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こういうのが欲しかった! ASUS、ゲームライフが超快適になるツインディスプレイ採用の「ZenBook Pro Duo」など複数の新製品を発表

5月27日発表

 ASUSTeK Computerは5月26日に台湾・台北市内でメディア向けの発表会「Sneak Peak」を開催。同社のインテリジェントな液晶パッド「ScreenPad」を進化させた「ScreePad Plus」を搭載するノートPC「ZenBook Pro Duo」などの新製品を発表した。本記事では「ZenBook Pro Duo」のほか、発表会で紹介されたゲーミング関連製品を中心にお届けする。「ZenBook Pro Duo」は台湾で第3四半期発売予定で、日本での発売予定、価格は未定。

【ZenBook Pro Duo】
ZenBook Pro Duo正面。右下はNumberPadといい、Numキーの役割とタッチパッドの役割を兼ね備えている

ゲーマー的にも2画面のメリットは大きい「ZenBook Pro Duo」

 「ZenBook Pro Duo」を開発するに当たって、クリエイターやゲーマー、プログラマー、プランナーといった人たちがどのようなディスプレイを望んでいるのかを検討してきたという。クリエイターであれば複数のディスプレイは必要だし、それぞれを連携して操作することもあるほか、垂直的な視認性も重要になってくる。ゲーマーであってもそれは同じで、複数のディスプレイでプレイするし、それぞれのディスプレイを使い分けている。こうしたことはプログラマーやプランナーでも同じだ。そこで同社が開発したのが「ScreePad Plus」というわけだ。

 「ZenBook Pro Duo」に搭載されるScreePad Plusは、これまでの「ScreePad」を一歩押し進めた形のソリューション。それ自体が14インチの第2ディスプレイとなっており、3,840×1,100ピクセルの解像度を持ち、タッチスクリーンとして操作できる。メインディスプレイにドラッグして移動させたり、その逆も可能だ。

 ScreePad Plusの画面左端をタッチするとスマートフォンのアプリのようにメニューが表示され、EdgeやFacebookなど、登録されているアプリを簡単に呼び出すこともできる。こちらに用意されてるUIをタッチすることでも、メインディスプレイとScreePad Plusに表示されるアプリを入れ替えることも可能だ。それだけでなく、メインディスプレイと両方を使って3,840×3,260ピクセルでの画面表示もできる。

 これを使うと何ができるかというと、例えば、正面のメイン画面にゲームを表示しておいて、サブ画面には自分の顔、ユーザーのコメントを表示しておけばゲーム配信が楽になるだろう。あるいはマルチプレイでは、TwitchやSkypeのコメントを表示させたりしながら、何も遮るものがなくゲームができるというわけだ。横に2つディスプレイをつなげて表示するよりも面積は少ないし、結構便利なのではないかと感じた。

【「ZenBook Pro Duo」サブディスプレイ】
発表会ではこのほか、ゲームストリーミングでの使い方やゲームをプレイする際の使い方などの使用例も紹介された
メインディスプレイは4K対応の15.6インチ有機ELディスプレイ。ScreePad Plusは14インチ4KIPS液晶
コントラスト比は100,000:1で、HDRに対応する

 気になるスペックだが、CPUはCore i9、GPUはGeForce RTX 2060を搭載。ZenBookというブランド名からもわかるようにゲーミングPCではないものの、ゲームをプレイするのにも十分なスペックを備えている。搭載されるSSDはPCIe×4で接続される。なお、展示されていたデモ機は、CPUが2.4GHz動作のCore i9-9980HK、メモリは32GBという構成だった。ディスプレイは通常のマルチディスプレイとして認識していた。

左側面。電源とHDMI端子、USB3.0端子。写真で見るとわかるようにエルゴリフト仕様
右側面。USB Type-Cポートとマイクロフォン端子、USB3.0端子を用意
ディスプレイはこのように上下に分かれて設定されている
ZenBook Pro Duo背面
キーボード部の拡大

 なお、ZenBook Pro Duoと同時に、サイズ&スペックダウンした「ZenBook Duo」も発表された。こちらはCore i7とGeForce MX250を搭載。フルHDのScreePad Plusとなり、メインパネルはタッチスクリーンではないが、ScreePad Plus部はタッチ&スタイラスにも対応する。展示されていたマシンのスペックは1.8GHz駆動のCore i7-8565U、メモリ16GBだった。

ZenBook Duo。ZenBook Pro Duoに比べてコンパクトな印象
右側面にはmicroSDカードスロット、ヘッドフォンジャック、USB3.0端子を装備
左側面にはHDMI端子、USB3.0端子、USB Type-C端子を用意
ZenBook Pro Duo(右)とZenBook Duo(左)の比較
フットプリントの違い

いつでもどこでも「マリカ」が楽しめるフルHD/240Hz/3msのモバイルディスプレイ

 また新製品として、リフレッシュレート240Hz、応答速度3msのモバイルディスプレイ「ROG STRIX XG17」(以下、XG17)が発表された。

 XG17は17.3インチのフルHD IPSパネル液晶。7,800mAhのバッテリーが搭載されており、240Hzで3時間連続駆動が可能。Micro HDMI端子とUSB Type-C端子が用意されており、これにより接続して利用できる。Adaptive-Sync対応。これがあればゲーム機とディスプレイを持ち歩いて、どこでもハイクオリティな体験ができるのがうれしいところだ。

 実際にデモをしているところを見てきたのだが、筐体自体はとてもコンパクト。持ち運びにもそれほど困らない重さで、カバーも付属しているので筐体をしっかりとガードして持ち運べる。カバーの折り方を変えることで横置き、縦置きでの使用が可能。シーンに合わせて使うことができるだろう。

新たに発表されたモバイルディスプレイ「ROG STRIX XG17」
Nintendo Switchをつなげてのデモ

ゲーミングヘッドセット2種類も発表

 またROGのフラグシップゲーミングヘッドセットとして、「ROG THETA」と「ROG THETA ELECTRET」の2種類も発表された。

 このうち「ROG THETA」は7.1サラウンドシステムに対応するヘッドセット。片側4つ、合計8個のドライバーにより7.1チャンネルを実現する。ヘッドセットにはSupremeFX S1220AがDACとして搭載されている。

ROG THETAのドライバ。30ミリ~40ミリの大型ドライバが搭載されている
マイクはノイズキャンセリング機能を搭載

 「ROG THETA ELECTRET」はサラウンド対応ではないものの、高音部を補正する「Electret Driver」を採用。同時に搭載される「Dynamic Bass Driverと組み合わせることで、20~7,500Hz以上の音域もクリアに聞こえるようになっている。

 ゲーム体験として、画面のきれいさだけでなく音を重要視する人も多いと思う。そんな人には、回りの音を聞き分けながらゲームがプレイできる、7.1チャンネルサラウンド対応の「ROG THETA」はオススメのヘッドセットとなるだろう。