インタビュー

「Fallout 76」建築がもっと自由に! 新レイド実装予定など今後の展望を開発者にインタビュー

シリーズ30周年イベントはワシントンDCで盛大に

 「Fallout Day」の記念週間にあわせて東京・表参道にて「Fallout」コラボカフェが10月22日から開催。毎日新グッズが発表されるなど、シリーズファンに嬉しいニュースが溢れている。そんななか、一連の企画と連動してBethesda Game Studios クリエイティブディレクターのジョナサン・ラッシュ氏へのインタビューを行なった。

 「Fallout 76」は発売から約8年を迎える長寿オンラインゲーム。発売当時から精力的にアップデートが行なわれており、人型NPCの追加や新エリア、歴代シリーズの雰囲気を感じるアイテム・土地の追加、ドラマ版と連動した要素の追加など数多くのアップデートを経て人気が高まっている。

 今回のインタビューでは、主に「Fallout 76」のC.A.M.P.やレイドの今後について聞くことができた。来年2027年のシリーズ30周年を前に、今後の展望などを聞けたのでぜひご覧いただきたい。

Bethesda Game Studios クリエイティブディレクターのジョナサン・ラッシュ氏

シリーズ30周年はワシントンD.C.で盛大にお祝い!

――先日「Fallout」のコラボカフェに伺いました。今後も日本でこのようなリアルイベントやオフラインでの取り組みを実施する予定はありますか?

ラッシュ氏:私の把握している限りではありますが、現在日本国内での実施予定はありません。ですが、2027年にワシントンD.C.(米国)で「Fallout」シリーズの30周年を祝う大規模なイベントを開催する予定です。

 まだ噂の段階ですが、私自身もステージに登壇して皆さんにお話しすることになるかもしれません。どうなるか私自身楽しみにしています。(笑)

――現時点でどのようなイベントになるか伺うことは可能でしょうか?

ラッシュ氏:「Fallout 76」だけでなく、すべてのゲームタイトルを称える盛大な祝典になる予定です。

――これまで日本でもコラボカフェなどのリアルイベントが開催されてきたかと思います。日本のファンから感じる「Fallout」への今後の期待や、ファンに対する印象について教えていただけますか?

ラッシュ氏:特定の“これ”といった具体的な期待があるわけではありません。ですが、日本の「Fallout」コミュニティと交流する中で、「Fallout」の世界観やストーリーに対する強い情熱を感じています。

 また、日本のコミュニティが生み出す素晴らしいC.A.M.P.も楽しんでいます。これまで本当に驚くような素晴らしいC.A.M.P.(キャンプ)をいくつも目にしてきました。

「Fallout 76」の建築がさらに自由に! 新レイドも追加予定

――次は「Fallout 76」において、今後取り組んでいきたいことや展望について伺いたいです。C.A.M.P.や現行のシーズンなど、今後予定している取り組みについてお聞かせください。

ラッシュ氏:長くなるので順を追ってお話ししますね。

 これまで「Fallout 76」では、建築を愛するビルダーの皆さんがより楽しめるよう、多くの取り組みを行なってきました。また、高レベルか低レベルかを問わず、あらゆるアドベンチャラーの期待に応えるためのアップデートも実施してきました。

 一方で、私たちがこれまで足りていなかったと感じているのは、ソーシャル(交流重視)な層へ向けた施策です。交流を重視するプレイヤーには今挙げた全ての層が含まれていると考えています。

 なので、C.A.M.P.容量の拡張のように建築をより良くするアップデートや、レイドのような新しい挑戦要素を追加するアップデートも確実に続けていきます。ですが、私たちが目標にしているのは、アップデートで追加していく要素を通じて、皆さんがウェイストランドでフレンドを作り、その繋がりを楽しめるようにすることです。


――C.A.M.P.のアップデートに関しては、今後も建物の種類やシェルター内でできることを増やしていくような方向性になるのでしょうか?

ラッシュ氏:良い質問ですね。以前実装したアップデート「C.A.M.P. Revamp」では、作りたいアイテムを探しやすくし、建築プロセス自体も大幅に手軽でシンプルに仕上げました。「C.A.M.P. Revamp」はあくまで第一歩でして、最終的には、ビルダーの皆さんが頭の中で思い描いた通りのものをしっかりと形にできるようにしたいと考えています。

 新しいプレハブやキット、建築素材などを提供して楽しんでもらうのもいいのですが、それ以上にプレイヤーの皆さんにはもっと多くの機能を楽しんでほしいと思っています。そのために、C.A.M.P.容量の増加はもちろんのこと、パーツを自由に回転させられるトランスフォームギズモ(回転ツール)のような機能の導入も検討しています。現状の水平方向の回転だけでなく、縦軸の回転も可能にしたいと思っています。

 これらはまだアイデア段階ですが、上下反転(フリップ)させたりするような自由度については検証を行なっています。実現できると強く確信しています。思っている通りに動かせるようになれば、全てのプレイヤーの建築体験が飛躍的に向上するはずです。

 私たちがゲームに追加する要素の多くは、私達開発チーム自身がプレイヤーとして普通にプレイしながら「こんなのあったらいいな」「あれができればいいのに」といった個人的な欲求やアイデアから生まれているんです。(笑)

 なので皆さんと同じように、私自身も一プレイヤーとして新機能をゲーム内で体験できる日を心待ちにしているんです。

――「きれいな水」を棚に並べたり、小物を配置して生活感を演出したいプレイヤー向けに、細かな装飾品の追加も今後はより積極的に行なわれる予定ですか?

ラッシュ氏:もちろんです。今後もアップデートの度に新しいものを追加していきます。

 また、先ほどシェルターについて触れてくれましたが、シェルターに関しても嬉しいアップデートを行ないます。内部の「影(シャドウ)」の描写が修正され、これまでは設置物がただ浮いているように見えていた状態から、しっかりとリアルな影を落とすようになります。

――「弾薬の山」など、過去に手に入れ損ねた装飾品をいつでも購入できるようにする予定はありますか?

ラッシュ氏:現状、一定期間経過後に再販・再登場させています。また、逃してしまった過去のシーズンのアイテムであれば、金塊の商人に追加して購入できるようにすることも多いです。

 さらに、逃してしまった「過去のアイテムを手に入れたい」という声が非常に多いことを受けて、9月16日の「The Slasher」アップデートで「レガシーシーズン」を追加しました。

 過去のどのシーズンを復活させるべきか、プレイヤーの皆さんに再び意見をお聴きしていきたいと思います。

【「Fallout 76: The Slasher」紹介トレーラー】

――レイドについて、既存のレイドを1人でクリアするのはかなり難しいと思いますが、既存レイドの難易度調整や新規レイドの追加などを行なう予定はございますか?

ラッシュ氏:実は私自身もレイドをプレイしていて、かなり苦戦させられました。(笑)

 既存レイドの調整については協議中です。また、新しいレイドも今後は追加していく予定です。ただ種類を増やすのではなく、よりハードで報酬が豪華なものを追加していきたいです。皆さんにより多くのレイドを遊んでほしいですし、まだまだレイド要素はできることが多くあります。

 私自身も苦労したような既存のレイドに対しても、バランス調整や微修正を加えることもあるかもしれませんが、基本的には全く新しいレイドを追加していく計画です。

 近いうちに、次のレイドがどのようなものになるか詳しくお話しできるようになりますので、ぜひ続報を楽しみにしていてください。

【Fallout 76: Gleaming Depths - Official Trailer】

――最後に日本の「Fallout」ファンに向けて一言お願いします。

ラッシュ氏:私たちは日本のコミュニティが大好きですし、とても大切に思っています。皆さんは「Fallout」コミュニティにとって欠かすことのできない存在です。

 「Fallout 76」は、シリーズ史上初めて様々なコミュニティのプレイヤーたちが集まって一緒にプレイできるタイトルです。日本のコミュニティの皆さんと一緒にプレイできることは非常に光栄ですし、とても嬉しいです。これからもご期待ください。

――ありがとうございました!

【筆者のキャンプ例】

「Fallout 76」の今後に期待! ペットも楽しみ

 今回のインタビューでは、主に「Fallout 76」についての話を伺ってきた。本作のオリジナル要素ともいえる拠点建築機能「C.A.M.P.」は人気が高く目玉コンテンツでもある。

 数多くの要素が発売からこれまで追加され続けており、個人的に「Fallout 4」の居住地建築よりも手軽で落ち着く雰囲気の拠点を作れるため、冒険そっちのけで建築に没頭している。そのため、中々キャンプから出られないことも多い。本稿をご覧になった方の中にも筆者と同じようにC.A.M.P.を楽しんでいる方が多いのではないだろうか。

 また、今後はC.A.M.P.の外にもペットを連れ歩けるようになるアップデートなども控えており、まだまだアパラチアでの終末を楽しめることは間違いない。「Fallout 76」の今後に期待したい。

【Fallout 76: World Pets Overview】