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「龍が如くONLINE」ファンミーティングでプレーヤーからの質問に答える!

横山氏「春日一番は等身大の42歳を描きたかった」

8月29日 開催

 セガゲームスは、8月29日に開催した「『龍が如く最新作』最新情報 記者発表会」に合わせ開催したイベント「『龍が如くONLINE』ファンミーティング」において最新情報などを発表した。

 イベントには、「龍が如くスタジオ」ゼネラルプロデューサーの佐藤大輔氏をはじめ、「『龍ON』 REBORN PROJECT」推進担当のドラゴンマスク1号、「龍が如く」シリーズチーフプロデューサーの横山昌義氏が出席。ファンに向け制作秘話や設定資料が公開されたほか、最新情報なども発表された。

左からドラゴンマスク1号、佐藤大輔氏、横山昌義氏

「龍オン」制作秘話を披露。危ない話からキャラクター設定の苦労まで

 イベントは、開始時間2分前に会場入りした佐藤氏や横山氏が「もう始めちゃいましょう」と会場に語りかけスタート。少し小さめの会議室で開催され、ファンと開発陣の距離が近いこともあり、ざっくばらんなイベントとなった。

 まずは「龍オン」開発秘話。開発開始当初は登場キャラクターの選択1つとっても、かなり喧々囂々なやり取りがあったようだ。「『龍が如く』のシリーズファンにとって重要な部分とは何か?」と「ソーシャルゲームのこれまでの制作文法」の狭間で、その方向性があやふやな一面があったという。

 そういった中で、6月に「龍が如く」シリーズに関わったことのあるドラゴンマスク1号がチーム入りし、生まれ変わらせるべく「REBORN PROJECT」をスタート。ドラゴンマスク1号は以前「龍が如く」シリーズを手がけたこともある一方で、長年ソーシャルゲームの開発にも携わってきたことから、「龍が如く」とソーシャルゲームの両方に精通する人物としてこのプロジェクトを手がけることとなった。横山氏は「(両方がわかる)人に任せたい」と語り、ドラゴンマスク1号も「ゲーム自体がダメだとは思わない。ユーザーマインドが足らないと思う」と語り、その方向性に一致を見たようだ。

 ドラゴンマスク1号は、「REBORN PROJECT」発足からすでにプレーヤーがゲームに戻りつつあることを明かした。この現状についてドラゴンマスク1号は「これが『龍が如く』のパワー」とコメント。ただ、「『REBORN PROJECT』と言っても変わってない」という意見がある点について、その意見を把握していると語り「ゲームの制作は3カ月前にはすでにやることが決まっているので、すぐにできることは少ない。ただ、現状でもできることに手を付けながら、秋に向けてやっていきたい」と意気込みを語った。

 横山氏も“(「龍が如く」とソーシャルゲームの)どちら付かずの状態”から「『龍が如く』ファンが楽しめるゲームへと舵を切った」とキッパリ。「龍が如く」ファンが楽しめるゲームとして、ゲームの面白さを追求していくことになったようだ。

 この日発表となったプレイステーション 4用新作「龍が如く7 光と闇の行方」にも関わるが、春日一番については「次の『龍が如く』どうする?という中で、4枚くらいのプロトタイプをつくり名越さんに見せたら、名越さんが気に入って、やることになった」と語り、その企画意図については「桐生一馬みたいな37歳はいないですよ。思ったよりも成熟していない。そんな等身大の42歳を描きたかった」とコメント。横山氏は「桐生は一緒にいてもつまらないと思う。でも春日一番は一緒にいても面白いと思うし、何か一緒に成し遂げたいと思う」とコメント。そういった“一緒に成し遂げたい”といった所からキーワードが“仲間”へと繋がっているようだ。

キャラクターの設定における変遷を披露。北村義一についても「刑事がライダースを着ないだろう?」に始まり、数々のダメ出しがあり、結果的に背広を着ることになったという。服装1つにも数々の苦労があったようだ

 プレーヤーからの質問にも答えた。

 「if的な展開イベントストーリーの展開やキャラバリエーションカードなど実装予定はありますでしょうか?」について横山氏は「公式の設定に乗っ取っている限りifの物語はやらない。例えば死んだキャラクターの過去の話はあるかもしれないが、それは公式の設定だから」と返答。「桐生ちゃんがSSRで実装された時、属性が『陰』だったのが意外だったのですが、何か意図があったのでしょうか?」についても横山氏が「僕にとって桐生はダークヒーロー。陰のイメージだからそう(開発に)伝えた」とコメント。ゲームバランスについて開発の方で調整しながら、結果的にこの意見を聞き入れての実装となった。

 なかなか答えるのに難しい質問にも答えた「バグや不具合がよくあるのですが社内デバックは行っていますか?」の問いには、「もちろんやってますとしか言いようがない」と語りながら、何が引き金になってバグが発生するかわからないとコメント。「見えるバグは対処できるんです。でも社内でできるテストはせいぜい100人程度。長時間プレイして初めて発生するバグもあるんです。また、プレイ人数が増えて初めて発生するバグもある」とその難しさを語った。

 メンテナンス時間が長くなったことにも触れ、「先日メンテ時間が長引いたのはサーバーがクラッシュしたからなんです。レンタルしているサーバーがクラッシュしたら僕たちにはどうすることができない」とぶっちゃけた。ただ、同時にサーバーメンテナンスに掛かる時間を短縮するように現在技術的な対策も講じている最中だという。

 ゲームに直接関係するところでは、「ヒートアクションの倍率の仕組みを教えてほしいです」について「グッドがベースになっていて、バッドが70%でエクセレントが120%」と答えた。

質問は5つのジャンルに分けられ、質問ボックスからくじを引く要領でランダムに答えていった

 ラストに会場からの質問として「『龍オン』でのイラストと、公開された『龍が如く7』のキャラクターのイメージが違うんですけど……」というのがあった。これに対して横山氏は「そうでしょうね」とあっさり。横山氏によれば「龍オン」と「龍が如く7」の両方に登場するキャラクターについては、「中井貴一さんや堤 真一さんといったキャストは後で決まりました」と答えた。ただし「龍オン」で両キャラクターを演じた声優さんにはキャストが変わる旨は伝えて了承を得た上で収録を行なったという。また、「ストーリー上で仕掛けがあって、『龍オン』をプレイしている人はより『龍が如く7』を楽しめると思う」と語った。

 プレーヤーからの質疑応答の中で興味深かったのは横山氏のゲーム開発に対する姿勢。「シリーズ作品はこれまでのファンがいるので、売り上げを見込むことができる。ビジネス的には、大きく変えないのが正解。でも新しい楽しさを提供することがゲームクリエイトの肝。今回15周年を迎えたが、ここで変えなければ20周年は迎えられない。数値を見込めなくても、名越さんも社長も新しい楽しさ作り出すことを選択させてくれた。そんなセガが好き」と語った。

 今回ゲームシステムが大きく変わり、反発も起こっていると言うが、まだまだ発表されていないことも多く、横山氏は「アクションもある」と語る一幕もあり、まだまだ「龍が如く7」の全貌は見えていない。今後の発表にも注目したいところ。

 「龍オン」に関しても主人公が変わることがすでに発表されている。次の主人公が誰になるかはまだ発表されていないが、今回1枚のグラフィックスが公開された。バイクの映像だが、横山氏は「これ、かなり難易度高いと思います。わからないでしょう」とぽつり。バイクが似合うキャラクターとはいったい誰なのか?

 詳細については東京ゲームショウ2019のステージイベントで発表されるという。

次の主人公は「バイクが似合うキャラクター」?
新イベントのムービーも先行して公開された

REBORNキャンペーン第3弾も発表

 会場ではREBORNキャンペーン第3弾の内容が発表された。1日1回10連ガチャについては9月30日まで延長となる。これについては会場からも大きな歓声が巻き起こった。また、累計課題「プレイヤーレベル到達」が9月10日でリセットされる。それまでに育てておいてもここでリセットされ、再度ダイヤをもらうことができるため、大量ダイヤの獲得チャンスとなる。

【REBORNキャンペーン第3弾】
【お祝いキャンペーン】
お祝いキャンペーンとして各種アイテムがプレゼントされる。ちなみになぜ5個、9個、10個なのかというと、“極道”だから

 最後にドラゴンマスク1号は「REBORN PROJECTが始まり1カ月くらい。何が変わったかと言えば、変わってないと思う。でも『龍が如く』はセガゲームスにとって大切なIP。長く楽しんでもらいたい。今後の方向性についても、東京ゲームショウ2019で発表する予定でいるので、よろしくお願いいたします」とファンに語りかけ、イベントを終えた。

最後にファンとの1枚