バンダイナムコ、AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」

「REV3.09」で新タンク2機種がロールアウト!


8月6日 バージョンアップ



 株式会社バンダイナムコゲームスは、アーケード用「機動戦士ガンダム 戦場の絆」を8月6日に「REV.3.09」にバージョンアップする。

 既出機体の性能変更はないが、このバージョンアップにより、地球連邦軍、ジオン公国軍ともにコスト180、地上専用の遠距離砲撃型機体が登場するほか、新規プレーヤーがトレーニングモードで選択できるステージの変更や、一部階級の昇格条件の変更、序盤のモビルスーツ支給などが変わる。

 また、毎年恒例となる「サマーバトル」は8月10日~8月19日の期間において、「サマーバトル2012」が開催される。今回の目玉は、すべての日程が6vs6の「総戦力1.5倍戦」となっていること。拠点が「アプサラスII」、同「III」、「ビッグ・トレー改」、「ダブデ(グリーンカラー)」となる。

 今回は、まず新型遠距離砲撃型機体についてご紹介する。「サマーバトル」およびそのほかの変更点に関しては後日記事を掲載する。


■ 両軍に新型遠距離砲撃型機体が登場

 今回登場する「RTX-440 陸戦強襲型ガンタンク」、「YMT-05 ヒルドルブ」に共通する点からまず紹介する。

・ モビルスーツモードとタンクモードに変形!

 新型遠距離砲撃型機体は、いずれもモビルスーツ形態とタンク形態の「変形」機構を備えている。変形機構は各トリガーの武装切り替え時に瞬時に機能し、メイントリガー、サブトリガーの使用時はモビルスーツモード、格闘トリガー使用時にタンクモードとなる(画面右上に各モードの変更時に表示が出るほか、タンクモード時は画面左右のパネルに黄色のエフェクトが付く)。自分以外からは、外観が大きく変わるので、わかりやすい。

 なお、格闘攻撃(パンチ/ショベル・アームユニット:ロックオン距離59m)使用時以外はDAS(ダブル・アームド・システム)の適用を受け、武装切り替え時間が発生するところは通常の遠距離砲撃型同様。

・モードが異なれば素体性能が変わる

 モビルスーツモードとタンクモードの違いは、これだけに留まらない。1つはバランサー性能の変更。2機種ともモビルスーツモードはいわゆる高バランサー機体だが、タンクモードは超低バランサーとなる。さらに、2つのモードは基本性能にも影響を及ぼし、モビルスーツモードとタンクモードでは、旋回速度、ダッシュ速度、ジャンプ速度が異なるほか、走行スピードも変化する。

 具体的には、タンクモードは、モビルスーツモードより旋回速度が低下する代わり、ダッシュ速度、ジャンプ速度が向上する。ちなみに、タンクモードは背が低くなるが、当たり判定的にはモビルスーツモードと同じになっているので、水平斬りモーションの格闘攻撃が空振りするということはない。

 また、この2機体は外観的にはタンク型(車輪やキャタピラでの走行)でありながら、メイン射撃の拠点砲撃弾の仕様が、本作でいうキャノン型(2脚歩行)に近いものになっている。具体的には、1セット4発で、モビルスーツへのダメージは約50。4VS4では12発で拠点を撃破可能、リロードは3カウントで砲撃後の硬直が少ない、移動に優れる仕様になっている。ただし、仰角(発射角度)調整バーが動く速さはタンク型とほぼ同等という点は異なる。操作は忙しくなるが、タンクモードでの移動速度の高さ、バランサーの変化を活かせば、コスト以上の活躍も可能かもしれない。


■ この2機種ならではの新武装/新機能を使いこなせ!

 「陸戦強襲型ガンタンク」には「重地雷」、「ヒルドルブ」には「マニュアル仰角調整」と従来の遠距離砲撃型にはない武装、機能が備わっている。この2つの特徴的な要素を先に紹介しておこう。

● 地面に設置することで味方も使える……「重地雷」

重地雷は設置されると紫のエフェクトを発する。レーダーにも紫の光点で表示される

 「陸戦強襲型ガンタンク」のサブ武装に割り当てられている「重地雷」は、この武装の選択時はFCS(射撃管制システム)は機能せず、両トリガーを約1カウントほど引き続け、ウェポンゲージが右にいっぱいになった後に離すと1発設置される。ほぼ機体の真下に投下され、射出時に足は止まらない。装弾数は3発、撃ちきりリロードで約40カウントかかる。

 投下された重地雷は、地形に接地した後、約1カウント程度で紫のエフェクトが表示されると、近づく敵機に反応して自動爆発する。その効果範囲は半径20mで、食らった場合は1発でダウンし、ダメージは40。拠点にダメージを与えることもできる。なお、1度設置された重地雷は移動させることはできず、敵味方の攻撃で消えることはない。誰も触れない場合は、約40カウントで自動消滅する。

 設置された重地雷は、敵味方ともに目視できるほか、レーダーにも紫の光点で表示される(ジオン公国軍側はある程度接近した際に表示)。また、ジオン公国軍機体が近づくと、ロックオン射撃された場合と同じサウンドのアラートが鳴るようになっているので、乱戦時などはレーダーと音に気をつけたい。


両トリガーを引き続けて離すと投下される。FCSは表示されない通称大マップでも重地雷の設置位置はわかる

・武装をどう生かすのか?

・重地雷の付近で立ち回り、格闘やタックルを仕掛けられる際に着地

 格闘型機体が相手の場合、格闘による連撃ダメージを食らうのが最も痛い。この重地雷の上で戦うことにより、最大ダメージをもらう前に相手に重地雷をヒットさせれば、自分自身で連撃をカットでき、1発は砲撃できるだろう。相手が射撃武装で攻撃してきた際も、ポンピングジャンプ(ふわジャン)を駆使しつつビーム・ライフルなどを着地で斬り払いしたり、タックルで位置をずらしてさらに戻るなど、立ち回りを工夫することで、自衛手段として使える。

 また、相手に連撃を食らっている際や、格闘で斬り込んでくる際、バックブーストなどを利用し、相手を地雷の場所まで引っ張りこむことも有効だ。ポイントは「自分自身だけでなく、味方が使ってもいい」という点。40ダメージと格闘型機体の機動セッティング時のタックル並の威力なので、意外とあなどれない。

・足場の上に設置しておくことで、ジャンプで登ってくる敵を叩き落とす

 トリントンの4階砲撃地点の周囲、特に外周をポンピングジャンプ(ふわジャン)で登ってくる相手などに効果的だろう。障害物のあるステージでは、建物の上に置きながら移動し、追いかけてくる敵機の進行を遅らせることも可能。狭い通路の前後に設置して、ジャンプしながら砲撃するだけでも相手にとっては結構嫌なものだ。

・新たな武装にどう対応する?

 それでは、ジオン公国軍側はこの武装にどう対処したらいいのだろうか? 基本的には当然「近寄らない」で済ませらればいいが、拠点攻撃を止めるためには、砲撃地点周辺に設置された1機あたり最大3発の重地雷にどう対応すればいいか、あらかじめ考えておく必要はあるだろう。なお、設置直後に斬り込んだ場合などは、効果が発動する前に1ドロー(格闘1回+クイックドロー)で空中に逃げることもできないわけではない。

・起き上がり後の無敵時間を使う/わざと食らって消す

 「近寄らない」こと以外には、1番効果的な方法だろう。ダメージの低いサブ射撃などをわざと食らってダウンし、起き上がりの無敵時に接触することで消すことが可能だ。状況によっては、わざと重地雷を食らうことで「40ダメージでダウンでき、その後無敵時間をもらえる」という考えもあるだろう。

・射撃武装で立ち回る

 重地雷の上に居座る相手に対しては、格闘で踏み込むと反応してしまうため、射撃武装で戦う選択肢も当然ながら有効。できればダメージの高いメイン射撃を確実に当てておきたいところだ。

● 固定角度で連射が可能……「マニュアル仰角調整」

角度表示が大きいのがマニュアル仰角調整武装の特徴。トリガーを引きながらレバーを奥に入れると仰角が上がり、引くと下がる

 「ヒルドルブ」の「30cm砲B」(メイントリガー武装)、「焼夷榴弾」、「APDS弾」(サブトリガー武装)、「APFSDS弾」(格闘トリガー武装)で使えるのがこのマニュアル仰角調整機能だ。

 通常、実弾タイプの一部射撃武装は、トリガーを引いている間、自動で発射角度が上下し、離したタイミングで仰角が固定されて弾が発射されるが、ヒルドルブのマニュアル仰角調整が可能な武装は、トリガーを引きながら、レバーを手前/奥に入力することで射角が変更され、トリガーを離した時点で仰角が固定される。1度固定した仰角は維持されるので、同じ仰角で弾を連射できる点が最大のメリットだろう。


トリガーを離した時点の仰角で固定されるノーロック砲撃が連射できるのは強み

・武装をどう生かすのか?

 マニュアル仰角調整が最も有効と思われるのは、最大射程となる仰角45度付近で固定し、コスト240の遠距離砲撃型と同等の距離からの砲撃、いわゆるノーロック砲撃時に効果を発揮しやすいこと。従来の遠距離砲撃型でも、トリガーを離すタイミングをマスターしていれば問題ない話だが、ヒルドルブの場合、1度仰角を固定すれば、そのままトリガーを連打するだけで同じ角度で射てるので、ジャンプやブースト移動しながら砲撃する際の操作難度は下がる。拠点が小さくシビアなヒマラヤ下り右ルートのノーロック砲撃などに活躍できるかもしれない。

 それだけでなく、従来の遠距離砲撃型ではノーロック砲撃があまり得意でない、という人もチャレンジして欲しい武装だ。止まった状態でのノーロック砲撃はできるが、移動しながらはまだ……という人も、これならやりやすいだろう。ノーロックなら届く、という場所を理解して移動しながら砲撃すれば、拠点撃破の可能性も高まるし、従来型の機体で位置取りの応用は利く。

 また、固定角度から連射できるため、拠点をロックできないロックオン距離より遠い場所での拠点砲撃スピードは従来のものより早まる。建物の後ろから障害物を越えて砲撃するブラインド砲撃時も、従来の機体よりは1発発射までの時間を少しだけ短縮できる点もメリットだ。

 支援弾を使う際も、仰角を固定することで、着弾点も把握しやすいため、自らが移動することで着弾点をコントロールし、ノーロックで攻撃すれば、アラートなしで撃てるため効果的といえる。武装によっては最低角度で固定し、弾の到達時間を短くしつつ攻撃できるのもメリット。弾速に優れていたり連射できる武装なら、こちらで直撃を狙うのも効果的だろう。

 ただし、FCSは機能しているため、範囲内に敵が入り込み、青/赤ロック(オン)がかかると、対象となる敵機に向かって弾が発射されてしまうため、例えば敵拠点とヒルドルブの間に敵機がいた場合、最長距離射撃ができなくなる。また、慣れないうちは仰角変更に時間がかかるため、ある程度近い敵にロックがかかった際、弾を当てたくても、高い仰角で撃ってしまうと弾体の到達時間がかかり、回避されてしまうことも起こりうる。

・マニュアル仰角調整の弱点は?

 マニュアル仰角調整は、自機がダウンする、もしくは武装を切り替えることで仰角設定はリセットされ、初期値に戻ってしまう。せっかくのタンクモードの足回りの良さも、マニュアル仰角調整武装の場合、切り替えて即座に固定したい角度で設定、となると、今までと違った操作の習熟が必要になるため、あらかじめトレーニングしておいたほうがいい。アンチ(タンク)側から見れば、とにかくダウンさせられれば、また角度の再設定が必要になることを覚えておけば、砲撃を遅らせられることもある。

 また、角度調整中は移動ができないこともデメリットといえるだろう。ちなみに、仰角は武装によって初期値と最低~最大仰角は異なっているので注意。また、入力時の仰角変更バー移動も武装によってスピードが異なる。


■ 新たに登場するモビルスーツの詳細

● RTX-440 陸戦強襲型ガンタンク
  申請条件:軍曹以上 ジム・ストライカー/ジム改取得済み
  取得条件:バトルスコア:7,000

コスト:180
出撃可能ステージ:地上

 「機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線」に登場した対MS戦を想定した多種多様な武装を持つタンク。セッティングは機動重視/装甲重視それぞれ3までで特定性能特化型になっている。機動重視は旋回性能(機動重視1)、ジャンプ性能(機動重視2)、ダッシュ性能(機動重視3)、装甲重視はタックル性能と歩行速度向上(装甲重視1)、ブースト量向上(装甲重視2)、アーマー値向上(装甲重視3)となっている。AP(耐久値)は243~340。

・メイントリガー武装

 「220mm滑腔砲」で固定。硬直の少なめな4発装填の対拠点砲。前述だが射角調整はタンク型、1発のダメージ、射撃硬直はキャノン型の特性に近い。

・サブトリガー武装

 「腕部ボップガン」は4連射で、ダメージは低めなものの、まとめて当てればよろけが取りやすい。「重地雷」は前述なので省略。「56連装ロケット・ランチャー」は低バランサー1発よろけの7発装填のロケットランチャーで威力15程度。足が止まらず連射が効くのが特徴。リロードは約16カウント。

・格闘トリガー武装

 「パンチ」は威力10の一般的な遠距離砲撃型の格闘攻撃。「火炎放射器」はコスト+10で、単発装填。「ゾック」の「頭部メガ粒子砲」と似た、機体の左から右へと水平に火炎を振り回すタイプの武装だが、角度はやや狭めで、貫通性能はない。武装切り替えは1カウント程度かかる。ロックオン距離は180mで、放出時間は約2カウント。この間は旋回可能だ。1発ダウンで延焼効果(機動力低下:約3カウント)が付き、敵の起き上がりに重ねれば、ダウンさせることなく延焼効果のみを活用できる。リロードは約15カウント。

 「MLRS」は、コスト+20で、4発装填のマルチロックミサイルランチャー。最大4機にロックオンボタンを長押しすることでロックをかけ、もう1度トリガーを引くことでロックオン数分ミサイルを同時発射できる「ガンダムGP02A(MLRS仕様)」と似た仕様のものだが、全バランサー1発よろけで射程は約600m。リロードは約26カウント。


● YMT-05 ヒルドルブ
  申請条件:軍曹以上 ゴッグ/高機動型ザク(R-1A)/ザクタンク(V-6)取得済み
  取得条件:バトルスコア:7,000

コスト:180
出撃可能ステージ:地上

 「機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-」に登場したジオン公国軍の試作モビルタンク。セッティングは陸戦強襲型ガンタンク同様、機動重視/装甲重視それぞれ3までで、機動重視は旋回性能(機動重視1)、ジャンプ性能(機動重視2)、ダッシュ性能(機動重視3)、装甲重視はタックル性能と歩行速度向上(装甲重視1)、ブースト量向上(装甲重視2)、アーマー値向上(装甲重視3)となっている。AP(耐久値)は252~346とわずかに高い。

・メイントリガー武装

 「30cm砲A」、「30cm砲B」の2タイプが装備できる。「A」は従来の遠距離砲撃型同様の仰角調整。ともにロックオン可能距離は約750mで変わらず、「B」の初期射角は20度、最低射角は10度、最大射角は70度。

・サブトリガー武装

 「ザク・マシンガン」は左右2丁を装備し、1トリガー6発発射で全弾命中時のダメージは約15。フルオート連射可能。低バランサー6発よろけ。「AP弾」は単発発射、5発装填の徹甲弾で1発ダウン。ダメージは約30程度で発射時足が止まるものの、連射性能に優れ、硬直は短い。ロックオン射程は600mまで。

 「焼夷榴弾」はコスト+10、延焼効果付きで低バランサー1発よろけの弾を3発同時発射する。9発装填でリロードは15カウント程度。「APDS弾」は、マニュアル仰角調整が可能で、初期射角35度、最低射角25度、最大射角70度。700m程度ロックオンが可能。威力は約35。全バランサー1発よろけとなっている。

・格闘トリガー武装

 「ショベル・アームユニット」はダメージ10の格闘攻撃。「爆散榴弾」は爆風で当てるタイプの曲射榴弾で、通常の射角調整が可能。単発発射3発装填。ダメージは約30。ロックオン可能距離は約700m。

 「APFSDS弾」はコスト+20の装弾筒型翼安定徹甲弾。単発発射単発装填で弾速は高い。リロードは15カウントで、ダメージは約100。マニュアル仰角調整ができ、初期射角が60度、射角は5~65度まで調整可能だが、バーの移動速度はやや遅め。



(C)創通・サンライズ

(2012年 8月 2日)

[Reported by 三番町第20小隊]