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【セガフェス】「ぷよぷよチャンピオンシップ ~国体直前記念大会~」を開催

プロゲーマー8人によるアツいバトルを目撃せよ

3月30日~31日 開催

会場:ベルサール秋葉原

 セガゲームスは3月31日、ベルサール秋葉原にて開催されたファンフェス「セガフェス2019」において「ぷよぷよチャンピオンシップ ~国体直前記念大会~」が開催した。

 これは2019年に開催される「いきいき茨城ゆめ国体」に合わせて開かれる「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」を記念してのエキシビションマッチ。「ぷよぷよチャンピオンシップ2月大会」でベスト8に進出した、あめみやたいよう、MGR、Kamestry、coo、ぴぽにあ、fron、マッキー、liveの各選手によって争われた。賞金も用意され、3位には5万円、2位には15万円、1位には30万円が贈られた。

優勝をかけて争った各選手
今回のルール
事前の抽選で決定したトーナメント表
MCをつとめた椿彩奈さん(左)と橘ゆりかさん(右)

 「ぷよぷよ」というと、「上から降ってくる“ぷよ”を操作し、同じ色を4つ集めると消え、その際に相手には“おじゃまぷよ”を送ることができるゲームでしょ」とほとんどの方はご存じだと思うが、プロ選手がいて大会まで開かれていることは知っていただろうか。大会の模様はネット配信されていたが、会場にはこの事実を知らなかった人もいた模様。しかしその対戦を見て、プロ選手のすごさは感じられたかと思う。

 「ぷよぷよ」で勝利するためには連鎖をつなげればいい、と思っているかもしれない。しかしプロの戦いになると、連鎖を誘導するように積み上げるのは当たり前。相手が連鎖をしてきたら、おじゃまぷよを消すための連鎖返しは当然だ。それだけでなく、2連鎖や3連鎖を時折混ぜつつ、相手の組みを妨害するというテクニックも必要となる。1番上まで積み上げ、そこから発動させる連鎖を見るのはなんとも気持ちのよいものだ。しかしプロの世界では、先に大連鎖を始めた方が不利、となる。連鎖するしかない状況に追い込んで、逆にそれを上回る連鎖で相手にダメージを与えていくわけだ。

 今回のトーナメントも多分に漏れず激戦。2ラウンド先取で1セットを取り、2セット取った選手が勝利というルールだったのだが、取られては取り返し、そしてまた取られるというまさにシーソーゲームが展開された。

 戦いは1回戦4試合、準決勝、決勝の順で行なわれた。その中でも圧倒的な強さを見せたのがマッキー選手。17歳の高校生だ。「GTR」という積み方を基本にしつつ、1回戦はセットカウント2-0とストレート、準決勝は1セット取られたものの盛り返して2-1で勝ち上がった。

 また注目されたのがlive(りべ)選手。優勝経験はないものの、いぶし銀の輝きを放つプレイを見せ、1回戦は2-1で勝利。準決勝も先にセットカウントを取られるが逆転で取り返し、1-0からの2セット連取で2-1として勝利するなど、粘り腰の戦い方だった。

試合中のマッキー選手(左)
安定した強さを見せていた
いぶし銀の輝きを見せたlive選手
1-0からの逆転で粘り勝ち

 そして最終的にはマッキー選手とlive選手による決勝戦となった。ちなみにマッキー選手は優勝経験があるものの、live選手はベスト4までと経験なし。この差がどのように響いていくのか。

 戦いに臨む前の抱負を聞かれてマッキー選手は「これまで勝ちにこだわっていたが、楽しむことを重視したいです。勝ちにこだわっていると適度な緊張感を持てなかったので」とコメント。live選手は「気負わずに行きたい。より心を読んだ方が勝つ、スピリチュアルな戦いになる」と決勝戦を予想した。高校生のマッキー選手と30歳のlive選手。勝利の女神はどちらにほほ笑むのか。

戦いを前にがっちり握手
そして決勝戦がスタート

 組み手はほぼ似たような形。連鎖をされたら連鎖し返しておじゃまぷよを降らせないようにする両者。11連鎖させるlive選手に対して12連鎖で対応するマッキー選手。

先に連鎖を発動させるlive選手
連鎖には連鎖で対抗
ついに12連鎖に
12連差分のおじゃまぷよが降ってきてlive選手は撃沈

 戦いは続くがlive選手が先に連鎖を仕掛ける形が多い展開に。対抗連鎖で打ち消すマッキー選手が有利に戦いを進めているようにも見えるが……。最終的にはlive選手に1回も勝利を与えずに戦いは終了した。

相手に1勝も与えないマッキー選手
最後は全消しでのおじゃまぷよダメージを与えた
マッキー選手が優勝
賞金30万円を手に入れた
トロフィーを授与
副賞としてスーツケースも贈られた

 「ぷよぷよ」のトーナメントだが、今後は「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」に向けての予選が開催される。これにはプロだけでなく一般からの参加も可能だ。詳細はコミュニティサイトである「ぷよぷよキャンプ」にて告知されているので、参考にしてほしい。