【特別企画】

「Sensei」「Rival」が交換式バッテリー+超広帯域ワイヤレス技術搭載で帰ってきた! SteelSeries新作ゲーミングマウス発表会

交換式バッテリーを積んで最軽量49g。参考価格33,310円、ブラックは11月20日発売

SCARZ VALORANT部門のメンバーとMCの2人、石井靖人氏によるフォトセッション

 SteelSeriesは10月22日、東京・上野の「esports style UENO」で、ワイヤレスゲーミングマウス「Sensei Pro」「Rival Pro」のメディア発表会を開催した。9月末に海外で発表されていた製品で、今回あらためて国内向けに詳細が説明された形だ。参考価格は全モデル各33,310円。予約受付は同日から始まっている。ブラックは11月20日、ホワイトは12月中旬以降の発売予定となっている。

 MCは、SteelSeriesのアンバサダーを務める伊織もえさんとOooDaさん。OooDaさんは冒頭、「古いオンラインゲーマーなら、SenseiとRivalは青春時代のブランド。それが戻ってくるのは期待しかない」とコメントした。製品説明のあとは、プロゲーミングチーム「SCARZ」VALORANT部門のトークセッションが行なわれた。会場を秋葉原に移した第二部では、実機のタッチ&トライも実施されている。本稿ではその模様をお届けする。

2019年のSENSEI TEN以来となる、SenseiとRivalのハイエンド機

 製品説明には、SteelSeries Sales Director, Japanの石井靖人氏が登壇した。

 石井氏はまず、近年の同社の歩みを振り返った。2019年発売のキーボード「APEX PRO」は、磁気センサーで作動点を変えられる点が話題になった製品で、現在も同社のフラッグシップだ。2022年にはヘッドセットを「Arctis Nova」シリーズへ刷新した。それ以降、同社はオーディオ製品に力を入れてきたという。そのうえで、今回の2製品は「マウス市場を見直し、今何が求められているのかを考え抜いて作った製品」だと位置付けた。

 マウスの系譜も紹介された。左右対称の「Sensei」と、右手用エルゴノミクスの「Rival」は、長く同社マウスの二本柱だった。ただ、2019年の「SENSEI TEN」を最後に、両シリーズのハイエンドモデルは出ていない。今回の「Sensei Pro」「Rival Pro」は、約5年をかけて開発された「真のリニューアル版」だという。

プレゼンテーションを行なう石井靖人氏
APEX PRO、ARCTIS NOVA PRO WIRELESSに続く製品という位置付け
2007年の「IKARI」から続く同社マウスの歴史

通信の安定と充電切れ。2つの課題に応える「UWB」と「Infinite Power System」

 開発の出発点は2つの課題だった。1つは通信の安定性だ。各社のワイヤレス機器は基本的に2.4GHz帯を使っており、混雑によって接続が途切れたり、ノイズが入ったりすることがある。もう1つは、ワイヤレスマウスが主流になったことで避けにくくなった充電切れである。

「通信を、安定させたい」「充電のために、中断したくない」が開発の出発点
形状は2種類、性能は共通

 1つ目の答えが、超広帯域ワイヤレス技術「Ultra-Wideband(UWB)」だ。7.25GHz~9GHzという混雑していない帯域を使ううえ、通信に使える帯域幅は2.4GHz帯の約20倍もある。この幅を活かして複数のチャンネルを同時に使い、途切れにくい通信を確保するという。

 ポーリングレートは最大8,000Hz。PCへの報告間隔は、1,000Hzなら1msだが、8,000Hzでは0.125msまで縮まる。スライドでは、8K設定時のポーリングレートの推移を、UWBと一般的な2.4GHz接続で比べたグラフが示された。UWBはほぼ一定の値を保つ一方、2.4GHzは何度も値が落ち込んでいる。

UWBの帯域幅は2.4GHz帯の約20倍
8K時のポーリングレートを比較したグラフ。下の2.4GHz接続は値の落ち込みが目立つ

 ここで石井氏は、「2つは別々の機能に見えるが、実は密接に関係している」と続けた。UWBで8Kの高速通信を続ければ、そのぶん電池の減りも早くなる。そこで2つ目の答え、ホットスワップ対応の交換式バッテリー「Infinite Power System」が効いてくる。

 バッテリーは2個付属する。1個をマウスで使っている間に、もう1個を充電ベースステーションで充電しておく仕組みだ。駆動時間は1個あたり最大16時間(8K設定時)、最大60時間(1K設定時)。それでも石井氏は「ずっと入れ替えながら使っていくので、この数字にはあまり意味がないかもしれない」と語る。重い8K通信を、充電切れの心配なしに続けられることが最大の特徴だという。

 壇上では交換の実演も行なわれた。マウス底面のバッテリーを外し、充電していたバッテリーを取り付けると、すぐに接続が復帰する。なお、予備バッテリーの単品販売も予定されている。発売時点では用意が間に合わないため、詳細は来年の早い段階で発表される見込みだ。

 ヘッドセットで先に採用していた交換式バッテリーを、マウスにも持ち込んだ形。充電をつい後回しにしがちな方にとっては、そこが一番刺さるポイントかもしれない。

Infinite Power Systemの説明スライド。使用中のバッテリーとは別に、もう1個を充電しておける

交換式バッテリー込みで最軽量49g。2形状×2サイズ×2色の全8種

 交換式バッテリーを積むと重くなりそうなものだが、重さは最軽量のMiniサイズ(ブラック)で49g、フルサイズ(ブラック)で53gに抑えられている。ホワイトはコーティングの関係で、それぞれ1g重い。

 ラインナップは、左右対称の「Sensei Pro」とエルゴノミックの「Rival Pro」の2形状。それぞれにフルサイズとMiniサイズがあり、ブラックとホワイトの2色をそろえる。合計8種類だ。

モデル形状ブラックホワイト
Sensei Pro左右対称53g54g
Sensei Pro Mini左右対称49g50g
Rival Proエルゴノミック53g54g
Rival Pro Miniエルゴノミック49g50g

 センサーには、PixArt 3955をSteelSeriesがカスタマイズした「TrueMove 42K Pro」を採用した。最大解像度は42,000DPI、最大追従速度は800IPS、最大加速度は70G。クリックには光学式スイッチを使い、耐久性は最大1億回、クリック反応速度は0.35msとなっている。

 付属品も充実している。マウススケートは使ううちに劣化するため、100% PTFEの交換用スケートが最初から同梱される。グリップテープセットも付属するので、握り心地を自分好みに調整できる。石井氏は価格について「現行の他社製品と比べると少し高いと感じるかもしれない」としつつ、付属品やソフトウェアを含めて考えれば高い値段ではない、との考えを示した。

交換式バッテリーを積みながら、最軽量49gを実現
2形状×2サイズ×2色の全8種
センサーは「TrueMove 42K Pro」、スイッチは光学式
交換用スケートとグリップテープセットが標準で付属する
予約受付は10月22日に開始。参考価格は33,310円

移動データだけ更新頻度を下げる「SuperSync」とブラウザ設定の「GG Web」

 ソフトウェア面で注目したいのが「SuperSync」だ。ゲームによっては、8Kのポーリングレートにうまく対応できないものもある。SuperSyncを使えば、無線通信とクリックは8,000Hzのまま、位置データの更新頻度だけを2,000Hzや4,000Hzに抑えられる。速く安定した通信を保ちながら、タイトルごとに最適な形でデータを送れるというわけだ。

 設定ソフト「SteelSeries GG」には、ブラウザ上で動く「GG Web」も新たに用意された。インストール不要で、DPIやSuperSync、ボタン割り当てなどを設定できる。「メーカーのソフトを入れたくない」というユーザーに向けたものだ。

 エイム練習ソフト「3D Aim Trainer」は、新機能とまとめて「Aim Tools」に統合された。新機能の1つ「Sensitivity Finder」は、ゲームごとに自分に合った感度を探すツールだ。もう1つの「Sensitivity Converter」は、たとえば『VALORANT』で見つけた最適な感度を『Apex Legends』で使う場合の設定値を計算してくれる。石井氏は「おそらく我々だけの機能」と自信をのぞかせた。

 複数タイトルを行き来するプレーヤーには、感度の換算を手計算しなくて済むのがありがたいところ。

SuperSyncの設定例。無線通信とクリックは8,000Hzのまま、位置データだけを2,000Hzに
ブラウザで設定できる「GG Web」と、エイム関連機能をまとめた「Aim Tools」
GG Webの画面をデモ

SCARZ VALORANT部門が新作を語るトークセッション

 続いて、SCARZ VALORANT部門からヘッドコーチのArt氏と、所属選手のthiefy選手、YamadaTaroNO1選手、SacrificE選手、Kellan選手、gray選手が登壇した。同部門は今年、トライアウトで新ロースターを組んでいる。SteelSeriesはメインスポンサーとしてチームを全面的にサポートしており、その過程を追ったドキュメンタリーがYouTubeで配信中だ。

SCARZ VALORANT部門。左からヘッドコーチのArt氏、thiefy選手、YamadaTaroNO1選手、SacrificE選手、Kellan選手、gray選手

 トークは、事前に新製品を試した登壇者がフリップで回答する形式で進んだ。UWBの印象を尋ねる質問には「安心」という答えが並んだ。Art氏は「従来のマウスは通信にちょこちょこ隙間があったが、UWBは隙間がない」と表現している。

 Infinite Power Systemについては、thiefy選手が「寝て起きて遊ぶだけ」と回答。充電を忘れがちなゲーマーにとっては、予備のバッテリーがあることがそのまま安心につながるようだ。そのほか試合中に電池が切れても「10秒もかからず交換できる」という声もあった。

「3D Aim Trainer」に挑戦するArt氏

 壇上では「3D Aim Trainer」を使ったデモプレイも披露。こちらは30秒間、次々に現れる的をエイム&射撃するもの。コーチであるArt氏はSensei Proで125ポイントを記録。続いて現役選手として挑戦したSacrificE選手は、Rival Proでなんと158ポイントという驚愕のスコアを叩き出し、会場をどよめかせた。

【SacrificE選手による挑戦 - GAME Watch】
もはや速すぎて目で追えない

 その後、Art氏はRival Proについて、サイドボタン周りに親指がすっぽり収まる感覚を評価。SacrificE選手も「自分はSenseiよりRivalのほうが合う」と話した。

 最後の「マウス選びのこだわり」では、軽さ、手へのフィット感、センサーとグリップ感の両立といった答えが挙がった。初代Senseiを長く愛用していたという選手もおり、Sensei Proで「また使えるのがうれしい」と語った。

秋葉原のポップアップ会場で実機をチェック

 第二部では、会場を秋葉原の「LIFORK AKIHABARA II」に移し、実機のタッチ&トライが行なわれた。

ポップアップ会場「LIFORK AKIHABARA II」のメインビジュアル
会場には商品と共に試遊用のPCがずらり
全8種をパッケージとともに展示
Rival Pro Mini(左)とRival Pro(右)。右手用のエルゴノミック形状だ
Sensei Proのフルサイズとミニサイズ。伝統の左右対称形状を受け継ぐ
ホワイトモデルは12月中旬以降の発売予定

 筆者も実機でバッテリー交換を試してみた。底面のバッテリーを少し反時計回りに回すとロックが外れ、スッと抜ける。あとは充電しておいたバッテリーをはめ込むだけだ。初めて触ったにもかかわらず、5秒ほどで付け替えられた。トークセッションの「10秒もかからない」は大げさな話ではない。

 この手軽さなら、マッチの合間やロード画面のうちに交換を済ませられそうだ。

実際に持つと「本当にバッテリーが入っているのか」と疑いたくなるほど軽い。滑り出しはなめらかで、止めたいところでピタッと止まる
底面。中央の円形部分がバッテリーだ
後部の盛り上がりを抑えた、低めのシルエット
少し反時計回りに回すとロックが外れ、スッと取り外せる

 ポップアップイベントは10月23日~25日の3日間、一般向けにも開催される。実機を試せるほか、各日ゲーミング配信者によるトークショーも予定されている。試遊した人には参加特典として、期間中の製品予約に使える10%OFFクーポンも配布される。

POP UPイベント概要

・開催日時:10月23日(金)13時~20時/24日(土)13時~20時/25日(日)13時~19時
・会場:LIFORK AKIHABARA Ⅱ(東京都千代田区外神田3-13-2)
・参加特典:製品予約時に対象店舗のレジで使える10%OFFクーポン(利用は10月23日~25日の3日間限定)
・トークショー
 10月23日(金)18時30分~19時30分 MC:OooDa、伊織もえ/ゲスト:ふぇに男、善悪菌(SCARZ コンテンツクリエイター部門)
 10月24日(土)18時30分~19時30分 MC:yue/ゲスト:善悪菌(SCARZ コンテンツクリエイター部門)、一ノ瀬とおる(Re:AUTH コンテンツクリエイター)
 10月25日(日)18時~19時 MC:OooDa、伊織もえ/ゲスト:mittiii
 観覧には整理券が必要。各回開始1時間前から会場入り口前で配布し、各回最大20名

製品情報

・製品名:Sensei Pro/Sensei Pro Mini/Rival Pro/Rival Pro Mini
・参考価格:33,310円
・予約受付:10月22日開始
・発売日:ブラック 11月20日/ホワイト 12月中旬以降
・販売:全国の家電量販店、Amazon.co.jp、楽天市場
・接続:UWB(7.25GHz~9GHz)
・ポーリングレート:最大8,000Hz
・センサー:TrueMove 42K Pro(最大42,000DPI/800IPS/70G)
・スイッチ:光学式(最大1億回/0.35ms)
・バッテリー:交換式×2(1個あたり最大16時間@8K/最大60時間@1K)
・重量:Mini 49g/フルサイズ 53g(ブラック)、Mini 50g/フルサイズ 54g(ホワイト)
・付属品:充電ベースステーション、バッテリー×2、交換用PTFEスケート、グリップテープセット、ケーブル