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韓国産MMORPGをPS4に! 「Kingdom Underfire II」

数千ユニットの戦いの迫力をイベントで積極的にアピール

11月20日~23日開催



会場:韓国釜山BEXCO

 今回のG-STAR2014のSCEKブースで大きな存在感を見せていたのが、MMORPG「Kingdom Underfire II」だ。韓国BLUESIDEが開発のPS4むけ“国産”タイトルとして、盛んにアピールを行なっていた。

 「Kingdom Underfire II」ではプレーヤーは100ものNPCを従え敵とぶつかる。敵の軍団もまた数百であり、プレーヤーキャラクター達が率いる軍団とぶつかれば画面には数千の兵士ユニットが戦いを繰り広げることになる。イベントでは、「PS4で“すごいスケールの韓国産最新MMORPG”が遊べる!」といことを、韓国のファンに非常に好意的に受け入れられているように感じた。

【「KUF II」、PS4での操作】

【イベントの様子】
イベントでは、2015年夏に韓国でのサービス開始が発表された

PS4へは“コンバーター”でWindows版を移植、“アジア対戦サーバー”構想も

プロデューサーを務めるBlueside CEOのSang Youn Lee氏
ガチャシステム
ユニットのツリー
地形は仮のものだが、4対4の対戦を見ることができた

 今回、BtoBコーナーでプロデューサーを務めるBlueside CEOのSang Youn Lee氏に本作の情報を聞くことができた。PS4版に関しては現在まだ開発中で、今回はPS4実機で動くものは出展できなかったという。GDCでPS4版を公開できるように作業を進めている。

 PS4に関してはWindows版「Kingdom Underfire II」を“コンバーター”を通すことで移植を行なう現在はコンバーターの開発を進めておりこちらはもうすぐ完成するとのこと。「Kingdom Underfire II」はWindows版が年末に中国でCBTを行なう予定で、日本では7月にPS4版、Windows版それぞれをサービスする予定だ。韓国もほぼ同時期にサービスする予定であり、イベントではその時期を2015年夏、と発表していた。

 「Kingdom Underfire II」はPS4では日本、韓国、台湾、香港で最初期にサービスされる。現在まだあくまでLee氏の構想でしかないが、各国のサーバーとデータのやりとりができる「アジア対戦サーバー」が作れれば良いのではないか、と思っているという。「Windows版は各国でパブリッシャーが異なるのでサーバーやデーター管理で難しいですが、ソニーさんのPS4ならば可能じゃないかと思うんです。現在はまだ私のアイディアですが、実現できればと思っています」とLee氏は語った。

 ゲームのディテールも明らかになった。「Kingdom Underfire II」の部隊は、カード形式で入手でき、お気に入りのカード8枚を“デッキ”としてストックすることができる。そして、実際には2枚のカード(部隊)を使用できる。戦場では、この2部隊を率いて戦っていくのだが、戦闘中にデッキから自由にカードを交換し、部隊を変えることができるという。

 戦場で使用できる部隊数はキャラクターのレベルが上がると増える。また、部隊はスキルツリーのようにキャラクターの成長に合わせて成長していき、様々な部隊が使えるようになる。カードはクエストやレベルアップなどでの報酬、ガチャで入手できる。PvPでのランキングでのボーナスや、特別なレイドダンジョンの報酬などでも得られるという。

 ちなみにガチャは韓国では以前は全面禁止だったが、現在は18歳以上を対象にしたタイトルならば搭載されており、その基準も近日見直される動きがあるとのこと。Lee氏は「Kingdom Underfire II」は韓国では16歳以上のプレーヤーが遊べる基準になる予定だと語った。レアは星の“等級”で表わされ、星が5つ並ぶようなスーパーレアは強力なカードとなる。レアなユニットを使うプレーヤーはそれだけで有利になるが、最終的にはプレーヤーテクニックが大事なバランスにしたいとのことだ。

 PvPのデモプレイを見ることができた。プレイ人数はマップによって違い、今回は4対4のデモ対戦が行なわれた。マップはオブジェクトも少ない開発中のもので、地形をまず作り、対戦を重ねてバランスを調整し、その後木や岩といったオブジェクトを配置していくという。

 多くのユニットがぶつかり合う姿は大迫力で、デモプレイではユニットとして歩兵だけでなく、巨大なサソリやゴーレム、さらには飛行船のような機械なども使用し、敵の拠点を攻め滅ぼしていった。橋など細い場所を進軍しなくていけないところでは部隊が細長くなり、守る側が有利になる。部隊ユニットを他のプレーヤーと連携して動かしていくシミュレーションゲームそのままの楽しさも盛り込まれているのが確認できた。

 今回ゲームのディテールと共に、PS4での運営を構想に入れて、「アジア対戦」というアイディアは特に魅力的に感じた。オンラインでの世界大会の実施なども可能だろう。今後の情報にも期待したい。

【スクリーンショット】

(勝田哲也)