ニュース
韓国有名実況プレーヤーが超難易度の「Bloodborne」に挑む
さらにプロデューサーの山際眞晃氏が助っ人して電撃参戦!
(2014/11/23 23:47)
G-STAR2014最終日である11月23日、SCEKブースでPS4向けアクションRPG「Bloodborne」のイベントが行なわれた。イベントにはプロデューサーを務めるソニー・コンピュータエンタテインメント JAPANスタジオの山際眞晃氏がファンの前に現われゲームの魅力を語った。
そして「大図書館氏」という韓国の有名実況プレーヤーを起用し、デモ版を使ったプレイでゲームの特徴を紹介した。「Bloodborne」は非常にシビアで難しいバランスの作品となっている。慣れないプレーヤーでは最初の敵ですら倒せない上、慎重に進まないと敵に取り囲まれてしまう。いかにうまく敵を孤立させ、有利な環境で戦うかが鍵となる。
しかもデモ版では1回倒されるとそこでゲームオーバーになってしまう。大図書館氏はかなりの“ビビリ型”プレーヤーのようで、「やばいよ、やばいよ」、「死んじゃう、死んじゃう!」という感じでピンチの時に大騒ぎする。そしてうまくコンボを決めたり、敵を倒したときはドヤ顔でガッツポーズを決める。
今回SCEKのイベントの司会を務めたのは韓国のお笑いタレントで、彼は時に大図書館氏の恐怖を大げさにあおり、うまくいったときには褒め称え、失敗したときはこき下ろす。大図書館氏と司会の掛け合いで、イベントは大きく盛り上がった。目にしていると、実際「Bloodborne」のシビアで、だからこそ楽しいゲーム性が強く印象に残る。ゲームバランスは非常にシビアだが、うまく立ち回り華麗に連続攻撃を決めたり、武器と道具を使いこなせば進んでいけるのだ。
大図書館氏は事前に練習を重ねたようだが、それでも健闘むなしく倒されてしまった。そのとき山際氏が立ち上がり、「私が彼の代わりにボスを倒し、デモ版をクリアしましょう!」と宣言すると、会場は大きく盛り上がった。山際氏はデモ版は何度も練習を重ね、「Bloodborne」のイベントでデモ版をクリアしている。隠しアイテムの位置や、強力な接近攻撃のコンボなども解説付きで実践し、その手慣れた戦い振りに会場からは大きな拍手が上がった。
山際氏は1体、1体の敵を的確に仕留め、集団の敵の倍はうまく分断したり、隠れてやり過ごしていく。大図書館氏が苦戦した中ボスも接近コンボで短時間で沈めた。しかし……ボス戦でアイテムをミスしてしまったのだ。ボスにオイルを投げつけてから火炎瓶を投げつけて大ダメージを与えるはずなのに、これを外し、「おかしいな、ちょっと待って」といっている間にボスに肉薄され粘ったものの結局倒されてしまったのである。「これまでのイベントでミスしたこと1度もないのに……」という言い訳もむなしく、司会に散々イジられてしまった。
来場者は大図書館氏の慌てた戦い振り、山際氏の前半の格好良さ、そしてまさかの敗北も含め、大いに楽しみ拍手と歓声を送っていた。そして山際氏が本作の韓国版の発売を2015年3月24日、日本を含めた全世界で最速の発売であることを発表すると大きな喜びの声を上げた。「Bloodborne」の人気、関心は非常に高く、SCEKのイベントでも最高潮と言える熱気に包まれたものになった。
イベントの後、メディア向けインタビューが行なわれ、山際氏はファンの反応について「ムチャクチャ熱かった。前のめりで舞台に乗りかかってくるくらいの熱を感じました。こういう熱い人たちに会えたのはとてもうれしいです」と語った。
また会場での韓国のプレーヤーのプレイは「うまい」と感じたとのこと。デモ版は東京ゲームショウに続いての出展になるため攻略が進んでいるという印象を受けたという。前作に当たる「デモンズソウル」は韓国市場で異例とも言える好評を博したとのことだ。これは韓国のユーザーが欧米のRPGなどのPCゲームに親しんでいるからではないかと山際氏は分析している。だからこそ韓国市場では「Bloodborne」に力を入れていくつもりだという。
ゲームの難易度に関してはデモ版は経験値やお金といった概念がなく、敵を倒すメリットが薄いため、製品版とは難易度も求められる目標が大きく異なる。ただし困難を乗り越える「死闘感」や「喜び」、「達成感」を味わってもらえる、ということを大事にしていきたい。そして本作ならではの楽しさをメディアと協力して紹介していきたいという。
イベントに関してはどうすればステージイベントの経験を活きたものになったという。コレまでのイベントでは山際氏がデモプレイをしていたが、「言葉をリアルタイムで伝えたい」という想いで有名実況プレーヤーを起用してみた。韓国スタッフの提案で実現したとのことだ。
最後に山際氏はメッセージとして「今回初めて韓国に来ましたが、韓国のゲームに対する熱情をとても感じました。PS4に対する熱、といったものも感じました。その期待に応えられるように鋭意調整中です。『Bloodborne』は必ず面白いものにしますので、よろしくお願いします」と語った。