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「バイオハザードリベレーションズ 2」スペシャルステージ&試遊プレイリポート!
パートナーとして新キャラクターのモイラが登場。物語には“エピソディック配信形式”の採用を初公開!
(2014/9/21 00:00)
カプコンが新作タイトルの最新情報をお届けするステージイベントのひとつ、「バイオハザード リベレーションズ2」スペシャルステージの模様を、実機を使ったデモプレイの内容を中心にお伝えする。
ステージには、プロデューサーを務める岡部眞輝氏と、シリーズプロデューサーを務める川田将央氏が登壇。デモプレイの実演を交え、本作の魅力を語ってくれた。
冒頭では、コンセプトティザー映像の完全版をお披露目。注目すべきは、群衆の中を駆け抜ける1人の少女と、モノクロ映像の中に光る色違いのブレスレッドだ。さらには、異形の姿をした者たち。詳しくは映像から推測してもらうとして、非常に意味深な内容となっている。EVIL IS WATCHING──「悪魔は、見ている」のメッセージとともに。
上記の映像には、以前公開されたコンセプトティザー映像から新たに追加された謎が含まれているとのこと。RESIDENT EVIL.NET
にて、本作の発売に向けたキャンペーンも実施されているので、気になる人はチェックしてはいかがだろうか。ポイントを集めることで得られる特典も用意されているという。
いよいよ、実機によるデモプレイの内容を紹介する。ゲームは、主人公のクレアが牢屋で目覚めるシーンからのスタート。そんな状況ゆえに囚われの身かと思いきや、牢屋の鍵はすぐに開錠され、たやすく脱出を試みることができる。「自動的に扉が開くということは、何者かに操られている感がありますね」と、川田氏の含みを持たせた発言。また、ときどき何者かにカメラを通して見られているかのような映像になったり、腕に何かを装着させられていることが、岡部氏により解説された。
同じく捕まっていた同僚のモイラを救出し、近接武器となるナイフを入手。ガラスを破壊して先へ進んだり、モイラの助けを借りて障害物を越えるシーンなど、見どころが続々! 「今回、“しゃがみ”という機能を追加しましたので、それを使っていろんなステージを行動することになります」とは岡部氏。このしゃがむ行動には、物陰に隠れるといったステルス要素も含まれているとのこと。
当然、そのまますんなりと先へは進まない。本作の恐怖といえば、“アフリクテッド”と呼ばれるクリーチャーの存在があるからだ。道を塞ぐ障害物を押し込もうとしたクレアの目の前に、突然現われる異形の者。ナイフを使い応戦し、なんとか撃退に成功する。やはりクリーチャーが出現するこの瞬間は、シリーズを遊び慣れていても手に汗握る緊張感が走る。銃の使えないモイラは、手にしたライトでクリーチャーを怯ませ、クレアをサポートしてくれていた。
クリーチャーの恐怖に怯えつつ先へ進むと、NGO団体で同僚だったジーナの絶命した姿が……。誰かを引きずったかのような血の跡、あちこちに見られる手術台らしきものなど、この島にはいたるところに狂気を物語るような雰囲気が演出されている。川田氏は、「ここで何が行なわれているのか、想像してみると怖いですね」と話す。
とある部屋で吊るされていた死体が落下し、その周囲で鍵を探すクレア。こういうシーンでも、モイラのライトが役に立つ。彼女のライトがあれば、隠されたアイテムを見つけやすいのだ。ここで、キャラクターの操作をクレアからモイラに切り替え。これも本作の特徴のひとつで、状況に応じた操作キャラクターの切り替えが攻略のポイントになってくるとのことだ。
無事に鍵を見つけて先を急ごうとするクレアに、またしてもクリーチャーが襲い来る! しかし逃げ切ることができず、ここであえなくクレアが絶命し、デモプレイは終了となった。実演を担当していた川田氏は、「アフリクテッドは狂人で俊敏な動きをしますので、倒すのはなかなか難しい敵だと実感いたしました」と感想を述べた。
引き続き、本作のコンセプトを紹介していく。“原点回帰のサバイバルホラー”ということで、前作のコンセプトを引き継ぎながら、さらなる進化を目指して製作されているという本作。その一旦を担うのが、強力なスタッフ陣だ。
ディレクターの安保康弘氏は、「バイオハザード5」でディレクターを務め、前作にも関わっている。メインコンポーザーの鈴木幸太氏とアートディレクターの高松 聡氏も、前作からの続投だ。シリーズプロデューサーには川田氏を据え、岡部氏が新たなプロデューサーとして加わる布陣となった。
さらには前作同様、一流クリエーターのゲスト参加も発表された。「前作を引き継いで、シナリオの監修に佐藤 大さんにお願いしております」と岡部氏。「映画監督である山口雄大さんには、カットシーンのディレクターを担当していただきました。なので、カットシーンもかなりホラー感の漂ういい作品になっていると思います」とのこと。「映画らしい演出が、いい感じに仕上がってきています」と川田氏も満足げだった。
ここからは、本作の魅力をポイントごとに紹介していく。
■ 主人公であるクレア・レッドフィールドに、パートナーが登場!
前作の主人公だったクリス・レッドフィールドの妹にして、「バイオハザード2」「バイオハザード CODE:Veronica」以来、久々の登場となるクレア・レッドフィールドが今作の主人公。それからもうひとり、パートナーキャラクターにモイラ・バートンという新たなキャラクターが登場する。クレアが所属するNGO団体「テラセイブ」の同僚だ。「バートンという名前を聞いて、コアなファンの方は気づかれたかもしれません。初代「バイオハザード」に登場したバリー・バートンの娘です。過去とのつながりにもご期待いただければと思います」と岡部氏は語る。
■ 舞台設定は、狂気の孤島!
前作で好評を博した豪華客船に続いて、今回はこの絶海の孤島が舞台となる。岡部氏曰く、「いろんな場所を探索しつつ、その中で起こる出来事を……サバイバルホラーを、狂気の孤島で存分に味わっていただけると思います」とのこと。
■ 腕輪の謎
キャラクターたちが身に付けている腕輪。その色の違いが、ストーリーにおいてすごく重要なキーワードとなっているらしい。
■ 監視カメラの謎
デモプレイにあった収容所を始めとした、島のいたるところで確認できる監視カメラ。これもストーリーの重要なキーワードになってくる。
■ 新たなクリーチャー、アフリクテッド!
「敵キャラクターになるんですけども、異形の恐怖ということで、これまでにない敵キャラクターとして登場しております」と岡部氏は言葉少なに語った。腕輪や監視カメラの謎同様、まだ明かせないヒミツがあるようだ。
そして今回、本作の物語は“エピソディック配信”により展開されることが判明。前作「バイオハザード リベレーションズ」で好評を博した連続性の強いシリアルドラマ形式が、さらなる進化を遂げた! このエピソディック形式では、毎週1つずつ、物語を進める新たなエピソードが配信される。まさにテレビドラマで次週を心待ちにするような感覚が、ゲームで味わえるというわけだ。もちろん、一気に最後まで遊びたいという人は、エピソディック配信がクライマックスを迎える頃に発売が予定されている、すべてのエピソードを収録したディスク版を選ぶという選択もありだ。つまり、毎週毎週焦らされることにはなるが、エピソディック配信ならディスク版に先駆けてプレイできるのが大きなメリットなのだ。
また、このエピソディック配信形式の採用について、「1週間ずつの配信になりますが、待っている間も『このストーリー、この先どうなるんだろう?』とか、存分に語り合ってもらえるような仕組みになっております」と岡部氏。さらに川田氏は、「次週が待ち遠しいという感覚を今回作れないかな、というチャレンジでもあります」と語った。
しかし、本作を心待ちにするファンが、次の配信をただ1週間待つだけで我慢できるはずもない。当然、その部分に関しても本作ならでの用意があるという。そこでこの、岡部氏の発言だ。「『リベレーションズ』といえば、レイドモードにすごく評価をいただいていました。今作でも、よりグレードアップし、スケールも上がった、進化した新たなレイドモードを搭載しております」。なんと、進化した“レイドモード”の存在が明らかになったのだ。さらに、エピソディックで配信される最初のエピソードから楽しめるとも明言。次週のエピソードが配信されるまでの間は、このレイドモードをじっくりと遊び込めばいいというわけだ。
進化したレイドモード、そしてエピソディック形式で展開される新たな物語。サバイバルホラーの真髄を追求する本作は、いったいどのような仕上がりとなるのか。最後に、気になるエピソディック形式を意識したという最新トレーラーを紹介しよう。
前作に引き続き“原点回帰”をテーマにしているだけあって、本作の雰囲気は初代「バイオハザード」を彷彿とさせる。その純粋な恐怖体験に、今から期待が高まる。「エピソードの全体的なボリュームは、前作を超えるものになっている」と川田氏が語ったように、プレイバリューにも満足できそうだ。
このサバイバルホラーの片鱗をひと足早く体験したい人は、ぜひとも試遊ブースに足を運んでほしい。本作の世界を再現したような装飾が施され、ちょっとしたホラーハウスのようになっているブース内は雰囲気もばっちり。ちなみにそこではPS4と、先日発売されたばかりの最新ハードXbox Oneでの試遊が可能だ。
オプション設定ではカメラ操作の反転はもちろん、照準をレーザーポインタにすることが可能。それだけで戦いやすくなるという人にはうれしい機能だ。回復アイテムなどは、メニューのセレクト画面から使用できるほか、ショートカットで素早く使うことも可能とのことだった。
15分ほどの試遊の感触としては、前作同様、まさに往年の「バイオハザード」といったところ。じめじめと血生臭そうな謎の収容所を歩き進めるだけで、ひしひしと感じる恐怖感。いつどこから襲いかかってくるかわからないクリーチャーの存在感も相まって、ついついあちこちを見渡してしまい、姿は見えなくとも常にその恐怖と戦っている感じだった。そして、手にした武器の弾切れの不安。これも、シリーズ恒例といえる。途中、ハンドガンを手に入するが、残弾を気にしつつ、どこかに弾が落ちていないか探し回るのもおなじみ。ときには戦わず、逃げるのも一手だ。体験版の終盤ではショットガンも手に入るのだが、そのときの心強さといったらシリーズファンならおわかりだろう。
パートナーのモイラは、AIで賢く追従してきてくれる。彼女は銃器の扱いを極端に嫌がるため、基本的にはフラッシュライトによる探索とクリーチャーを怯ませるために切り替えて操作する。途中でバールを手にしてからは、近接攻撃も可能に。また、モイラのライトで怯ませたクリーチャーに対して(素早くキャラクターを切り替え)クレアで近接攻撃を仕掛ける、なんて連携もできたので、銃弾の節約にもひと役買ってくれそうだ。
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