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静岡ホビーショーのこれだけは見落とせない! 注目出展製品レポート!!
「駆逐艦×艦娘 島風」や「電動ガン AA-12」などをピックアップ!
(2015/5/16 08:00)
現在開催中の「第54回 静岡ホビーショー」では、各社の最新のプラモデルやフィギュア、ホビー関連の製品が数多く出展されている。これまでにバンダイとタミヤの新製品を紹介しているが、ここではこれまでに紹介できなかった各社の新製品について詳しく紹介していこう。
マックスファクトリー×ハセガワによる、艦船×艦娘のキットが登場
マックスファクトリーとハセガワの共同開発企画「PLAMAX」の「駆逐艦×艦娘 島風」が、ハセガワのブースに出展されている。これはその名の通り、1/350の艦船と「艦隊これくしょん」に登場するのと同名の1/20の艦娘のプラモデルがセットになって発売されるもので、ハセガワならではのシャープな造形と、マックスファクトリーならではのエンターテイメント性の高いホビーを融合した製品だ。
単純に両社が設計したキットが同梱されるのではなく、キット全体のディレクションはマックスファクトリーが行なっており、ハセガワの設計原案に対して、マックスファクトリーは初心者でも迷わず組めるようなパーツ分割やゲート位置の調整、組み立て方などについて監修・提案をし、それにもとづいてハセガワが設計を詰めていくというプロセスを踏んでいる。それにより造形のクオリティと作りやすさを両立させたキットが完成するというわけである。
艦船と艦娘はそれぞれ5色成形で、パーツ数は艦船が150前後、フィギュアが20前後になるとのこと。その一部を部塗装するだけで実物と同等のものが完成する。艦船の喫水線から下の艦底は1パーツで構成され、さらに各パーツのずれなどが発生しないよう、接着剤を付けるための“のりしろ”のことも考えて設計されているという。
気になる価格はまだ未定だが、今のところは7,000円~8,000円前後と想定しているとのこと。1/350の艦船キットが5,000円前後、1/20のフィギュアが2,000円前後と考えれば妥当な価格ではないだろうか。発売時期については夏という発表だが、今のところは9月前後になりそうだと関係者は話していた。
これまでありそうでなかった組み合わせのキットだけあって、かなり面白いものとなりそうだ。
タミヤのエンジンRCに、ミニ四駆で人気の「ライキリ」が登場
2015年1月に発売されたミニ四駆の「ライキリ」のデザインを手がけた根津孝太氏によって、新たにRC(ラジコン)マシンとしてデザインされた「ライキリ GT」が、6月27日に発売される。これはラジコン専用の燃料を使用して走行するRCマシンのキットで、実車同様のエグゾースト音を奏でながら走行する、やや上級者向けのラインナップである。
未経験の初心者がいきなりこのマシンから始めるのは無謀だが、バッテリーRCを走らせることができ、メンテナンスなどの経験があるユーザーならば比較的すんなり入っていける仕様だと関係者は話している。
さらにこのキットには、静岡県掛川市にある「タミヤ掛川サーキット」の1年間の会員権と10回分の無料走行券が付属していて、そこで練習走行や月1回のペースで開催される講習を受けられるという、優待特典も用意されている。RCエンジンカーを始めるためのいいきっかけとなる製品といえるだろう。
マルイがフルオートショットガン「AA-12」を発表
マルイはこのホビーショーで、電動ショットガン「AA-12」を発表した。この「AA-12」はアメリカ製のフルオートショットガンで、この製品も実銃同様、散弾をフルオートで発射できる機構を持っている。1回の射撃で3発のBB弾を同時発射でき、弾が拡散する範囲は3本のバレル別々に対応した可変ホップアップシステムの調整で設定できるようになっている。
驚異的なのはその連射スピードで、標準マガジンに込めた90発のBB弾を10秒で撃ち尽くすことができるファイアーパワーを誇る。実銃はフルオート射撃のみの仕様なのだが、さすがにその仕様ではサバイバルゲームに投入しにくいので、製品ではセミオートも選べるようになっている。
フルオートのショットガンがゲームで一体どんな活躍をするのか、発売後が楽しみとなる製品だ。
アオシマは全長400mmのOJスケール「DD51」をプッシュ
アオシマがブースのコーナーでプッシュしていたのが、この「1/45トレインミュージアムOJ No.1 ディーゼル機関車 DD51 北斗星」だ。1/45のOJゲージのスケールで立体化されたこのDD51は、完成すると全長400mmにもなるビッグサイズプラモデルだ。製品は寝台列車「北斗星」の函館~札幌間を牽引する車両で、成形色もブルーがメインになるが、年式などで異なる構造を4種類から選択式で組めるようになっている。JR北海道とJR貨物の協力で、合計12両の実車両を取材し、運転席やエンジンなどの内部まで精密に再現している。また窓や台車が可動したり、エンジンを取り外せたりするなど、完成後も触って楽しめる、ミニチュア的な魅力も備えている。
パーツ数は1,000以上と、作るのにはかなり根気がいりそうなキットだが、作りやすさも考慮しているとのことで、時間をかけてじっくり挑んでみたいキットである。
スタイルとギミックの両方にこだわった「ゾイドマスターピース シールドライガー」
「メカ生体ゾイド」の本家であるタカラトミーが久しぶりにリリースする新作は、「マスターピース」なるカテゴリで展開される新シリーズだ。その第1弾となるのが「MPZ-01シールドライガー」だ。ゾイドと言えば“可動”というファンの声を反映させ、スタイリッシュなプロポーションを維持しつつ、従来のゾイド同様に可動ギミックを内蔵しているのが最大のセールスポイントだ。
過去製品の機械的な動きも魅力的だったが、この製品では、モデルとなった生物のライオンのリアルな動きを実現し、さらにコクピット部の発光や咆哮を上げる音声ギミックも内蔵している、“マスターピース”の名にふさわしいゾイドである。幅広いゾイドファン層に支持されるシールドライガーを第1弾に選んだと関係者は話していたが、次回以降にどの機体がラインナップされるのか、大いに気になるところである。
ドラゴンモデルズ製「ガールズ&パンツァー」仕様の「IV号戦車D型」がリニューアル!
プラッツが販売する「ガールズ&パンツァー」仕様のドラゴンモデルズ製の「IV号戦車D型」のプラモデルが、今年11月の新作劇場版公開に先駆けてリニューアルされる。これまではプラッツがドラゴンモデルズの発売済みキットを「ガールズ&パンツァー」仕様にして販売していたが、非常に難易度が高いキットとして購入者を悩ませていた。
今回のリニューアル版は、プラッツがキットの新設計を行ない、パーツの90%を新規の金型で生産。パーツの一体化などで、その総数をなんと約1/4(900点から217点)まで減らすことに成功している。
またアニメ準拠のディティールにこだわり、一部のパーツはアニメならではの形状になっているのも嬉しいところだ。彩色済みのプチあんこうチームのフィギュアも付属する限定キットとして、7月発売予定となっている。