スパイク、PS3「侍道4」

拮抗する3勢力や、殺陣を再現した戦闘シーンを再現


3月3日 発売予定

価格:7,770円

CEROレーティング:D(17歳以上対象)



プレーヤーの分身である主人公。ふらりと阿弥浜にやってきた。どこからなんのためにやってきたのかはゲームでは語られない。それ故にプレーヤー誰もが存分にこのキャラクターになりきれるとも言える

 株式会社スパイクは、現在開発中のプレイステーション 3用アクション・アドベンチャー「侍道4」の最新情報を明らかにした。発売は3月3日で価格は7,770円。CEROレーティングはD(17歳以上対象)。

 「侍道4」は、黒船が来航し開国を迎えて間もない時代が背景。とある港町を舞台に異国文化と融合したきらびやかな町並みに、幕府勢力、攘夷勢力、外国勢力の3つの勢力が拮抗している様を描く。プレーヤーはどの組織の味方として立ち振る舞っても良いし、裏切りや寝返りも可能。プレーヤーの行動の自由度が高く、シナリオ分岐のバリエーションも豊富に用意されている。

 舞台となる港町「阿弥浜」は、開国後間もないと言うことで近代的な建造物が目立つが、古き良き日本の情景もその面影を残し、一種独特なきらびやかな世界を構成している。プレーヤーが操作することの出来る主人公は、阿弥浜にぶらりとやってきた浪人。なぜここに来たのか、また何者なのかはゲームでは語られることはない。ゲームでは、この地にやってきた主人公が過ごす数日間の物語が描かれることとなる。

 今作ではプレーヤーは主人公を3つのタイプから選択することができる。若年タイプと青年タイプ、壮年タイプで徐々に年齢が上がっていく。さらに主人公の顔などの容姿を設定することも可能となっている。


【若年タイプ】
【青年タイプ】
【壮年タイプ】
主人公は「若年タイプ」、「青年タイプ」、「壮年タイプ」の3タイプからゲームスタート時に選択することができる。さらには顔や容姿など細かい部分にも決めることができる




■ 拮抗する3勢力。どの勢力と組みするかはプレーヤー次第

 阿弥浜には3つの勢力が存在する。

 1つは幕府勢力である代官の「琴吹 光(ことぶき ひかる)」。大老の政治姿勢に不満を持ちながらも、幕府の決めた方針には従わざるを得ない立場にある。もう1つは攘夷運動指導者の「赤城烈斗(あかぎ れっど)。信念を貫くその姿に、ついて来る仲間は多い。純粋に侍の時代と日本文化を守るために戦っている。最後は外国勢力のジェット・ジェンキンス。貴族生まれのお坊ちゃんで、退屈なことが苦手。スリルを楽しむ次元がエスカレートしてしまい、破壊願望にまで及んでいる。

 これらの勢力との関係によりプレーヤーは、自分の生きる道を見いだしていくこととなる。

【悩める代官「琴吹 光」】
幕府勢力である、阿弥浜の代官。攘夷志士による横暴と英国との関係に頭を悩ます。大老の残虐な政治に不満を抱きつつも協力せざるを得ない立場にいる。何をするにもオーバーリアクションで、周りからは変わった人と思われている
【攘夷と愛国を掲げる雑草集団「赤城烈斗」】
攘夷勢力の「般若党」のリーダー。1点の曇りもなく信念を貫き、仲間からは厚い信頼を得ている。ただし流行りの尊王攘夷や倒幕はあまり考えておらず、純粋に侍の時代と日本文化を守るために戦っている
【神話条約を結び日本にきた「ジェット・ジェンキンス」】
外国勢力となる、貴族生まれのお坊ちゃん。有事の備えとして日本に派遣されているものの、退屈な毎日に辟易している。スリルこそが生きがいで、スリルを楽しむ次元を超え破壊願望にまで達している




■ 殺陣を再現した戦闘シーン

 刀を使った戦闘が「侍道」シリーズの醍醐味の1つだが、今作ではより時代劇の殺陣に近い爽快感あふれる戦闘シーンに進化しているという。刀だけでなく槍など時代背景を反映した多彩な武器が登場するほか、好きな刀を選んでの二刀流や、武器を持たないで戦う無手なども可能。

【戦闘シーン】
殺陣を再現したという戦闘シーンはより華麗に爽快感あふれるものになっている。新モードも搭載されているというが、詳細については今後明らかにしていくというこれまでのシリーズ同様、好きな刀を使った二刀流も可能
そしてこちらが無手。このように刀を持たずして戦うことも可能槍など他の武器も存在する。それぞれの武器で戦うことが可能



■ 自由度が高いゲーム性。介入可能なイベントシーン

 「侍道」ではイベントシーン中もプレーヤーが自由に行動することができ、プレーヤーの行動によりストーリーに新たな分岐を生むことがある。この自由度の高いインタラクティブイベントが魅力の1つで、今回も様々な行動をとることが可能となっている。

【介入可能な“イベントシーン”】
琴吹 光と一緒に洞窟探検に来た主人公。イベントシーンが流れている最中もプレーヤーが主人公を操作することができる。イベント中にプレーヤーが介入することで新たなるストーリーが生まれることもある
琴吹を追って洞窟に入るも、琴吹きを追わずに引き返すことも可能こんな返答も用意されている。選ぶかどうかはプレーヤー次第おとなしく洞窟に入っていくと新たな進展が起こることもある
なんと、琴吹に蹴りを入れることも可能。琴吹の冷静なリアクションが何とも可笑しい……




■ 作り込まれた独特な世界

 舞台となる阿弥浜は外国と条約を結び、特別区には外国人も多数住んでいる。こういった事情から、近代的な建築物と日本古来の風景が混在する、一種独特な雰囲気となっている。こういった理由から前作「侍道3」で描かれた厳しい世界に比べきらびやかな雰囲気が再現されている。

【作り込まれた“世界”】
開国間もない時代を舞台にしていることからか、前作に比べて華やかな世界が描かれている。プレーヤーが訪れることができる街道、代官所、居留地、港、墓地、町、大通りなど多彩

【スクリーンショット】
「侍道」シリーズらしさは、今作でも健在。主人公の着替えはもちろん、ちょっとおかしな台詞回しなど色々と楽しめる

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(2011年 1月 14日)

[Reported by 船津稔]