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AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」6月18日より「REV.3.20」にアップデート
近距離戦型モビルスーツに調整が
(2013/6/18 21:44)
バンダイナムコゲームスは、稼働中のアーケード用ドームスクリーン式戦術チーム対戦ゲーム「機動戦士ガンダム 戦場の絆」を6月18日に「REV.3.20」にアップデートした。
今回のリビジョンにて、近距離戦型モビルスーツ7機体の性能に調整が入るほか、6月19日~30日の期間、「ガンダムEz8」と「ザクI」の「エクストラタイプMS支給キャンペーン」が開催される。奇しくも「REV.2.09」にて登場した「B.D.1号機」、「イフリート」に仲良く調整が入ることになった今回のリビジョン。その内容をチェックしていこう。
地球連邦軍
RX-79[G]「陸戦型ガンダム」――特化セッティングに変更。守りを重視しながらも攻める中バランサー機体へ
● 素体性能
まず、バランサー性能だが、よろけ、ダウンともにいわゆる「中バランサー」に変更されている(以前はよろけは高バランサー、ダウンは中バランサーのものだった)。セッティング関係では、ようやく本機も性能特化型に変更となった。機動重視では、「1」がAP290の旋回強化、「2」がAP282のジャンプ強化、「3」がAP268のダッシュ強化、「4」がAP261とわずかに下がったが全体的な機動力向上となっており、装甲重視では、「1」がタックル威力が50、「2」と「3」はAPが310と同じだが、ダッシュ後硬直が軽くなる「2」とブーストゲージ量が増える「3」となっている。「4」はAPが345となるが、「ジム・コマンド」と違い、ダッシュ、ジャンプ性能は-1で抑えられている点が異なる。
● メイントリガ武装
「ビーム・ライフル」はFCS距離が65m程度伸び、射程も5m程度伸びた。装弾数が1増え6になったにも関わらず、リロードは5カウント程度まで短縮。弾速も向上し、発射遅延や連射間隔も短くなっている。ただし、ダメージは15程度低下し、「ジム・寒冷地仕様」の「ビーム・ガン」と同程度。蓄積バランサーダメージも低下しているが、高バランサーまで1発よろけであることに変わりはなく、対中バランサー機体にクイック・ストライクから3連撃は入らず。硬直を丁寧に狙って味方の攻めのきっかけにするもよし、自らもクイック・ストライクを狙ったり、「胸部マルチ・ランチャー」とのコンボなどを狙うべき武装になっている。
安定した戦力が揃っているといえる地球連邦軍のコスト200帯近距離戦型。その中で本機は、「ジム・コマンド」や「ジム・寒冷地仕様」よりもAP値で優れ、今回の特化セッティングへの変更とともに、ブーストゲージ量も増え、硬直もわずかながら軽くなった。単体で即ダウンの武装がないため、メインとサブトリガ武装を組み合わせて戦う、近距離戦型の基本の1つを学べる機体といえる本機。平地での戦いや装甲重視のAP値を活かした防衛重視の戦いなど、目的に合わせて選んでみてはいかがだろうか?
RX-79BD-1「B.D.1号機」――出撃時EXAM発動! さらにEXAM特化セッティング搭載
● 素体性能
EXAMが出撃時(=AP満タン時)から発動し、一定値以下に低下した際に停止する、ジオン公国軍の「B.D.2号機(NS)」と同じ仕様に変更された。ちなみに、「B.D.1号機」のEXAM発動中の特徴としては、歩行を含めた各種機動性能が向上、メイン武装がパワーアップし、威力や集弾性能&弾速が向上、格闘ロックオン距離が59m→64mに向上するといった違いがある。
セッティング関係は機動重視4、装甲重視4であることは変わりないが、機動重視4はEXAMに特化したセッティングになっている。具体的には、EXAM発動時、硬直がわずかに長いが、ダッシュ距離、ダッシュ速度、ブーストゲージ量などはコスト280帯近距離戦型の最高速セッティングと引けをとらず、圧倒的移動力となる。APは248と前リビジョンよりも16ほど低下。その反面EXAM停止後は、各種移動スピードがコスト160近距離戦型の最速~200帯ノーマル程度まで遅くなり、硬直も増えてしまう。ここまでのギャップは他のセッティングにはない。また、EXAMはAP170弱で停止するため、非常にシビアなセッティングといえるだろう。
他のセッティングも見てみよう。装甲重視4以外、前リビジョンよりAPが7~16程度減っているのがまず目に付く。機動重視では、「1」がジャンプ強化でAP276、「2」がダッシュ強化でAP269、「3」が全体的に機動力向上でAP258。EXAMはAP110弱で停止する。装甲重視では、「1」がタックル威力向上でAP295、「2」は硬直緩和、「3」はブースト量向上でAPが310と共通。装甲を二重化した「4」はダッシュとジャンプが-2されるが、APは330になる。EXAMはAP100程度で停止する。
●メイントリガ武装
「100mmマシンガンA」、「同B」、「同C」は、3タイプすべてで射程距離が265m程度に伸び、弾速も向上(※「B」はEXAM発動中のみ弾速増)。「100mmマシンガンA」は1セット分装弾数が増え、その分リロードも8カウント弱に増えている。また、EXAM発動中は「ザクII(F2)」の「MMP-78ザク・マシンガン」のように弾体が赤くエフェクトが付き、目立つようになった。
さらに、新たに「ビーム・ライフル」が加わった。支給ポイントは3,000必要。装弾数は5の単発発射、高バランサーまで1発よろけ(追撃には低バランサーは格闘1発、中バランサーは格闘2連撃、高バランサーには格闘3連撃が入る)、威力は約20。EXAM発動中は弾体が大きくなり、当たり判定も大きめ、弾速も向上し、連射間隔も「ビーム・ライフル」とは思えないほど短い。常時リロードで1発あたり5カウント強が必要。ヒット時のノックバックはなく、270m長までの射程があり、「ガーベラ・テトラ」の「ビーム・マシンガンB」を思い起こす性能になっている。EXAM停止中は弾体が小さくなり、連射間隔が開き、ヒット時ノックバック効果が付く。
「近距離戦型唯一のEXAM機」であることが本機最大の魅力。スタート時から発動することで、今までの「ダメージを受けての発動」という不確定な要素に悩まされることなく、EXAMの恩恵にあずかれるようになった。しかし、本機の特性を理解すればするほどセッティング選びには悩まされるかもしれない。
「機動重視4」は、開幕からコスト280帯近距離戦型機体すら凌駕するほどのスピードで、コスト240でありながら、相手に圧倒的な脅威を突きつけることができるパワーを持っている。しかし、80のダメージを受けると(=格闘型機体に1回噛まれて3連+クイック・ドローを食らう程度)EXAMが解除となるうえに、解除後には通常200コスト以下の機動力へと大幅性能ダウンしてしまう諸刃の剣でもある。運用は大変難しいが、EXAMを持続させ続けることができれば圧倒的に強い。この特性をどう使いこなすか大きなカギとなるだろう。
その他のセッティングでは150~230ダメージでEXAMが停止する。スピードアップはそれなりに抑え、代わりにこのAPの余裕を使って、メイン武装と格闘の+5mの格闘ロック距離を活用して射撃戦も格闘戦もこなすという狙いでの運用が無難なところなのかもしれない。
そのほかの地球連邦軍・近距離戦型
・「ジム・コマンドライトアーマー」
「ビーム・ガンB」の威力が最大40から30に低下。「ハンド・グレネイドC」の威力が25から18に低下。リロードが約9カウントから11カウント強へと長くなっている。火力が下がったとはいえ、機動力関連には変更はない。コスト+20の「ビームガンB」は以前のような「とりあえずこの武装」といった選び方ではなく、「高バランサーまで1発よろけ」といった性能面をしっかりと理解した上での武装選択が必要になってくるだろう。より的確に、丁寧に攻撃することが必要とされるのは間違いない。
・「ジム・寒冷地仕様」
「寒冷地仕様マシンガンA」の装弾数が30から18発に減らされたが、リロードは約6カウントから約4カウントに。対低バランサーにおいて、「頭部バルカン砲」からの「寒冷地仕様マシンガンA」というコンボは、今リビジョンでは「寒冷地仕様マシンガンA」を全弾フルオートでヒットさせればダウンが取れるので、相手が起き上がった後、ほどなくリロードが間に合う今回の変更は少人数戦においては強化といえる。対中、高バランサーには間に「頭部バルカン砲」を挟んだり、タックルで追撃することでさらにダメージアップが図れる。中途半端に残弾が残っている場合、撃ち捨てをこまめにすることも忘れずに。
・「ジム・コマンド」
評価の高かった装甲重視セッティングを中心にノーマル~装甲重視4までのAP値が減少。ノーマルで5、装甲重視「1」で8、「2」と「3」で10、「4」で15ほどAPが低下。さらに「4」はダッシュとジャンプ速度も低下している。装甲重視を愛用していたパイロットには痛い変更点といえるが、依然コスト200帯におけるマシンガン機体としてはダメージ、よろけのとりやすさなどの面で圧倒的な優秀さを誇っているといえるだろう。
ジオン公国軍
MS-06FZ「ザクII改」――中コスト近距離戦型機の定番復権か!?
● 素体性能
性能特化セッティングが採用され、APが全般的に増加(装甲重視「2」と「3」をのぞく)。機動重視では「1」が旋回性能強化でAPは271に、「2」がジャンプ性能強化でAPが261、「3」がダッシュ性能強化でAPは251に。ホバー性能のあった「4」は、旋回が+1、ダッシュとジャンプが+1強に抑えられるが、硬直時にある程度の「滑り」があり、長距離移動時は便利になった。
装甲重視セッティングは「1」のみタックル威力が50に。APは281。硬直緩和の「2」、ブーストゲージ量強化の「3」のAPは291に。装甲を二重化した「4」のAPは316となった。旋回はすべて-1、ジャンプとダッシュは「3」まで-1、「4」は-2となる。
●メイントリガ武装
3タイプの「MMP-80マシンガン」はすべて射程が約265mと30m程度伸び、弾速は「ジム・コマンド」の「ブルパップ・マシンガン」並みに向上。「C」はリロードが5カウント強から6カウント弱に延び、連射間隔もわずかに開いたが、発射レスポンスが向上、威力も1程度向上している。
●サブトリガ武装
「ハンド・グレネイド」の射程が160m程度に伸び、その分速度が向上。投擲した際、跳ねるようになった。
もともと武装的にも「ジム・コマンド」の対抗機ともいえる存在だったが、今回の調整により、「REV.3.17」で性能が引き上げられ、調整されてきた「ジム・コマンド」に近い「扱いやすく強い」スペックを手に入れたといっていい。「MMP-80マシンガンA」の集弾率と威力をバックに、機動力を重視するなら「機動重視3」や、「4」でのホバーを活かしたヒットアンドアウェイ、そして装甲重視セッティングの高めのAPと機動力のバランスの良さを使っての護衛など、目的に合わせたセッティング、武装選びを試してみていただきたい。
MS-08TX「イフリート」――コストが200になったことで運用面が見直される?
● 素体性能
コストが200に下げられた。これが本機最大のトピックだ。それ相応にAP値も下げられており、機動重視で256~285、ノーマルで290、装甲重視で295~340というAP値となっている。ダッシュ速度は向上し、旋回性能は低下。小ジャンプ後硬直が増えたが、大ジャンプ後硬直は減となった。
特化型セッティングになり、機動重視セッティングは「1」が旋回性能強化でAPは285に、「2」がジャンプ性能強化でAPが277、「3」がダッシュ性能強化でAPは264に。「4」が全体的な機動力向上でAPは256。
装甲重視セッティングは「1」のみタックル威力が50でAPは295。硬直緩和の「2」、ブーストゲージ量強化の「3」のAPは305に。装甲を二重化した「4」のAPは340となった。旋回はすべて-1、ジャンプとダッシュは「3」まで-1、「4」は-2となる。
●メイントリガ武装
「ショットガンA」、「C」がFCS稼動横幅が増えたので、偏差撃ちはしづらくなった。「C」は装弾数も8から2つ減って6に。威力面も約26から20に低下している。
●サブトリガ武装
「ショットガンB」、「D」もFCS稼動横幅が増えている。
●格闘トリガ武装
「ヒート・サーベル」は、20→22→22の計64に低下した。
コストが200になったことと同時に、特化型セッティングが適用されたことで、旋回性能は変わらず低めなものの、全般的にダッシュ速度が向上したことにより、多少位置取りがしやすくなっている。多彩なショットガンに加え、サブ武装には「ジャイアント・バズ」や「頭部バルカン砲」が選択できるため、セッティングともども運用目的に合わせて使い分けを考えてみよう。
武装の組み合わせによっては、特定のシチュエーションで非常に強みを発揮する。例えば、4VS4での1護衛。バースト出撃での運用が望ましいが、ショットガンCとDの組み合わせで、体力重視のセッティングにしてもらったタンクのAPを使って相手アンチにカットを入れまくり、自分に向かってきた場合はタックルや格闘を使って時間を拘束、拠点を撃破しつつ相手アンチを削る、といった運用が考えられる。
コストが40下がったことで、今までよりは編成に組み込みやすくはなったが、ダウン系武装が多めなので、意思疎通ができないと、味方の火力を活かしきれないということも起こりやすい機体だ。
エクストラタイプがもらえるキャンペーン
6月19日~30日の期間、「ガンダムEz8」と「ザクI」の「エクストラタイプMS支給キャンペーン」が開催される。期間中、伍長以上のプレーヤーが対象4日間以上「全国対戦」または「イベント戦」に出撃することで、「ガンダムEz8」は「パラシュートパック仕様」、「ザクI」は「リアルタイプカラー」が支給される。6月30日までが支給期限となっている。
(C)創通・サンライズ