ゲームオン、WIN「SiLKROAD ONLINE」ユーザーカンファレンス開催

12月のアップデートでアレクサンドリア地域を実装


10月17日 開催

会場:秋葉原UDX



韓国JOYMAX開発室 開発プロデューサーのチェ・インホ氏
ゲームオン運営プロデューサーの柳沢真氏

 株式会社ゲームオンは10月18日、Windows用MMORPG「SiLKROAD ONLINE(シルクロードオンライン)」のユーザーカンファレンスを、秋葉原UDXにて開催した。

 秋葉原UDXでは同日、オンラインゲームの世界大会「GNGWC 2009」の日本予選が開催されており、「SiLKROAD ONLINE」も競技種目の1つとなっている。ユーザーカンファレンスはそれに合わせて行なわれたもので、開発元の韓国JOYMAXで開発室 開発プロデューサーを務めるチェ・インホ氏と、ゲームオンの運営プロデューサー柳沢真氏が、次回のアップデート内容などについて語った。

 まず次回のアップデートの時期は、12月を予定しているという。内容は、エジプトのアレクサンドリア地域の追加がメインで、チェ氏は「アレクサンドリア周辺の草原や、古代エジプトの王家の墓、神の神殿などが冒険の場となる」と説明した。

 ゲームの拡張に合わせて、レベルキャップが110に引き上げられる。現在は開発元の韓国でのサービスでもレベルキャップが105となっており、韓国でのバージョンアップの状況によっては、日本が追い越す形になる可能性もあるという。これについては、韓国とは各種パラメーターの設定が異なることが要因としてあり、コンテンツが日本で先行して投入されるというわけではないようだ。このほか、11等級アイテムや、全身職業装備も導入される。

 システム面では、インスタントダンジョンが実装される。「王家の墓」、「神の神殿」がそれに当たるもので、パーティープレイを前提にしたデザインとなる。チェ氏によると、「王家の墓」は3つの難易度があり、それぞれ異なる褒賞が得られるマップ。「神の神殿」は職業間PvPを主としたコンテンツで、セットアイテムを得るのが目的になるという。

 会場では、本アップデートのムービーが上映された。内容は韓国版だそうだが、エジプトの雰囲気を感じさせる建造物や巨大なモンスターが次々と現われるという内容で、アップデートのボリュームの大きさも感じ取れた。


【ムービー】



 アップデート情報のほか、事前にユーザーから募集された質問にチェ氏が答えていった。まず「イスラム地域は実装するのか、『Fantasy Odyssey(ファンタジーオデッセイ)』のように別のゲームになるという噂もあるが」という質問には、「別のゲームとして作っているという事実はない。現在はその他のコンテンツの充実を優先しており、イスラム地域はその後の開発を考えている」と答えた。

 「高レベルキャラクターが有利な対人戦の仕様は修正しないのか」という質問に対しては、「三項対立は今後も改善し、活性化するようしていきたい」とした上で、「今後はバトルアリーナを充実させていく」と語った。「バトルアリーナ」とは、ギルド間PvP、職業間PvP、個人PvPの3つのカテゴリに分かれる対人戦コンテンツだという。チェ氏は「多人数戦になればレベル差が緩和され、PvPを楽しんでもらえるのでは。まだ開発中で詳細は発表できないが、早く発表したい」とした。

 このほか、「中国種族が弱い」、「ウォーロックが修正され、パーティー全体に破魂ゲージが貯まらなくなった」といった話題についても、今後調整をしていく姿勢を示した。また日本独自デザインのアバターや、韓国で実装済みのアバターについても、積極的に入れていきたいとしている。


【GNGWC会場の様子】
UDXギャラリーで開催されたGNGWC 2009日本大会は観戦自由で、他のタイトルの出場選手も大会の様子を眺めていた。「SiLKROAD ONLINE」では、大会のほかに抽選会も行なわれていた

(2009年 10月 19日)

[Reported by 石田賀津男]