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頭部デザインから期待できる“新たな地平”、「PG UNLEASHED ガンダム」
2020年2月21日 17:58
BANDAI SPIRITS ホビー事業部は、2月21日にガンプラ40周年を記念した「GUNPLA LINK PROJECT」を発表した。弊誌では速報として目玉となる3つのガンプラ、「ガンダリウム合金モデル 1/144スケール RX-78-2 ガンダム」、「AUTO-TRANS MODEL RX-0 ユニコーンガンダム」、「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60スケール RX-78-2 ガンダム」を取り上げた。
本稿ではさらに会場で聞けた話を含めて「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60スケール RX-78-2 ガンダム」及び、ゲストに登壇した俳優の本郷奏多さんのエピソードを深掘りをしていきたい。「ガンダリウム合金モデル 1/144スケール RX-78-2 ガンダム」、「AUTO-TRANS MODEL RX-0 ユニコーンガンダム」は別稿で取り上げたいので、合わせて楽しんで欲しい。
新たな歴史の“基準点”を目指し、全てから解放された新しいガンプラを!
「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60スケール RX-78-2 ガンダム(以下、「PG UNLEASHED ガンダム」)」は、22年前に発売された「PERFECT GRADE 1/60スケール RX-78-2 ガンダム」のコンセプトを継ぐ「現在の最高峰の技術」を持って、1/60という大サイズで「RX-78-2 ガンダム」を表現しようという商品だ。こちらに関しては発表された3商品の中で最も情報が少ない。発表会に登壇したBANDAI SPIRITSホビー事業部の安永亮彦氏によれば、「まさにこれから要素を詰めていく」ということだ。
「PG UNLEASHED ガンダム」は現時点の技術の集大成になる。「HGUC Zガンダム」で追求したアクション性、「RG クロスボーンガンダムX1」のディテール表現、「PG ガンダムエクシア」で成し遂げた電飾技術など、これまでのガンプラで追求した各要素を集約し、「新たな究極」を作り上げる。22年前の「PG ガンダム」で提示した技術が、その後のMG、HGの礎になったように、「PG UNLEASHED ガンダム」はガンプラの歴史のマイルストーンとして、新時代の基準を提示する存在となるという。
詳細は今後とのことで、今回提示されたのは頭部のコンセプトアート。従来のガンダムの顔と比べると大きくバランスが異なり、V字アンテナ、側面のダクトも大きく形が異なる。首の蛇腹を思わせる構造などメカニカルな表現も面白い。
キーワードは「UNLEASHED(解き放たれた)」。このコンセプトアートは従来の「ガンダム像」から大きく外れ、その上で新たなガンダム像を模索するためのものだという。まずこのコンセプトアートのように既存のガンダム、ガンプラから大きく離れてみて、その上で実現可能な形、皆が求めるガンダム像は何かを問うていくとのこと。
その検討は「素材」にまで向かう。「ガンダリウム合金モデル 1/144スケール RX-78-2 ガンダム」では金属モデルを模索していくが、「PG UNLEASHED ガンダム」も従来のガンプラに捕らわれない素材の活用、ギミックの設計を行なっていくという。「新たな最高峰」とはどのようなものとなるか、興味深い。
本郷さんのガンプラ愛が炸裂!
新商品の発表とともに強く印象に残ったのが、本郷奏多さんのガンプラ愛だ。本郷さんは「ガンダム」はもちろんですが、「ガンプラ」は本当に素晴らしいものだ。と語る生粋のガンプラファンだ。その愛は「PGは1つもっている」、「プレバンで必ずポチる」、「LEDで光らせる」など言葉の端々から伝わってくる。
アニメ「ガンダムビルドファイターズ」の登場人物ジュリアン・マッケンジーを演じた本郷さんは「ジュリアンの愛機」として「V2ガンダム」の改造機を制作。光の翼やビーム・サーベルなどを電飾で光らせている。「電飾のケーブルの処理が難しい」などその改造技術はかなりのものだ。彼のVガンダムは外伝コミックに導入され、本郷さんはすごく感動したとのこと。
映画「進撃の巨人」に出演したときには樋口監督から「僕は作らないから」と限定ガンプラをもらったなど、エピソードも面白く。今回発表された3つの新商品に関してもかなり深い質問を安永氏にぶつけていた。本郷さんのおかげで、各商品のディテールが明らかになった。新商品の情報と共に、本郷さんのガンプラ関連の活躍も期待したい。