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【東京おもちゃショー2018】本物のエンジン音を持つ新ミニカー「トミカ4D」発表!
GT-R・フェアレディZ統括責任者・田村氏自らがこだわりのエンジン音を収録
2018年6月8日 09:26
タカラトミーは「東京おもちゃショー2018」において、ステージイベント「トミカ新商品」のプレス向け発表会を行なった。
イベントはタカラトミーのトミカ企画部部長の竹内氏の挨拶からスタート。竹内氏は、「ニューコンセプトトミカ4Dは、トミカ単体が持つ『格好良い』という部分を追求して生まれた、これまでにない全く新しいトミカとなっています。『トミカ4D』のデビューに向けて、日産自動車・本田技研工業の多大なるご支援を賜って『トミカ4D』のコンセプトを実現できた」と語った。
「トミカ4D」は、本物のエンジン音とリアルな振動をウリとする。会場では、商品のイメージ映像が流された。「トミカ4D」は上から車体を押し込むことでリアルなエンジン音が鳴り、エンジンが掛かるとアイドリング振動が起こる。さらに手転がしで車を走らせると走行音も鳴り響く。走行音は加速や減速、シフトチェンジの音まで様々なバリエーションが内臓されている。イベントでは本商品の特徴が語られ、ゲスト達が発売に先がけてこの機能を体験した。
開発陣のこだわりから生まれた完璧な再現性
続いて本商品の開発担当の大井氏から、進化したポイントであるエンジン音と振動による爽快感。本物さながらの臨場感がアピールされた。
「トミカ4D」の開発に全面協力した日産自動車GT-R・フェアレディZ統括責任者の田村宏志氏は、初めこの話を受けたとき、「車の音が欲しい? そもそも4Dとは一体何だ?」と困惑したとコメントした。
しかし開発陣と話を交わすにつれ、「そんなに本物の音で再現性を高くしたいのか」と大井氏の熱意を感じ取り、全面協力を決意。日産のテストコースを貸し切って、開発者である田村氏自らの運転でGT-Rの音の収録を行なったのだという。この話を聞いた司会の安東アナウンサーも「うわぁ、力入れましたね! もう、おもちゃの域を超えているんじゃないか」と興奮気味に感嘆の叫びを上げた。
ここでもう1組のゲスト、お笑いコンビ「品川庄司」の2人が登壇。2人はステージに上がっていきなり、「好感度の低い品川です」と自虐風な挨拶で会場の笑いを誘った。そしてここから品川庄司の2人による「トミカ4D」のデモンストレーションが行なわれた。
大井氏の指示のもと、「トミカ4D」の車体の上を指で押すと“ギュルルルルッ!”というエンジン音が会場に響いた。瞬間、品川庄司の2人も口をそろえ「すごいねこの音のクオリティが! めっちゃリアル!!」と音と振動に興奮した口調で語った。
手転がしで走行音を響かせる「トミカ4D」に品川さんは「俺らが子供の頃に遊んでたみたいに、自分の口でブーン! って言わなくていいね!」と感動。車体を軽く押すと鳴るエンジンの空吹かしやクラクションなどの細かなギミックにも終始驚きの反応を見せた。
その後、会場では田村氏が運転するGT-Rのエンジン音の収録風景を動画を流された。田村氏は映像を見ながら、「運転席で聞く音と外で聴く音、エンジン音の聞こえ方はいろいろある。どの音が格好いいか比べながら一部はミキシングした」と今回の音の収録に対するこだわりを披露した。安東アナウンサーが感服した様子で「大井さんの熱意が伝わってきました」とコメントした。
イベントの最後に「トミカ4D」を体験した品川庄治の2人は「絶対に子供に買ってあげたい! これは喜ぶ!」と語った。田村氏は「スポーツカーには、格好良くて、速くて、そして“いい音”という要素がある。この音がミニカーにも収録された」と語った。「トミカ4D」は、GT-Rの開発者も太鼓判を押す商品なのだ。
「トミカ4D」の試作品はタカラトミーブースで実物に触れることができた。筆者も体感したが、あのサイズにここまでのリアルが詰まっていることに、イベントでは説明されたものの実物にふれたときはやはり驚いてしまった。
手転がしで走らせる遊びが走行音と振動が加わることにより“走らせている感”が増し、疾走感と爽快感が肌で感じられる。この感覚は是非会場で味わってもらいたい。
トミカの新たな可能性を見せた「トミカ4D」は各1,600円(税抜き)で10月に発売予定。第1弾のラインナップは、スポーツカータイプ4種とはたらくクルマ2種の全6種類。はたらくクルマにはエンジン音のほかに、サイレン音やアナウンスボイスも収録されている。
かつてない進化でますます目が離せないトミカシリーズ。2020年のトミカ50周年にも期待が高まるところだ。