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「ドラゴンクエストビルダーズ」の新情報がざくざく出たトークショウ

堀井さん、そこまで出しちゃっていいんですか……

9月17日~20日 開催(17、18日 ビジネスデー)

会場:幕張メッセ

入場料:当日 1,200円(税込)

 東京ゲームショウ 2015のスクウェア・エニックスブースにて、「『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』スペシャルトークショウ!」が開催された。本作はプレイステーション 4/3、PlayStation Vita向けに開発されており、2016年1月28日に発売予定。価格はPS4版が7,800円、PS3版が6,800円、PSVita版が5,980円(いずれも税別)。

 トークショウには「ドラゴンクエスト」シリーズのゲームデザイナーである堀井雄二さんと、同作のプロデューサーである藤本則義さん、Vジャンプ編集部のサイトーブイさん、タレントの吉田早希さんが登場した。

 本作は「ドラゴンクエストI」で最後に登場する竜王の有名な問いかけ「もし わしの
 みかたになれば せかいの はんぶんを おまえに やろう」で、「はい」を選んでしまい、竜王に支配されたあとの世界を描いた作品。闇に包まれた世界に数年後新たなヒーローが登場。荒廃したアレフガルドを切り開き、自分流に作り上げていくゲームだ。

 本作のワールドは、ブロックで作られているのが特徴。ブロックとなっている大地を壊したり、落ちている木の実などを拾ったりして素材を集めていく。スライムなどのモンスターはフィールド上に存在するので、殴ったりすればエンカウントとなり、戦闘が発生。すべてがフィールド上で完結しているのは、よくあるPC版のMMORPGのようだ。HPは、歩いていれば回復していく。

 武器や道具などは素材を手に入れて作り上げていくことになる。「おなじみのモンスターも出てくるし、自分流の町を作り上げることができます」(藤本さん)。本作のジャンルだが「ブロックメイクRPG」となっている。堀井さんによると「ブロックで町を作り上げていくんだから、単純でいいんじゃないの」という、シンプルな理由で決まったらしい。

 ここで「ドラゴンクエストI」の世界を少し振り返ってみる。「ドラゴンクエストI」について、堀井さんは「当時ファミコンが流行って、家庭用にこういうゲーム機が出てきたので、RPGを皆さんに是非ともやってもらいたいと思って、エッセンスだけ抜き出して、無理だと言われたRPGを作り上げました。64Kバイトにぜんぶ入れなきゃならないんですから」と振り返る。「当時はマップを方眼紙に書いていたんですよ。ブロックみたいに。『ドラゴンクエストビルダーズ』では、3Dでブロックが描かれているんです」(堀井さん)。

発売当時の少年ジャンプに掲載された記事(堀井さんが書いた)や、懐かしい「ファミコン神拳」が登場。ちなみに「ドラゴンクエストI」が登場したときに生まれていなかったという人が会場にも結構いた

 ここからは実際のゲームでも画面を紹介していこう。場所はメルキドの町。フィールドの探索と物作りを中心にデモが行なわれた。

大地を削ってアイテムを手に入れるのが基本。このほかにも、様々なものを作る時に必要となる枝をゲットすることも可能。スライムと戦っている装備は「ひのきのぼう」だが、これも自分で作成していく
「ももがきのみ」をゲット。見た目は柿で味が桃とか
壊れかけた家。壁となる素材をどんどんと積み上げて修復
扉を付けたり、たいまつを取り付けたりして条件が整うと部屋が完成
部屋を一から作り上げていくのは大変だ。このため「設計図」が用意されている。持っている設計図を地面に置いて、それに従って素材を取り付けていけば家が完成する。完成した家は村人が訪ねてくることも
「わらベッド」が作れるようになっている。作ったわらベッドを置くと「空き部屋」が「わらベッドの部屋」になったりする。物を置いたりするとポイントがもらえるのだが、これが貯まると新しいアイテムが作れるようになったりするという
訪ねてきた村人がベッドで寝てしまった
フィールド全体を見渡すことも可能。ブロックになっているのがよくわかる
池に接している大地を掘って水路を作ることもできる
岩山のてっぺんからフィールドを見渡してみると、その広さがよくわかる
頂上から空中を伝って通路を作ることも可能。中央に道の影ができているのがわかるだろうか
空中に浮いているブロックたち。ちなみに道を外れてしまうと下に落ちてダメージを受ける。最悪死んでしまう場合も。そのときは死んだ場所にアイテムが落ちてしまう
空中に部屋を作成
もちろん2階も作成可能
おなじみの「宿屋」の看板も用意されている

 フィールドでできることを紹介している途中、「2階もできるならお城もできるのでは?」と司会者から問いかけが。「お城全部作るのは大変じゃないですか。なので壊れた城みたいのを用意しておいて、それを修復したら楽しいなーというオーダーはしたんですよ」と堀井さんが発言。それに応えて「作りました!」と藤本さん。そこでフィールドの紹介を終え、お城の紹介に。

「とある場所」にお城があるらしい
お城を外から見たところ
中は廃墟の状態。作り直していくことから始まる

 「ゼロから作るよりは全然ましだよね」と堀井さん。そこで「完成形が見たい!」という話に。「見せちゃいます!」と、予定になかった城の完成形をデモすることとなった。ちゃんとした城になると曲が変化することや、塔の中にハシゴをかけて登るようにできることなど、新要素が満載。城の外を眺めている場面では「あ、見せてはいけないモンスターが……」と藤本さんが思わず漏らすシーンも。

お城の完成形。ちなみに完成するとBGMもお城で流れる曲に変化する
部屋もすっきりした感じ
ベッドが用意されている。寝ることももちろん可能
塔の中からハシゴで屋上に登ることができる
お城の屋上からフィールドを見渡す。
屋上を俯瞰してみるとこんな感じ

 こうしてハプニングもあったステージも終了。「時間もなかったので家造りとフィールドについて絞って紹介しましたが、もちろんシナリオもありますので、今後の情報に期待してください」と藤本さん。堀井さんは「このゲームは竜王を倒すという目的があるのですが、倒したあとも続けて様々なものを作り上げることができますし、フィールドはオートマッピングで、いくらでも違うフィールドで遊べますので楽しみにしてください」と、最後まで新要素大公開なトークショウだった。

(岩泉茂)