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「Tokyo Stories」はドット絵と3Dで描く渋谷の街並みが美しい。TGSでデモ版をプレイ【TGS2024】

発売はもう少し先! ただし開発は順調!

【Tokyo Stories】

発売日:未定

価格:未定

 ドリコムは、イベント「東京ゲームショウ2024」にてアドベンチャー「Tokyo Stories(トウキョー ストーリーズ)」のブースを出展している。

 本作は「ピクセルアートと3Dを融合させたビジュアル表現」を特徴とした3Dアドベンチャーゲームで、PCおよびコンシューマー用の新作タイトルとして開発が進められている。開発スタッフとしてアクションアドベンチャー「rain」(SIE)を手掛けた池田佑基氏と寺島誠一氏が携わる作品で、不思議なビジュアルが魅力の作品となっている。

 様々なイベントにて試遊出展も行なわれているが、今回の「TGS2024」では新たなプレイアブルデモがプレイできるほか、力の入ったブースが展開されている。今回はその模様をお届けする。

【Tokyo Stories [1st Promotion]】

 今回の体験版はゲームの序盤を凝縮したイベント用のデモ版で、約15分から20分ほどの内容となっていた。主人公の「スズ」は消えてしまった親友の「ユノ」を探しており、そんな中、彼女に偶然出会う。探索や彼女とのやり取りを通じ、次第に物語の核心へと迫っていくというストーリーだ。

 ゲーム全体の流れとしては街を探索するパートと、やや複雑な構造の空想世界のような場所で仕掛けを解きながら進むパートが存在し、これを繰り返しつつ物語が進行する。

今回のデモ版は電車で「スズ」が目覚める場面からスタート

 本作の見所はなんといってもピクセルアートと3Dを融合させたビジュアルで、それが東京を舞台としつつも現実とはやや趣の異なる不思議な世界を描き出している。今回の試遊版では裏路地を移動する場面や、人がいないにもかかわらず電源が入った明るいゲームセンターなどのロケーションが登場。明暗を上手に使い分けた場面が多数用意されていた。

渋谷の裏路地をドット絵と3Dで再現。基本的にはカメラが固定のラジコン操作になっており、これにより路地の雰囲気が引きで描かれる
デモ版のもう1人の登場人物となる「ユノ」は主人公の「スズ」と正反対の黄色い服
作中ではキーワードを入手するシーンも存在。製品版ではどのように活用されるのだろうか

 また、今回は開発者の池田氏と寺島氏にいくつか質問をすることができた。本作では東京都の渋谷区を舞台にしているが、特定のスポットを再現しているわけではなく、渋谷らしさを感じるロケーションを目指して作っているという。実際にデモ版の最後にはビルの屋上から見た景色が映し出されるが、大小さまざまなビルが並ぶカットは非常に渋谷らしい風景になっていると感じた。

雑居ビルや高層ビルが立ち並ぶ渋谷の街並みがドット絵で再現されていた

 作中では初代プレイステーション用タイトルのようなローポリゴンのキャラクターが登場するが、もともとはドット絵をベースにしていたという。昨今、インディーゲームではこういったビジュアルのタイトルが増えているが、その流れに乗ったわけではなく、ドット絵を3Dのゲームとして遊べる形にすべく開発がスタートしたようだ。

 発売時期について聞いたところ具体的な日付の発表はもう少しかかりそうだが、順調に開発は進んでいるとのこと。ブースについても作品の世界観に合わせた装飾が施されており、電飾があったり、スズやユノのアクリルスタンドが置かれていたりと、こだわりを感じるデザインになっていた。ブースを訪れた際にはこちらも要注目だ。