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日本チームが快勝!「ストV」の「eSPORTS 国際チャレンジカップ」を開催

日本選抜とアジア選抜の3on3激烈バトルが展開!

1月27日開催

会場:幕張メッセ4ホール

「ストリートファイターV アーケードエディション」の大会を開催

 「闘会議2019」に合わせて開催された、日本eスポーツ連合(JeSU)が主催するeスポーツの大会「eSPORTS 国際チャレンジカップ」。昨日に引き続いて本日は「ストリートファイターV アーケードエディション」の大会が開催された。

 日本選抜チームとして登場したのは、ときど選手、ふ~ど選手、ネモ選手の3名。対するアジア選抜はHumanbomb選手(中国)、Oil King選手(台湾)、NL選手(韓国)だ。

 この試合は先鋒、中堅、大将による戦いを3回行ない、トータルの勝ち点を競うというもの。2ラウンドを取った人が1セットの勝ち点を取り、2点先取で勝利となる。賞金は300万円。敗者にも75万円が与えられる。

登場した選手たち。左からネモ選手、ふ~ど選手、ときど選手、Humanbomb選手、NL選手、Oilking選手
今回の大会ルール

ラウンドを取りつ取り返しつつの戦いとなる第1試合

 さて第1試合。まず先鋒として登場したのはときど選手とOilking選手。ときど選手は豪鬼、Oilking選手はラシードを使う。

ときど選手
Oilking選手

 第1ゲームでは、1ラウンド目をラシードが圧倒してパーフェクトで勝利する。しかしときど選手も負けじと次のラウンドをゲット。ファイナルラウンドに持ち込まれた戦いは完全にイーブンだったが、勝負に出るOilking選手が勝り、1ゲームを先取する。次のゲームもかなり拮抗した試合運びとなったのだが、終始有利を保つOilking選手。そして接戦の末ラシードがKOを収めてOilking選手が2-1で1セットを勝ち取った。Oilking選手がときど選手を画面端に追い込むことが多かったのが功を奏したようだ。

 そして中堅戦に舞台は移る。対戦したのはネモ選手とHumanbomb選手。ネモ選手はユリアン、Humanbomb選手は春麗で戦いに挑む。攻撃力が弱いと言われる春麗だが、このキャラクターでHumanbomb選手は数々の戦いを勝ち抜いてきた。

ネモ選手
Humanbomb選手

 距離を取りつつ戦うユリアン。そして細かい技を繰り出しつつダメージを与えていく春麗。第1ゲームは1ラウンドずつ取り合う戦い。ファイナルラウンドも春麗が当初は優勢にゲームを進めていくものの、投げが通ってからのドミナントクラッシュでゲームを制した。こうなってくると流れはネモ選手にあるのか。2ゲーム目も1ランドを危なげなく取ったネモ選手。しかしHumanbomb選手も負けておらず、次のラウンドは圧倒して勝利。ファイナルラウンドは自力に勝るユリアンが優位。そして最後はドミナントクラッシュで勝利し、2セット目を取って、日本チームは中堅戦にも勝利を収めた。

 最後は大将戦だ。ふ~ど選手はバーディー、NL選手はキャミィで挑む。

ふ~ど選手
NL選手

 第1ゲーム。戦いは5分に見えたが体力が低いキャミィはやはり不利なのか。1ラウンドはバーディーが危なげなく取る。そして第2ラウンド。削りつつ戦うキャミィに対して最後はバッド・スキップ・チェーンを決めたバーディーが勝利してゲームをゲット。

 続く第2ゲームはスタンをからませながらしゃがみ中パンチでキャミィがラウンドを先取。2ラウンド目も画面端に追い込まれるバーディーだが次第に押し返す。そしてプルヘッドで勝利。ファイナルラウンドはふ~ど選手のマッチポイントだが、両者互角の戦い。ラインを押し上げていくバーディーだが1つ1つの攻撃がヒットするキャミィが有利に。気の抜けない状況が続くが、再びバック・スキップ・チェーンで締めてセットを取り、大将戦も日本が勝ち、1試合目を4-2のポイントで終了した。

第2試合目。日本選抜の行方は?

 そして第2試合に移る。最初は危なかったものの、その後は2-0でセットを取り圧倒する日本選抜。オーダーをどう組んでいくのかが重要となる。しかし先鋒戦はときど選手対Oilking選手と同じカードに。先ほどの試合では圧倒していた感のあるOilking選手だがどうだろうか。

 第1ゲームはその流れのままかまずラウンドはラシードに軍配が上がる。しかしラシードを捕まえた豪鬼はゲージを使って勝利する。ファイナルラウンドは押しつ押されつつの流れに。しかし赤星拳がヒットすると流れは豪鬼に。一気に決めた豪鬼が勝利した。

 続いて第2ゲーム1ラウンド目も豪鬼の優勢からスタート。ラシードを次第に画面端へと追い詰めていく。最後は赤鴉空裂破で決めて終了。非常に美しいフィニッシュだ。2ラウンド目も壁に追い詰めた豪鬼に流れが傾く。今度先鋒戦を制したのはときど選手だった。

 中堅戦はネモ選手とNL選手の戦いに。ネモ選手はコーリンを選択。キャミィに対してそれほど優位というわけではないのだが……。

 第1ゲーム第1ラウンド序盤は読み合いの様相を呈していたものの、打ち勝ったキャミーが取る。第2ラウンドも一進一退となるも制したのはコーリン。ファイナルラウンドは打撃重ねを読み勝ったキャミィが勝って1ゲーム勝利。

 ここでネモ選手はキャラクターをユリアンに戻す。しかし壁に追い詰めたキャミィが1ラウンドをパーフェクトで勝利する。マッチポイントはNL選手に。ここで弱ヘッドからのしゃがみ弱パンチで勝利するユリアン。次は体力を大幅リードから勝利してネモが1本返して1-1。ユリアンは必ずしもキャミィに有利ではないが、勝ち筋をしっかりと見極めて勝っていくネモ選手。

 第3ゲーム1ラウンドはキャミィが制すが、次のラウンドは体力大幅リードで進めるユリアンが勝利。ファイナルラウンドに持ち込まれた戦いは無敵技の読み合いを制したユリアンが壁際でコンボを決めて勝利してネモ選手が今度はセットを取った。

 最後の大将戦はふ~ど選手とHumanbomb選手が対戦する。ここでふ~ど選手はレインボー・ミカを選択した。Humanbomb選手は変わらず春麗だが、モリガンの衣装にチェンジ。

 第1ゲーム。攻めをつなげて壁に追い詰めたミカが勝利。投げと打撃が永遠にループしていく。第2ラウンドは春麗が攻めて体力を削っていったものの、ミカのバッドリービーチが決まり、最後は強パンチで逆転勝ち。

 第2ゲームの先生を取ったのは春麗。しかし画面端での攻めが強烈なのがミカだ。ドロップで釣る春麗に画面恥に持って行ったミカがフィニッシュ。第2ラウンドも始めは一撃を確実に当てる春麗が優勢だが、ナデシコを呼んだミカが削って最後はバッドリービーチで試合を確実にものにした。これで第2試合も先鋒、中堅、大将と日本チームの勝利となった。

圧倒する日本選抜は第3試合をどう戦うのか

 そして最後の試合となった第3試合。アジア選抜はどのように押し返していくのか。先鋒戦はふ~ど選手対NL選手となった。

 第1ゲーム1ラウンドは強気に攻めるバーディーが優勢に。体力が半分になるキャミィ。しかしチェーンを巧みに操ったバーディーが勝利。第2ラウンドも引き続きバーディーが優勢で、軸をずらして相手のコンボをかいくぐったバーディーがバッド・スキップ・チェーンでゲームを制した。どうもこのパターンがお決まりになっていくようだ。

 第2ゲームもキャミィは勝ちパターンを作りきれずに苦しい展開に。空中戦からの攻撃で挑んで行くも返り討ちにあってバーディーの勝ち。第2ラウンドは体力を着実に奪っていくキャミィが勝利。ファイナルラウンドは立ち強パンチで戦うバーディー。しかし有利に進めているのはキャミィ。じりじりと戦いは進むが残り時間が少なくなっていく。前に出たキャミィをまたお得意のバック・スキップ・チェーンが発動して逆転勝利となり、先鋒戦はふ~ど選手が取った。

 そして中堅戦は、ときど選手とHumanbomb選手の大戦だ。春麗については豪鬼のVトリガーが通用しやすいと見られるがどうなるのだろうか。

 第1ゲーム第1ラウンド。春麗の対空線にもしっかりと対応していく豪鬼。壁に追い詰めるとEXで勝利。2ラウンドは手数に勝る春麗が豪鬼を壁に追い詰めて体力を半分まで削っていくが、体制を入れ替えた豪鬼が勝利して1本目をときど選手が取る。

 第2ゲーム。春麗の無敵技を読み勝っていく豪鬼。かなり苦しい展開の春麗が敗れてしまう。次のラウンドは春麗が押していき、勝負に行った春麗が取る。そしてファイナルラウンド。投げからの打撃を放って逆転した春麗が勝利し、カウントは1-1に。

 第3ゲーム。第1ラウンドから積極的に前に出て勝負をかける豪鬼。壁に追い詰めて強力な攻めを駆使して春麗を倒した。第2ラウンドは下段攻撃と空中技を組み合わせて戦う豪鬼が春麗を壁際に押し込んでいく。何とかしのぐ春麗だが、着地の硬直に赤鴉空裂破をたたき込んだ豪鬼が勝利して、中堅戦を2-1で制した。

 そして最後の大将戦だ。これまでのカウントで14-4と大きくポイントをリードした日本選抜。この流れのまま大将戦を勝ち抜いていきたいところ。ネモ選手はユリアン、Oilking選手はラシードとキャラクターの変更はない。

 第1ゲームの第1ラウンド序盤は強気に攻めていくラシード。お互い一進一退だったが投げ技からの勝利で取ったのはユリアン。第2ラウンドはしゃがみガードを固めていくラシードだったが、壁端に押し込んだユリアンが勝利。

 第2ゲームは一気に画面端へ追い詰めるラシーンが危なげなく勝利。2ラウンド目も押し気味にラシーンが進めていく。カウンターを決めつつスタンに誘ったラシーンが倒しきり、Oilking選手がゲームを取った。

 お互い1-1で迎えた第3ゲーム。今度はユリアンが有利に進めていき、壁際の連携技が決まっていく。ラシーンも盛り返すものの体力が減っていき、削られたあとタックルで制したのはユリアンだ。次のラウンドはラシーンがスタートダッシュを決めて行く。壁際に詰めたあとは連続攻撃で倒しきった。次に迎えたのは最終戦のファイナルラウンド。お互いの削り合いが重なる。最後の体力がないところ投げ技からの攻撃で大将戦を制した。

 トータル16-6で日本選抜の勝利となり、優勝賞金300万円が贈られた。

 スコアから見ると圧倒的に強かったと思える日本選抜だったが、どのゲームもわずかの差で勝利してきた試合だった。26日に開催された「鉄拳7」の大会も観戦したが、忍耐力が勝敗を決めてとなっている気がしてならない。押し込まれていてもわずかなポイントをすかさず攻めていく集中力には舌を巻く。

 なお2月2日には、「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」も行なわれるとのことなので、どのような試合が展開されていくのか興味が尽きない。