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【TGS2022】まるで絵本の中の世界! 「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」試遊レポート
子供から大人まで楽しめるほのぼのアドベンチャーゲーム
2022年9月17日 18:31
- 【「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」】
- 2023年 発売予定
- 価格:未定
Hyper Gamesは、家庭用ゲーム機/PC用アドベンチャー「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」の試遊を「TGS2022」のインディーゲームエリア内、ノルウェーゲームズブースにて出展している。
本作は、「ムーミン」に登場するキャラクター「スナフキン」が主人公となるアドベンチャーゲーム。ムーミン谷にいつしか趣味の悪い公園がいくつも作られ、自然とのバランスが崩れてしまったムーミン谷が舞台となっている。厳格すぎる公園番たちからムーミン谷の平和と調和を取り戻すため、プレーヤーはスナフキンを操作して様々なクエストをこなしていく。
今回試遊できたのは9月8日にアナウンスされたばかりの、架け橋ゲームズが手掛ける日本語翻訳が実装されたバージョン。ゲーム冒頭部分しか体験することはできなかったが、試遊で感じたゲームの魅力や世界観についてお伝えしていく。
「ムーミン」らしさをしっかり感じられる世界観
ムーミンといえば皆さんはどのようなイメージを持っているだろうか?筆者は幼少の頃にみたアニメの記憶程度の知識しか持ち合わせていないが「のどかなムーミン谷に暮らす、ゆる〜いタッチで描かれる個性的なキャラクターたちの日常を描くほのぼのしたアニメ」。そんな独特の世界観が今でも印象に残っている。
ゲームをプレイしてまず最初に感じたのはその「ムーミン」らしさ。スナフキンをはじめとするキャラクター、木々や草、川など、全体的にまるで絵本をそのまま再現しているような手描き風なグラフィックスになっており、ゆったりとした居心地の良いBGMも相まって、幼少の頃にみた「ムーミン」の記憶が一瞬にして蘇ってきた。
ゲーム画面に表示されるUI(ユーザーインターフェース)はとてもシンプルにまとめられており、余計な情報がゴチャゴチャしていないのも世界観に没入しやすい要素になっていると感じたのだが、一方でゲームの進行に関するヒントはかなり少ない。コントローラーの操作方法など必要最低限のガイドは確認することができるが、今からどこへ行って何をするかは自分で操作しながら見つけていくことになる。
昨今のゲームによくある目的地までのガイドやオートランに慣れている人は最初は少し戸惑うかもしれないが、自然豊かなムーミン谷を隅から隅まで探索していくというのは本作の魅力の1つと言えるだろう。
子供から大人まで楽しめるほっこりクエスト
誰かの声が聞こえる方へ進んでみたり、怪しげな場所を見つけてボタンを押したりすることでクエストが発生するので、まずはフィールドを歩きまわって探索してみよう。
今回体験できた範囲では、アヒルの子供を探してほしい、松ぼっくりを5つ持ってきてほしい、蜂が邪魔で木から降りられないので蜂をおとなしくさせてほしい、といったいわゆる「おつかいクエスト」が発生。フィールドのあちこちでアイテムを収集したり、問題の解決方法を探っていく。
それにしても、クエストはどれもムーミン谷に暮らすキャラクターたちの日常を再現したような内容に思わずほっこり。筆者は最近「モンスターハンター」で狩猟クエストに勤しんでいたので余計に心が和んだ。
道を切り開く鍵はメロディ
本作ではオープンワールドのフィールドを探索していくのだが、ゲーム序盤では移動できる場所は制限されている。クエストをクリアしたり様々な仕掛けを動かすことで道が開かれていくのだが、そこで重要となるのがタイトルにも付いている「メロディ」。ハーモニカを吹くことで仕掛けが作動したり、キャラクターの感情をコントロールして探索に協力してもらったりと、あらゆる場面でメロディが冒険の鍵となる。
また、道中の至るところにひらめきが落ちていて、それを集めることでハーモニカのレベルがアップしていく。ハーモニカのレベルが一定まで達していないと進めない場所もあるので、ひらめきを見つけたら積極的に集めてレベル上げをしていこう。
今回の試遊では気になっていたオープンワールドの全貌については確認ができなかったが、その世界観は短い時間ながらたっぷり体験できたように思う。システムについては難しい操作や時間の制限に追われるといったこともなく子供から大人まで楽しめるものになっていると感じたので、ほっと一息つきたい時にマイペースでプレイしたり、おうち時間に家族で楽しんでみるのはいかがだろうか。
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