面に

 「Kingdom Under Fire 2」が前回のE3の時から比べて進化した点は、「PS4コントローラへの対応」である。元々ゲームパッドのプレイスタイルを視野に入れていた本作だが、PS4コントローラという明確な対応機種が設定されたことで、各UIをより使い勝手がよく割り振れるようになった。

 キャラクターのスキルなどは、L2やR2ボタンを押しながら○や×などのボタンを押すことで様々なスキルをつかえる。また十字キーの下を押しながらボタンを押すとアイテムが使用できる。最大の特徴は中央のスライドパッドを押し込むと部隊操作モードに切り替わるところだ。

 「Kingdom Under Fire 2」はアクションRPGとRTSの2つを併せ持っている。強力な力と派手なスキルを使いこなし、多数の敵をなぎ倒すコーエーテクモの「無双」シリーズを思わせる三人称画面から、上空から地上を見下ろし、部隊の進行方向の決定や、攻撃を指示するRTS画面の2つを使いこなしていく。

 PS4のゲームパッドのスライドパネル押し込みでの切り替えは、とても使いやすく、開発チーム自身がその使い勝手の良さに驚いたという。現在はパッドのバイブレーション機能は動いていないが、派手なスキルを使った時など、より臨場感をもたらすために積極的に盛り込んでいくという。

 RTS画面では部隊に様々な指示ができる。今回この部隊の指示に「自動モード」が加わった。「勝手に敵を探して攻撃する」、「その場で待機し、敵が攻撃してきたら防御として攻撃する」、「主人公と一緒に移動する」といった指示を出すことも可能となった。この機能を活用すれば、プレーヤーキャラクターのアクションに集中することができる。

 現在、「Kingdom Under Fire 2」は東南アジア、フィリピンやマレーシアでWindows版のクローズドのテストを行なっており、ここでオンラインゲームとしての様々な検証と改良を行なった後、12月に中国、タイでのより大規模なクローズドβテストを開始する予定だ。台湾や韓国でのWindows版もその後サービスしていく。

 日本はPS4版と同じ、2015年の夏にPS4版とWindows版を同時にサービススタートする予定となっている。フィリピンやマレーシアでテストを行ったことで実際に運営したことでの明確な問題点や課題が明らかになったので、今後のバージョンはゲームとしてかなり完成度の上がったものになったということだ。

 「Kingdom Under Fire 2」は基本プレイ無料、アイテム課金制のゲームだが、ユーザーのコレクション欲を刺激するパッケージ版も用意される。特別なアイテムや、課金にて無のセット、実際のグッズなどを同梱したものとなる。プロデューサーのLee氏が力を込めて「スペシャルなパッケージ」というほどに力を込めたものになる。ちなみに北米、ヨーロッパへの展開は2015年夏以降になるという。

 PS4は日本北米のみならず、ヨーロッパ、そしてアジアでも好調だ。Lee氏は特にアジア地域で収入に比べて高価なPS4を買うユーザーを「ゲームマニア」と定義し、そういう熱心なユーザーが増えており、今後は有力な市場と思われる中国でも増えていくのではないかと予想している。そしてマニアが求めるのは「クオリティの高い」ゲームだ。「Kingdom Under Fire 2」はその要求に応えられるような作品を目指していくという。

【TGS2014 KUF日本語版ムービー】

【Kingdom Under Fire 2】
巨大な敵、大部隊の兵士など、ビジュアル的なインパクトの強い作品だ

(勝田哲也)