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「地球の裏側」カードが良い! 「桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~」を体験【#TGS2023】

球体マップで世界を駆け回る新しい「桃鉄」

【桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~】

11月16日 発売予定

価格:6,930円

 コナミは、東京ゲームショウ2023のコナミブースにて11月16日発売予定のNintendo Switch用パーティーゲーム「桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~」の試遊ブースを出展している。

 「桃太郎電鉄」は1988年にシリーズ1作目が発売されて今年で35周年を迎える大人気パーティーゲームだ。本シリーズはサイコロを振りながら日本各地の様々な目的地を目指して移動していく。その道中で立ち寄った各地の名産品や産業を購入しながら、利益を得て期間内で得た総資産の多さを競うというものだ。今までのシリーズ内でもハワイなど一部の海外地域が登場したことはあるが、本作でついに全世界が舞台となり、今まで以上に壮大な資産バトルが開催される。

 これまでのシリーズ作品のマップは基本的に平面だったが、本作は「桃太郎電鉄」シリーズ初の球体マップが採用されており、まさに地球の上を移動しているかのような体験ができる。

 今回体験したのは3年決戦の最後の10月から3月と6カ月間だけだったが、本作の魅力の一部を感じることができた。今回はその魅力についてお伝えしたい。

行ったことがない場所にもプチ旅行のような体験ができる

 本作では球体マップの上を列車や飛行機に乗って目的地を目指していく。球体マップが採用されていることで遠くを見ると湾曲しており、まるで大きな地球儀の上にいるかのような感覚を覚えた。そこにとても詳しく世界中の街が配置されている。

 筆者は何となくこの辺りがこの国なんだろうなという感覚はあってもその中にある都市の位置関係はあまりわかっていない。そんな中、本作では世界の都市がわかりやすく表示されており、この都市とこの地域が近いというのが一目でわかっておもしろい。どこかでぼんやり聞いたことある場所がふいに目に入ると、なるほどこんなところにある場所なのかと興味がわいてくる。

球体マップで地球の上を歩いているような感覚

 本作でも各都市で名産品や特産物、産業、物件などを見ることができる。ある程度ざっくりと国の首都はわかっても名産品や産業などはわからないものが多いが、いざ止まって物件を購入しようと確認するとかなり興味深い。名物の食べ物屋のほかにも各都市で実際に行なわれている産業もあり、ゲームをプレイしながら知らない土地を知ることができるのはいつもの楽しさだと感じた。

 今回筆者は東京を出発してモスクワを目指した。道を指されるままに進んでいくと日本から中国へと渡りゴビ砂漠を通過してロシアへと入っていく。初めてユーラシア大陸の地理が大まかにわかった気がした。実際の飛行機にのっただけではわからない体験だ。実際に陸路を移動しているわけではないが、実際に陸路で移動したらこんな感じで様々な都市を超えていくのかと思うととてもワクワクした。

 旅行のガイドブックを見るような感覚で、世界をぐるぐる旅することができるので、ちょっとしたプチ旅行に似た体験が本作を通して手軽にできると感じた。

地球上のいたるところに行くので気軽に世界旅行を楽しんでいる感覚だ

シリーズ屈指の強いカードで対戦相手を翻弄する

 本作では桃太郎電鉄シリーズ同様いろいろなカードが存在しており、本作オリジナルのカードも用意されている。サイコロが3つ振れる「双発プロペラカード」、サイコロが4つ振れる「ジェットカード」は桃太郎電鉄シリーズからある「特急カード」と「新幹線カード」が変化したものとなっている。桃太郎電鉄シリーズでは新幹線カードを使うとマップ上の列車も新幹線に変化していたのと同様に「双発プロペラカード」では双発プロペラの飛行機、「ジェットカード」ではジェット機に変化して移動することができるようなっている。

 今回の試遊では本作オリジナルのカードとしては気球で空に浮かんで見えたところまで移動できる「熱気球カード」、対戦相手の誰かを秘境に飛ばして1回休みにさせる「秘境探検カード」、対戦相手のプレーヤーを今いる位置の真裏側に連れて行ってしまう「地球の裏側カード」を体験できた。

本作では急行カード以上はすべて飛行機に変身する

 特に新カードの中では「秘境探検カード」と「地球の裏側カード」が非常に印象に残った。「秘境探検カード」は対戦相手を思いがけない秘境へと連れて行ってしまうのだが、その際この秘境の地がどういった場所なのか簡単に説明してくれる。場所の名前だけではどんな秘境なのかパッとはわからない場所でも、解説が入ることでより過酷な場所に飛ばされたんだと理解でき、このカードの強力さや事の重大さを痛感することができる。

 「地球の裏側カード」は文字通りのカードではあるが、いざ飛ばされてみると裏側ってそんなところなのかとびっくりしてしまう。今回筆者が北京付近にいた対戦相手を「地球の裏側カード」で飛ばしたところ、相手が辿りついたのはウユニ塩湖で有名なボリビアの「ウユニ」だった。この地球の裏側は製作チームが1つ1つ経緯と緯度を調べて、確実な地球の裏側へ飛ばせるよう調整しているそうだ。飛ばした本人もびっくりするような場所にほかのプレーヤーが飛んでいくので、ハラハラすること間違いなしだ。

 カードを使っていると世界ってこんな地理なのか、本当に裏側に行ったらどこなのかなど、いろいろなワクワクと刺激を得ることができた。現実世界ではほぼ絶対にできないであろうことをゲーム内で体験できるのは本作ならではの体験だ。本作では今回使用したカード以外にも、過去シリーズからカードの名前が変わっているものなどもあるそうなので、チェックしてほしい要素だ。

 ほかにも、ボンビーたちや様々なイベントもあるそうなので、本作ならではの新しい体験ができると感じた。

本作で登場する世界旅行ボンビー
本作で登場するばらまきボンビー
各地で様々なイベントも発生する

世界旅行をイメージしたブースがゲームをより楽しませてくれる

 今回出展している本作のブースは国際空港のロビーをイメージして作られている。試遊待機列には様々な行き先を示した案内板が掲示。入場ゲートをくぐった先には出国入国時にパスポートに押されるスタンプのようなイラストが壁に描かれており、旅先での旅行を感じさせる空間が作られている。ブース全体にワクワクする要素がたくさん詰まっておりブースの中を見るだけでも楽しい。ぜひともコナミブースの桃太郎電鉄エリアに足を運んでみてほしい。

国際空港の案内掲示板のようなディスプレイ
入口は出国ゲートのようになっている
中はパスポートに押される出入国スタンプのようなイラストがたくさんある