【特別企画】
「幻影異聞録♯FE」10周年! いま振り返る輝きと名曲の魅力。特に霧亜の「Reincarnation」は外せない!
2025年12月26日 00:00
- 【幻影異聞録♯FE】
- 2015年12月26日 発売
任天堂より2015年12月26日に発売されたWii U用ソフト「幻影異聞録♯FE」(以下、「♯FE」)が、発売から10周年を迎えた。
本作は、「真・女神転生」シリーズや「ペルソナ」シリーズなどを手掛けるアトラスと任天堂&インテリジェントシステムズの「ファイアーエムブレム」シリーズのコラボレーションによるジュブナイルRPGだ。舞台は芸能文化が栄える現代の東京で、開発を担当したアトラスが得意なファンタジーと日常が融合した現代劇に「ファイアーエムブレム」の要素が加わった作品となっている。
芸能界を夢見るが戦う術を持たない若者たちと、戦いに生きる一方で自分らしい輝きを失った異界の幻影である「ファイアーエムブレム」の英雄たちが出会い、異世界からの侵略者との戦いに身を投じていくストーリーだ。
幻影たちは「ミラージュ」と呼ばれ、異世界「イドラスフィア」から人間たちが持つ表現力の結晶「パフォーマ」を奪って糧とするために、人間界へ押し寄せている。しかし、中には強いパフォーマを持つ人間と感応して力を貸してくれるミラージュもおり、彼らをパートナーとした人間を「ミラージュマスター」と呼んでいる。
ミラージュには同じミラージュの力でしか対抗できないので、彼らの力を武器として戦うミラージュマスターは特別な存在と言える。芸能は「神降ろし」を起源としているため、ミラージュマスターの表現力は芸能の才に比例するとされている。芸能界で活躍する者はそれだけ高いパフォーマの持ち主なのだ。
主人公たちは芸能人として活躍の場を広げつつ、都内各地に現れるイドラスフィアでミラージュとの戦いを繰り広げる。
本稿では、そんな「♯FE」が10周年を迎えたことを記念し、思い出を振り返っていく。
「FE」とアトラスらしいバトルが特徴的
本作の一番の面白さはアトラスらしさを前面に出したバトルだ。「女神転生」シリーズなどと同じく、敵の弱点を突くことが非常に重要で、弱点を突けば一気に敵を倒しきることもできる。
「セッション」や「アドリブパフォーマンス」など芸能を意識したポップな演出と、「女神転生」らしい尖ったバトルシステムが融合して、唯一無二のバトルが味わえるのが本作の大きな特徴だった。
「セッション」は相手の弱点属性の攻撃を当てると発生し、対応するセッションスキルを持った仲間がいると自動的に追撃が決まり、相手に大きなダメージを与えることができるシステムだ。追撃のセッションスキルも弱点属性ならば、さらに他のセッションスキルへとつながり、パーティ構成次第では一方的に相手にダメージを与えていくことも可能。逆にパーティメンバーが弱点属性の攻撃を食らうと、敵のセッションによる追撃が次々と発生するため、編成が非常に重要なゲームであった。
「デュオアーツ」は、セッション中にデュオユニットのグラフィックの通りにボタンを入力することで発生。仲間二人で組んだデュオユニットが相手を攻撃する。デュオアーツはダメージを与えるものもあれば味方の体力を回復させるものなど、様々な効果があった。
「アドリブパフォーマンス」は、相手に弱点攻撃をいれるとたまに発生するもので、ライブやヒーローショー、CMなど、自分が身に着けた芸能の演出を持つ特技で敵全体を一気に攻撃するというもの。
デュオアーツやアドリブパフォーマンスでは歌が実際に流れるので、プレーヤーの気分を盛り上げてくれる。
このように、属性次第でどちらかの陣営に有利に傾けば一方的に戦いが進んでいくという、アトラス作品のプレスターンバトル(※例えば相手の弱点を突いたりクリティカルを出すと事実上行動回数が1回分増え、攻撃を外したり無効化されると事実上行動回数が1回分減る)に近いバトルシステムになっている。
バトルの難易度はアトラスらしく相当手ごたえがあるのだが、難易度選択はいつでも行なえるようになっている。また難易度「イージー」でも全滅すると、さらに簡単なモードである「フレンドリー」が解禁され、ここまで下げると初心者でも比較的楽に戦闘が行えるようになっていた。
ちなみにミラージュマスターと組んだミラージュは、戦闘時に「カルネージ」と呼ばれる武器の姿となりマスターを助けるのだが、ミラージュのデザインは「ファイナルファンタジーXII」や「グランブルーファンタジー」のアートデザイナーである皆葉英夫氏が担当しており、「FE」キャラは原作とはビジュアルが異なっているのも特徴であった。
芸能人として活躍するキャラクターたちも魅力的
本作の舞台は、前述の通り現代の東京だ。
主人公の蒼井樹は、幼馴染の織部つばさがアイドルのオーディションに出場するのを見届けるために会場にいたのだが、オーディション会場で異変が起こり、つばさは謎の空間に吸い込まれてしまう。樹はつばさを追ったのだが、そこはミラージュと呼ばれる存在が支配するイドラスフィアという異世界だった。
ミラージュたちは人間の持つ表現力の結晶パフォーマを狙っており、イドラスフィアでミラージュに襲われた樹とつばさだったが、クロム、シーダと呼ばれるミラージュに出会い、ふたりはミラージュマスターに覚醒するのだった。
……というオープニングから始まるのが本作の物語だ。
ストーリーの中心は、樹やつばさたちの芸能活動が描かれる。他にも、ライバルアイドルの黒乃霧亜、元子役の弓弦エレオノーラ、元気な小学生の源まもり、クールな高校生の剣弥代など、様々なキャラクターが登場するのだが、どのキャラクターも「芸能人」という看板を背負っているだけあって非常に個性的かつ魅力的なキャラクターとなっている。
特に筆者の推しはトップアイドルの霧亜だ。
霧亜はトップクラスの人気を誇るクール系のアーティストで、落ち着いた物腰や無駄のない言動、感情を表に出しすぎない姿勢は年下のキャラクターたちにとっても憧れの存在。アイドルというよりも「プロの表現者」としての佇まいが魅力で、歌・演技・パフォーマンスすべてが高水準で芸能の世界で結果を残してきた人物だ。
彼女のステージやレッスンは、ミラージュマスターとして活動する樹たちにも強い刺激を与え、霧亜のカッコよさをさらに引き立てている。また、一見クールで人と距離を置くタイプに見えるものの実は非常に面倒見がよく、後輩のつばさや樹の成長のためのアドバイスも的確で、言葉も簡潔ながら温かく、頼れる先輩としての包容力もあるのだ。
そんな霧亜のミラージュは「ファイアーエムブレム 覚醒」(ニンテンドーDS)のサーリャ。サーリャの妖しげでミステリアスな雰囲気が、霧亜のクールなイメージと驚くほどマッチしている。戦闘スタイルも魔法主体のアタッカーで、切れ味鋭い戦い方が霧亜らしさを上手く表している。
また仕事ではストイックな霧亜だが、密かにかわいいものが好きだったり、仲間との交流でふと見せる笑顔の柔らかさなど、時折見せるギャップがたまらない。クールとかわいさの絶妙なバランスが、非常にいいのが霧亜なのだ。
さらに霧亜の代表曲である「Reincarnation(リインカーネーション)」が、これまたとても素晴らしい。この曲は霧亜の代表曲にして、作中でも屈指の人気曲。クールで大人っぽい霧亜のキャラクター性がそのまま音楽に反映されたような1曲で、妖艶さと切なさ、そして強さが同居する独特の世界観を持っている。サーリャとの相性も抜群で、曲の雰囲気も彼女のミラージュ設定と合致しており、MVの演出も本作屈指の完成度で、霧亜の魅力を詰め込んだ曲といって間違いないだろう。
こうした登場人物たちは仕事を通じて自分がどうありたいか悩みつつ成長し、努力で壁を乗り越えていく姿は熱さと明るさを感じさせる。
本作はアイドル育成要素とバトルRPGを掛け合わせた独自の魅力があり、人に勧めやすい明るい作品になっているのだ。「女神転生」シリーズと「FE」シリーズのコラボレーションで「明るい」と言われてもにわかには信じがたいとは思うのだが……。
実際に遊んでみないとこの面白さはなかなか伝わらない!
「女神転生」シリーズと「FE」シリーズのコラボレーションとは言ったが、内容の明るさからも本作は「ペルソナ4」あたりの雰囲気がいちばん近いように感じられるので、「ペルソナ」の中でも「ペルソナ4」が特に好きだという人は「FE」シリーズ未プレイでもぜひ遊んでみてほしい作品だ。
ちなみに筆者は「女神転生」シリーズも「FE」シリーズもほぼ全てプレイ済みなのだが、敵の弱点や魔法の名前などには多少見当がつく程度でプレイ経験の有無がハンデになるほどとは思わなかった。
「女神転生」シリーズも「FE」シリーズも未プレイ、という人ももちろん問題なく楽しめるようになっているし、むしろどちらも未プレイのほうが余計な先入観にとらわれずに遊べるのかもしれないと、当時しみじみ思った作品だ。
先述の通りバトルの難易度は高めなのだが、「フレンドリー」まで落とせばクリアできないということはないはずだ。ただしバトルに割かれる時間がかなり多い作品で、プレイの6~7割はバトルではないかというくらいバトル中心の作品となっているため、「RPGはバトルの楽しさがあってこそだよね」という人に向いている作品だと思っている。どちらかというとバトルよりもダンジョンの謎解きに困った覚えのほうが強く、ダンジョンのギミックがわからずに右往左往した思い出が強いのだが、これは筆者が方向音痴故だろう……。
そんな本作だが、「幻影異聞録♯FE Encore」という新規要素が追加された商品がNintendo Switchにて2020年に発売されており現行機でもプレイ可能となっている。プレイした人は改めてプレイを、未プレイの人はこれを機に手に取ってみてほしい。10年経っても色あせることのない名作の1本であることは間違いない。
(C)2015 - 2020 Nintendo / ATLUS FIRE EMBLEM SERIES : (C)Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
(C)2015 Nintendo/ATLUS
FIRE EMBLEM SERIES:(C)Nintendo/INTELLIGENT SYSTEMS













































![劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX[初回限定版] [Blu-ray] 製品画像:1位](https://m.media-amazon.com/images/I/51U92XsMwML._SL160_.jpg)
![ヤマトよ永遠に REBEL3199 5 [Blu-ray] 製品画像:3位](https://m.media-amazon.com/images/I/415zYXoACDL._SL160_.jpg)
![ヤマトよ永遠に REBEL3199 4 [Blu-ray] 製品画像:4位](https://m.media-amazon.com/images/I/41NBLmYkoJL._SL160_.jpg)
![機動戦士Gundam GQuuuuuuX vol.1 (特装限定版) [Blu-ray] 製品画像:5位](https://m.media-amazon.com/images/I/51-w6XyYNtL._SL160_.jpg)
![田村ゆかり LOVE♡LIVE 2025 *Wonderful Happiness* [Blu-ray] 製品画像:6位](https://m.media-amazon.com/images/I/41i6BkCmY8L._SL160_.jpg)

![【Amazon.co.jp限定】ウマ娘 シンデレラグレイ 全巻購入セット アニメ描き下ろしアクリルジオラマ&蛇腹台紙付き場面写ポストカード5枚セット付きコレクション(アニメ描き下ろし5~7巻収納BOX&アニメ描き下ろしF3キャラファインボード&オーディオコメンタリー)+(メーカー特典:A3ポスター(2種ランダム/クリア仕様・メタリック仕様)付) [Blu-ray] 製品画像:8位](https://m.media-amazon.com/images/I/518W7UO7ivL._SL160_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち 数量限定豪華版Blu-ray ≪とかいを映すうるうるアイズぬいぐるみセット付き≫(メーカー特典あり:子ザメちゃんのふわふわキーホルダー付き)(Amazon限定版特典:オリジナルブランケット付き)(購入特典:オリジナルアクリルキーホルダー付き) [Blu-ray] 製品画像:9位](https://m.media-amazon.com/images/I/51p1HeqKVsL._SL160_.jpg)