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【スマホアプリ今日の1本】「ドラゴンクエストライバルズ」

今度のドラクエはカードゲーム!ターンごとで戦況が一変する緊張感も魅力

11月2日配信

利用料金:無料(アイテム課金制)

 「ハースストーン」に「シャドウバース」と、世界的な盛り上がりを見せつつあるスマートフォン向けのデジタルカードゲーム。そこに新たなラインナップとして加わったのが、スクウェア・エニックスより11月2日に配信された「ドラゴンクエストライバルズ」だ。

 言わずと知れた「ドラゴンクエスト」のキャラクターやモンスターをカード化し、オンライン上でさまざまなプレーヤーと対戦できる本作。“ドラクエらしさ”は随所に残しつつ、それをカードゲームに落とし込んだ画期的な作品だ。

「ドラゴンクエストライバルズ」の3大ポイント

・「ドラゴンクエスト」の世界観がそのままカードゲームに
・リーダーごとでまったく異なる戦略
・どのタイミングで攻めに行くか、1ターンごとの戦略性

勝利への第一歩はリーダーの選別から

 本作の基本的なルールは、30枚のデッキの中から毎ターン1枚ずつカードを引き、それを駆使して相手リーダーを倒す、という内容だ。そして戦局を左右するカードは、大きく分けてユニットカード、武器カード、特技カードの3種類が存在する。

 ユニットカードはモンスターを場に配置することができる。武器カードはリーダーが装備するもので、装備するとリーダーが相手リーダーやユニットを直接攻撃できる。特技カードは使うと即座に効果を発揮し、相手にダメージを与えたり、逆に味方を守ったりとさまざまな恩恵が得られる。これとは別に「テンションカード」も存在する。これは毎ターン1枚使えるカードで、3回使うとテンションがMAXとなり、リーダーごとに用意された特殊なスキルが使用できる。

 これらのカードを使用するには、MPが必要になることも覚えておきたい。MPは、最初は1だがターンが経過するごとに増えていき、最終的に10にまで到達する。カードによってMP消費量はバラバラで、基本的に弱いカードは少なめ、強いカードは多めに設定されている。強いカードだけを集めても序盤はMPが足りずまったく行動できないケースもあるため、少ないMPで行動できるカードも適切に組み込んでおくことが重要だ。

自陣は縦3×横2の6マスが用意されており、戦略を練りつつユニットを配置していく
カードの左上(青地)に書かれているのが消費MP、そして左下(赤地)がユニットの攻撃力、右下(緑地)がユニットのHPを表している

 次にバトルの要となるリーダーについて紹介していこう。リーダーは戦士(テリー)、魔法使い(ゼシカ)、武闘家(アリーナ)、僧侶(ククール)、商人(トルネコ)、占い師(ミネア)、魔剣士(ピサロ)の7人が登場する。プレーヤーはこの中から1人を選び、バトルに臨んでいく。ゲーム開始時に早速選ぶことになるのだが、いつでも自由に変更できるので、まずはお気に入りのキャラクターを気軽に選ぶといいだろう。

 戦士のテリーは豊富な武器カードが特徴で、リーダー自身が攻撃を繰り出す機会も多い。魔法使いのゼシカは特技カードがバリエーション豊富で、チャンスがあれば1ターンで大ダメージを与えることも可能だ。武闘家のアリーナは少ないMPで連続攻撃を繰り出せるのが最大の特徴。連続してカードを使うことで威力が上がる必殺技を持ち合わせており、上手い立ち回りが要求されるリーダーと言えるだろう。

 長期戦に強い特徴を持っているのは僧侶のククールだ。ほかのリーダーとは違いHPを回復できるホイミ、ユニットの最大HPを上げるスカラといったカードを持ち、相手をじわじわと疲弊させていく。トルネコは商人という設定を活かしたカードを持っている。例えばユニットの攻撃力を上げる「超ちからのたね」や「バイキルトの巻物」、また手札が6枚以上の時に攻撃力が上がる武器カード「せいぎのそろばん」など、不利な状況を打開する策をいくつも持っているリーダーだ。

 占い師のミネアは少々クセのあるリーダーで、ふたつの効果のどちらかが発動する“占い”効果を持つカードを扱う。どちらの効果が発動するかはランダムのため、安定した力を発揮できないことも。その代わり、狙い通りの効果が出れば勝利へ大きく近づけるのも事実だ。そして魔剣士ピサロはMPを増加させるカードを持っているため、比較的早いタイミングで強力なユニットを召喚できる。

 一通りのリーダーを紹介してきたが、現在のところ決定的な強さを持つリーダーは存在しない。せいぜい運に左右されるミネアが上級者向けに感じるくらいだろうか。また今後のアップデートによって強弱の関係も変わってくるはず。手に入ったカードによって、その都度リーダーを変更していくのも面白そうだ。

低コストのモンスターも重要な存在に

 ここからは本作の肝であるバトルの流れを紹介していく。まずは先攻か後攻かをランダムで決めるのだが、このとき後攻になるとテンションゲージが2つ溜まった状態でのスタートになり、序盤のタイミングで強力なスキルを発動できる。先手でカードを使用されるのは厳しい反面、後攻にもしっかりとメリットが用意されているのだ。

 またバトル開始前には先攻に3枚、後攻に4枚のカードが配られる。このとき1度だけカードを交換できるので、消費MPが高く序盤では使いにくいものは取り替えておくといいだろう。

 準備が整ったところでいよいよバトルがスタート。ここからやるべきことはリーダーや手札の内容によってまったく違ったものになるが、ユニットを場に召喚し、隙を見て相手リーダーを攻撃することに変わりはない。リーダーを集中的に攻撃して短期決戦に持ち込むのもいいが、HPを削りきれなかった場合は手痛い反撃を受けることになる。まずは相手のユニットから着実に倒していき、反撃されないように心がけることも大切だ。なんにせよ、リーダーががら空きにならないよう低コストで召喚できるユニットも多めに入れておきたいところ。

 ユニットは自由に配置することが可能だが、せっかくなら配置場所にもこだわりを持ちたいところ。例えば前後にユニットを2体配置すると「ブロック」が発動し、前列のユニットが攻撃を受けてくれる。また縦に3体のユニットを配置したときには「ウォール」が発動。これが発動している間は、ウォールとなるユニットたちが自身のリーダーを守ってくれるのだ。「ブロック」、「ウォール」はどちらもバトルの序盤から終盤まで役立つテクニックで、相手の攻め手をなくすだけでなく、味方のピンチを防ぐことも可能だ。

テリーのスキル「稲妻の加護」は貫通の能力があり、ブロック状態になっている敵ユニットを一気に攻撃できる。相手の防御を崩したいときに有効だ
ゼシカが使用できるイオナズンはすべての敵にダメージを与えられる強力なカード。場に揃ったユニットを一網打尽にし、形成を一気に逆転させる可能性を秘めている

 リリースされたばかりだがすでにカードのバリエーションも豊富で、最初からすべての能力を把握するのは難しい。とはいえ能力や立ち回りは、実際のバトルを繰り返して覚えていくもの。まずは勝敗を気にせずどんどん挑戦していくことをおすすめしたい。また本作には真剣勝負の場であるランクマッチ以外にもフリーマッチや、AIとバトルできるモードもある。練習できる環境も豊富なので、積極的に使ってほしい。