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【JAEPO 2020】アクションフィギュア「武装神姫」の完全新作アーケードゲームが初登場! 「武装神姫 アーマードプリンセス バトルコンダクター」

2月7~8日開催(※7日は関係者のみ)

会場:幕張メッセ 国際展示場ホール

前売券 1,300円 当日券 1,500円(税込)

小学生以下無料

 今年のJAEPOは、全般的に既存タイトルの出展が目立って新鮮味に欠ける印象はぬぐえず、とりわけビデオゲームにいたっては新規タイトルがごく少数だったこともあり、長年アーケードゲームを興じる筆者としては非常に寂しかった。

 そんななか、初日のJAEPO会場において最も人気を集めていた新作ビデオゲームが、コナミのアクションフィギュア「武装神姫」をアーケードゲーム化した、「武装神姫 アーマードプリンセス バトルコンダクター」だ。

 本作は、最大4人まで同時に対戦できるバトルロイヤルアクションゲーム。“神姫”と呼ばれるフィギュアロボットを操作して、ガンやソードなどの武器を駆使して相手プレーヤーが操作する神姫と戦い、相手にダメージを与えたり、ときどき出現するジェムポットを破壊すると出現するジェムと呼ばれるアイテムを回収し、タイムアップ時に最も多くのジェムを保持していたプレーヤーが勝利となる。

 以下、本作を会場でプレイしたうえでのファーストインプレッションをお届けしよう。

【「武装神姫 アーマードプリンセス バトルコンダクター」の筐体】
こちらは筐体上部のPOP
正面にメインモニター、左側には呼び出した神姫を表示するサブモニターがある
会場には4台出展され、プレーヤー同士での対戦ができるようになっていた

 プレーヤーが操作する神姫は、すでに全国各地のゲームセンターで稼働しているコナミのカードベンダー機、「カードコネクト」で購入できる神姫カードを、筐体に搭載されたカードリーダーに読み込ませると使用できるようになる。神姫カードは、個々のカードに設定されたコストの合計値が上限を超えない範囲で、合計3体分のデータを読み込んでチームを編成する。神姫が画面上に現れたら、バトルが始まるまでの間にタッチパネルで神姫たちに触れることでそれぞれの親密度を高めたり、装備をカスタマイズすることができる。マッチングが成立し、3体の出撃順を設定したらバトルの準備完了となる。

 今回の出展バージョンでは確認することができなかったが、公式サイトによれば神姫の親密度を高めておくと、その後のバトルの展開が変化するとのこと。つまり、単にお気に入りのキャラクターのリアクションを楽しむだけではなく、同時に育成の要素も含まれているのだ。

【神姫のカードデータを読み込んでチームを編成】
筐体左側にあるカードリーダーに神姫カードを読みこなせると、サブモニター上に神姫が出現。神姫がまるでそこにいるかのように、立体的に映し出されるのも特徴だ

【神姫にタッチして親密度アップ】
メインモニターでは、神姫ハウス内にいる神姫たちにタッチすることで親密度をアップさせることができる。触った神姫はいろいろなセリフをしゃべり、アングルや表示サイズを自由に変えて愛でることも可能

 バトルが始まったら、左手側にあるスティックで神姫を移動させ、右手でジェム回収、攻撃、ブーストの3ボタンを使用して神姫を操作する。味方の神姫がやられれてしまった場合は、一定時間経過後に控えの神姫がリスポーンされる。また、スキルゲージが満タンになった状態でゲージにタッチするとスキルが発動し、一定時間攻撃力がアップしたり、相手が動けなくなるスタンなどを放つことができる。ジェムを集める時は、ボタンを押しっ放しにすることで神姫の周囲にあるジェムを自動で回収できるが、使用した神姫の装備によって回収できる範囲が異なり、また回収中は無防備になるため、相手の反撃を受けやすくなるリスクを伴う。よって、神姫の装備はジェムの集めやすさを重視するのか、あるいは相手の神姫を倒しやすい装備を優先するのか、そのカスタマイズ方法や出撃順が勝敗を分ける重要なポイントとなるのが、本作の一番の面白さであると言えるだろう。

【コントロールパネル】
左手側にあるスティックを親指で操作して神姫を動かす。奥側には上下2個のボタンがあり、上ボタンを押すと神姫がジャンプし、下ボタンはターゲット切り替え時に使用する
右手側には3個のボタンがあり、左から順に回収、攻撃、ブースト(※1回押すとダッシュ、2回押すとガード)ボタンになっている
3個並んだボタン部分は、ターンテーブル式に回転させて、プレーヤー好みの位置に調節できる機能も搭載している

 どの神姫も移動速度はそれほど速くないためスピード感があまりなく、ジェムが周囲に飛び散った際に処理落ちするのも気になったが、物陰に隠れるなどして相手のスキを突いて倒し、まとめてジェムを大量にゲットできた時には高い爽快感が得られるようになっていた。神姫たちは全高15センチメートルという設定のため、人間の部屋の中を舞台にしたフィールド上では、プレーヤー自身が神姫と同じ身長になったかのような視点で遊べるので、既存のバトルロイヤルゲームにはない独特の世界観を演出していると言えるだろう。また、サブモニターには待機中の神姫がいて、プレーヤーに声援を送ったりはしゃぎ回るというユニークなアイデアも盛り込まれていた。

 バトル終了後には、プレイ内容に応じてコンテナ(武器、コスチュームなどが入った箱)が手に入り、神姫を強化またはカスタマイズをすることができる。さらに、「神姫ショップ」に進むと、新たな神姫のデジタルカードを購入することも可能。入手した神姫は、「カードコネクト」を利用してリアルのカードを作成できる機能も搭載されている。さらに、既存の神姫も含め、カードを印刷することで親密度がアップしたり、性格や容姿、個体値が変化するという育成の要素も存在する。純粋な操作テクニックをだけでなく、育成の方法も研究しながらプレーヤー同士で腕を競えるのも、本作ならではの大きな魅力となりそうだ。

身長15センチメートルの神姫と同じ視点で、人間の部屋を舞台にしたフィールド上でバトルを楽しむことができた
単純なキル数や陣地の占有率を競うのではなく、ジェム(ダイヤ型のアイテム)の保持数で勝敗が決まるので、眼前の相手と戦うか、ジェムを集めるかの判断力も問われることになる
勝利を収めると、サブモニターで待機中の神姫たちが大喜びしてくれるのが微笑ましい
「神姫ショップ」では、新たな神姫のデジタルカードを購入することが可能。会場では写真の蓮華のほか、ハーモニーグレイスが登場することも確認できた
入手した神姫は、カードベンダー機「カードコネクト」を利用してカード化したり、育成することも可能だ

 本作は、初日のビジネスデイから非常に多くの来場者が注目し、開場から1時間足らずで約60分待ちになるほどの人気を集めていた。8日の一般公開日もたいへんな混雑が予想されるので、現地でプレイしたい方は早めに並ぶことをおすすめしたい。なお、稼働日は現時点では未定となっているので、なるべく早いタイミングでのロケテスト実施や、正式稼働日などの続報も期待したいところだ。