【特別企画】

ダンディリオン、また失踪したのか! 「ウィッチャー3 ワイルドハント 追憶の調べ」詳報【gamescom2026】

リマスターでさらに美しくなった世界、魅力的なストーリーや新たな成長要素が遊び心をくすぐる

【ウィッチャー3 ワイルドハント 追憶の調べ】
2027年発売予定
価格:未定

 CD PROJEKT REDは、gamescom 2026において、オープンワールドRPG「ウィッチャー3 ワイルドハント 追憶の調べ」を初公開した。本稿では、ハンズオフで実施されたプレゼンテーションの内容をお届けしていく。ONLで発表された内容については下記記事を参照いただきたい。

【CD PROJEKT REDブース】
「追憶の調べ」一色だったCD PROJEKT REDブース
掲示版にはファンからのメッセージが書き込まれていた
ハンズオフデモコーナーには長蛇の列が。週末の一般公開日にはさらに多くのファンを集めそうだ

 「追憶の調べ」は、Game of The Yearをはじめ、数々のゲームアワードを総なめにしたオープンワールドRPG「ウィッチャー3 ワイルドハント」3つ目の有料ダウンロードコンテンツ。前DLC「血塗られた美酒」のリリースから実に10年後、次回作となる「ウィッチャー4」の発表後のリリースという、異例尽くしのDLCとなる。リリース時期は2027年を予定し、価格は未定。開発は、「ウィッチャー」シリーズのクリエイターが集うFool’s Theoryとの共同開発となる。

 今回サプライズだったのは、この「追憶の調べ」のリリースに先駆けて「ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター」が発表されたことだ。グラフィックスやゲームデザインがアップデートされているだけで無く、これまでにリリースされた2つの有料DLCも含まれており、しかも本編を所持しているユーザーには無料でアップデートが可能という太っ腹な仕様となっている。これら背景には「ウィッチャー4」の発売時期が2028年にずれ込んだ影響もありそうだが、「4」に向けた施策としてはこれ以上無いと言えるだろう。

 今回のgamescomでは、ビジネスエリアと一般エリアの2カ所にブースを設け、それぞれ実機によるハンズオフデモを展開。CD PROJEKT REDらしく、撮影、録音、録画、質問はすべて禁止だったが、同社ブースで実施していた配信で映像を披露しているため、そちらを確認すればかなり詳細なことがわかるだろう。

【REDstreams: On the Go! gamescom 2026 | Day 1】

 見ての通り、最初に目に付くのは、新しい舞台やさらに渋みを増したゲラルトの容姿も然る事ながら、圧倒的に美しいグラフィックスだ。これは「追憶の調べ」というよりも、リマスターアップデートの影響だが、これが「ウィッチャー4」と言われても信じてしまうほどのクオリティだ。草花や森林は密度を増し、パストレーシングに対応した水面はさらに美しさを増し、朝陽は眩しく、朝靄も実にリアル。リリース後に継続的なアップデートによりゲーム自体を磨き上げていく手法は、「ウィッチャー3」や「サイバーパンク2077」で実証済みだが、続編発表後にもさらにもう一段引き上げてしまうCD PROJEKT REDには脱帽だ。本リマスターは、9月29日の発売が予定されている。

【さらに男前になったゲラルト】
【リマスターでさらに磨かれた世界】

 「追憶の調べ」の舞台となるのは、新エリアとなるレッテン(Letten)。緑と水にあふれたのどかな田園地帯にお困りごとが発生し、再びゲラルトの出番となる。そのお困りごととは、なんとダンディリオンに関わることだった。レッテンは、ゲラルトの大親友であり、トラブルメーカーであるダンディリオンの故郷があり、生家に赴くと、彼が彼の生涯何度目かの失踪を遂げたことを知る。ゲラルトはその捜索に協力する流れになるが、一族も一枚岩ではなく、様々な思惑が見え隠れしており、「ウィッチャー」らしい取捨選択、時には非情な決断が求められることになりそうだ。

 コンテンツの対象レベルは明らかにしていないが、登場したモンスターやボスキャラは、いずれもレベル38から40の間で、DLC第2弾「血塗られた美酒」より順当に少し上といった感じ。「血塗られた美酒」までクリア済みの猛者には、腕試しに丁度良さそうだが、本編クリアだけだったり、未プレイにはややハードルが高い設定だ。それゆえのリマスターであり、DLC2本実質無料化ということなのだろう。

 デモの内容は、正直な所、リマスターによる変化のほうが印象的だった。先述したグラフィックの進化もそうだし、乗馬操作の改善はかなり良好で、引っかかることなくスムーズな移動が可能になっているようだ。塀の乗り越えや階段の上り下りといった細かいが、頻繁に利用するアクションにも手が入れられているのが嬉しいところで、カットシーンも高解像度テクスチャのおかげで、まるで実写ドラマのような見栄えだ。ちなみにヒロイン候補のリラ(ダンディリオンのファミリー)も可愛らしく、ゲラルトとのロマンスが期待されるところ。

 完全新規のゲームメカニクスとしては「銀のチェーン」が用意されている。クロスボウのように、武器や印と併用して使うことができ、ふりまわしによる範囲攻撃や、任意の敵の引き寄せ、盾持ちに対するガード崩しや部位攻撃、印と組み合わせによるコンボ攻撃(チェーン×イグニなど)など、かなり高いポテンシャルを持つ。

 「アサシン クリード シャドウズ」の奈緒江が扱う鎖鎌のようなメイン武器にはならなそうだが、剣や印と組み合わせることにより、かなりバトルが重層的になり、かつバトルそのものが変わりそうで、はやく試してみたいところだ。それにしても、本編リリースから10年以上経過後に、バトルがさらに深化するのはいやはやといった印象だ。

【バトルも深化】

 またスキル類がツリー化されており、従来の直列スタイルよりも、より効率的に高位スキルを獲得できそうだ。新しいスキルや印も用意されているようだが、詳細は後日になる見込み。その他、武器やアイテムなどもあえて情報を出さないようにしており、続報が待たれるところだ。ちなみに道中、犬が登場し、撫でられることが注目を集めていたが、この程度のことが話題になるのは、それだけ、この世界に愛着と魅力を感じている人が多いのだろう。

 物語は、本編を彷彿とさせるダンディリオン救出劇が再び繰り返されるようで、彼の故郷であり、一族も登場ということで、ゲラルトとダンディリオンの駆け引きが好みのウィッチャーファンにはかなり刺さるDLCになりそうだ。発表に合わせてすでに日本語吹き替えトレーラーも公開されており準備は万端。9月は「ウィッチャー3」リマスター、2027年は「追憶の調べ」、そして2028年は「ウィッチャー4」と、RPGファンは大忙しになりそうだ。

【ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター [日本語吹替版] | アナウンストレーラー】
【ウィッチャー3 ワイルドハント 追憶の調べ [日本語吹替版] | ティザートレーラー】
【様々な登場人物】