バンダイナムコ、「アイドルマスター ディアリースターズ」のバレンタインイベント
「THE IDOLM@STER 876pro Secret V@lentine P@rty!!」を開催

2月14日開催

会場:東京・渋谷「Pasela Resorts Grande」

 

 株式会社バンダイナムコゲームスは、東京・渋谷にある「Pasela Resorts Grande」において、ニンテンドーDS用トップアイドルアドベンチャー「アイドルマスター ディアリースターズ」のバレンタインイベント、「THE IDOLM@STER 876pro Secret V@lentine P@rty!!」を開催した。

 このイベントは、「アイドルマスター ディアリースターズ」関連の音楽CD「アイドルマスター ドリームシンフォニー」シリーズを購入して、抽選で当選したラッキーな人達のみが参加できる限定イベントとなっており、登場する3人のアイドル役の声優陣に加え、開発スタッフを迎えてのトークあり、ミニライブありの内容となっていた。


■ 第1部は声優陣と開発スタッフが登場してのトークショー
  製作時の苦労や思い出話に花が咲いていた

 イベントが開始されると、まず日高愛役の戸松遥さんと水谷絵理役の花澤香奈さん、秋月涼役の三瓶由布子さんの3人が登場、戸松さんが、「今日は当たった人、ズガーンと楽しんじゃいましょう!!」と挨拶すると会場は一気にヒートアップ! 続いて、開発スタッフである株式会社バンダイナムコゲームスのプロデューサー、田中ブンケイ氏とディレクターの梶岡俊彦氏、さらにスペシャルゲスト兼司会進行役として、如月千早役の今井麻美さんを迎え、まずは「アイドルマスター ディアリースターズ」に関するトークショーからスタート。


左から水谷絵理役の花澤香奈さん、日高愛役の戸松遥さん、秋月涼役の三瓶由布子さんと、スペシャルゲストとして登場した如月千早役の今井麻美さん「アイドルマスター ディアリースターズ」のプロデューサー、ブンケイPこと株式会社バンダイナムコゲームスの田中ブンケイ氏(写真右)と、ディレクターの梶岡Dこと梶岡俊彦氏(写真左)

最初のテーマは、セリフ収録時の思い出について。それぞれ個性的なキャラクターだけに、最初は戸惑うこともあったようだが、次第に役をつかんでいけたとのこと

 トークショーは、スクリーンに表示されるテーマに沿う形で進行していった。まずは、セリフ収録中の思い出について。三瓶さんはキャラクターづくりについて「最初に女の子の絵を見せてもらって、このキャラクターをやらせてもらえるんだと思ったらオチ的なものがあって、そこからキャラクターを作っていきました。男の子と女の子の成分を何%ずつにするかとか、さらにアイドルの成分を混ぜたり、ディレクションしてもらいながら少しずつ作っていきました」とコメント。

 戸松さんは「声の大きいキャラクターなんですけれど、大きさだけではなくて、声の圧力のようなものを求められて、最初はわからない部分も多かったです」、花澤さんは「ひぅっ! というセリフがあるんですが、何回もリテイクされました。あと、『?』マークがよくついて、発言に自信がないわけではないのですが、あやふやにしてしまうようなしゃべりかたなので、苦労しました」と、収録時の苦労について語っていた。



続いてのテーマは歌を収録した際について。本作ならではの10曲ものレコーディングについては苦労もはあったがやりがいもあったようだ

 次のテーマである歌を収録した際の思い出としては、「10曲もあって、終わった後はリレーを走り終わった後の『ゴールしたよ私!』みたいな感覚がありました」と三瓶さんはコメント。「Dazzling World」を男の子バージョンの2パターン録ったことについては、梶岡氏が「試しに男の子バージョンだとどうなるの?」と歌ってもらったところ、あまりに出来がよかったため、梶岡氏のわがままで急遽追加収録したエピソードも披露していた。

 戸松さんは「1番苦労したのは『ALIVE』なんですけれど、2番目に苦労したのは『プリコグ』。最初の“トゥルタラッ”の部分で、なぜか笑いのツボに入ってしまって、歌っている途中でフフフッと笑い続けてしまい17か18テイクもかかりました」と思わぬ苦労を紹介すると、花澤さんは「最初に聴かせていただいた新曲の中では『プリコグ』が大好きで、私の歌だといいなと思っていたら、本当に絵理の曲で、『これは運命だぞ!』と思いました」と自分のキャラクターの曲に関するこだわりは人一倍の様子。



自分の演じたアイドルについては、第1印象から受けた印象と、収録していくにしたがってわかった成長後の演じ分けをそれぞれ気をつけていたとのこと

 自分の演じたアイドルについてというテーマに対して、花澤さんは「絵理ちゃんは最初はおとなしくて、ノリもわからなかったんですけれど、今になってみると、ちょっとシュールなギャグが好きだったり、1人で笑ってたりだったのですが、2人のおかげで尾崎さんともぶつかりあえるようになって、彼女の成長が見られるのではないかと思います」とコメント。これについて、梶岡氏は「花澤さんがあんな演技をしてくれたので、“絵が合わないね”ということで、後から追加しましたので、あの場面の絵は最初のほうでは使われてないんですよ」という裏話も披露してくれた。

 三瓶さんは「夢子と出会って、最後のほうではこんなに成長してくれて、演じていて楽しかったですね。どんどん男らしくなるんだな、と思ったら、最後のオチがね(笑)。最後に“ぎゃおーん”って感じで、結局は弱いところが現代っ子なんだなと思いました」と感想を述べると、戸松さんは「最初は元気でかわいらしい子なんだと思っていたら、自分の目的みたいなものがちゃんとあって。実は芯がある子で、演じていて最後にお母さんとの対決になるときに、意志の強さみたなものが見えてきて、カッコよくなったなと思いました」と、それぞれのキャラクターが成長していく過程の演じ方について、それぞれの思い入れがある様子だった。



【スクリーンショット】
ストーリーを通じて成長していくアイドルたち。成長に合わせた演技の違いを確かめながら、再度プレイしてみてはいかがだろうか


最後のテーマでは、声優陣に加えて、梶岡氏と田中氏のお気に入りのキャラを聞くことができた

 トークショーの最後となるテーマ、自分の役以外で好きなキャラクターについては、花澤さんは「やっぱり尾崎さん」、戸松さんは「お母さん」、三瓶さんは「夢子ちゃん」とそれぞれのストーリーに深く関わる人物たちを挙げていた。

 続いて話を振られた梶岡氏が「やっぱり夢子かサイネリアなんですよね」と語ると、三瓶さんは「夢子ちゃんは渡したくないです!」と対抗コメント。すると花澤さんも「私もサイネリアは渡したくないです!」とコメントして、会場の笑いを誘っていた。

 田中氏は「実は今は愛ですね。どんなにコンプレックスを抱えていたとしても、人を恨んだり妬んだりせずに、前向きに解決する。そこがカッコいい」とお気に入りのキャラクターを述べていた。

 トークショーはこれで終了したが、退場する際に、田中氏は「愛、絵理、涼という3人を作りました。梶岡が作ってくれて、ここにいる3人が魂を吹き込んでくれて、最後にここにいる皆さんが愛してくれたので、すごくいいキャラに育ちました。ありがとうございます」と挨拶して、会場からの拍手を受けていた。




■ 第2部はキャラクターを演じての告白タイム
  ミニライブでは3人そろっての「“HELLO!!”」も初披露

 田中氏と梶岡氏が退場した後に行なわれた第2部では、バレンタインデーらしくキャラクターを演じての告白タイムが催された。トップバッターとなった花澤さんが恥じらいながら「プロデューサー、ずっと前から好きでした? 私のチョコ、もらってくれるとうれしいな。USBメモリを入れておいたから、後で見てください」と絵理になりきって告白すると、戸松さんは「はい! 私の気持ち受け取ってください! 中身は……豆タンクです!」、三瓶さんは「バレンタインデーか……。合ってるかな……? 合ってる……よな! よし、あの、深い意味とかちょっとよくわからないんですけど、お菓子作るの大好きで、今日も朝早く起きちゃって、それで、楽しい気持ちとか、いっぱいいっぱい入れたんで、受け取ってください!……あれ?」と、それぞれのキャラクターで演じ、会場のプロデューサー達の喝采を浴びていた。

 続いて、会場の声に押され、急遽今井さんが如月千早として告白することに。「あのっ……、プロデューサー待ってください! 今日ちょっと、このあとお時間ありますか? あ……お時間ないんだったらいいですっ。お疲れさまでした!」と演じながら退場しようとする今井さん。退場寸前のところから引き返すと「ごめんなさい、ホントは渡したいものがあって……。口に合うかどうかわかりませんが、自分で作ってみました。よかったら食べてください」と、こちらも千早らしい告白を演じていた。

 告白タイムのあとは、お待ちかねのライブステージ。花澤さんが「プリコグ」、三瓶さんが「Dazzling World」、戸松さんが「ALIVE」と、それぞれの持ち歌をダンスを交えながら熱唱。この3曲はライブでの披露は初めてだったものの、会場に参加したプロデューサーたちも、息の合った応援でライブを盛り上げた。

 続いて行なわれたのは、参加者の中からプレゼントがあたる抽選会。3人が番号の3つの箱の中から1つずつ番号の書かれたカードを引く形で抽選が行なわれ、当選したラッキーな参加者がヴァイスシュヴァルツのカードを模したサイン入りパネルと特製ジャケットを手に入れていた。

3人が1人ずつ100の位、10の位、1の位の番号カードを引くたびに、悲喜こもごもの歓声があがっていた


 抽選会の後は、3人そろっての「“HELLO!!”」をライブで初披露。こちらは、それぞれの持ち味を出した1人ずつのソロパートがあったほか、息の合ったダンスも披露するなど、876プロのメンバーのチームワークの良さが感じられるライブとなっていた。

名前入りの特製バースデーケーキが登場

 ここで、3人ともが2月生まれということで、バースデーケーキが登場。今井さんとプロデューサーたちがバースデーソングを歌って祝福した後、3人そろってロウソクの火を吹き消した。

 イベントの最後、今井さんは「正直『“HELLO!!”』を見たときに、私、これで死んでもいいと思いました。感動して可愛くて! 本当に楽しかったです。皆さんもどうもありがとうございました」と感謝の言葉を述べると、三瓶さんは「今回初めて3人揃うということで、歌の振り付けとかも、最初は揃わないで当日かも!? っていうくらいスケジュールが合わなくてギリギリの中、なんとか合って練習もできて……。現場でも言っていたのですが、今度はフルバージョンをお届けできる機会が持てるように、もっともっと応援してもらえたら嬉しいなと思います」とコメント。

 花澤さんは「『アイマス』のイベントで、歌って踊るのは楽しいと思いました。また、皆さんの前で歌って踊ってトークできるようにがんばりますので、これからも応援をよろしくお願いいたします」とライブに対する意欲が増している様子だった。

 最後に、戸松さんは「今日初めて、『ディアリースターズ』組がそろってイベントをさせていただくことができて、実は私だけ1人バージョンと2人バージョン、3人バージョンと全部経験しているんですけれど、やっぱり3人が1番いいです! 『“HELLO!!”』も3人だと揃ったなっていう感じがしましたし、2人のソロも生で聴けて楽しかったです。いつかフルバージョンがどこかの機会で歌えるようにがんばっていきたいと思いますので、これからも『アイドルマスター ディアリースターズ』をよろしくお願いします」とコメントし、早くも次のイベントへと思いを馳せていた。




■ イベント直後の感想が聞けた
  報道陣を集めての囲み取材の内容をお届け

 イベント終了後には報道陣を集めてのフォトセッションと囲み取材が行なわれ、4人の声優陣からイベントに関する感想を聞くことができた。ここからはその内容を紹介していこう。

――今日、歌とトーク、そして初めての3人でのイベントが終わったわけですが率直な感想をお願いします。

三瓶さん :涼ちゃんとして皆さんの前で歌わせていただけて、最初は緊張していたんですけれど、「アイマス」のファンは温かいなと、改めて感じました。今はすごく出し切った感があります。

戸松さん :とっても楽しかったです。3人そろって「“HELLO!!”」を歌うことができたので、それだけで私は満足というか。それからソロの歌も初めて人前で歌わせていただいたので、とても緊張したんですけれど、お客さんがすごく楽しそうにノってくれたのが何より幸せだったと思います。

花澤さん :めちゃめちゃ楽しかったですね。歌って踊るというのはとても楽しいことだな、と思いました。あと、誕生日をお祝いしていただいて、「3人とも2月だ」ということも嬉しかったです。ありがとうございました。

今井さん :私も待ちに待っていて、3人の歌声を生で聴くっていうのがとっても楽しみだったので、リハのときから本当にワクワクしながら舞台を見させていただきました。私もその輪の中に入りたいと思うくらい、3人とも笑顔がまぶしくて、早く876プロと765プロが合併しないかなと期待しています(笑)。

――三瓶さんは「アイドルマスター」としては初めてイベントに出て歌ったわけですが、いかがでしたか?

三瓶さん :3人の踊りが揃ってよかったなあと。最初は2人についていけるかちょっと不安だったんですけど。思ったよりも本番緊張していて、踊り歌い終わった後は結構ハァハァしていたんですけれど、皆もライトの色を換えるとか、仕込んでくれていたみたいで、本当に嬉しかったです。

――戸松さんは2人で出たイベントと1人で出たイベントはありましたが、3人揃って出たイベントはいかがでしたか?

戸松さん :全然違いますね。人数が増えれば増えるほどにぎやかになるし、私もやっぱり心強いというのもあるし。3人揃ってどうなるのかな?とワクワクしていたのですけれども、3人揃って「“HELLO!!”」を歌うのが1番「ディアリースターズ」っぽいし、DSの3人なんだなあという実感が1番強かったので。また3人で歌えたらいいな、と思います。

――初めて歌った「ALIVE」はいかがでしたか?

戸松さん :「ALIVE」は緊張しました(笑)。最初は歌えるのか心配だったのですが、でもやっぱりいざ歌うとなると、気持ちがすごく日高愛になって。直前まではすごく緊張していたんですけど、いざ歌い始めたら周りもピンクな感じになって、落ち着いて歌えたと思います。

――花澤さんは「プリコグ」初めてでしたが、いかがでしたか?

花澤さん :「プリコグ」は大好きな曲の1つなので、みんなの前で歌えて嬉しかったですね。皆さんが「トゥルタラッ タッタッタラッ」と言ってくれるのが嬉しかったです。なので、またみんなで「トゥルタラッ」と言えたらいいなと思います。「“HELLO!!”」もとても楽しかったです。3人で踊りを合わせたっていうのが……リハーサルができて本当によかったですね!

――三瓶さんは初めて歌う「Dazzling World」はいかがでしたか?

三瓶さん :最初のハモりに引かれなくて本当によかったと思いました。成功率が低くて直前まですごい緊張していたんですけれど、でも歌う前に話しているときに、来てくださるプロデューサーさんたちが温かいのはわかっていたので、安心して臨みました。

――今井さんは若い3人と一緒にイベントをしてみていかがでしたか?

今井さん :始めはすごい大役をまかされたと台本を見て思ったのですけれど、ゆうゆう(三瓶さん)からも「司会、お願いします!」ってきてプレッシャーを感じていました。でも、みんな場慣れしているのもあると思うし、ステージ上で一緒に楽しんじゃったのと、歌が無かったのでまったく緊張してなくてゴメンネ! って感じで(笑)。来てくださったプロデューサーさんたちと同じ目線もありつつ、楽しくイベントを過ごせたんじゃないかなと思います。ぜひ次は、色々な組み合わせもできると思うので、一緒に歌ったりしたいです! 言っちゃった(笑)。

――最後に今日来れなかった人達も含めて、全国のプロデューサーの方々にメッセージをお願いします。

三瓶さん :今日、プロデューサーさんたちに会ったのは初めてだったんですけれど、「ディアリースターズ」はどちらかというと自分がアイドルなので、「プロデューサーさん」と言うのが新鮮で面白かったです。いろいろなコラボとか、見る側でも楽しめるし、まだ歌っていない曲もあるので、披露できるときがあったらいいなと思います。あとは来ていなかったプロデューサーさんへは……「超盛り上がったんだよ~」と言いたいです(笑)。

戸松さん :ライブがとっても楽しかったです。今回披露させてもらったのは90秒バージョンなので、いつかまたフルバージョンを3人揃ってお披露目できたらいいなと思います。そのときは「ALIVE」をフルバージョンで歌うことになるのかな?(笑)それまでにまた自分自身を鍛えておかないとな、という課題もありつつ、また「アイドルマスター」のイベントに呼んでいただけることを楽しみにしていますので、そのときはぜひ遊びに来てください。よろしくお願いします。

花澤さん :2人からも、またこういう機会があったらいいなという話がありましたが、私もまだ全然歌っていない曲がたくさんあるし、ダンスを久々に踊って楽しくなっちゃいました。あと、「クロスワード」ってライブ向きの歌ではないとは思うのですが、“歌ってみたいな”という冒険心もあって、こういう機会がまたあったらなと思います。あとミンゴス(今井さん)とデュエットしたいです!

今井さん :よし、それは実現させよう! 誰もお客さんいなくてもいいから(笑)。

三瓶さん :2人でカラオケ行けばいいじゃない(笑)。

――最後に今井さん、この3人についてまとめの言葉をお願いします。

今井さん :練習期間も無かったと思うし、どの曲も難易度が高くて、生で歌うのはきっと大変だろうなって、ホント人ごとでゴメンネっていう気分だったんです。3人ともしっかりきっちりダンスも歌もやっていて、この持ち歌の3曲は歌ったことがないので、いつか私も一緒に歌いたいなと思いました。それぐらい楽しくさせていただいて、本当にありがとうございました。

――ありがとうございました。




■ そのほか

入り口付近に設けられていた物販コーナーでは、「アイドルマスター」関係の音楽CDやDVDを多数用意。2,000円以上購入するとポスターをもらうことができた退場時には、来場した参加者全員に、アイドル3人のイラストがプリントされた特製のチロルチョコが配られていた


(C)窪岡俊之 (C)2002-2009 NBGI  PROJECT IM@S

(2010年2月15日)

[Reported by 菅原哲二 ]