ニュース

MSIのゲーミングノートPCが刷新!フラッシップはCPU「Core Ultra 200HX Plus」搭載の18インチ「Titan 18 HX」

ポータブルゲーミングPC「Claw 8 AI+ A2VM」の青いカラバリも展示

3月19日発表

 エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)は19日、2026年に発売予定の最新ノートPC製品の内覧会を開催した。今回のゲーミングノートPCの最新モデルでは、多岐にわたっていたラインナップを「Titan」、「Raider」、「Stealth」、「Crosshair」、「Cyborg」の5つの主要カテゴリに凝縮。ビジネス向けも「Prestige」と「Modern」の2シリーズに集約されている。

 既存ブランドについては市場に出ているもののみの展開となる予定のようだ。そのほかにも、今回はポータブルゲーミングPC「Claw 8 AI+ A2VM」のカラーバリエーションモデルとして、新色の「Glacier Blue Edition」を発表している。

 いずれの製品も4月以降、順次製品の発売や価格などについてアナウンスし、展開していく予定だという。本稿では写真や機能面などを中心に会場で展示されていた新型ノートPCをチェックしていく。

多岐に渡っていたゲーミングPCのラインナップをシンプルに凝縮
18型ディスプレイ搭載モデルは3種類用意されているが、「Crosshair」の18型モデルは海外のみの展開となる
ポータブルゲーミングPC「Claw 8 AI+ A2VM」のカラーバリエーションモデル「Glacier Blue Edition」も展示されていた

フラッグシップの「Titan 18 HX」から「Cyborg」シリーズまで5種類のカテゴリに凝縮

フラッグシップモデル「Titan」シリーズ

 先ずはゲーミングノートPCからチェックしていこう。同社ゲーミングノートPCのフラッグシップモデルとして「Titan」シリーズの2026年最新モデル「Titan 18 HX」を発表した。

 CPUには最新の「Intel Core Ultra 200HX Plus」を搭載し、GPUは「GeForce RTX 5080/5090 Laptop GPU」を採用。同社独自の「OverBoost Technology」により、システム全体で最大270W(CPU 95W + GPU 175W)の電力出力を実現しており、これにより通常のゲーミングノートPCと比較して、よりハイパワーにCPUやGPUを駆動させることが可能としている。

 ディスプレイにはMini LED内蔵の18型/3,840×2,400ドット(4K)の非光沢液晶パネルを搭載し、リフレッシュレートは240Hz、高色域のHDR True Black 1000にも対応する。内蔵メモリはDDR5スロットを2基備え、最大容量は128GB、ストレージはPCIe Gen 5 ×4接続のM.2 NVMe SSDスロット 1基、PCIe Gen 4 ×4接続のスロットを3基搭載する。キーボードは英語配列で、Cherry MXスイッチのメカニカルキーボードを備える。

 なお、内部設計については既存モデルから継承しているため、2026年モデルについては内蔵パーツの強化のみとしている。

同社ゲーミングノートPCのフラッグシップモデル「Titan 18 HX」
タッチパッド内にRGBライトが仕込まれており、カラフルに色が切り替わる
主な仕様。最新CPU「Intel Core Ultra 200HX」を搭載、GPUには「GeForce RTX 5080/5090 Laptop GPU」が搭載される

ハイエンドモデル「Raider」シリーズ

 ハイエンドゲーミングノートPCの「Raider」シリーズはインテル製CPU搭載3モデルとAMD製CPU搭載モデル、合わせて4製品が発表された。

 インテルモデルはCPUに「Intel Core Ultra 200HX Plus」を搭載し、18型/4Kディスプレイを採用する「Raider 18 Max HX」、CPUは同じで16型/2,560×1,600ドット(WQXGA)、リフレッシュレート240Hzの有機EL(OLED)ディスプレイ搭載の「Raider 16 Max HX」、CPUに「Intel Core Ultra 200HX」を搭載し、16型/WQXGA解像度の非光沢液晶パネルを搭載する「Raider 16 HX」の3種類、AMDモデルは「AMD Ryzen 8000シリーズ」を採用し、16型/WQXGA解像度の非光沢液晶パネルを搭載する「Raider A16 HX」を用意する。

 GPUは「Raider 18 Max HX」と「Raider 16 Max HX」には「GeForce RTX 5080/5090 Laptop GPU」を搭載、「Raider 16 HX」は「GeForce RTX 5070Ti/5080 Laptop GPU」を搭載し、「Raider A16 HX」には「GeForce RTX 5070Ti Laptop GPU」を搭載する。

 メモリはDDR5スロットを2基備え、最大容量はインテルモデルが128GB、AMDモデルが96GB、ストレージはPCIe Gen5 ×4対応のM.2 NVMeスロットとPCIe Gen4 ×4対応のM.2 NVMeスロットを1基ずつ備える。

 いずれのモデルも「OverBoost Technology」により、CPUやGPUのパフォーマンスを最大限に引き出す作りとなっており、最大電源出力は「Raider 18 Max HX」が260W(CPU 85W + GPU 175W)、「Raider 16 Max HX」は300W(CPU 125W + GPU 175W)、「Raider 16 HX」はGeForce RTX 5080 Laptop搭載時で250W(CPU 75W + GPU 175W)、GeForce RTX 5070 Laptop GPU搭載時で215W(CPU 75W + GPU 140W)、「Raider A16 HX」は250W(CPU 75W + GPU 140W)。

 いずれも内部設計が刷新されており、冷却機構として、インテルモデルには新たに5カ所の排気口と3基の冷却ファンを備え、内部には高温で固体から液体状に変化し、CPUやGPUとヒートシンクの間の微小な隙間を埋める相変化材料「Phase Change Thermal Compound」を備えた新たな冷却システム「Cooler Boost Trinity + Intra Flow」を採用し、安定した冷却性能を実現する。なお、AMDモデルについては2基の冷却ファンと4カ所の排気口による「Cooler Boost」を備える。

 キーボードは18型モデルのみ、英語配列のメカニカルキーボードだが、16型モデルはいずれもRGBバックライト内蔵の日本語キーボードを採用する。

 昨今のノートPCなどでは裏蓋が一体化しており、メモリやストレージにアクセスするのにも裏蓋を全て外す必要があったが、これを外すことなくメモリスロットとSSDスロットの部分のみ取り外せるバックパネルを採用し、簡単にアクセスできる機構が採用されており、メンテナンス性が向上している。

ハイエンドモデル「Raider 16 MAX HX」では、背面のバックパネルを着脱した状態で展示
メモリスロットは2基備える。その奥には本来なら冷却ファンを搭載しているが、1月にCESで出展した物をそのまま展示しているため、省略されたままだという
「Raider 18 Max HX」の主な仕様
「Raider 16 Max HX」の主な仕様
「Raider 16 HX」の主な仕様
「Raider A16 HX」の主な仕様

薄型&ハイエンド「Stealth」シリーズ

 薄型ハイエンドゲーミングノート「Stealth」シリーズは、デザインを刷新した「Stealth 16 AI+」が発表された。CPUには「Core Ultra シリーズ3」、GPUは「GeForce RTX 5080/5070Ti/5070/5060 Laptop GPU」を搭載する。GPU電力は「GeForce RTX 5080/5070Ti Laptop GPU」搭載時で最大125W、「GeForce RTX 5070/5060 Laptop GPU」搭載時は最大115Wまで増加して利用できる。

 新規設計の筐体は厚さ19.99mm、最薄部16.65mm、重量は約1.99kgの薄型軽量デザインを採用。背面には大量の吸/排気口を備え、同社の「Cooler Boost Trinity + Intra Flow」との組み合わせによりエアフローが強化されており、薄型モデルにも関わらず、高負荷時でも長時間高い性能を維持できるという。

 ディスプレイは16型/WQXGAのOLEDパネルで、リフレッシュレートは240Hz。メモリはDDR5スロットを2基備え、最大容量は128GB、ストレージはPCIe Gen4 ×4対応のM.2 NVMeスロットを2基備える。

薄型ハイエンド「Stealth 16 AI+」
薄型筐体ながら端子類は充実
「Stealth 16 AI+」の主な仕様

コストパフォーマンス重視の「Crosshair」シリーズ

 コストパフォーマンス重視のゲーミングノートPC「Crosshair」シリーズは、16型/WQXGA解像度、リフレッシュレート240HzのOLEDディスプレイとCPUに「Intel Core Ultra 200HX Plus」を搭載する「Crosshair 16 MAX HX」と、CPUを第14世代の「Core HXシリーズ」にして、ディスプレイを16型/WQXGA解像度の非光沢液晶パネルとした「Crosshair 16 HX」、CPUを「AMD Ryzen 8000シリーズ」にした「Crosshair A16」の3モデルで展開する。

 最上位の「Crosshair 16 MAX HX」は、GPUに「GeForce RTX 5070 Laptop GPU」を搭載。冷却機構として、デュアル冷却ファンと4カ所の吸気口による「Cooler Boost」を搭載。「OverBoost Technology」による最大電源出力は200W(CPU 85W + GPU 115W)と電源出力が抑えられている。メモリはDDR 5スロット2基で最大容量は128GB、ストレージはPCIe Gen5 ×4対応のM.2 NVMeスロットとPCIe Gen4 ×4対応のM.2 NVMeスロットを1基ずつ備える。

 エントリーモデルの「Crosshair 16 HX」は、GPUに「GeForce RTX 5070/5060 Laptop GPU」を搭載。冷却機構の「Cooler Boost」や「OverBoost Technology」などについては上位モデルと同等となる。メモリは2基のDDR 5スロットで、最大容量は96GBとなっている。AMDモデルの「Crosshair A16」についてはGPUに「GeForce RTX 5060 Laptop GPU」を搭載。その他の機能については、「Crosshair 16 HX」とほぼ同等となる。

ハイエンドモデル「Crosshair 16 Max HX」はOLEDディスプレイを搭載
コンパクトなフルキーボードと大型のタッチパッドを備える
「Crosshair 16 Max HX」の主な仕様
「Crosshair 16 HX」の主な仕様
「Crosshair A16」の主な仕様

ターゲットの広いエントリーモデル「Cyborg」シリーズ

 エントリーカテゴリとなる「Cyborg」シリーズは、メインストリームとなるより幅広い層をターゲットとするため、シリーズのコンセプトを再構築。従来モデルのゲーミングRGBライトやスケルトン装飾などは省略し、より洗練されたスタイルのデザインとなっており、ゲームだけでなく、仕事や学習、クリエイティブなど幅広い利用者層を見込むとする。

 ラインナップは、CPUに「Intel Core シリーズ2」を搭載する「Cyborg 15 Max」と「Cyborg 15」、「AMD Ryzen 100シリーズ」を搭載する「Cyborg A15 Max」と「Cyborg A15」の4モデルを用意。4モデルとも「Cyborg」シリーズでは初となるデュアル冷却ファンを採用。排気口は4カ所設けられており、冷却瀬能を高めている。ディスプレイは15.6型/1,920×1,080ドットの非光沢パネルを搭載し、リフレッシュレートは144Hz。

 GPUとストレージは「Cyborg 15 Max」と「Cyborg A15 Max」には「GeForce RTX 5070/5060 Laptop GPU」(最大100W)を搭載し、PCIe Gen4 ×4対応のM.2 NVMeスロットを2基、「Cyborg 15」と「Cyborg A15」には「GeForce RTX 5060 Laptop GPU」(最大70W)を搭載して、PCIe Gen4 ×4対応のM.2 NVMeスロットを1基内蔵している。

メインストリームとなる「Cyborg」シリーズの「Cyborg 15 Max」
「Cyborg 15 Max」の背面端子類。ゲーミングノートPCらしくないデザイン
「Cyborg 15 Max/Cyborg 15」の主な仕様
「Cyborg A15 Max/Cyborg A15」の主な仕様

ポータブルゲーミングPC(ハンドヘルド)Claw 8 AI+の新色は青色コントローラ装備

 ポータブルゲーミングPC「Claw 8 AI+ A2VM Glacier Blue Edition」は、側面のコントローラ部を冷涼感のある透き通った雰囲気の「Glacier Blue」(グレイシャーブルー、氷河の青)にしたモデル。

 カラー以外の内蔵パーツなどに変更はなく、CPUにCore Ultra 7 258Vを搭載。ディスプレイは8型/1,920×1,200ドットのWUXGAパネルを搭載し、リフレッシュレートは120Hz。メモリは32GBで、GPUにはCPU内蔵のArc 140Vを備える。ストレージについては記載がないが、M.2 NVMe接続の1TBまたは2TB SSDを内蔵する。

ポータブルゲーミングPC「Claw 8 AI+ A2VM Glacier Blue Edition」
両端のコントローラ部が透き通った雰囲気の「Glacier Blue」になっているのが特徴
コントローラ以外の仕様は既存モデルと同等となっている

最新AI対応プロセッサー搭載の新筐体ビジネスノートPC

 ビジネスノートについては、シリーズを「Prestige」シリーズと「Modern」シリーズの2本に凝縮した。「Prestige」シリーズは、ディスプレイが360度回転する「Prestige 14/16 Flip AI+」と薄型タイプの「Prestige 14/16 AI+」の4モデルを用意する。いずれもCPUには「Intel Core Ultra 300H/300(PTL)」を搭載し、AI機能を強化。GPUは内蔵せず、スマートフォンなどでも採用例が多い「Vapor Chamber」による高効率の冷却性能と静音性を向上。パフォーマンスを高め、安定動作を実現する。ディスプレイはリフレッシュレート120HzのOLEDディスプレイを備える。

 もう1つの「Modern」シリーズは洗練されたデザインなどが特徴のビジネスノート。タッチパッドを従来モデルと比較して17%の大型化し、滑らかな感触で指紋が付きにくいキーボードを搭載するなど、ビジネスノートとしての面を強化している。

 「Modern 14S/16S AI+」にはCPUに「Intel Core Ultra シリーズ3」を採用して、AI性能を強化。メモリスロットはDDR5スロットを2基備える。「Modern 14S/16S」は「Intel Core シリーズ3」を搭載する下位モデルとなっており、メモリスロットはDDR5スロット1基となる。

 いずれのモデルも30分の充電で最大50%まで充電できるUSB Type-Cの高速充電に対応する。ディスプレイは14/16型、1,920×1,200ドット解像度、リフレッシュレート120Hzの液晶ディスプレイを搭載する。

ビジネスノート「Prestige」シリーズの新モデル「Prestige 16 Flip AI+」
背面にペンを内蔵しており、取り出して利用できる
360度回転機能のない「Prestige 16 AI+」
14型モデルとなる「Prestige 14 Flip AI+」
14型で360度回転機構のない「Prestige 14 AI+」
資料に記載のなかった13型ディスプレイ搭載モデル「Prestige 13 AI+」
ビジネスノート「Modern」シリーズの新モデル「Modern 16S AI+」
14型モデル「Modern 14S AI+」
これらビジネスノートの天板には、全てのモデルに新たな「MSI」ロゴが搭載されている