ニュース

【スマホアプリ今日の1本】「マフィア III:ライバル」街の悪党たちを率いてニューボルドーを制圧せよ!

高戦略性のターン制バトルで抗争を勝ち抜くクライムRPG

10月25日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「マフィア III:ライバル」の3大ポイント

・属性とアビリティによる高い戦略性
・部下たちの背景設定がバッチリ。本作ならではのマフィア気分が味わえる
・他のゲームでは味わえないマフィア同士の抗争が魅力

 弊誌でも連載などでたびたび紹介している「マフィア」シリーズ。マフィアの一員となって成り上がっていくクライム・アクションで、最新作の「マフィアIII」(プレイステーション 4/Xbox One/Windows)が10月に発売されたばかりの大型タイトルだ。そんな「マフィアIII」のスピンオフ作がスマートフォンのゲームアプリとして登場。今回は、この「マフィア III:ライバル」の魅力に迫ってみたい。

 本作の舞台は1960年代、アメリカ南部に位置する架空の都市ニューボルドー。「マフィアIII」の舞台でもあるこの都市は、マフィアが日常的に跋扈し犯罪が多発、警官が休む間もなく駆けずり回る危険地帯だ。プレーヤーはマフィアのボスとしてあらゆる犯罪行為に手を染め、暗黒街を支配するべく活動していくことになる。

【『マフィア III : ライバル』ローンチトレーラー】

バトルは最大5対5で行なわれる。属性とHPが表示されている敵が現時点の攻撃目標。ほかの敵をタップすれば、目標を切り替えることもできる
ダメージを受けて怒りゲージが最大までたまると、アビリティの発動が可能に。最初のうちは、出し惜しみせずに使っていったほうがバトルがラクになる

 アクションゲームである本編とは異なり、本作は抗争をテーマとしたRPGとなっている。荒くれ者やゴロツキといった部下たちを従え、敵対勢力のギャングチームと戦っていく。バトルに勝利すれば次のステージに進むことができ、これをくり返してニューボルドーを制圧していく仕組みだ。

 バトルは完全なターン制で、自分のチームと敵対する相手チームが交互に行動する。画面では敵チームと味方チームが相対しており、画面下に表示されているキャラクターアイコンをタップすると攻撃を行なうほか、相手チームのキャラクターをタップして攻撃目標を変更することも可能。そのため、攻撃力の高いキャラクターが1番に行動してダメージをかせいだり、逆に攻撃力の低いキャラクターが弱っている敵を狙ったりといった戦略が必要だ。

 また各キャラクターは、トランプのマークで表される属性を持っている。属性には「スペードはハートに強く、ハートはダイヤに強い」というような強弱関係があり、強い属性のキャラクターで弱い属性のキャラクターを攻撃するとダメージがアップ。同じ属性に偏り過ぎると相手チームの属性によっては極端に苦戦するので、なるべく異なる属性のキャラクターでチームを組むのが基本となる。

 もう1つ、バトルのキモになるのが、キャラクターの持つ“怒りの心のアビリティ”だ。相手の攻撃を受けるとキャラクターアイコンの下側にある怒りゲージがたまっていき、満タンになると特殊なアビリティを繰り出せる。アビリティには、敵全体をまとめて攻撃するものや大ダメージを与えるもの、味方のHPを回復するものなどがあり、使うタイミングによって戦局を大きく左右するのは言うまでもない。

 これらの要素のおかけで本作のバトルは難しい反面、戦略性がかなり高い。適当に攻撃しているだけでは勝てないので、「チームの誰から行動するか」や「相手チームの誰を狙うか」を考えなければならない。アビリティの使いどころを見極め、属性の相性を最大限に活かした戦いを要求されるのだ。

 ただしゲーム序盤は部下が少なく、自由にパーティを編成することはできない。属性による駆け引きを楽しめるようになるのは、ある程度ゲームを進めたあとになる。ゲーム序盤は属性同士の相性はあまり気にせずに、味方全員で1人の敵を集中攻撃し各個撃破していくほうが効率的なように感じた。

 そして、本作を語るうえで触れておかなければならないのが、マフィアを題材にしている点。そのせいか、とにかく過激な描写が多い。とくに顕著なのがバトルシーンで、ピストルやマシンガンによる銃撃は言うにおよばず、メリケンサックで殴ったり、ナイフで刺したりと、血しぶきの舞う攻防が描かれる。さらに敵も味方も、HPが尽きたキャラクターは自身が作った血だまりに崩れ落ち、戦闘が終わるまで倒れたまま。一般的なファンタジーものとちがって死体が消えないため、“人間同士の抗争”という構図をよりリアルに、より生々しく感じさせてくれる。

 バトル中に発するボイスも同様。音声が英語ゆえに完全にヒアリングできたわけではないが、それでもお互いが口汚くののしり合いながら戦っているのがわかる。良識的なゲームではまず聞くことがないであろう罵声が飛び交うため、クライム系の作品に慣れていない人にはかなり刺激的なはずだ。

 さらに、この部下たちは各々しっかりとした背景が設定されていて、根っからの殺人狂や、政府軍出身のブゥードゥー教の僧侶、はたまた由緒正しきKKKメンバーの孫息子など、彼らの出自から本作ならではの味わい深い世界観に触れることができる。表世界では完全アウトなゴロツキどもを率いてのし上がってこそ、マフィアのボスというわけだ。

 マフィアを主人公に据えている点と(スマートフォンのアプリにしては)高めの難易度を考えると、万人にオススメできる作品とは言えないかもしれない。しかし、勧善懲悪をテーマにしたゲームにはない、ピカレスクな魅力がたっぷりつまっているのもまた事実だ。「マフィア」シリーズのファンは間違いなく楽しめると思うが、むしろ「マフィア」シリーズ未経験の人たちにこそオススメしたい。キレイな作品にありがちな“カッコいい悪”ではなく、人間の醜い部分が醸し出す“生々しい悪”を存分に堪能できるだろう。

血を流しながら戦い、力尽きると血だまりに倒れていくマフィアたち。こういった残酷描写が「抗争」のリアリティと臨場感をうまく演出している
バトルに勝利すると戦利品が手に入る。武器や防具に加え、血まみれの現金や違法な薬物など、一般のゲームではまずお目にかかれないアイテムも少なくない
【スクリーンショット】