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Ubisoft、街づくりRTS「The Settlers」の25周年記念作をGamescomで発表
Snowdrop Engineで描かれる村の風景は見飽きることがない美しさ
2018年8月23日 05:22
Ubisoftは、ドイツで開催されているGamescom 2018でWindows用リアルタイムストラテジー「The Settlers」を発表した。本作は「Settlers」シリーズ25周年の記念タイトルとして、シリーズを生み出したVolker Wertich氏の指揮のもと、2019年秋に発売される。2018年11月には、最新作を除くシリーズ7作が全てパッケージされた「HISTORY EDITIONS」も発売される。日本での発売はどちらも未定。
本作はある島にたどり着いた開拓者たちが、森を切り開き、畑を耕して村を大きくしていくという街作り系のリアルタイムストラテジー。「The Division」シリーズと同じSnowdrop Engineで描かれる世界は非常に緻密に作られている。見下ろし型のRTSなので一見すると小さな人影がウロウロしているだけに見えるが、近寄ってみるとそれぞれが実に細かいアニメーションで自分の役割を果たしている。
今回は試遊することはできなかったが、序盤からの一連の流れをデモプレイで見ることができたので、時間軸で変化していくプレイを解説したい。
島に着いた直後には、まずは資源を集める
ゲームは最初のセトラーたちが海岸に船でたどり着くところからスタートする。まずは彼らの住む家や働く場所を作らなければならない。デモプレイではまず森に隣接した場所3カ所に伐採場を作り、海の側には漁場を、開けた場所には畑を作る。するとギャザラーたちが自動的に木を切り倒したり、魚を釣ったり、畑を耕して資源を集め始める。どの資源を集めるかは、セトラーたちが勝手に判断するが、この資源があれば施設が生産できる、という場合にはプレーヤーが特定のアイテムを集めるよう指示することもできる。
これらの建物はすべて道で繋ぐ必要がある。道が交差する場所にはマーケットや木工所などを建て、さらにその周囲には家を建てる。マーケットを立てると、ギャザラーたちが収集したものをカゴに入れて販売しに来る。すると家の住人たちが買い物に着て、買い込んだ食糧で料理を作り始める。作った料理は、近くの作業場まで運び、セトラーたちの空腹を満たす。これで、生産から消費までの一連の流れが完成し、人口が少しずつ増えていく。
島の住人は、ほとんどは白い服をきた一般の労働者だが、中には青い服を着たクラフターや、赤い服を着た兵士もいる。セトラーには男女どちらもいるが、能力に差はない。よく見ると、女性の木こりが働いていたりと、仕事内容も全く同じだ。働くアニメーションはかなりのこだわりで作られており、例えば料理を始めると家の煙突から煙が立ち昇ったり、木工所の中ではいくつかの作業を分業で行なっていたりと、とにかくリアリティにこだわっている。
ゲーム開始時には使える土地はわずかで、それ以外の場所はぼんやりした霧に包まれている。入れない場所との境界線には杭が立っている。この杭の近くにキープ(城)を立てて道をつなげると、探検隊が少しずつ杭を押し下げて領地を広げていく。プレーヤーが探検したい場所にマーカーを設置して、そこに誘導することもできる。デモプレイでは、誘導先で銅の鉱山が見つかり、銅製の武器が生産できるようになった。
施設をアップグレードして町を発展させる
今度はその数十分後だというデータからスタート。町にはかなり家が増え、中にはタウンホールもできている。また白服のセトラーを特定の職業に就かせるためのギルドホールや、マイニングの施設、道具屋など新たな施設も増えている。
転職してすぐには、なかなか上手く仕事ができないので、練習場で鍛錬することになる。兵士になったばかりのセトラーが弓を練習して失敗したり、練習をさぼったりしている風景はコミカルで、見ていて楽しかった。
施設はアップグレードすることで収容できる人口が増えていく。鉄が収集できるようになると、武器専門の鍛冶屋も作れるようになる。街を守るための城壁も作れるようになる。この城壁は後々発生する戦争の時に生きてくる。
幸福度が低いと革命が発生、奪還するには戦争も
そこからさらに2時間後のデータでは、タウンホールは2回のアップグレードでずいぶん立派になっており、新しいセトラーが到着して町は一層賑やかになっている。道にはカバーストーンが敷かれて、粉ひき小屋で作った小麦でパンを焼くパン屋もできている。家もしっかりしたレンガ造りになって、もはや最初の頃の面影はなく、ちょっとした都市になっている。郊外には、ヒーローを戦わせることができるアリーナもできている。
街にはリーダースキルを持った指導者的なセトラーが生まれている。もしその街が暮らしにくいと、不満を持つ人たちをまとめて反乱を起こすこともある。暮らしにくい街では、プラカードや松明を掲げたデモが頻発しており、その中でリーダーが赤い街の旗を降ろして、黄色い旗に付け替える。するとそこは敵地となる。取り返すためには戦争をして、相手のキープを落とす必要がある。
このころになると、兵士にはソードマン、バーサーカー、アーチャーという種類ができており、戦争がはじまると自動的に整列して侵攻する。城壁を壊して、キープを奪うと、再び旗の色が赤に戻る。
長く続いているだけに、シンプルだが非常によく練りこまれたシステムと、見ていて飽きの来ない細かいアニメーションで、止めどころを見つけるのが難しそうなゲームだった。日本での発売は未定だが、可能性はかなり高そうだった。日本語でプレイできる日を期待したい。
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