Electronic Entertainment Expo 2010現地レポート
Electronic Entertainment Expo 2010(E3 2010)開幕直前レポート
遊びの多様化と新たな可能性が示される年に
遊びの多様化と新たな可能性が示される年に
米Entertainment Software Association (ESA)が主催する世界最大規模のゲーム関連のトレードショウElectronic Entertainment Expo 2010(E3 2010)が、現地時間の6月15日にいよいよ開幕する。本稿では取り急ぎ、今年の見所と急ピッチで準備が進むメイン会場の模様をご紹介したい。
ゲーム業界最大のイベントがいよいよ開幕する。実質的な開幕は米Microsoftのメディアブリーフィングを皮切りに、Electronic ArtsやUbisoftなどの大手メーカーがプレスカンファレンスを実施する明日14日。本日13日にもプラットフォーマーによるワールドプレミアが予定されているなど、E3最盛期の活況ぶりを取り戻しつつある印象だ。
E3 2010のトピックは、今年3月に開かれたGDC 2010と同様に“遊びの多様化”が挙げられるだろう。GDC 2010では、モバイルやソーシャルなど他分野からの大きなうねりが相次いで報告され、ゲームプラットフォームそのものの多様化が世界に示されたが、E3ではゲームプラットフォーマーによる個々のゲームプラットフォームの深化の提示が大きな注目点となる。
現時点で確定的な情報としては、まず任天堂がニンテンドーDSの次世代機として「ニンテンドー3DS(スリーディーエス)」(仮称)の発表を予定し、さらに昨年のプレスブリーフィングで岩田社長が提示したWiiリモコン用の新アタッチメント「Wii Vitality Sensor」に関する情報のアップデートも期待される。DSが3Dになると遊びがどのように変わるのか、Wiiに脈拍計が付くとどうなるのか。WiiとDSに新たな深化に注目が集まる。
SCEは、まずなんといってもGDCで正式発表したプレイステーション 3用モーションコントローラー「PlayStation Move」。3軸のジャイロセンサーと、3軸の加速度センサーによりモーションコントローラーの分野に決定的な深化をもたらす製品となる。GDCでは実機の公開と技術的情報、そしてファーストパーティータイトルが発表されたが、E3では具体的な価格や発売日、そしてサードパーティーからも対応タイトルが発表されることが予想される。PSPフランチャイズについては、今のところ一切アナウンスはされていないが、期待されるPSPの次世代機やPSP Goの新展開が発表されれば大きなサプライズとなる。
Microsoftは、全身がインターフェイスになる次世代ゲームコントローラー“Project Natal”に関して具体的な発表を行なうことをアナウンスしている。すでに対応を表明している「Fable III」(Lionhead Studios)を筆頭としたファーストパーティータイトルにおける具体的な遊び方が披露されるだけでなく、すでに参加を表明しているサードパーティーからの発表も期待されるところ。Xbox 360本体に関しては、昨年からコードネーム“Valhalla”、通称“薄型Xbox 360”と呼ばれる新型機の存在が明らかになっているが、今回すんなり発表となるのか、果たして見送られるのか、このあたりにも注目したい。
例年以上に大規模な発表が期待されるE3 2010。GAME Watchでは本日以降、鋭意リアルタイムレポートを実施していくのでぜひご注目いただきたい。
【会場内の模様】 | ||
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会場前のロビーの風景。ブースエリアは関係者以外立ち入り禁止で、会期前ということもあってピリッとした緊張感を漂わせている。ロビーエリアのポスターの掲示はほぼ完了しており、今年も各社期待の新作タイトルがアピールされていた |
【場外の模様】 | ||
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華やかな場外ポスターはE3を彩る風物詩のひとつだが、今年もConvention Centerの外壁という外壁と、会場周辺のビルに大型ポスターが貼られていた。変わり種としてはVirginが会場入り口にブースを出展していた |
http://www.e3expo.com/
(2010年 6月 14日)