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「違う冬のぼくら展」フォトレポート! 開発前の貴重な企画書展示やところにょり氏の作業デスク、本棚を再現した空間も

【違う冬のぼくら展】
開催期間:10月10日〜11月3日
開場時間:11時〜21時(最終日のみ18時閉場)
入場料:500円
会場:池袋PARCO 本館B2F・EVENT SPACE

 パルコは、2人プレイ専用パズルアドベンチャーゲーム「違う冬のぼくら」および「違う星のぼくら」の初となる展覧会「違う冬のぼくら展」を池袋PARCOにて10月10日より開催する。期間は11月3日までで、入場料は500円。本稿では会場のフォトレポートをお届けしていく。

 「違う冬のぼくら」および「違う星のぼくら」は、インディーゲームクリエイター・ところにょり氏が手がけたインディーゲーム。プレーヤー同士が会話をしながら協力してパズルを解き、旅を進めていく2人プレイ専用のパズルアドベンチャーゲームとなっている。

 展覧会では、両作品に登場するキャラクターや制作背景がわかる設定資料が展示されているほか、ところにょり氏のゲーム開発デスクをイメージした空間も登場。「どっちがここに残る?」という投票やゲームの試遊コーナーも設置されている。

「違う冬のぼくら」、「違う星のぼくら」が世に出るまでの軌跡を辿れる年表と企画書展示。ゲームの開発をところにょり氏が1人ですべて担当しているからこそみせられる展示とのことだ
ところにょり氏の作業デスクを再現した展示。ゲームは2人プレイが必要ということもあり、ところにょり氏はPC2台を1人で同時に操作してチェックなどを行なっていたそうだ
キャラクターや、ゲーム内でも登場する重要な選択肢をリアルに体験できるような展示も
会場内では試遊ブースも設置されている

 また、会場内では「違う冬のぼくら」をモチーフにした新規オリジナルグッズを販売。アクリルキーホルダーやピンバッジ、ロングTシャツ、ボールペンなど、ゲームの世界観を追体験できるアイテムが揃っている。

トレーディングアクリルキーホルダー(画像上/全8種/価格:各770円)、ピンバッジ(画像下/全4種/価格:各990円)
アクリルスタンドセット(全3種/価格:2,640円)
プラスチックマグカップ(全4種/各1,320円)、プラスチックマグカップセット(5種セット/価格:6,050円)
ボールペン(全4種/価格:各770円)
ロングTシャツ(全2種/価格:各7,700円)
コンパクトミラー(価格:1,540円)

 今回はメディア向けの内覧会で一足早く会場を撮影させていただいたが、ゲーム開発者のところにょり氏や、PARCO GAMESと講談社の担当者にもお話を伺う貴重な機会を得た。

 会場のコンセプトは何度も話し合いを重ねて決定したとのことで、随所にこだわり部分が見える。例えば、物販エリアの裏側は狭い通路になっているのだが、矢印などはなく、入っていいかどうかもわからない謎空間となっていた。これはアドベンチャーゲームという性質を来場者にリアルに体験してもらうためで、実際にゲームの中に入り込んだかのような没入感を出すための演出とのことだ。

左からPARCO GAMESの石井氏、ゲーム開発者のところにょり氏、講談社の片山氏
まるでゲームの中に入り込めるかのような空間が演出されている

 また、ところにょり氏の作業デスクを再現したスペースは、実際に使用している機材を参考に再現され、本棚の中の物は実際の私物を展示しているそうだ。この部分に関しては「一番恥ずかしい」と本人は語りながらも、ファンであればところにょり氏の頭の中がどうなっているのかを紐解いてみたいのでは、というところから今回の展示が実現したという。

 そのほか、本展の一番の見どころだという、ところにょり氏が講談社ゲームクリエイターズラボへ応募した企画書の展示や、壁の一部がめくれる秘密の仕掛けがあったりと、とにかく「違う冬のぼくら」、「違う星のぼくら」をプレイしたことがある方であれば思わずニヤリとしてしまう空間が用意されているので、ぜひ興味のある方は一度足を運んでみてほしい。

本棚の中のものはなんとところにょり氏の私物だそう。「前日に段ボールでもってきたので、今家の本棚は空です」とのこと
ところにょり氏が講談社ゲームクリエイターズラボへ応募した企画書。ここまでの展示は他のゲームではあまりお目にかかれないものだが、「人に見てもらうために作ったものなのでむしろ見てほしい」とところにょり氏は語ってくれた
壁の一部がめくれるようになっていて、その下には何やらQRコードが!?

 「違う冬のぼくら展」は10月10日から11月3日まで東京・池袋PARCO 本館B2Fにて開催。今後の展開についても伺ってみたところ、他の場所はもちろん、ところにょり氏の出身地である大阪・心斎橋でもぜひ開催したいとのこと。残念ながら現時点では予定はないというが、いずれは他の地域での開催にも期待したい。