【特別企画】
物語の一人になれる! イマーシブ・フォート東京の新アトラクション「フォルテヴィータ事件簿」体験レポート
「【推しの子】 イマーシブ・ラリー」は“リアルぴえヨン”も。GWに行ってみよう!
2024年4月26日 17:42
- 【イマーシブ・フォート東京:「フォルテヴィータ事件簿」】
- 開催期間:4月26日から
- 入場料金 大人:6,800円〜
- 子供3,000円〜
2024年3月に東京・お台場にオープンした、世界で初となるイマーシブ・テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」では、ゴールデンウィークに向けたの新アトラクション「フォルテヴィータ事件簿」を4月26日より開始する。
本記事では一般に先駆けて公開された「フォルテヴィータ事件簿」を先行体験したので、その魅力を紹介したいと思う。併せて、3月28日よりバージョンアップした別アトラクション「【推しの子】 イマーシブ・ラリー」についてもチェックしてきたので、合わせて紹介する。
イマーシブ・フォート東京の仕掛けと魅惑的なアプローチでスタートから期待度大
「動きやすい服装で!」と事前に言われていたので、戦場カメラマンのような取材フォームに身を包み、まずはイマーシブ・フォート東京に入場する。
この施設は、元はヴィーナスフォートと呼ばれた複合モールで、以前はレゴストア(当時はレゴクリックブリック)があったので、個人的にはかなり通いなれた場所だった。だが、入ってすぐに思ったのは、「ここはヴィーナスフォートだけどヴィーナスフォートじゃない」ということ。
内装や、全体的な構造は同じなのだが、アトラクションに合わせて照明が暗いなど、細部のディテールがまったく違う。また施設内には、街を練り歩くキャストたちがそこかしこにいる。彼らのオーラがハンパない。常にどこかで何らかのアトラクションのようなものが発生しており、敷地内全体がアトラクション施設として生れ変わっているのだ。
この違和感を一言で表せば、並行世界で自分の知っている場所に迷い混んだ気持ちに近いだろう。もうアトラクションが始まる前から、期待値がMAXになってくる。
余談だが、入場チケットを購入した場合、参加前に登場人物からメールが来て、どのような役回りで参加をするのかが知らされるらしい。そこには「マルコ」などの名前も与えられるという。このような魅惑的なアプローチがあると、参加する側のワクワク感はたまらないだろうなと思う。
「フォルテヴィータ事件簿」 のストーリーを一部体験
「フォルテヴィータ事件簿」 は、ヨーロッパの刺激あふれる町「フォルテヴィータ」を舞台にした、町の存続に関わる大事件とテーマにしたもの。(町中で「チャオ」とか聞こえるし、マフィアもいるみたいなので、たぶんイタリアなのではないなかと予想)。
「フォルテヴィータ事件簿」 で体験できるストーリーは、全部で10個もあり、全てを体験すると7時間くらいかかるそう。そのため、今回の先行体験では、「バーの踊り子 ビアンカ」「マフィアのサロモーネ兄弟」「宿屋のフォンタナ夫妻」「初舞台を控えた歌手 フィオーネ」の4つを体験した。正確には「ビアンカ」のストーリーはフェルッチョがいるバーで起きたので、もしかすると別のストーリー「裏路地の名物バーテンダー フェルッチョ」と重なる部分があったかもしれない。
ということで、まずは「バーの踊り子 ビアンカ」を体験だ。施設内のバー「クイーン・オブ・ザ・ナイト」に向かうと、オネエ系のバーテンダー「フェルッチョ」が、お客と何やら談笑している。すると、踊り子である「ビアンカ」が現われてダンスを披露してくれた。
ストーリー自体はここまでだが、「あとで大広間でみんなで踊るから絶対来てね!」と話が進行する。「何がどう事件に関わるんだろう?」と思いながらも、この時点では美人の華麗な踊りを堪能したので満足だ。
ちなにみに、写真を撮っていたら、フェルッチョに「何それ?」と絡まれた。このようにキャストたちは、わりと気軽に、参加者に話しかけてコミュニケーションしてくれる。物語の登場人物の一人として体験させてくれるんだなーと感心した。
続いては、「マフィアのサロモーネ兄弟」である。マフィアといっても、こちらは善の香りがする(?)マフィアで、事件を起こすのは他国から来た別のマフィア「赤のガルシア」一派だ。
街を歩いていると、早速、ガルシアの手下が街の住人(その場にいた一般の参加者!)を拉致して連れまわしている。しかも、徐々に捕虜は増えていき、そのまま別のフロアへの連行去れていく。途中、サロモーネ弟が助けに入るも、人質を優先して一緒に捕まってしまった。
捕まっている住人はアトラクションとして受け取っている方もいれば、被害者になりきった演技をしている人もいて、見ていてとても楽しかった。最終的には兄が助けに来るがそこには何と時限爆弾が……続きは見てのお楽しみだ!
3つ目の舞台は、フォンタナ夫妻が営む宿屋「CASAMIA」での出来事。毎日飲んだくれて仕事をしない旦那に腹を立てた肝っ玉母さん的な嫁が、無理やり掃除をさせるというストーリーだ。普通なら、ここで旦那が働かせられるだけなのだが、周囲にいる住人たちもまさかの巻き添えを食らう。店先を一緒に掃除させられることになって、笑ってしまう。まったく、何が起きるかわからないのがこの街の怖いところだ。
最後に体験するのは、「初舞台を控えた歌手 フィオーネ」。入念なリハーサルをするフィオーネに会い、コーラスや応援を頼まれることに。しかも、途中で別ストーリーの主役である船乗りの「ヴァレンティーノ」が乱入して、フィオーネにプロポーズをする。果たしてプロポーズの結果は……?
「フォルテヴィータ事件簿」のフィナーレは怒涛の展開が待っている
「フォルテヴィータ事件簿」は、10個のストーリー以外に解決編となるグランドフィナーレがある。アトラクション全体のフィナーレとなるこちらも体験することができた。
フィナーレでは、ついに悪のマフィアの親玉であるガルシアが登場し、ヒーローショーなら、「この会場は我々が占拠した!」的な展開となる。近くいた街の住人たちは、彼らに脅され、言われるがままとなる。そして、またしても人質を取られてしまうが、そこにある人物が現われて……。まあ、こうして書いていくと、最後まで語ってしまうので、それではせっかくのお話がネタバレになってしまう。写真をいくつかピックアップしておくので、どうなるのかはみなさんの想像にお任せしよう。
今回、「フォルテヴィータ事件簿」を体験して感じたのは、とにかく没入感が凄いということ。自分はカメラを抱えて取材気分であったため、どこか俯瞰している部分もあった。だが、お客さんたちは違う。まるで、ここが自分の街であるかのように過ごし、そして積極的にストーリーを体験したり、一緒に踊ったり、とにかくアクティブに遊んでいた。
これは、客として積極的な気持ちで参加しに来たら、思う存分楽しめるだろうなーと、見ていてとても羨ましい気持ちで一杯だった。追加料金なしで楽しめる、「イマーシブ・フォート東京」のスタンダードかつ大きな目玉アトラクションになっているだろう。
「【推しの子】 イマーシブ・ラリー」も体験! 新たに“リアルぴえヨン”登場
さて時間を少し遡って、グランドフィナーレが始まるを待つ間に、「イマーシブ・フォート東京」を堪能しようと選んだのが、「【推しの子】 イマーシブ・ラリー」だ。このラリーは、謎解きパートとライブパートに分かれていて、それぞれ単独で楽しむことが可能だ。
まず、謎解きパートは、壁にあるぴえヨンのポスターからQRコードを読み込み、そこに指示された謎解きをするというもの。メッセージはLINEで届くが、送り主が「苺プロ」というのが、気が利がいてて思わずニマリとした。謎解きは、特に難しいことはない……と言いたいが、意外とキツイやつもあった。
ただ、わからない時はLINEで「ヒントをくれ」と送れば貰えるので、悩んだらぜひ使いたい。すべてのミッションをクリアしたら、ぴえヨンからとっておきのライブパート情報がもらえるので、楽しみにしてほしい。
続いてのライブパートは、そのまま飛び入り参加できるお楽しみイベントとなる。ライブ前にキャストから振り付けを教えてもらえるので、それを覚えれば“キミもB小町”だ!。ライブが始まると、何とリアルぴえヨンが登場し、ステージを盛り上げる。このリアルに登場するぴえヨンというのが、3月28日に追加となった新演出となっている。このぴえヨン、ダンスやジャンプなどものすごく動くので、かなり見ごたえがある。セトリを公開するのはナンセンスなので記載しないが、みんながお気に入りの曲は入っているので、安心していいぞ!
見終わった感想でいえば、リアルにB小町が登場するわけではないものの、ライブ感があって存分に楽しめた! ホントは、一緒になって踊るともっと楽しいと思うのだけど、さすがに撮影しながら踊るのは無理だった……。ただこれだけ楽しめたのであれば、個人的にはとても満足だ。
明日からゴールデンウィークに突入する。ぜひ、家族や友人たちと共に新たなアトラクションや仕掛けが待っている「イマーシブ・フォート東京」に足を運んでみてほしい。
(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会