ニュース

「サドンアタック」、新モード“ダブル爆破ミッション”を実装

生活感のある新戦場「アパート」、スナイパーにいかに立ち向かうか?

 ネクソンは3月26日、オンラインFPS「サドンアタック」において、新モード“ダブル爆破ミッション”を実装する。このモードは、テロリストとカウンターテロリストが戦う「爆破ミッション」をアレンジしたもので、テロリストだけでなく、カウンターテロリスト側も爆弾を仕掛けることが可能になる。

 ダブル爆破ミッションは「アパート」という新マップでプレイ可能となる。スナイパーの活躍が期待できる高低差のある構造がユニークなマップとなっている。“アパート”というと日本の感覚では小規模の集合住宅を想像するが、コンクリートの大きな建物で、日本では“マンション”と呼ばれるものだ。コンクリートの地肌むき出しの、築数十年のかなり古ぼけた感じで、生活感のある描写が他のマップとはかなり違った感じをもたらす。

 前回の“インビジブルモード”に続き、今回も有名プレーヤーである紙投げ氏、抹茶氏と共に先行体験できたので、新モードの特徴と共に、彼等の新モードの感想やアドバイスも紹介をしていきたい。

生活感のあるマップ「アパート」で繰り広げられる攻防

前回に引き続きゲームを紹介してくれた紙投げ氏
抹茶氏。「サドンアタック」ならではの点も紹介してくれた
今回初登場となるカウンターテロリスト側の爆弾。液体を使った爆薬のようだ

 ダブル爆破ミッションは攻撃側、防御側双方が爆弾を仕掛けられるというこれまでに無いルールとなる。従来の“爆破ミッション”視点で言えば、スタート時点ではどちらも“攻撃側”になる。ここでどちらかかが爆弾を設置することで攻守が固定され、爆弾を設置した側は爆弾を守ることとなり、仕掛けられた側はこれを解除すれば勝ちとなる。爆弾の制限時間は40秒だ。

 「アパート」のマップは、日本でも数十年前に建てられたようなコンクリートむき出しの集合住宅で、外見からはかなりの階数があるが、ゲーム内では3階までしか上ることができない。マップではこのアパートと、管理室のような小さな建物がある広場、そしてその向こうに商店が数軒テナントとして入っている建物がある。他のマップと比べて面積は広めだ。

 チームはブルーチーム(カウンターテロリスト側)と、レッドチーム(テロリスト側)にわかれて戦う。それぞれの爆弾を仕掛ける場所は異なり、ブルーチームの爆弾設置場所は「A地点」と表示されており、小さな建物の中にある。レッドチームの設置場所は「B地点」で、アパートの2階だ。ルートとしては小さな建物はマップの中央にあり、アパートからスナイパーに狙われる可能性が高い。比較すれば広場を抜けなくてはならないブルーチームの方が爆弾設置が難しい。全体的にスナイパーの活躍が期待できるマップだ。

 B地点はアパートの2階のため壁に囲まれてはいるのだが、すぐ下に1階から上れる穴があるほか、3階から階段で下りてくることもでき、侵入経路は多く、防御が難しい地形となっている。また、広場に面した場所に1カ所パイプがあり、そのパイプに上ることで広場から直接2階にいくこともできる。

 アパートは2階から広場に向かって飛び降りることもできる。しかしそのまま着地してしまうとダメージを受けてしまうので注意が必要だ。練習すれば、落下中に動くことでノーダメージで1階の廊下の壁に着地することができる。抹茶氏は「階下の足音が聞こえれば強襲できるかもしれない」と語った。ちなみに3階から2階へは窓がふさがっており飛び降りることはできない。

 広場は車が駐車してあり、隠れることが可能。向かいの商業ビルの中はカーブがあり、ここでの攻防も激しくなりそうだ。紙投げ氏は「ダブル爆破ミッションは5対5の攻防の場合のチームの分担も熱そうだ」と語った。攻め側が2人、防御が2人、さらにスナイパーが1人などメンバーをうまくわけるなど勝つためのメンバーの振り分けが大事だという。

 “ダブル爆破ミッション”はこのように様々な要素のあるマップで行なわれる。どちらが先に爆弾を設置するかでゲーム展開は大きく変わってくる。爆弾を設置する前に相手の全滅を狙うのもありだし、撃ち合いを離れて爆弾を仕掛けるということもできるだろう。従来の爆破ミッションより先の読めない、駆け引きが難しいルールだと感じた。

 抹茶氏は、アパートは狙撃しやすいマップだけに、スナイパーをやりたがり、待ちに徹する人が多くなるのではないかと予想しているが、それでもあえてアサルトライフルを手に積極的に攻めて欲しいと語った。

 個人的には、アパートのマップは“生活感”が面白いと感じた。様々な看板が飾ってあったり、殺風景なコンクリート打ちっ放しの建物がとても韓国の建物っぽくも感じた。アパートに洗濯物が干してあったり、商業ビルなのにシャッターが閉まっていたり変にリアルだ。他のステージは“いかにも戦場”という感じが強いのだが、アパートはちょっとこれまでのマップとは違う雰囲気が楽しい。

 紙投げ氏、抹茶氏はアドバイスとして、「マップの障害物をうまく使って欲しい」と語った。アパートの廊下の壁や、駐車場の車など、アパートのマップははしゃがむと隠れられる障害物が多い。頭だけを出すテクニックが有効で、戦いでこの感覚をうまくつかんでいればかなり有利に戦える。また、2階の外から1階に飛び降りるテクニックもきちんとマスターすれば、他のマップ、他のルールで戦えるのではないかという。

 2人の上級プレーヤーは、「このマップはかなり左腕が忙しい」と語った。移動に関して立ち回りのうまいプレーヤーは色々なテクニックが楽しめる。また手榴弾の使い方も様々な使い方ができる。“ダブル爆破ミッション”のアパートは、上級者ならではの動きを見ることができるマップであり、初心者はそこから様々なことを学んでいけそうだ。

【ダブル爆破ミッション】
A地点はアパート(マンション)の2階にある。日本の古びた集合住宅そのままなのが楽しい
B地点は管理人室のような建物の中。スナイパーから狙われやすい
看板などは日本語化されている。韓国の建物を再現しているマップだが、日本との共通する部分も多く、高速道路用の仕切りなども見えたりリアルな雰囲気が面白い

(勝田哲也)