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発売直前! 公式最速大会「SOULCALIBUR VI Battle Prologue in Nakano」開催!!
神園選手や邪神選手などの有名プレーヤーも参戦! 発売前から史上最高の盛り上がり!!
2018年10月15日 11:20
10月14日、中野のゲームイベントスペースRED BULL GAMING SPHERE TOKYOにて、「ソウルキャリバー」シリーズの最新作「ソウルキャリバーVI」の公式最速大会「SOULCALIBUR VI Battle Prologue in Nakano」が開催された。
今回の大会は、eスポーツイベントとしては珍しい、10月18日の発売に先駆けての大会なのだが、発売前にもかかわらず100名以上の選手がエントリー。しかも予選の時点で発売前のタイトルとは思えない高レベルな試合を見せていた。開発者も予想以上のレベルの高さに驚かされたとコメント。そんな激しい予選大会を勝ち抜いた8名の猛者たちによる、白熱の決勝トーナメントの様子をお届けしたい。
会場内では、シリーズのアートワークの展示や「ソウルキャリバーVI」の試遊コーナーなども用意されていた。大会参加者以外でも楽しめるイベントとなっており、場内は数多くのファンで溢れかえっていた。
試合は激闘の連続! 決勝トーナメントを制するのは誰だ!?
予選大会を突破し、決勝トーナメントにコマを進めたのは「さんくろ選手」、「はとむぎ選手」、「くぼ選手」、「神園選手」、「たもねぎ選手」、「邪神選手」、「SHK選手」、「ラグル選手」の8名。名の知れた有名プレーヤーから、無名の実力派プレーヤーまで、その顔ぶれは様々であった。
決勝大会は3ラウンド制の3試合先取ルールとなっている。まず初めの第1試合はシャンファ使いのさんくろ選手対ナイトメア使いのはとむぎ選手の戦い。
1試合目は開幕から激しい攻防。素早い動きでチクチクとダメージを奪っていくシャンファだが、相手はパワー系のナイトメア。1度のミスでごっそりと奪い返される緊張感の走る試合だ。互いに2ラウンド取り、最終ラウンド。ほぼダメージをもらわないまま、シャンファが激しい攻めでナイトメアを追い詰める。勝負は決したかと思われたとき、ナイトメアがソウルチャージで自身を強化。攻撃力が上がった状態での高火力な壁コンボでみるみる体力が減っていくシャンファ。両者の残り体力は僅か、ナイトメアの大振りの一撃をかわし、硬直の隙を突いて超必殺技のクリティカルエッジを見事に決めるさんくろ選手。最初の1試合目を制した。
その後、2試合目、3試合目は互角の戦いを見せるも、ナイトメアの高い火力に加えて、技の発生速度を早くする強化技「ソウルバーン」の前に立て続けに勝ち星を奪われるさんくろ選手。そして。はとむぎ選手にリーチが掛かる。
4試合目は壁のないステージ。ナイトメアの脅威である壁コンボがなくなり、先ほどより幾分楽になったさんくろ選手。と、思われたが勢いのついたはとむぎ選手の怒涛の攻めで3ラウンドをストレート勝利。準決勝へと進出した。
第2試合はゲラルト使いのくぼ選手VSグロー使いの神園選手の試合。使うキャラクターは両者とも今作から登場の新キャラクター。優勝有力候補のプロゲーマー、神園選手の戦いに期待が高まる。
新キャラクターを使っているとは思えない熟練の動きで立ち回る両者だが、優勢はグロー。打ち上げからの強力な空中コンボが炸裂し、1ラウンド、2ラウンドと立て続けに勝利。追い詰められたくぼ選手だが、黙ってやられるわけはない。ソウルチャージで強化中のゲラルトの勢いはハンパではなかった。本来ゲージを消費する強力な魔法がソウルチャージ中は撃ち放題になる。連発する魔法はガードしても削りダメージも大きく、一気に苦しい戦いになる神園選手。そこから流れが一変し、土壇場で3ラウンドを見事奪い返すくぼ選手。
その後、流れを掴んだまま試合は進み、2対1でくぼ選手がリーチ。神園選手も的確に最大火力のコンボを決めていくも、ゲラルトの魔法に翻弄され、4試合目はストレートでくぼ選手が勝負を制した。強豪の神園選手を倒し、喜びのガッツポーズを見せるくぼ選手。
続く第3試合はマキシ使いのたもねぎ選手VSアイヴィー使いの邪神選手。近距離のマキシと遠距離のアイヴィー。これはペースを握った側が圧倒できる組み合わせだ。
開幕から怒涛に攻め込むのはマキシ。距離を取りたいアイヴィーだが、それを全く許さず常に距離を詰めて戦うたもねぎ選手。1試合、2試合と危なげなく勝利を重ね、3試合目も壁に追い込んで邪神選手の逃げ場を奪い、的確にクリティカルエッジを食らわせて邪神選手を撃破した。
最後の準決勝進出者が決まる第4試合。ザサラメール使いのSHK選手VSジーク使いのラグル選手。サザラメールの長いリーチで牽制をしつつ、ジークからダウンを奪う。ここからがSHK選手の真骨頂。ダウンからの追い打ちのセットプレイでガンガンダメージを与えていく。さらにSHK選手の強いところは、相手の行動の読みが鋭く、ジークの攻撃にあわせてクリティカルエッジを的確に置いてヒットさせるのだ。クリティカルエッジが出るたび、会場からは大きな歓声が上がる。結果は3対1でSHK選手の勝利。安定の試合運びを見せた。
準決勝進出をかけた全試合が終わり、準決勝に進んだのは「くぼ選手」、「はとむぎ選手」、「たもねぎ選手」、「SHK選手」の4名。ここからはさらに激しい戦いとなる。
戦いはクライマックス! 頂点が決まる優勝決定戦!!
準決勝の第1試合は、くぼ選手VSはとむぎ選手。ナイトメアの必勝戦術、開幕からソウルバーンで強化をするはとむぎ選手。しかし、くぼ選手のゲラルトは全く動じず果敢に攻め込む。攻めながらもナイトメアの攻撃をガードや回避で確実に対処し、1ラウンドを先取。
1ラウンド目はくぼ選手にとってかなり良い流れ。その後も毎試合ギリギリまで追い込まれるものの確実に勝ちをキープし、結果は3試合ともストレートでくぼ選手が勝利し、決勝進出が決まった。
準決勝第2試合はたもねぎ選手対SHK選手。両者共に前の試合では激しい攻めを見せていただけに、この組み合わせは目が離せないカードである。
試合が始まると、自分のターンを握ろうと互いにガンガン攻撃を振っていく。最初に主導権を握ったのはSHK選手。得意なダウンからの追撃のセットプレイで1試合目を先取する。
2試合目は、開幕早々にザサラメールの猛攻でアーマーを破壊されるマキシ。防御力が落ち、これはかなり苦しい戦いが予想された。SHK選手が2ラウンド取り、この試合もSHK選手の勝ちムードが流れつつある中、最後の最後で底力を見せるたもねぎ選手。ブレイクアタックを連続で叩き込んでザサラメールのアーマーを破壊する。そこからソウルチャージやクリティカルエッジをフル活用して状況を巻き返す。追い風が吹いたか、その後は勢いに乗ったまま連続で勝ち星を上げ、結果は3対1でたもねぎ選手が決勝に進出した。
ついに優勝者を決める最後の戦い。くぼ選手VSたもねぎ選手の試合だ。
1試合目は、たもねぎ選手が上中下段の攻撃をうまく散らし、ガードを固めたところを投げで崩していくという完璧な立ち回りでくぼ選手を翻弄。良い流れで1ラウンドを奪う。
2ラウンド目では、先ほどの戦法にくぼ選手が早くも対応。散らした攻撃を見事にガードで対処していく。気がつけばリングの端まで追い込まれるマキシ。リングアウトを警戒するあまりガードが甘くなり、強力なコンボをもらい1ラウンドを奪われる。
どちらも引かない互角の戦いに会場が大歓声に包まれていた。そして3、4ラウンド目では、たもねぎ選手のクリティカルエッジが光る。相手に大振りの攻撃を誘い、スカらせたところをデカい1撃をお見舞いし、初めの1セットをたもねぎ選手が勝利した。
2試合目の最終ラウンド。マキシの体力は7割、ゲラルトはあと1撃で負けてしまうほどの微量な体力。余裕の体力差でゲラルトを追い込んだ。会場の誰もが勝負あったと思っていたのだが、まさかその予想を裏切った。ソウルチャージからの魔法の連発で一気に流れを変える。油断したか、魔法が連続で直撃し、くぼ選手が起死回生の勝利を掴んだ。
会場を湧かせ、最高の見せ場を作ったくぼ選手。しかし、そこからは勢いが続かず、たもねぎ選手が主導権を握り、3試合目、4試合目と勝利を飾り、優勝の座を掴んだ。
大会終了後、イベントの最後は豪華景品を賭けたナイトメアくんとのじゃんけん大会が行なわれた。惜しくも優勝することは叶わなかったくぼ選手だが、じゃんけん大会で勝ち抜き、非売品の「ソウルキャリバーVI」のポスターをゲット。準優勝は賞状しかもらえなかったので、お土産ができて良かったとご満悦の様子を見せていた。
終始大賑わいの中、13時間に渡る長時間の公式大会の幕が下りた。
イベント終了後、今回の大会の優勝者である、たもねぎ選手にお話をうかがった。
今日の試合を振り返って、「予選でも危ういところもあって、今日の目標は予選を勝ち抜くことが目標だったので、ちょっと出来過ぎな結果でした」とコメント。
持ちキャラについて聞くと、前作で使っていたキャラクターの「アルゴル」が今作では未登場なので、「ソウルキャリバーII」以来、久々にマキシを使ったのだという。同会場で毎週行なわれていた「ソウルキャリバーVI」の試遊会に参加して腕を磨いてきたと語る。
最後に「ソウルキャリバーVI」への期待について伺うと、「正直、『ソウルキャリバーⅤ』以降、もう出ないと思っていたので、また新作が出て、みんなと『ソウルキャリバー』ができるのが嬉しいですね。これからも大会などに参加して、作品を盛り上げていけたらなと思っています」と意気込みをいただいた。
筆者も一格ゲーファンとして、eスポーツシーンで「ソウルキャリバーVI」が盛り上がってくれることを期待している。