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EA、「シムシティ」サーバー不具合に対するコメントを発表

パッチ1.2でクラッシュバグを修正、サーバー再稼働に伴う一部データリセットも実施

【シムシティ】

2013年3月7日発売

価格:
オープンプライス(パッケージ版)
6,800円(Origin版、AmazonPCダウンロードストア版)
7,800円(Originデジタルデラックス版)

 エレクトロニック・アーツは3月8日未明、「シムシティ」においてゲームサーバーの再起動を行なうと同時に、サーバー周りのバグフィクスを目的としたパッチ1.2の配布を開始した。また、今回のサーバー不具合に関して米Electronic Arts VP兼Maxis Studio General Managerのルーシー・ブラッドショー氏がコメントを発表した。なお、ゲームサーバーは、3月8日12時現在、依然として不安定な状態で、日本から繋がりにくい状況は変わっていない。

「満員」のところがサーバー再起動中だと思われる。ただ、「混雑」や「利用可能」でもロードに失敗するケースが多い

 パッチ1.2の内容は、サーバー周りやゲームの進行に関するバグフィクスが中心となっている。中には「チータースピード(ゲームスピードのひとつ)を無効化した」という、ゲームデザインに関する改修も実施されており、クラッシュバグの原因の特定に苦慮している様子が伝わってくる。パッチ1.2の内容は以下の通り。

・ラグが発生しているサーバーで新しい地域に都市を建設するときに発生するクラッシュ問題を修正しました。
・該当サーバーが利用できない状態にある時、サーバー選択画面で最後にプレイしたサーバーが表示されない問題を修正しました。
・チータースピードは無効化されました。チータースピードを選んだとしても、ラマスピードより早く進むことはありません。
・道路システムによる道路上の最も近い点の探索に関連したクラッシュ問題を修正しました。
・移送と歩行のコードによってクラッシュが引き起こされる問題を修正しました。
・ヘリコプターのある都市における処理問題が見つかり、修正されました。

 また、このパッチの導入に合わせて、「ランキング」、「実績」、「地域でフィルタ」の3つの機能も無効化されている。

 サーバーは一応復旧し、ログインできるようにはなったものの、依然としてプレイしづらい状況が続いているばかりか、いくつかの機能もフィルタされてしまったのは残念な限り。一刻も早い完全復旧を願うばかりだ。

【米EA VP兼Maxis Studio General Managerのルーシー・ブラッドショー氏のコメント】
新しい「シムシティ」は、発表直後から世界各国より多くの皆様に楽しい時間を過ごして頂くことが出来ました。具体的に言うと、初めの24時間で70万を超える都市が新しい「シムシティ」内において構築されました。同時に、多くの北米プレーヤーの皆様が、サーバーが不安定になる不具合により、プレイ継続が非常に困難な状況になりました。この不具合は、ヨーロッパおよびアジア圏のプレイヤーの皆様にも同様のご不便をおかけしていることを、現在認識しております。全世界の全てのプレイヤーの皆様がストレスなく「シムシティ」にアクセスしお楽しみいただくために、これらの不具合を解決することを現在最優先事項と定義づけ、スタジオの総力を挙げてサーバー増設および安定化に取り組んでおります。サーバー増設は既に現在行われており、さらに週末にかけて増やす予定をしています。すべてのプレイヤーのみなさまに新作「シムシティ」の素晴らしいゲーム体験をご提供するべく、引き続き最大限の努力をしてまいります。

【スクリーンショット】
何度かログインを繰り返すとプレイできることもあるが、マルチシティ要素やゲームの根幹に関わる部分が機能していなかったり、クラッシュしたり不安定な状態は変わっていない
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(中村聖司)