【特別企画】

【ポケポケ】「イーブイガーデン」新カードを最速ピックアップ! 可愛らしいブイズを筆頭に注目カードを紹介!

【イーブイガーデン】
6月26日 実装

 本日6月26日、「Pokémon Trading Card Game Pocket(以下:ポケポケ)」の新パック「イーブイガーデン」がリリースされた。

 今弾ではシリーズの中でも屈指の人気ポケモン「イーブイ」を中心に、その進化系であるいわゆる“ブイズ”と呼ばれるポケモンが収録。さらに、前弾に引き続きアローラ地方のポケモンやキャラクターにもフィーチャーしたパックとなっている。

 本稿では特に注目のカードをピックアップして、対戦においてどのような活躍が見込めるか、どのようなデッキに投入されるか等を紹介していこう。

【【公式】『ポケポケ』テーマ拡張パック「イーブイガーデン」】

「イーブイex」ブイズを強化する期待の新カード

 最初に取り上げるのはパックの表紙にもなっている「イーブイex」だ。

【イーブイex】

 「イーブイex」は非進化のポケモンex。HP90でワザは無色エネルギー1つで30ダメージを与える「かみつく」のみと、ポケモンexにしては少し心許ないステータスとなっている。

 しかし、特性「ブイブイしんか」により、自身がポケモンexでありながらも、通常の「イーブイ」から進化できるポケモンに進化可能となっており、様々なブイズデッキを強化できるカードだ。

 ポケモンexになった事で、既存の「イーブイ」よりも耐久力が高くなっただけでなく、通常の「イーブイ」と同時に採用できるため、実質イーブイを4枚投入したデッキを作成できるのが非常に大きい。

 進化ラインが安定するだけでなく、進化元が増えた事で進化先が多数存在する事を活かしたブイズの2種類同時採用なども考えられるようになったのだ。

「ニンフィアex」貴重な2ドローカードが登場

 「イーブイex」の進化先となるブイズからもオススメカードを合わせて紹介しよう。1枚目は今弾に登場した新たな進化先「ニンフィアex」だ。

【ニンフィアex】
待望の特性で手札を増やせるカード! イーブイも最大4枚まで投入できるので安定して進化まで達成できそうだ

 「ニンフィアex」は超タイプの1進化ポケモンで、進化した自分の番に2枚ドローできる特性「ハッピーリボン」が非常に強力な1枚。

 「ポケポケ」は手札を増やすのがとにかく大変なゲームで、現状では「博士の研究」くらいしか安定してドローを行なえるカードがない。「博士の研究」を試合中に使えるか使えないかで勝敗が大きく変化するカードにもなっているほどだ。

 「ニンフィアex」はそんな貴重過ぎるドロー効果を持っている上に、ステータスもHP140でワザ「ようせいのかぜ」も2エネルギーで70ダメージと扱いやすい。安定感の塊のようなカードとなっている。

 「ニンフィアex」をデッキの主軸に添える事もできるが、超デッキのサポーターとしても輝きそうなカードなので、スロットが空きやすい「ギラティナex」等の非進化exデッキや、進化ラインを安定させる目的で「ルナアーラex」等の進化デッキ等にも投入しても面白いだろう。

【ギラティナex/ルナアーラex】
効果が汎用的すぎるので様々なタイプの超タイプと組み合わせる事が可能! 非進化デッキも進化デッキも試してみる価値ありだ

「ブースターex」炎のメインアタッカーとして期待

 「ニンフィアex」とは異なり、自身がメインアタッカーとして運用できそうなのが今弾で登場した「ブースターex」だ。

【ブースターex】
自己完結型のアタッカーとして申し分ない性能のカード!

 1進化のHP150と標準的なステータスながら、特性「バーンアップ」で1ターンに1度20ダメージを受ける代わりにトラッシュから炎エネルギー1つを自身に付けられる。

 ワザ「ほのおのうず」はエネルギー3つで130ダメージとコスパ良く高火力を叩き出せる代わりに炎エネルギーを2つトラッシュしてしまうが、特性のおかげで継続的にワザを撃てる設計なのだ。

 同じくワザを使うたびにエネルギーを消費する「ゴウカザルex」や「コータス」等と組み合わせる事で効率よくエネルギーを循環できそうだ。

 現環境には炎タイプを弱点とする「マッシブーンex」を主軸としたデッキを見かける事も多いため、育成しやすく、「マッシブーンex」を弱点込み1撃で落とせる「ブースターex」は対策カードとしても優秀だろう。

【ゴウカザルex/コータス】
同じ感覚で使用できる炎タイプであれば、トラッシュに炎エネルギーを準備しやすい
【ブースター】
今弾にはサポーター寄りの性能の「ブースター」も登場しているので、イーブイを増量して両方のブースターを投入するのも面白いかも……?

既存のブイズカードも強化!

 今回の新カードではないが、過去に登場したブイズも今回のイーブイ強化で間接的に強化を受けたので紹介したい。

 「ブースターex」と同じく自己完結型のアタッカーとして優秀な「リーフィアex」はさらに扱いやすくなり、特性「おしながす」によって多くの水ポケモンをサポートしてきた「シャワーズ」と、アタッカー運用が基本となる「グレイシアex」はイーブイの4枚投入が可能になったため、2種を同時に投入したデッキも組めるようになった。

【リーフィアex】
【シャワーズ/グレイシアex】
過去弾のブイズも今回の強化で少なからず強化を受けている! メインアタッカー・サブアタッカー・サポーターと様々な形で活躍できるブイズを色んなデッキで試してみよう

 またブイズ全体の強化として火力強化と体力回復の強力な2つの効果から選んで発動できるグッズ「イーブイのバッグ」も登場しているため、多くのシチュエーションでブイズを活かす事が可能となっている。

 様々な形でブイズを活躍できる環境となっているので、ぜひデッキ構築に挑戦してみてほしい。

【イーブイのバッグ】
ポケポケで強いとされる効果を2つくっ付けたようなカード。対象が限定される代わりに汎用性は抜群だ

「マホイップ」スイーツリレーで威力がアップ!

 次に紹介するのが新たなデッキタイプとなる「マホイップ」を中心とした「スイーツリレー」のカード群だ。

【マホイップ】
このデッキの主軸となるエースアタッカー。ワザ名がだいぶ面白いが威力は本物! 自身のワザは「スイーツリレー」ではない点には注意が必要だ

 ワザ「スイーツリレー」は、前の番に「スイーツリレー」を使用していればダメージがアップするワザとなっており、今弾で登場した「マホミル」「ペロッパフ」「ペロリーム」「タルップル」の美味しそうな4匹のポケモンが所持しているワザとなる。

 そしてデッキのエースとなる「マホイップ」のワザ「ドカもりスイーツ」は、対戦中に使用した「スイーツリレー」の回数×40ダメージと、場合によっては青天井の高倍率ダメージを狙う事ができる。その上でワザエネルギーは脅威の無色エネ1つと破格の性能となっているのだ。

 「タルップル」以外のポケモンが無色エネルギーでワザを使用できるため、対象のポケモンを全員投入したデッキも構築できるが、「ペロリーム」と「マホイップ」の進化ラインに絞って超タイプのサポートを投入したデッキなども考えられるだろう。

 試合の中で上手い具合にワザを打てれば唐突に1エネルギー200ダメージといって化物を爆誕させる事もできる非常にロマンのあるデッキだ。

【「スイーツリレー」を持つポケモン達】
「マホイップ」の進化ラインである「マホミル」は流れで採用できるため扱いやすく、「ペロッパフ」も耐久面が高く強力。「タルップル」はタイプが違う点と草エネルギーを必要とする部分が気になるが、単体のワザ性能は一番高いため誰を何枚デッキに採用するか悩みどころだ

「ハウ」アローラ御三家の強化カード

 もう1つ注目したいデッキタイプとして、新たに登場したトレーナーズ「ハウ」を使用したアローラ御三家達のデッキにも触れたい。

 「ハウ」は「ジュナイパーex」「ガオガエンex」「アシレーヌex」が使うワザのバトルポケモンへのダメージを+30できるカードで、専門性の強いカードでありながらダメージアップの数値は「レッド」を凌ぐカードとなっている。

【ハウ】
専用のダメージアップカードだと「シロナ」よりは数値が低いが、ポケモン側の火力が高い事で総合力は互角となるカード! 毛色の異なる3デッキで運用可能なのもオトクな気持ちにさせてくれる

 対象ポケモンの中で特に注目したいのが「ガオガエンex」で、元々登場した当時はしっかり対戦環境で使われていたレベルで単体パワーが高いカードだ。進化ラインの「ニャビー」や「ニャヒート」で自傷ダメージを受けておき、自身のワザ「スカ―スマッシュ」で最大140ダメージを狙える動きは今でも十分強力だろう。ここに今回登場した「ハウ」を投入する事でダメージ値が最大170となり、2進化ポケモンでも進化ラインとの合計ダメージで十分落とせるラインに届くのである。

 ポケモンexからのダメージを受けない「オドリドリ」には「ほのおのキバ」で抗う事ができたり、2進化ポケモンなので同じアローラのキャラクターである「リーリエ」も同時に採用できてエモさが爆発したりと独自の良さが光るデッキになりそうだ。

【ガオガエンex】
登場時から根強い人気のあるカード! 専用サポートと2進化サポートが出揃った今なら輝くことができるか……!?

「たべのこし」耐久ポケモンに期待の1枚

 最後に紹介したいのが汎用的なポケモンのどうぐ「たべのこし」だ。「ポケモン」シリーズではお馴染みのどうぐである「たべのこし」だが、「ポケポケ」でもシリーズと似たような能力となっている。

【たべのこし】
毎ターン往復で10ずつ回復と見ると地味だが、「ポケポケ」プレーヤーなら10ダメージのズレでリーサルを逃した経験など100万回してきたかと思われる。耐久寄りのポケモンやデッキと組み合わせていやらしさを存分に味わおう!

 「たべのこし」の対抗馬は単純にHPを増やせるポケモンのどうぐ「大きなマント」や「リーフマント」になり、順当な防御力だけなら正直マントシリーズに軍配が上がると言える。

 しかし「たべのこし」は相性の良いポケモン・デッキと組み合わせる事でマントを凌ぐ“いやらしさ”になるのではないかと筆者は感じている。

 例えば、状態異常を駆使し複数ターンに渡って場に居座る事を前提とした「ププリンex」や、ベンチからねむりをばら撒く「スリーパー」等と組み合わせたり、今弾で登場した「メレシー」はコイントス次第で次のターン一切のダメージと効果を受けないという耐えに適した性能となっている。

 個人的な感覚だがマントシリーズはアタッカー系のポケモンの防御力を上げるカードで、「たべのこし」は防御よりのポケモン達の耐久力を上昇させるカードではないかと考えている。

 耐久寄りのポケモンに装備してジワジワ相手を追い詰める戦術を楽しみたいプレーヤーにオススメしたい1枚だ。

【耐久寄りのポケモン一例】
相手の動きをロックしてチマチマ回復する姿は原作さながらの挙動。スリーパーに眠らされている間にキルラインをズラされたら手が出るかもしれない……

 今回紹介するカードは以上となる。

 目玉となっているイーブイ関連のサポートは多くのデッキに出張できる性能となっているので、今後の対戦環境にどのように影響するか非常に楽しみだ。今弾には他にも特徴的な能力を秘めたポケモンex等も登場しているので、ぜひ色々試してみてほしい。