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大炎笑制作委員会、亡くなった人を語るためのカードゲーム「ないはずの記憶」を5月25日より発売

5月25日 発売予定

価格:2,500円(税込)

対象年齢:10歳~

プレイ人数:3~20人

 大炎笑制作委員会は、新作カードゲーム「ないはずの記憶」を、東京ビッグサイトにて開催される「ゲームマーケット2019春」第1日目となる5月25日に、会場にて発売する。同時にBASEでも販売開始する。価格は2,500円(税込)。

 「ないはずの記憶」は、インターネット上の炎上をシミュレーションするカードゲーム「大炎笑(だいえんじょう)」を制作した、大炎笑制作委員会の2作目となるゲーム。亡くなった大切な人の新しいエピソードをつくり、どれがいちばんその人らしいかを競う、亡くなった人を語るためのカードゲームだ。テーマとなる亡くなった人をみんなで決め、親が引いた動詞カードに沿って、回答用紙に亡くなった人のエピソードを書き、もっともその人らしいエピソードに選ばれた人が、得点する。その人らしいエピソードならば、実際にあったかどうかを問わないルールであることから、「ないはずの記憶」というタイトルになっている。なお、追加回答用紙(100枚)も販売される。価格は300円(税込)。

【動詞カード例】
【回答用紙/回答例】

拡張パック「もしも私が死んだなら」

 「もしも私が死んだなら」は、その場にいる人のエピソードをつくり、その人らしさを競う「ないはずの記憶」の拡張パック。“もしも自分が死んだら、お葬式ではどんなことが語られるだろうか”、をシミュレーションできたらと考え、実験的につくられた。基本的なルールは「ないはずの記憶」同じだが、カードの内容は、よりネタ的なものが多くなる。価格は500円(税込)。「ないはずの記憶」のカードと混ぜて使用することも可能。

【制作後記】

 このゲームが生まれたのは、ヨネという小学校時代の友人が亡くなったことがきっかけだった。

 式の当日、ヨネが亡くなったことをどう受け止めていいかわからず戸惑っていたぼくは、仲間たちが少しずつ語る彼の思い出話に耳を傾けた。自分の知らないヨネの側面に光が当たり、彼がなんだか生き生きと感じられた。

 もっとあいつについて、話をしてみたい。「ゲーム」という体裁だったら、重苦しくなく話せるかもしれない。そう考えて、実験的につくってテストプレイをしたら、思いの外、盛り上がった。

 同じような場が増えるといいなと考え、今回、世の中に出してみます。不謹慎だと感じる方もいらっしゃるかもしれない。それでも、少しでも故人について語る場が増えるといいなと思う。

 昔にこんな言葉を聞いた。

「さよならだけが人生ならば、また来る春は何だろう。」

 思い出話に花が咲いたとき、あいつはきっとそこにいる。そういうことなんじゃないかと今は思う。

【お坊さんのコメント(石田一浩さん)】

 悲しい別れは私たちの心に刻まれます。ときどき思い出して寂しくなったり、悲しくなったりします。それは、悪いことではありません。寂しく思うのはその人と暮らした証であり、悲しくなるのはその人を大切に思っていた印です。亡き人を思い出し、誰かと語る。その時、その人は確かに私たちのそばにいます。この世とあの世は離れ離れだけど、私たちが紡いだご縁はしっかりとつながっています。

 「ないはずの記憶」はそんなつながりを再確認する一つの手段です。このゲームを通して、皆さんの大切な人を思い出してみてください。ないはずの記憶は、あったかもしれない現実。そんな思いで、今は遠くにいるその人を近くに感じてほしいです。