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大阪・難波に、eスポーツ体験型ショールーム「eスタジアムなんば Powered by NANKAI」今夏ごろオープン!

同施設よりeスポーツ大会「学生選手権」、「企業対抗戦」を配信予定

5月18日 発表

 南海電気鉄道は、難波を中心としたeスポーツ文化経済圏構築を目指した取組みを始動し、エンターフォースおよびウェルプレイド・ライゼストと業務提携を行ない、2021年夏ごろに、ニューノーマルに対応した施設として、eスポーツ体験型ショールーム「eスタジアムなんば Powered by NANKAI」を、南海難波駅直結の複合商業施設なんばスカイオに開設する。営業時間は11時から20時までの予定。なお、定休日はなし。

 「なんばのまちづくり」を推進する南海電鉄では、今後なんばエリアにおいて、文化・エンターテインメントを軸としたソフト中心のまちづくりが集客・差別化の重要な要素であると考えており、サブカルチャー文化が根付く日本橋エリアとの親和性があるeスポーツを活用しエリア価値向上を図るとともにオンライン配信の拠点とすべく、同施設の開設を目指している。

 開設後は、同施設において「学生選手権」などのeスポーツ大会を開催するとともに、それらをオンラインでつないだ全国配信を行なうことで、同施設から全国へとeスポーツプレーヤーが活躍できる舞台の構築を図る。

 また、南海電気鉄道では、eスポーツプレーヤーなどが安心かつ健康・健全にeスポーツを楽しめる環境構築に向け、国立大学法人神戸大学大学院医学研究科精神医学分野(教授:曽良 一郎)および、国立大学法人神戸大学産官学連携本部オープンイノベーション推進部門の協力の下、インターネット・ゲーム依存対策を中心としたメンタルヘルスケアについて、普及啓発を行ない、顕在化しつつある社会課題をともに解決すべく取り組んでいくとしている。

店舗イメージ(試合配信シーン)

「eスタジアムなんば Powered by NANKAI」開設について

 南海電鉄では、沿線人口の減少など社会環境の変化が一段と激しくなる中で、中長期視点での人材育成や社内風土変革を通じて既存事業での収益性を向上させるとともに、鉄道事業や不動産・流通事業に続く新たな事業領域への進出を目指して取り組んできた。

 コロナ禍を受け、オンライン・オフラインが融合した新しい生活様式が世間に受け入れられつつあり、都市の在り方も再定義されつつある状況下において、引き続きなんばエリアが強力な求心力と魅力を維持・向上し続けるためには、従来型の都市開発手法に加え、なんばエリアのサブカルチャー文化との親和性や、関西国際空港直結である海外とのアクセス性などの強みを生かす必要があると考えている。

 今後のなんばエリアにおいて、文化・エンターテインメントを軸としたソフト中心のまちづくりが集客・差別化の重要な要素であると考え、同施設の開設によって、eスポーツを活用してエリアの価値向上を図るべく、なんばエリアがオンライン配信のエリア拠点となることを目指す。

 また、南海電鉄は、エンターフォースのプロeスポーツチーム「ENTER FORCE.36」と包括的相互協力協定を締結し、オフィシャルパートナーとなっており、今後、eスポーツプレーヤー・ファンの「熱狂を作る」ことはもちろん、健康・教育に関しても一丸となり啓発・発信していくとしてコメントしている。

 南海電鉄では、eスポーツを通じて動画配信やプログラミングなどのデジタルリテラシーを幼少期から身に着けた若年層が文化・経済を牽引する世代となっていく将来を見据え、同世代が健全かつ健康にeスポーツを楽しみ、さらに活躍できる仕組み作りを目指すとしている。

「eスタジアムなんば Powered by NANKAI」

施設概要

 「eスタジアムなんば Powered by NANKAI」は、eスポーツの特徴である、ユーザーによるオンラインでの配信や企業によるイベント開催を手軽に実施できるよう、専門スタッフを配置し、メーカーによる専用機材をユーザーが実際に使用しながら体験できる施設。また、使用した専用機材に関しては、その場でメーカーの販売用ホームページや実店舗へ案内するなど体験型ショールームとしての機能も備えている。

 同施設は、エンターフォースが九州を中心に手掛けるeスポーツ専用施設「eスタジアム」の特徴を生かしたもので、南海電鉄は、同社のeスポーツに関する専門的な知見とネットワークに基づき、ともに施設開発・運営などを推進していく。また、ウェルプレイド・ライゼストは、国内最大級のeスポーツ総合商社としての強みを生かし、同施設の特徴の1つである体験型ショールームの機能を有効かつ効果的に発揮するべく、利用企業や協賛企業の誘致を行なう。

【使用可能な機材のイメージ】

施設面積:94.64㎡(28.62坪)
営業時間:11時~20時
施設運営:南海電鉄
運営協力:エンターフォース、ウェルプレイド・ライゼスト
利用料金:10万円~(施設1日使用、映像・音響・撮影・配信機材の貸出含む)
※施設をそのまま使用する場合は、上記金額となる。ただし、運営者側に大会の企画や配信の実務なども併せて依頼する場合や、土日祝日の利用は追加で別途料金が必要となる。
※ゲームプレーヤーまたは配信要員として同施設を1度に利用できる人数は最大10名。
※配信用機材(ゲーミングPC・ゲーミングチェア・音声ミキサー)をはじめ、撮影用機材(カメラ)や動画編集用機材(キャプチャーボード)なども使用できる。
※基本的なゲームタイトルは揃えられている。

施設体験:誰でも、気軽に施設を見学し、無料で専用機材を体験することができる。
※施設利用日や、イベント・eスポーツ大会の開催日などは、体験できない。
※予め日時を決め、学校単位の部活動として施設利用を体験できる機会が予定されている。

【備考】

 開設にあたっては、一般社団法人日本アミューズメント産業協会が策定する「ゲームセンターにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に則り、利用者へのマスク着用、手指消毒の励行、専用機材の定期的な消毒の実施など、適切に感染防止対策を講じてまいります。

eスポーツ大会について

 南海電鉄では、eスポーツプレーヤーが活躍できる舞台を作ることでeスポーツ参加人口の裾野を拡げ、eスポーツ文化の発展に貢献するべく、エンターフォース、ウェルプレイド・ライゼストらとともに、eスポーツ大会を企画・実施する。

 特に、新生活における新しい環境での人と人との交流がコロナ禍で困難である新入生や新社会人らをサポートするため、以下の「学生選手権」と「企業対抗戦」を行なう。なお、実施に際しては「eスタジアムなんば Powered by NANKAI」に特別配信ブースを設置し、実況解説者を置くなどして大会の模様を配信する。

【学生選手権】
名称:関西eスポーツ学生選手権大会
開催時期:2021年夏ごろ(予定)
試合方式:オンラインのみ・トーナメント方式
参加料金:無料
参加条件:2府6県(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山、徳島、鳥取)の中学校、高等学校、大学、専門学校に在籍していること※混成チームでの参加可)
主催:南海電鉄

【企業対抗戦】
名称:難波eスポーツ企業対抗戦
開催時期:2021年夏ごろ(予定)
試合方式:オンラインのみ
参加料金:無料
参加条件:大阪市中央区・浪速区に事業所のある企業に在籍していること
主催:南海電鉄

メンタルヘルスケア

 南海電鉄では、今後開催する「学生選手権」などのeスポーツ大会において、その出場者や関係者、eスポーツプレーヤーの大半を占める若年層の人々が、安心かつ健康・健全にeスポーツを楽しみ、応援できる環境の構築に向け、国立大学法人神戸大学の協力の下、セミナー形式で、メンタルヘルスケアについて普及啓発を行ない、顕在化しつつある社会課題をともに解決すべく取り組んでいくとしている。同施設を配信施設として使用し、オンライン上でセミナーを開催していく予定。