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エオルゼアの“今”が明らかになった「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」詳報
「FFXI」「DQX」とのコラボ企画や、パッチ2.1情報など未来の姿も続々発表!
(2013/9/21 00:00)
「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」プレーヤーにとって、「プロデューサーレターLIVE」はとても期待の高いイベントだ。ゲーム開発・運営の中心人物であるプロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏が生放送でゲームの現状を語り、ファンの疑問に答えていくのは、リアルタイムに状況が変わっていくMMORPGだからこそのライブ感に溢れるイベントであるといえる。今回は、一般公開日の21日と22日の両日に「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」が開催される予定となっている。
21日に実施された「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」では、「エオルゼア領勢調査」として、現在のプレーヤーのレベル分布や構成など細かいデータが明らかになり、現在の“生”な状態の「FFXIV:新生エオルゼア」の世界が明らかになった。「ミコッテばかりじゃないの?」といったユーザーが思い描いていた“世界へのイメージ”は正しかったのかどうか、データから真実が明らかになった。
さらに上級者向けから、ゲームの遊びの幅を広げる要素など多彩なコンテンツが盛り込まれる「パッチ2.1」の情報が公開された。待望の「ハウジング」も2.1で実装される。パッチ2.1の実装で、「FFXIV:新生エオルゼア」の世界はさらに奥深いものとなる。なお、「パッチ2.1」の内容については弊誌インタビューでも吉田氏が語っているため、合わせて参照いただきたい。
男女の率はほぼ半々、「戦士」、「学者」の参戦が求められる……世界の姿が明らかに!
今回、吉田氏と室内氏が最初に紹介したのが予告されていた「キャラクター移動サービス」のスケジュール。10月上旬実装を目指して現在検証を行なっている。期間限定で特別な施策も予定しているということで、できるだけユーザーにとって負担の少ないプランが提示されるようだ。
また、「ドラゴンクエストX」と、「ファイナルファンタジーXI」とのコラボレーションも発表された。「ドラゴンクエストX」ではゴーレム、ストーンマン、ゴールドマンといったモンスターが登場する。「ファイナルファンタジーXI」からはNPCのシャントットが登場するという。
コラボレーションではそれぞれのキャラクターが巨大なフィールドボスとして登場、倒す事ができればミニオンとして連れ歩けるようになる。吉田氏は年末までにはコラボレーションを実現したいと語った。
次にTGSの会場でのイベントが紹介された。「FFXIV:新生エオルゼア」コーナーでは蛮神タイタンと戦える「タイタンチャレンジ」に挑戦できる。タイタンに勝ったプレーヤー達が引くことで全サーバーにアイテムがプレゼントされる「サボテンダーくじ」を用意していたが、ビジネスデイで61サーバー全てに「サボテンダーイヤリング」プレゼントを達成してしまった。このため、「ボムイヤリング」を用意し、くじを引く形にした。現在タイタンチャレンジが行なわれており、配布されるサーバが続々と増えている。
今回の「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」の目玉になるのが「エオルゼア領勢調査」だ。様々なデータで現在の「FFXIV:新生エオルゼア」のプレーヤーの動向を見ていこうという企画で、最初に公開されたのは最大接続者数が34.4万人。デイリーユニークログイン数が61.1万人、ユニークログインユーザー数は108万人に達するという。
吉田氏が意外だと感じたのが、作成されたキャラクターの男女比だという。吉田氏は日本サーバーでは女性キャラクターが圧倒的に多いだろうと予測していたのだが、ほぼ半々の割合だった。種族別でもミコッテが多いと考えていたのだが、ヒューランが多めだったという。ちなみに室内氏がプレイしているルガティンは最も少なかった。
レベル分布では、「旧FFXIV」キャラクターが参加できるレガシーサーバーを加えるとレベル50のキャラクターが多いが、やはり前半のレベル帯の人が多い。吉田氏は「ネットの話などを聞くとレベル50の人ばかりと思ってしまうかもしれないですが、焦らないでください。低レベルの人達も多いです」と語った。
特に「FFXIV:新生エオルゼア」はアーマリーシステムより、様々なクラスを育てることができる。レベル30くらいのプレーヤーの半数は1つの職業を極めるより、他の職業に手を出し始めるという。現在の全クラスレベル平均はレガシーを含めてもレベル19ほど。バトル系のレベルは20ほどで、製作系はレベル18、収集系はレベル17ほどが平均だ。
戦闘時のロールではヒーラーが少なめで、DPSが半数以上を占める。DOSでは竜騎士が一番人気だ。タンクはナイトに比べ斧をメインで戦う戦士が少ない。ユーザーの間でも戦士は難しいという声が大きいとのこと。しかし開発内では「戦士は強い」という評価になっている。
戦士はまだ研究が足りないのではないかと吉田氏は語った。テクニカルだが、かな高いポテンシャルを持っているとのことだ。ヒーラーは白魔道士が多くて、学者は少なめだ。高レベルダンジョンは白魔道士と学者がいると心強い。上級者はぜひ学者や戦士に挑戦して欲しいと吉田氏は語った。
「エオルゼア領勢調査」はこういったプレーヤー向けライブ情報にぴったりだという印象を持った。毎回「プロデューサーレターLIVE」は趣向を凝らして面白いし、プレーヤーの視野を広げてくれる。ネットの情報は極端から極端に走りがちで、こういったデータを見ることができることで、より正確に世界を認識できた。
しかもMMORPGのコアファンである吉田氏が、「こっちにも挑戦してみよう」と呼びかけるのはプレーヤー社会の活性化に繋がってくると思う。他のMMORPG以上にダイナミックに世界が動いている印象がある。積極的に与えられる情報の中、アンテナの高いプレーヤーの動きを見る一方で、自分はどうプレイをしていくか考えさせられるというのは面白い体験だ。