【特別企画】

「プラグマタ」チーム内には「あざとディアナ警察」があった。200万本突破記念イベントが開催

田中美央さん&東山奈央さんが“父の日”朗読劇を披露

【『プラグマタ』大ヒット記念!父の日スペシャルイベント】
6月18日 開催

 カプコンは6月18日、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch 2/PC用SFアクションアドベンチャー「プラグマタ」のライブ配信イベント「『プラグマタ』大ヒット記念!父の日スペシャルイベント」を、東京・上野のesports Style UENOにて開催した。

 本イベントは、今年4月に発売された「プラグマタ」が全世界販売本数200万本を突破したことを記念して実施されたもの。イベントでは、「プラグマタ」プロデューサーの大山直人氏、ディレクターの趙容煕(チョウ ヨンヒ)氏に加え、ゲストにヒュー・ウィリアムズ(以下、「ヒュー」)を演じた声優の田中美央さんと、ディアナ役の東山奈央さんが登壇した。

 「プラグマタ」の制作秘話や収録時のエピソード、そしてゲストによる実機プレイと、本イベントのために書き下ろされた、“父の日”をテーマにした朗読劇が披露された。本稿ではイベントの様子をお届けしていく。

会場にあった等身大ディアナ人形

父の日に目前に「プラグマタ」。ヒューとディアナに寄せられた“親子”のような反響から生まれた感謝の場に!

 冒頭では、大山氏が今回のイベントが「父の日」に合わせて実施された理由について、SNSなどでユーザーから「ヒューとディアナが親子のように見える」、「お父さん、お母さんのような気持ちでディアナを見てしまう」といった声が多く寄せられていたことを明かした。そうした反響を受けて、ユーザーへの感謝を伝える場として、本イベントを企画したという。

 「プラグマタ」は、近未来の月面世界を舞台に、月面施設の調査に派遣されたヒューと、アンドロイドの少女ディアナが地球への帰還を目指すカプコンの完全新作タイトルだ。最大の特徴は、TPS(サードパーソン・シューティング)に、パズル要素を融合させた独自の「ハッキングパズル」にあると言える。もちろん、ヒューとディアナの関係性が少しずつ“親子”のように見えてくる物語も大きな魅力だ。

左:「プラグマタ」プロデューサー・大山直人氏、右:「プラグマタ」ディレクター・趙容煕(チョウ ヨンヒ)氏

 イベントでは、開発スタッフの打ち上げ用に制作されたという“秘蔵映像”を、ユーザー向けに再編集した特別映像が公開された。映像は「プラグマタ」開発初期から、発売までの歩みをコミカルに脚色した上で振り返る内容だった。司会から、映像内で登場した“公園でおんぶされてヒューとディアナのアイデアを発想する場面”が脚色なのかを問われると、趙氏は「ご想像にお任せします(笑)」と笑い混じりに濁した。

 ゲームは、2019年から開発が始まり、その後度重なる延期を経て、今年2026年4月に発売となった。発売当日まで、趙氏を含む開発メンバーたちは、皆大きな不安を抱えていたという。結果的には発売から16日間で全世界販売本数が200万本を突破するヒット作となった。

 新規IPとして本作を成功させる上で、大山氏は“キャラクターの重要性”を挙げる。完全新作であるからこそ、興味を持ってもらうきっかけとして、ヒューとディアナのキャラクター性が大きな役割を果たしたという。一方、趙氏は“新しい遊び”を提供する上で、ユーザーが入りやすい入口を作ることを意識したと話した。

映像には趙氏が身体を張って出演していた

ヒュー役・田中美央さんとディアナ役・東山奈央さんが語る役作り。筑波宇宙センター訪問から“可愛くしすぎない”ディアナまで

 開発トークが区切りを終えると、田中さんと東山さんがオリジナルストーリーの朗読劇を舞台袖から披露した。朗読劇では、ディアナがヒューに「父の日」とは何かを尋ねる場面が描かれている。父の日や母の日は日頃の感謝を伝えるきっかけになる日だと説明するヒュー。するとディアナは、「ありがとうって気持ちなら毎日伝えたらいいのに」と不思議がりながらも、ヒューへ感謝の気持ちを伝える。短い掛け合いながらに、ヒューとディアナの関係性が凝縮されたような内容になっていた。

 朗読を終えて登壇した田中さんは、久々にヒューを演じたということで「めちゃくちゃ緊張しました(笑)」とコメント。東山さんも、念願のイベントということで緊張しつつ、実は事前に田中さんの楽屋を訪ねたことで、のびのびとディアナを演じられた手ごたえを語った。

ヒュー役・田中美央さん
ディアナ役・東山奈央さん

 最初のトークでは「キャラクターへの印象」について司会から質問が飛んだ。田中さんはヒューについて、劇中で「子どもの面倒を見るのは苦手だ」といった趣旨の発言がありながらも、実際にはディアナを程よい距離感で温かく見守っているキャラクターと説明した。東山さんはディアナについて、「父性だけではなく母性もくすぐってくれるキャラクター」とした。アンドロイドながら、年ごろの子どもらしい仕草に魅力を感じさせつつも、時折見せる言葉選びから、改めてアンドロイドであることを感じられるバランス感覚が絶妙と評した。

 ヒューとディアナのキャスティングについて大山氏は、シナリオ担当スタッフら関係者十数名で候補の声を聞き比べた上で、ヒューとディアナに最も合う声として田中さんと東山さんに決まったと説明。プレイ中の様子を見ていた趙氏は、自身が声優に詳しいわけではないため、まず声だけを聞きながらエンディングまで想像し、その中で最もふさわしいと感じたのが田中さんと東山さんの2人だったことを明かした。これを聞いた2人は互いに顔を見合わせて「うわぁ嬉しいですね」「胸がいっぱいですね」と、喜びを噛みしめるように笑顔を見せた。

 役作りの話題では、ヒューを演じるにあたり「筑波宇宙センター」を訪れたことを明かした田中さん。宇宙や月面という環境を少しでも身近に感じるため、宇宙ステーションの再現施設などを見学し、実際に触れられるものは触りながら、月面施設にひとり取り残されたときの孤独感を想像していったという。これを聞いた大山氏と趙氏も、その役作りの向き合い方に驚いた様子を見せていた。

 一方、東山さんはディアナを演じる上で、「可愛くしすぎない」ことを意識したと話す。収録では外国語音声の尺や口の動きに合わせて日本語の芝居を乗せていく必要があり、吹き替えに近い難しさがあったと振り返る。その上で、大人の技術で自然な子供らしさを表現することが求められていると解釈したそうだ。しかし、東山さんはこれまで吹き替えの経験があまりないということから、“尺に合わせて自然に芝居をする難しさ”に苦戦。初回収録が1時間ほど押してしまう事態になったそうだ。

ディアナの初回収録には相当苦戦されていたようだ

 大山氏は、ディアナがあざとくなりすぎてユーザーが鬱陶しく感じないよう、あくまで自然な子供らしさを目指していたとする。そのため、開発チーム内には「あざとディアナ警察」と呼べるようなチェック体制があったと、冗談混じりに説明した。声の演技に限った話ではなく、モーションアクターの動きについても、あざとすぎると判断されたものは調整や修正を加えていったという。

 収録時のエピソードとして、東山さんは初回収録で時間が押してしまった際、ロビーで待っていた田中さんから「よく頑張った!」と温かく声をかけられたことを振り返った。ゲーム収録は基本的に個別で行なわれることが多いが、本作ではヒューとディアナの掛け合いが重要であるため、初回は2人で収録できる機会が設けられたという。田中さんの言葉が、その後の収録でも「ヒューと一緒に頑張っている」という気持ちにつながったとして、東山さんは田中さんに感謝を伝えた。

田中美央さん&東山奈央さんが実機プレイに挑戦。体験版2週目限定の“あのスーツ”も実装へ

 収録に関するトークが区切りを終えると、今度はその場で2本目の朗読劇が披露されることになった。ディアナは、ヒューが自分に「アースメモリー(ゲーム内のアイテム)」など、さまざまなものをくれることに対し、自分自身も何か贈り物をしたいと考える、といった内容になっていた。朗読劇を終えると、その約束を果たすような形で、実際にディアナの絵が描かれたクッションが登場し、東山さんが田中さんにプレゼントした。なお、このクッションは本配信イベントを記念したキャンペーンの景品にもなっている。

 ゲーム内の最新情報として、体験版「プラグマタ スケッチブック」のみに登場していた「落書きスーツ」が、本編にも追加配信されることが発表されている。田中さんと東山さんは「これを待ってました」と大きな反応を見せた。「落書きスーツ」は、ディアナの落書きが宇宙服全体に描かれた、ユニークなデザインのコスチュームだ。

 体験版では2周目以降に使用できたものだが、今回父の日を記念して、本編でも使用できるようになるという。「落書きスーツ」は、本日6月19日10時より無償アップデートにて配信されている。

 イベントでは、実際に「落書きスーツ」を着用した状態で、ゲストによる実機プレイも行なわれた。東山さんはトレーニングミッション「赤い先行」に挑戦。部屋のあらゆる方向からレーザー攻撃が迫ってくるというものだ。1度だけ被弾してしまったが、それ以外のレーザー攻撃を見事に回避しながらミッションを見事クリア。プレイ中の様子を後ろから見守っていた趙氏は「叫んでいるディアナっていいですね(笑)」と、思わずコメントした。

 田中さんはミッション「電光石火」に挑戦する。スラスターを使った足場の移動が中心になるミッションだ。プライベートでも「プラグマタ」をプレイしていることから、慣れた動きを見せる田中さんだったが、うっかり落下してしまい、ノーミスとはいかなかった。それでも所定の時間ギリギリにミッションを攻略することに成功していた。

「落書きスーツ」
田中さんも東山さんも無事にクリア

 イベント後半では、エンディングテーマ「Memories Are You」を歌唱する、アーティストの由薫さんからビデオメッセージが上映された。開発陣やキャラクターたちに込められた思いを受け取りながら楽曲と向き合ったことを語り、会場と配信の視聴者に向けてメッセージを送った。

 大山氏は「開発メンバーやキャラクター、それぞれの思いを汲み取り、そこに由薫さん自身の思いが加わったことで完成した楽曲だと思います」コメント。田中さんも、イントロを聴くだけで目頭が熱くなるほど素敵な曲だと評した。

 また、ゲーム映像と掛け合わせた「Memories are You」の新たなミュージックビデオが本日より公開となる。イベントでは一足先に初披露となった。通常のゲームプレイでは見られないアングルや新たな映像も含まれているようで、ヒューとディアナの旅路を振り返る構成となっている。上映後、田中さんは「全く新しい映像も入っていた」と感極まった様子で話す。東山さんは涙を見せながら、ディアナと「プラグマタ」への思いを改めて言葉にした。

 最後に大山氏は、今後もユーザーやファンの期待を超えられるように「プラグマタ」を進化させていきたいとコメント。発売から16日間で200万本を突破したカプコンの完全新作IPは、今回の父の日イベントを通じて、ヒューとディアナの関係性を改めて深く結びつける形となった。

 今回の本イベントの様子は、カプコン公式YouTubeチャンネルにてアーカイブとして残っている。興味のある方は、ぜひチェックしていただきたい。

【6月18日(木)よる7時配信|『プラグマタ』大ヒット記念!父の日スペシャルイベント】