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PS4「Bloodborne」完成! SCE・山際プロデューサーが瞬殺される難易度
宮崎英高ディレクター「このおぞましい体験を楽しんで」
(2015/3/12 20:11)
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、プレイステーション 4用アクションRPG「Bloodborne」の完成披露発表会を開催した。発売は3月26日を予定しており、価格は初回限定版/通常版が6,900円(税別)、ダウンロード版が5,900円(税別)。CEROレーティングはD(17歳以上対象)。
完成披露発表会にはSCEJAの盛田 厚プレジデント、ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイド・スタジオの吉田修平プレジデント、フロム・ソフトウェアの「Bloodborne」のディレクターであり取締役社長を務める宮崎英高氏が登壇。
盛田氏は「PS4のローンチから1年がたち、ワールドワイドで実売2020万台を記録しました。でも国内はどうなんだ? 数字を言うと広報に怒られるが、大型タイトルもそろい直近では大きく伸びている」とPS4の好調ぶりをアピール。そして当の「Bloodborne」については「ワールドワイドで受け入れられるタイトルを日本から発売できるのはうれしい。日本ががんばらないと始まらない。『Bloodborne』でPS4の実売を引っ張っていきたい」と力強く挨拶。吉田氏は「PS4でなければ作れないものを目指した」と言い、バージョンが上がる毎に洗礼されていき、クオリティは自信を持って出せるものに仕上がったようだ。
宮崎氏は開発を振り返り、PS4で初めて発売されるタイトルだけに、開発に関しては「決して簡単ではなかった」という。しかしそこはSCEとタッグを組んで技術的なやりとりを行ない乗り切ってきた。宮崎氏は最後に「ぜひ、おぞましい体験を楽しんでもらえれば」とプレーヤーに向けてコメントした。
「Bloodborne」のテーマは、「未知の探索」、「死闘感」、「新たなオンライン体験」を挙げた。この中でも重要なのが「新たなオンライン体験」。その核となるものが「聖杯ダンジョン」だ。ゲームの舞台となる「古都ヤーナム」の地下にあるという地下遺跡「聖杯ダンジョン」。冒険の課程で見つかる聖杯を使い、「儀式の祭壇」で「聖杯の儀式」を行ない「聖杯ダンジョン」を作り上げる。他のユーザーとは違ったダンジョンができあがるが、ゲーム内から他のプレーヤーの作った「聖杯ダンジョン」を検索できるほか、IDを入力することで共有することができる。
ここで、SCE WWSの山際眞晃プロデューサーとSCEJAで広報を担当している北尾泰大氏によるデモプレイが行なわれた。内容は先日発表された聖杯ダンジョンに挑むというもので、「聖杯ダンジョン」の「トゥメル遺跡」を作成し挑んでいった。3層構造になったダンジョンで、各フロアにボスモンスターがおり、最後のフロアのボスを倒した時点でクリアとなる。
さて、「Bloodborne」と言えば、強烈な難易度を誇ることはすでに周知の事実となっている。実際前述の通りテーマが「死闘感」と言うだけあって高い難易度設定となっている。それはクリアしたときの達成感につながり、その“攻略の楽しさ”を他のプレーヤー達と共有することも重要なポイントとなっている。ということでデモプレイだが、先に言えば、1層目のボスすらクリアできずに終了となった。
はしごを登ったところに敵がいて、登ったところをすぐさま攻撃してきて防げずにやられる、といったイヤラシい敵の配置は序の口。左右が崖になっているところを渡っていると先には鎌が振り子のように行く手を阻む。その先には敵がいて、ナイフを投げる攻撃を繰り出してくる。このナイフには毒の属性があり、プレーヤーは1発で毒状態に。山際氏がひとつ目の鎌をよけてタイミングを計っていると、敵からナイフ攻撃を受け毒状態になった上に、受けた攻撃の反動で半歩後ろに後ずさって鎌に当たって崖下に転落。その場で敵の餌食に……開始3分で早速死んでしまった。
これが慣れないプレーヤーであれば仕方ないが、プロデューサークラスのプレーヤーにこの仕打ちである(もちろん、手加減していたのかもしれないが)。この後、ダンジョンのスタート地点から再挑戦し、ダンジョンの仕掛けを解き、第1層のボスに到達し戦いを挑むも、「痛て!」や「あれ?」を連発の末、巨大なのに機敏な動きをするボス敵の体力を半分削ったところで2度目の死亡となり、時間切れとなった。
ただ難易度は高いが、何度もやられながら“プレーヤーが成長”することで攻略法を見つけ出していく楽しさがあり、山際氏も「いい大人が、みんなで情報を交換しながら、キャッキャ言いながら楽しんでいる」と言う話もよくわかる。
ゲーム全体の雰囲気は圧倒的なダークファンタジーで、好きな人にはたまらない。独特な世界観を楽しみたい人は2週間後の発売を楽しみにしていただきたい。